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妊娠しやすいカラダづくり
2006年7月16日 第164号
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http://www.akanbou.com
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
お子さんを望まれるカップルに向けて、
有益と思われるさまざまな情報を提供しています。
妊娠しやすいココロとカラダをつくるための自然な療法について、
また、不妊の悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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01 最新ニュース解説:"待つ"という治療もある
02 更新情報
03 読者の皆さんからのメール
04 妊カラサバイバルガイド:夏はゴーヤを食べる
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最新ニュース解説
VOL.164
"待つ"という治療もある
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1年ほど頑張ってみたけれど、一向に妊娠する気配がない、
もしかしたら、このまま妊娠出来ないのでは・・・、
そんな不安にかられて、
一通りの検査を受けてはみたけれど、
二人ともに、特に異常が見当たらなかったという場合、
この先、どうすればよいものか、本当に悩むところです。
機能性不妊とか、原因不明不妊とかいわれるケースです。
いっそ、原因が明確であれば、とるべき対策も明確なわけで、
異常がない、或いは、見つからない、
要するに、なぜ妊娠しないのかが分からないというのも、
違った意味で、辛いものがあります。
このような場合には、"あまり慌てるのも考えものである"という、
そんな調査の結果がオランダの研究チームから発表されました。
http://www.akanbou.com/news/news.2006071401.html
医学専門誌「The Lancet」に掲載された論文は、
アムステルダムのアカデミックメディカルセンターのチームによるもので、
253組の原因不明不妊のカップルを2つのグループに分けて、
一方のグループ(127組)には卵巣刺激を伴う人工授精を受けさせ、
もう一方のグループ(126組)は何もせずに自然妊娠を目指したところ、
半年後、人工授精を受けたグループでは29組(23%)が、
治療を受けなかったグループでは34組(27%)が妊娠したというのです。
多胎妊娠は、治療グループでは、双子と三つ子が、それぞれ1組ずつ、
治療を受けなかったグループでは双子が1組だったとのこと。
卵巣刺激を伴う人工授精は、
残念ながら、妊娠に至る確率を高めることにはならなかったようで、
逆に、1組のカップルには、
三つ子という母子の健康リスクを高める結果を招いたことになっています。
研究チームは、不妊期間が1年間の原因不明不妊のカップルは、
取りあえず、半年から1年間は、
自然に妊娠することを待つのがよいのではないかと結論付けています。
また、その場合でも、
タイミングを合わせることにあまり神経質にならずに、
2、3日に1度、夫婦生活を持つのがよいとアドバイスしています。
もちろん、個々のカップルの条件にもよると付け加えています。
対象となった253組のカップルの女性の平均年齢は33歳で、
もしも、母親になる女性の年齢が35歳以上であれば、
今度は、治療のスタートを遅らせることがリスクになるとしています。
いかかがでしょうか?
因みに、イギリスのThe National Institute for Clinical Excellenceが、
作成している不妊治療のガイドラインによりますと、
女性の平均年齢を30歳として、1年間に妊娠するのは84%で、
妊娠しなかったカップルの半分は次の1年間に妊娠するとして、
ただし、女性の年齢が高くなるほど妊娠しにくくなると付け加えています。
じっくりと状況を見定めて、ある程度の計画を立てて、
なおかつ、様子をうかがいながら、そろそろと動き出す・・・、
現代社会では、こんな行動スタイルは、ともすれば、あまり誉められない、
そんな風潮もなきにしもあらずなのかも知れません。
現代の情報化社会、特に、ビジネスにおいては、
情報感度を高めて、いかに素早く行動を起こすかが、
勝負の分かれ目とされるからです。
ある不妊治療医は、"待てない患者"が増えているとも指摘しています。
妊娠を切望し、不妊クリニックを訪ねるカップルは、
不妊治療医に、確実に妊娠することを期待しているわけで、
何もすることはないので、
半年経っても妊娠しなければ、また、来るように話しても、
なかなか、納得してもらえないケースが増えているとのこと。
患者側、医療提供者、双方に大切なのは、
結果を求めることだけではなく、どのように授かるのがよいのか、
それぞれのカップルの"最適"を探す姿勢なのかも知れません。
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ご意見、ご要望等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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今週の更新情報
http://www.akanbou.com
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2006年7月15日 最新ニュース
アメリカの新生児の8人に1人が未熟児
http://www.akanbou.com/news/news.2006071501.html
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2006年7月14日 最新ニュース
原因不明不妊の治療方針について
http://www.akanbou.com/news/news.2006071401.html
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2006年7月13日 最新ニュース
