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VOL.200 不妊の期間を経験するということ

2007年04月01日

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           妊娠しやすいカラダづくり

  2007/4/1 No.200
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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こんにちは。
細川です。
購読いただきありがとうございます。

この号で、スタートして3年と7ヶ月、
そして、200回目の配信となりました。

ただ、まぐまぐの配信サービスによるもので、
自社配信版では204号で、
それ以前から、CCメールで配信していた時代も含めると、
結局、4年ほど、毎週末、配信してきたことになります。

今後、よりより誌面づくりのために、
読者の皆さんのお声をお聞かせ頂きたく、
次号にて、読者アンケートを実施いたします。
皆さんのご協力をお願いいたします。

まずは、更新情報からです。

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     サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報
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注目のニュースは、不妊治療費への助成の拡大です。
今日から不妊治療費の助成金が増額になり、所得制限が少し緩和されます。

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2007年3月31日 最新ニュース
4月1日から不妊治療費への助成が拡大
http://www.akanbou.com/news/news.2007033101.html
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2007年3月28日 最新ニュース
牛肉の残留成長ホルモンの精子数への影響
http://www.akanbou.com/news/news.2007032801.html
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2007年3月27日 Q&A
胚移植後の歯科のレントゲンについて
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007032701.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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             〜今週のテーマ〜

     不妊期間は未だ見ぬ新しい家族の健康のための準備期間
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妊娠前や妊娠中の母親になる女性の食生活や生活習慣が、
子どもが成人してからの健康に大きく影響を及ぼすとの研究報告が、
相次いで報告されています。

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妊娠前の食生活の胎児への影響
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★低体重児の出産が増加傾向に

2,500g未満で生まれてくる低体重児の出生数が、
増加傾向にあると言われています。

★母親になる女性の低栄養や喫煙も要因に

低体重児の出生はさまざまな要因がありますが、
共立女子短大の津田教授は、
若い女性の食生活と健康状態との関係を調査した結果、
飽食と言われる現代にあって、
外食が多く、スナック菓子をよく食べること、
ダイエットの影響などによる偏食によるやせて低栄養の女性の増加、
また、女性の喫煙が増えていることから、
低体重児の出産につながっていると報告しています。
http://www.asagumi.jp/asagohan/txt/1-6.pdf

★生活習慣病の真の原因は本人の生活習慣よりも母親の生活習慣

イギリスのサウザンプトン大学のパーカー教授は、
以前から成人病の原因が母親の低栄養状態が原因であるとする、
「成人病胎児期発症説」を唱えています(※1)。
それを裏付ける調査研究結果が相次いで報告されています。

たとえば、低出生体重児は肥満になりやすい。
http://www.akanbou.com/news/news.2006062801.html

要するに、生活習慣病の本当の原因は、
本人の生活習慣というよりも、母親の生活習慣と言えるわけです。

※1)「胎内で成人病は始まっている」デイヴィッド・バーカー

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妊娠中の食生活の胎児への影響 
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★環境ホルモンの影響

最新ニュースで紹介していますが、
妊娠中に肉をたくさん食べた母親の男児ほど、
成人してからの精子数が少ないことが、
実際の調査によって判明したと、
ヨーロッパ生殖医学会誌に報告されました。
http://www.akanbou.com/news/news.2007032801.html

アメリカでは食肉牛に、成育を早めたり、肉質をよくするために、
成長ホルモンを投与しているのですが、
その残留成長ホルモンの胎児への影響が疑われています。

★栄養状態の影響

妊娠前から妊娠中の母親の栄養状態が胎児に与える影響については、
多くの研究報告がなされています。

葉酸摂取による先天性障害予防効果
http://www.akanbou.com/news/news.100601.html

葉酸は胚の生存力を高める
http://www.akanbou.com/news/news.2006050501.html

妊娠中に魚をよく食べると子どもの脳の発育によい
http://www.akanbou.com/news/news.2007021602.html

葉酸は口唇裂や口蓋裂を予防する
http://www.akanbou.com/news/news.2007030801.html

妊娠前のマルチビタミンは小児がんを予防
http://www.akanbou.com/news/news.2007030901.html

妊娠中の食生活は子どものぜんそくに影響
http://www.akanbou.com/news/news.2006090501.html

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赤ちゃんの健康管理は妊娠前から
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★妊娠してからでは遅い

たとえば、胎児の先天性異常は、
排卵から22〜28日という極めて初期段階で発症することから、
普通、妊娠が判明するのはその後ですから、
妊娠してからでは、時すでに遅し、なのです。

また、生活習慣は、急に改められるわけではありません。

ですから、妊娠前から、
未だ見ぬ我が子の健康管理は始まっていることを意識することが重要です。
http://www.akanbou.com/news/news.2006050201.html

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不妊期間を経験することは幸運なことかもしれない
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★出来ちゃったベイビーは不幸?

