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VOL.210 不妊治療でどこまで妊娠できるのか

2007年06月10日

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           妊娠しやすいカラダづくり

  2007/6/10 No.210
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

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》今週の更新情報
》最新ニュース解説
》特集:不妊治療でどこまで妊娠できるのか
》あなたの声を聞かせて!:第2回テーマの募集をスタート! 
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記

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           今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2007年6月9日 あなたの声を聞かせて!
第2回テーマ 『ストレス発散、私の方法』
http://www.akanbou.com/voice/top.html
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2007年6月8日 相互リンク集
相互リンク追加しました
http://www.akanbou.com/link/sougo.html
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2007年6月7日 最新ニュース
周期中の妊娠可能な日の日数が妊娠しやすさに影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2007060701.html
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2007年6月6日 Q&A
人工授精を続けることに納得いきません
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007060601.html
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2007年6月5日 最新ニュース
喫煙による精子の遺伝子障害が子に伝わる可能性
http://www.akanbou.com/news/news.2007060501.html
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2007年6月4日 Q&A
卵管造影件後半年たっても授かりません
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007060401.html
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▼最新ニュース解説

■周期中の妊娠可能な日の日数が妊娠しやすさに影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2007060701.html

★「Fertile window」妊娠可能な時期

女性の周期中の妊娠可能な時期のことを、
英語では「Fertile window」とよんでいます。

まさに、妊娠に至る"窓"が開いている時期ということで、
この時期を逃してしまうと、"窓"は閉じられてしまうわけです。

ですから、妊娠のためには、
この"窓"が開いている時期に、
夫婦生活を持つことが必要条件になります。

これまで数多くの研究報告がなされていて、
「Fertile window」は、
排卵日を含む排卵日前の5日間で、
その中でも、最も妊娠しやすいのが排卵日2日前、
その次が、排卵日前日、そして、排卵日の順であるとされています。

そして、この時期にあわせて夫婦生活を持ち、
妊娠を目指すのが、皆さん、よくご存知の"タイミング妊娠法"です。

★「Fertile window」の日数にはバラツキがある

ところが、その「Fertile window」の日数は、
それぞれの夫婦によって、大変なバラツキがあるというのです。

たった1日しか窓が開いていない夫婦もあるというのです。

そして、もちろん、この「Fertile window」の長さが、
それぞれの夫婦にとっての妊娠しやすさになるというわけです。

また、2000年にアメリカで実施された有名な研究では、
http://www.bmj.com/cgi/content/full/321/7271/1259
"窓"が開いている長さだけでなく、
周期中、いつ"窓"が開くのかも、
夫婦によって、また、同じ夫婦でも、周期によって、
バラツキがあると報告しています。

★"窓"が開いている時期を正確に予測するのは相当に困難なこと

いかがですか?

タイミング妊娠法というと、
射出された精子と排卵された卵子が出会うタイミングだけを、
意識しがちではありますが、
そもそも、"窓"が開いているということは、
子宮頸管粘液が射出された精子が通過できる状態であることが絶対条件です。

フーナーテストで、何の異常もないのに、
悪い結果が出ることが、度々あるのも、これで納得がいきます。

タイミングを合わせた夫婦生活の後であるにもかかわらず、
既に、頸管粘液の状態が変化していて、
粘液中で精子が動けなくなってしまうことが、
往々にしてあるということでしょう。

私たちは、タイミング妊娠法を実践する際に、
この「Fertile window」は、
周期中、だいたい同じような時期に、
5日くらいは開いているということを前提にしています。

ところが、日数も、時期も、変動する・・・のですから、
私たちが想像している以上に、
「Fertile window」が開いている時期を、
正確に予測することは、どうやら、大変難しいことのようです。

もしかしたら、
"タイミングを合わせたつもりになっていただけ"、
そんな周期が少なくないのかもしれません。

★"タイミング"を狙うよりも"回数"を多くもつのが有利

そうと分かれば、
妊娠の可能性を高めるために、
私たちが心がけるべきことは明らかです。

"タイミング"を予測しての"狙い撃ち"は、
とても精度が低いわけですから、
大雑把に予測した時期に"回数"を多くする方が得策です。

専門家は、2、3日に1回のペースを薦めています。

そして、もう1つ。

たとえ、人工授精にステップアップしていても、
治療の周期に、夫婦生活をもつべきであるということです。

そして、全般的に、
ベストなタイミングを予測することに、
それほど、気を遣わなくてもよさそうです。

★関連ページ

・妊娠の可能性を最大にする夫婦関係
http://www.akanbou.com/5step/step2/step2.html
・タイミング妊娠法についてよくある誤解
http://blog.mag2.com/m/log/0000116311/108310133.html?c=lif
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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       特集:不妊治療でどこまで妊娠できるのか

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6月8日に日本不妊カウンセリング学会の総会が開催され、
午後のシンポジウムの中で、
「不妊治療の現実」と題した講演がなされました。

不妊治療や不妊カウンセリングに携わる専門家向けの講演だったのですが、
その中の不妊専門クリニックの不妊外来のデータの分析結果は、
不妊に悩むご夫婦にとっても、
自分たちの状況を、冷静に、客観視するために、
とても参考になるものと思いましたのでご紹介させていただきます。