世界初の体外受精児が自然妊娠
http://www.akanbou.com/news/news.2006071301.html
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2006年7月11日 最新ニュース
人工精子で子の誕生に成功(マウス)
http://www.akanbou.com/news/news.2006071101.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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読者の皆さんからのメール
VOICE FROM READERS
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読者の皆さんからのメールをご紹介します。
前号では、情動を大切にしましょうとコラムに書きました。
---[メールの引用ここから]-----------------------------------------
いつも参考にさせていただいています。
今回のコラム、すごく胸に響きました。
私は現在転院して2回目のAIHを受けたところです。
うちは夫の精液検査の結果が不良なので
AIHが最優先になってしまい、
たとえば、『AIHの2〜3日前は禁欲しなければ』、
『AIH後はこの日とこの日に関係を持つように』と、
医師から指示を受けても、気持ちとは関係なくしなければならない、
もしくは「しなければいけない日」なのに出来なかった場合、
今回の排卵のために何度も病院へ通って、注射もしたのに!と、
なんとも言えない焦りやイライラを感じてしまいます。
きっと通院なんかしなければ、
こんな余計なストレスなんて感じなくて済むんだろうなと思います。
おそらくそのストレスは、
私以上に夫のほうが強く感じているのかもしれません。
細川様のコラム、毎回もっともな事を書かれていると思います。
もっと自分に備わっている力を信じたいと思います。
気持ちのおもむくままに関係を持てたらいいんだろうなと思うのですが
精液が薄くなって、
肝心な時に足りなかったらどうしよう・・・というのが本心です。
通院すればするほど、心の余裕は無くなっていく感じがします。
でも、夫と結婚したのは、決して子供を生むためではなく
この人と一緒にいたいという気持ちからでした。
そんな気持ちを忘れていたみたいです。
---[メールの引用ここまで]-----------------------------------------
Kさん、ありがとうございました。
このコラムには、
多くの方々からメ−ルを頂いたことからも、本当に切実な問題です。
ただ、パートナーといつも新鮮な気持ちで接することって、
なかなか出来ないことなんだけれども、
いつ、どんな時でも、とても大切なことです。
これから、もっと年をとってからの方が切実な問題なのかも知れませんが、
幸福な人生の絶対条件なのかも知れません。
もう一通、Mさんという34歳の女性からのメ−ルです。
---[メールの引用ここから]-----------------------------------------
私は10年前に結婚し、
その頃からすぐにでも子供がほしいと思っていたから病院に通っていました。
4年前にすべての検査をし、
夫の幼少時の停留睾丸の手術の処置が原因で、
普通に授かることができないことがわかり、
3年前から現在まで3度の採卵と4度の杯移植に挑戦しています。
互いに教育関係に携わっているだけにとても苦しいし、
何より他人の心ない言葉や両親からもきつい言葉を言われています。
2年前から専業主婦を選び、体調を見て挑戦していますが、
個人差があるとは聞いていましたが、
採卵の激痛は、毎回、後遺症になりつつある痛みがあります。
ただ、卵の状態が良ければ、痛みがあるものと言われたので、
今しかできない試練と思っています。
ですが、1月に採卵した卵のうち6個を溶かしてみたら、
1個しか受精していなく、
当初希望していた桑実胚移植はできませんでした。
毎回採卵時に激痛に襲われ、
卵巣過剰刺激症候群になって入院をするため、
どうしてもフレッシュな状態で移植できないのが私の状態です。
周囲は簡単に体外受精って言うものだってあるんだよ、と言ってくれますが、
本当にほしい人は良いというものは何でもやってるものです。
夫婦の絆が深まる場合もあるけど、
うちのように共通の目標を失うとどうなるのか・・・・、
互いにパートナーとして見られない関係にまでなってしまう夫婦も、
少なくは無いと思います。
男の人は母性がないから女の人より強く思わない。
しかし本能として子孫を残したいと、
妻がだめなら別のほうを向き始めます。
いつか私たちにとって子は鎹の日がくるのでしょうか・・・。
---[メールの引用ここまで]-----------------------------------------
Mさん、ありがとうございました。
ご主人に原因があるのにもかかわらず、
治療を施されるのは女性の身体であるのは、
この治療の宿命とは言うものの、本当に、辛いもの。
さらに、個人的な体質からか、
通常以上に肉体的に大変辛い治療とのこと・・・。
また、さらに、さらに、ご主人に原因があるにもかかわらず、
心ない言葉、きつい言葉によっても、
精神的なダメージが重なってしまうなんて、
かける言葉が見つかりません。
メルマガやサイトを運営していて、
いつも、まるで、みてきたかのようなことを、
偉そうに書いてはいますが、
現実とは、かくも厳しいものと、つくづく、思い知らされるばかりです。
実際のところ、生命の誕生の論理は、
いったい、どんな因果の法則にもとづいているのだろうかと、
恨めしく思ってしまいます。
ただ、間違いなく言えることは、
本当に、全く、理不尽なことだということです。
それと、かつて、お互いがお互いを選んだのは、
お互いの生殖能力だけが目的だったはずではないということです。
とにかく、"あの頃は・・・"なんて、
お互いに、笑い合える日がくることを、ただただ、お祈りするばかりです。