現代の社会生活は、
私たちの健康にマイナスの影響を及ぼすものに満ち溢れているといっても、
決して、過言ではありません。

現代に特有の生活習慣のせいで妊娠する力が低下しかねないことも、
既に明らかです。

母親になる女性の妊娠前からの生活習慣や栄養状態が、
将来的に授かるであろう子どもの成人してからの健康状態に、
大きく影響を及ぼすことは明らかなわけですから、
何の備えもなく、予期せぬ妊娠によって出生する子どもは、
ある意味、不幸であるといえなくもありません。

子どものアレルギーが急増していること、
また、子どもの肥満の増加、
それに伴う子どもの生活習慣病の増加は、
親にもその責任の一端があると言えるのではないでしょうか。

子どもの生活習慣を決定するのは親の生活習慣です。

★不妊を経験することは大切な準備期間を与えられたこと

お子さんを授かるまでに長い期間かかってしまうことは、
もしかしたら、大切な準備期間を与えられたのもしれません。

妊娠しやすいカラダづくりは、妊娠することに留まりません。

お子さんの成人後の心身の健康という大きな恩恵を考えると、
不妊を経験することは、
長い目でみれば、大きな喜びなのではないかと思えてなりません。


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   妊娠しやすいカラダづくりは不妊に悩むご夫婦を応援します

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妊娠しやすいカラダづくりが推奨するサプリメント
〜妊娠前のサプリメントに求められるのは絶対の安全性〜 
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■妊娠前の全ての女性に

▼葉酸をサプリメントから摂取しましょう!

★「Bコンプレックス」
http://www.nature-g.com/shohin/member/01.html
http://www.nature-g.com/shohin/biosan-gentei.html

■食生活に不安があるという女性に

▼妊娠用マルチビタミンミネラルです

★「ベイビー&ミー」
http://www.nature-g.com/shohin/member/05.html
http://www.nature-g.com/shohin/biosan-gentei.html

》推奨する根拠とは?

合成のビタミン剤ではありません。
天然由来の抽出ビタミンでもありません。
100%野菜や果物、穀物を原料に食物中に存在する栄養素の形態です。

サプリメントはどれでも同じというわけではありません。
ビタミンやミネラルの品質の目安は、
どれだけ食物中の栄養素の形態に近いか、
そして、合成の添加物を使用していないかです。

私たちの製品選択基準は、
妊娠前、妊娠中に摂取するサプリメントに相応しい品質であることです。

■あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案、販売します!

★妊娠への5つのステップ ステップ3 サプリメントを有効に利用する
http://www.akanbou.com/5step/step3/step3.html
★不妊改善のためのサプリメントガイド
http://www.akanbou.com/5step/step3/supplementguide.htm

サプリメントであれば何でもいいというわけではありません。

最新の研究報告や私たちに経験に裏付けられた、
不妊改善のセルフケア法、
サプリメントの賢い選び方、上手な使い方を提案します!

↓以下のページからどうぞ
http://www.nature-g.com/funin/supple.html
↓どんなサプリメントがよいのか分からないという方、ご相談下さい。
http://www.nature-g.com/query/main.html

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   不妊に関するご相談について
     〜不妊の改善は正しい情報に接することが大切です〜
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不妊に悩むご夫婦の立場にたった視点で回答することを心がけています。

【回答者】

・梅ヶ丘産婦人科 院長 辰巳賢一 先生
・神谷レディースクリニック 院長 神谷博文 先生
・セルフサポートグループNPO法人FINE(ファイン)代表 松本亜樹子さん
・日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー 細川忠宏

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/qa/main.html


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 編 集 後 記
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リーベマリールの治療日記はお休みさせていただきました。
次号にて掲載予定です。

今回、200号の配信も日曜日の夜になってしまいました。

今週のテーマは、以前から切実に感じてきたことです。
本当に子どもの食生活や生活習慣は大人のそれを写す鏡のように思います。

一見、豊かになった社会の仕組みは、
必ずしも、私たちの健康にプラスにならないことは明らかです。

そして、そんな社会に生きているわけですから、
改善することは、なかなかに、大変なことです。

そう考えると、
ただただ、辛く、悲しいだけの経験に思える不妊の期間は、
もしかしたら、何ものにも変えがたい経験になるように思えてなりません。

全然、違った意味で切実な問題です。

ところで、皆さんからの不妊改善のためのサプリメント活用に関するご相談が、
今年になってから急増しています。

本当に、有難いことです。

いずれのご相談も状況を詳細にお知らせいただいており、
私たちもそれに応じて、
出来る限り、迅速に、きちんと、
対応させていただきたいと考えています。

そんな中で感じるのは、
ついつい、あれもこれもとなってしまって、
無駄な計画を立ててしまいがちになることが多いように思います。

また、マイナスの情報があまりにも少ないため、
摂取することのリスクについてのご相談いただくことも少なくありません。

いずれにしても、
サプリメントでどうこうするというよりも、
まずは、全体の方針を立てて、
治療とのかねあいや食生活、生活習慣も含めて対策を講じることが大切です。

いつ授かるのかは誰にも分かりませんが、
そのために、何を、どうすべきかは、正しい答えを出すことは可能です。

まさに、応用問題です。

私たちも一層の勉強に励みたいと思います。

そして、どこへいくにもノートパソコンを離せなくなりましたが、
多くのケーススタディーを蓄積し、経験することが、
よりよいご提案になることを信じて、
頑張ってお手伝いさせていただきたいと考えています。

次号は久しぶりに読者アンケートを実施する予定です。
皆さんの率直なお声をお聞かせいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.200
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◎発行部数
・自社配信: 1,002部
・まぐまぐ: 5,188部
・合計部数: 6,190部(4月1日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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◎注意事項
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掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかなる事態、また何人に対しても一切責任を負い
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編集長】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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