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VOL.204 不妊という危機にいかに対処するか

2007年04月29日

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           妊娠しやすいカラダづくり

  2007/4/29 No.204
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

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》サイト版の更新情報
》今週の特集記事 不妊という危機にいかに対処するか
》編集室からのお知らせ
》編集後記

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こんにちは、細川です。

昨日、4月28日の土曜日の朝日新聞の朝刊の生活面で、
「『不妊予防』心がけて」という署名記事中で、
私たちの「妊カラ」のサイトとメルマガを紹介されました。

不妊の"治療"ではなく、不妊の"予防"にスポットをあてた記事です。

NPO法人「Fine」が実施した意識調査では、
http://j-fine.jp/top/anke/kaise.htm
一般女性も、不妊を体験した女性も、
女性の生殖能力が低下し始める年齢を、
20代後半からではなく、30代後半からと認識している人が、
おおよそ半数を占めることが明らかになったことから、
自分の生殖能力への"過信"が、
「不妊予備軍」の増加につながっていると懸念されるとのこと。

また、今年の1月に設立されたNPO法人「不妊予防協会」の啓蒙活動、
http://www.jrha.org/index.html
不妊の原因として急増しているクラミジア等の性感染症について、
若者向けの啓蒙活動に取り組む財団法人「性の健康医学財団」が、
http://plaza.umin.ac.jp/std-com/
それぞれ、紹介されています。

そして、「妊カラ」のサイト&メルマガも取材、紹介されました。

結果として子づくりを先送りしてしまう、
もしくは、先送りしてしまわざるを得ないこと、
食生活や生活習慣の問題や性感染症の増加などなど、
とにかく、現代社会では、
女性の妊娠する力や男性の妊娠させる力が、
かつてなかったほどに、
脅かされているといっても過言ではないのかもしれません。

ただ、そもそも不妊の予防を、
声を大にしなければならないということについては、
とても複雑な気持ちを禁じえません。

なぜなら、私たちが不妊の悩みに接してきて、つくづく思うのは、
それらのことは、自分たちが苦労して初めて分かることだということです。

ですから、知らせているか、知らせていないかという問題も、
もちろん、大切なんでしょうが、
やはり、若いうちに子どもをもつという選択肢を、
肩に力をいれなくても、ごくごく、普通に選択できるような、
そんな世の中にしていくことが大切なように思います。

問題が大きくなって、かつ、漠然としてしまうかもしれませんが、
なんていうか、決して、当事者だけの問題ではないと、強く思うわけです。

いずれにしても、
「妊娠しやすいカラダづくり」という、
準備や工夫が大切だということにはかわりありません。

さて、妊カラの200回配信を機にお願いしました読者アンケートには、
たくさんの方々に回答いただき、
現在までの有効回答数は265通となりました。

本当にありがとうございました。

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     サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報
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2007年4月28日 最新ニュース
マンガンの不足や過剰は男性不妊を招くおそれ
http://www.akanbou.com/news/news.2007042801.html
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2007年4月27日 Q&A
原因不明不妊の場合の人工授精について
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007042701.html
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2007年4月23日 読者投稿ページ「あなたの声を聞かせて!」を新設
言われて嬉しかった、救われた、勇気づけられた言葉
http://www.akanbou.com/voice/voice-001.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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            今週の特集記事 
          100組の妊娠報告から学ぶ
        "不妊という危機にいかに対処するか"
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100組の妊娠報告から学ぶシリーズ第2弾です。

以前、「一体、何を頑張るの?」という編集長コラムを書きました。
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20050205.html

妊娠を希望して、一生懸命頑張っても、
必ず、報われる(すぐに妊娠できる)とは限らないということ、
そして、頑張れば、頑張るほど、自分を追い込んだり、
皮肉にもより妊娠しづらくなってしまいかねないこともあると書きました。