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皆さんからの投稿やご感想、ご意見等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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妊カラサバイバルガイド
妊娠しやすいカラダづくりのための自然な療法
【003】夏はゴーヤを食べる
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妊カラサバイバルガイドの復活です。
テーマは、妊娠しやすいカラダやココロをつくるための自然な療法です。
現代の文明社会は、物やサービスが溢れ、
一見、豊かな社会なように見えます。
ところが、ご承知の通り、私たちの健全な肉体や心、
そして、大切な生殖能力に、
ダメージを与えかねない環境であることも、また、現実なのです。
必要なのは、正しい情報を得て、
自らの知恵と知識で、"サバイバル"することです。
妊娠しやすいカラダづくりのためのサバイバルガイド、
略して、"妊カラサバイバルガイド"です。
※サイト版の「トピックス」が「妊カラサバイバルガイド」に衣替えします。
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【003】夏はゴーヤを食べる
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蒸し暑い日が続きます。
今年は、どうやら、かなりの酷暑なのかも知れません。
こんな季節は、食欲が落ちて、体調も壊してしまいがちです。
そこで、いまや、ヘルシーな野菜としてポピュラーになった、
ゴーヤを、毎日でも、食べることをお勧めします。
[特徴その1]のどの渇きを抑え、食欲を増進する。
さすが、夏の代表的な野菜だけあって、理に叶っていますね。
あの"苦味"のおかげだそうです。
[特徴その2]ビタミンCが極端に豊富に含まれる。
因みに100グラムあたりのビタミンCは、
キャベツの4倍、レモンの2〜3倍で、
かつ、通常は野菜に含まれるビタミンCは熱に弱くて、
加熱することで減ってしまうものなんですが、
ゴーヤのビタミンCは熱しても壊れにくいので、
調理しても減ったりしないのです。
[特徴その3]血糖値を下げる。
これ、凄いことで、
妊娠しやすいカラダづくりに大いにプラスになります。
ゴーヤに含まれるチャランチンという成分は、
インスリンのような働きをし、血糖値を下げてくれるそうです。
PCOSの方には特にお勧めです。
[食べ方]
ゴーヤチャンプルなどの炒めものが代表的でしょうか。
豆腐や豚肉と合わせたみそ煮込み、
種を取って丸のまま焼いておかか和えなど。
また、ゴーヤーをジューサーにかけて、
リンゴや他の果物、そして、はちみつを混ぜて、
ジュースにするのもお勧めです。
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ご意見、ご要望等は、下記のアドレスにお寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
》》》妊娠しやすいカラダづくり編集室より
━[不妊に関するご相談はQ&Aへどうぞ!]━━━━━━━━━━━━━
▼人には聞けない不妊の悩みに専門家がお答します。
【回答者】
・梅ヶ丘産婦人科 院長 辰巳賢一 先生
・神谷レディースクリニック 院長 神谷博文 先生
・セルフサポートグループNPO法人FINE(ファイン)代表 松本亜樹子さん
・日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー 細川忠宏
↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/qa/main.html
━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼皆さんからの妊娠報告をお待ちしています。
とにかく、不妊を克服された方々の体験は本当に励みになります。
↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/houhoku/main.html
━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━
▼あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します!
サプリメントであれば何でもいいというわけではありません
↓以下のページからどうぞ
http://www.nature-g.com/funin/supple.html
↓どんなサプリメントがよいのか分からないという方、ご相談下さい。
http://www.nature-g.com/query/index.html
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■編集後記
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旬のものを食べることは、まさに、自然の恵みを頂くことで、
その健康効果は絶大なものがありますね。
因に、私は、夏は、毎朝、ゴーヤジュースを飲んでいます。
ゴーヤをはじめ、残りものの野菜や果物から、
ヨーグルトや小麦胚芽やふすま等まで、
なんでもかんでもジューサーに放り込んでしまいます。
時に、苦くて、時に、酸っぱくて、
その都度、どんな味になるやら、楽しみでもあります。
是非とも、お試し下さい。
数日で、その素晴らしさが実感出来るはずです。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.164
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◎発行部数
・自社配信: 1,005部
・まぐまぐ: 4,903部
・合計部数: 5,908部(7月15日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【責任者】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)
【WEB】 http://www.akanbou.com
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