この話しを先に進めますと、
だからといって、なーんにも、頑張らなくてもいいかというと、
それは違うと思っています。

それは、頑張り方というか、頑張る方向が違うということです。

皆さんからお寄せいただいた妊娠報告に接してきて、
そう、確信するようになりました。

"結果"ではなく、
"プロセス"に、こだわるべきだということ、
言い換えれば、
いかに、自分たちらしい選択をするかということを、
大切にしたいということですね。

そのための努力は惜しむべきではないと思います。

そんな観点から、100組の妊娠報告から、
"頑張るべき"ポイント、
不妊という危機にいかに対処するかを読み取ってみたいと思います。

1)自分たちに必要な知識や情報、そして、視点を得ること!

「避妊を止めれば、すぐに妊娠するものだとばかり思ってた。」

これまで、繰り返し耳にしてきた言葉です。

ほとんどのカップルにとって想像だにしていなかった事態であり、
それまでは、どちらかと言うと、
妊娠することを心配することはあっても、
不妊を心配する経験など皆無だったわけです。

このような状態ですから、
不妊の悩みのほとんどは、よく分からないこと、知らないこと、
そして、思い込みや誤解からきているといっても過言ではありません。

ですから、まずは、勉強すること、そして、視点を変えることが大切です。

妊娠はどのようなプロセスで進むのか、
なぜ、妊娠しない、妊娠しにくい、妊娠できないということが起こるのか、
そして、不妊治療というのは何をどうするのかなどです。

ただし、知識や情報は、
不足していることも問題ですが、
過剰なのは、もっと問題であることは世の常です。

あくまで自分たちに必要な範囲で取捨選択することが必須です。

2)とにかく二人で話し合うこと!

私たちは、いつも、自分たちらしい選択といってはいますが、
同時に、それは、決して、簡単なことではないとも感じています。

人間は社会的な動物なわけですから、
世間や周囲、親の目や思いをはじめとして、
さまざまなしがらみや事情があって、
実際は"選択の自由"などないかのように思ってしまいがちです。

そんなしがらみや事情はあって当たり前、
いや、そんなしがらみや事情があるからこそ、
どのように生活をマネージメントしていきたいのか、いくべきなのか、
二人の考えや希望が、徐々に、明確になってくるものだと思います。

3)可能な限りの選択肢を用意すること!

袋小路に迷いこみ、
行き詰まってしまうのは、
他に選択肢がなかったからなのかもしれません。

夫婦で話しあって、
そして、全体の方針を決めるだけでなく、
その方針にそった、可能な限りたくさんの選択肢を出したいものです。

4)他に助けを求めること!

不妊の悩みは、経験した人でないと理解できないものですから、
誰にも話したり、相談したりすることが出来ないもので、
一人で悩んでしまいがちです。

ところが、このことは反対に言えば、
誰に会って、話し、相談すべきかが明確だということでもあるのです。

例えば、同じ悩みをもつ人です。

不妊経験者によるNPO法人「Fine」ではそんな機会が提供されています。
http://j-fine.jp/

5)のめりこまないこと!

だるまさんからの妊娠報告の一部をご紹介します。

---[引用ここから]---------------------------------------------------

不妊だと分かってから、
私の頭の中は不妊一色になり、
生活が不妊治療中心になりそうなとき、
夫の泌尿器科の先生からこう言われました。

「不妊治療は一直線にならずに、淡々と励むのが大切だよ」と。

心に染みました。

よく前向き思考で諦めた頃や
リラックスしているときに授かるとか聞きますが、
私はなかなか前向きにも諦めることも忘れることもできませんでした。
感情の切り替えや転換がすぐに簡単にできたら誰も苦労はしませんよね。

でも、なにか不妊治療以外のことで、
気を紛らわすことができたら・・・と思い始め、
なるべく不妊のことを考える時間を少なくしようと、
楽しいことで時間を埋めようと、
テニスを習い始めたり、ピアノの体験レッスンにも行きました。
お友達とおいしいご飯を食べにいったり、夫と週末テニスに行ったり、
夫の友人たちともよく飲みに行きました。
夫婦旅行の計画もたてていました。

身体を動かしたり、
人とたわいもない話をして騒ぐのはとてもよい気分転換になり、
なんだか最近忙しくなってきたなあなんて思っていたら、
妊娠がわかりました。

---[引用ここまで]---------------------------------------------------

★最後に

新しい生命の誕生について、
思いを巡らせば、巡らせるほど、
いったん、自分たちの無力感を痛感することになるのかもしれません。

でも、それは、真実なのでしょう。

そして、別の視点で、考えてみれば、
そんな危機に対処することは、
二人が幸福な人生を送るための必要条件であるように思います。

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            編集室からのお知らせ
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編集室からのお知らせです。

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★妊娠前から葉酸を摂取しましょう!
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4月3日が「葉酸の日」と決められたのはご存知でしょうか?

このメルマガでもお子さんの神経管閉鎖障害等の先天性異常の防止のために
妊娠前から葉酸の摂取をお勧めしてはきましたが、
実際のところ、欧米の先進国に比べ、
日本は、妊娠前の葉酸摂取についての取り組みが遅れたため、
各国では減少している先天性異常が、
逆に、日本では過去30年間で3倍近くに増えているのです。

また、妊娠前の女性の間で、
予防に必要な量が不足していることも明らかになっています。

そこで、危機感を抱いた専門家たちが、
もっと葉酸摂取の大切さを知ってもらおうと「葉酸の日」を決めたわけです。

▼妊娠前に摂取するサプリメントとして最も必然性が高いのが「葉酸」

厚生労働省では、
子どもの先天性異常予防のために、
全ての妊娠前の女性に1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。

▼推奨製品「Bコンプレックス(ビタミンB群)」

葉酸はビタミンB群の一種です。
ビタミンB群にはグループで働くという特徴があります。
このため、葉酸単独で摂取するよりも、
ビタミンB群全体を摂取することが大切です。

単なるビタミン剤ではなく、
100%野菜や果物、穀物を原料に食物中に存在する栄養素の形態です。
体内で食物と認識されますので、
食物と同じ消化プロセスをたどり、自然に吸収され、活用されます。

また、一切の化学合成された添加物を使用していませんので、
妊娠前、妊娠中に摂取するサプリメントに相応しい安全性です。
http://www.nature-g.com/shohin/member/01.html
http://www.nature-g.com/shohin/biosan-gentei.html

▼参考ページ

★妊娠への5つのステップ ステップ3 サプリメントを有効に利用する
http://www.akanbou.com/5step/step3/step3.html
★不妊改善のためのサプリメントガイド
http://www.akanbou.com/5step/step3/supplementguide.htm

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★Voice From Readers 皆さんの体験を聞かせて!のページを常設しました    
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http://www.akanbou.com/voice/voice-001.html

第一回のテーマは、『言われてうれしかった、救われた言葉』です。
常時、募集していましので、どしどし、お送り下さい。

いただいたメールは、定期的に、サイトにアップしていきます。

また、今後は、毎月、新しいテーマを募集していきます。

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編 集 後 記
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連休がスタートしました。
関東地方は最高の天気です。

さて、読者アンケートに回答いただき本当にありがとうございました。
改めて、お礼を申し上げます。

皆さんからいただいた声は、
妊カラの大きなエネルギー源です。

また、私たちにとっての"羅針盤"です。

本当にありがとうございました。

また、今後も、皆さんのご意見やご希望等は、常時いただきたく思っています。
どしどしお寄せ下さい!

それでは、よい連休をお過ごし下さい!

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.204
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◎発行部数
・自社配信: 1,002部
・まぐまぐ: 5,285部
・合計部数: 6,287部(4月29日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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◎注意事項
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掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかなる事態、また何人に対しても一切責任を負い
ませんのでご了承ください。
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編集長】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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