どのような分析結果かと言いますと、
ある都内の大型不妊専門クリニックにおいて、
不妊治療をスタートされた患者さんの3年後の状況です。

要するに、不妊治療でどこまで妊娠できるのか、ということです。

クリニックの治療の基本方針は明確で、
それぞれの患者さんの必要最低限の治療で妊娠を目指すことです。

ですから、ここにご紹介するデータには、
傾向を把握するうえで、決して、大きな偏りはないものと考えられます。

■不妊治療でどこまで妊娠できるのか

平成16年1月4日から2月3日までの1ヶ月間に、
不妊外来に初診した101人の不妊患者さんは、
3年後の平成19年2月時点で、
57人(56%)が、出産、もしくは、妊娠継続中です。

妊娠に至った治療の内訳は、
タイミング指導が、27人(47%)、
人工授精が、14人(25%)、
体外受精・顕微授精が16名(28%)でした。

出産に至らなかった44名のうち、
7名が、現在も通院中で、
7名が、転院(転勤やAID目的)し、
30名が、途中で来院しなくなっています。

来院しなくなった30名のうち、
15名は通院期間が3ヶ月以内で、
また、3名が人工授精を勧めた直後、
4名は体外受精を勧めた直後に来院しなくなったとのこと。

これらのデータをまとめると、
通院を始めた不妊患者さんの約60%が妊娠に至っており、
その70%以上は、人工授精までの治療方法で妊娠に至っています。

もしも、全ての患者さんが体外受精までの治療を受けたとしたら、
80〜85%の方が出産まで至ることが出来ると予測出来るとのこと。

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


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        Voice From Readers
〜あなたの声を聞かせて下さい!〜
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http://www.akanbou.com/voice/top.html

■第2回テーマへの投稿を募集します!

第2回テーマ:『ストレス発散、私の方法』

妊娠しやすいカラダづくりに成功するためには、
ストレスと上手く付き合うことが大切です。

ところが、なかなか言うは易し、行うは難し、です。

皆さんの必殺技を教えて下さい!

お待ちしています。

■第1回テーマ『言われて嬉しかった言葉、救われた言葉』

第2回テーマの投稿の募集を始めても、
第1回テーマへの投稿は、継続して、募集しています。

今週は新たな投稿をご紹介します。

こんにちは。
毎週読ませていただいています。

---[Hさんからの投稿ここから]---------------------------------------

しばらく治療に専念していましたが、
今はお薬だけで、治療という治療は休んでいます。
しかし、不妊ということが頭から離れた日はなく、
何かしら考え、行動しながら毎日を過ごしています。

そんな中「言われてうれしかった言葉」がありましたので、
小さなことですが投稿したいと思いメールしました。

先日から主人の職場で、
「ヤクルト」を取って飲むようにしたそうなんですが、
いろんな商品がある中でも、
腸内環境を整えることができて良いという製品があって、
それを取り始めたらしいのです。
それを主人が職場で飲んでいて、
何気に成分などの欄を見ていたら、
「葉酸」が入っていることに気付いたらしく、
だいたいは自分が毎日1本づつ飲むように取るつもりだったのを、
「ビフィールには葉酸が入っとるとたい。
 お前、前、葉酸ば飲みよったろ?
 家に持って帰るけんお前が飲めっ!」と、
ニコニコしながら言ってくれたのです。

以前、私がサプリメントで葉酸を飲んでいた時があって、
主人はそれを覚えていたのです。
飲んだ方がいいというのは、
ここで何度も聞いていて分かってはいるのですが、
なかなかもう一度実行に移せずにいたところに、
主人がそう言ってくれたので、びっくり!
治療に協力はしてくれるけれども、
私が思うように積極的な方ではない主人なので、
そういうところに気付いてくれたのはうれしかったですし、
気にして飲むようになりました。
ただ、主人が職場の冷蔵庫から家に持って帰るのをよく忘れる!ので、
最近は「また忘れたとぉ〜?」と私の方が怒るように・・・。
自宅で取れば良い!といえばそうなのですが・・・。
本当に些細なことでしたが、今の私にとってはうれしい言葉でした。

---[Hさんからの投稿ここまで]---------------------------------------

ちょっとした、何気ない気遣いが響くのですね。
お二人の想いが実現するように、お祈りしています!

Hさん、ありがとうございました。

※Hさんの投稿はサイトにアップしています。
http://www.akanbou.com/voice/voice-002.html

皆さんからの投稿をお待ちしています。
http://www.akanbou.com/voice/top.html


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       妊娠しやすいカラダづくり編集室から
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私たちは、私たちなりの方法で不妊に悩むご夫婦を応援させて頂いています

━[不妊に関するご相談はQ&Aへどうぞ!]━━━━━━━━━━━━━

▼人には聞けない不妊の悩みに専門家がお答します。

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http://www.akanbou.com/qa/main.html

※内容によっては質問の回答には時間が要す場合、
 回答できない場合があります。


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▼毎週土曜日に開催しています!

心と身体のセルフケアを学び、リラックスする方法を身につけます。

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━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼皆さんからの妊娠報告をお待ちしています。

とにかく、不妊を克服された方々の体験は本当に励みになります。

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/houhoku/main.html


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編 集 後 記
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前号の「妊娠力を高めるローテク集」は大変好評をいただきました。

最先端の生殖医療の進歩の恩恵ははかりしれませんし、
代理母や卵子提供、着床前診断の是非について、
生殖医療に関連する倫理的な問題も、今後、ますます重要になってきます。

ところが、現在進行形で不妊に悩むご夫婦にとって、
現実問題として、大切なのは、ローテクであるように思います。

いかに、ご自身にあったローテクをたくさん身につけるかが分かれ道です。

無理して、形にしたものは、どうしても脆いものですが、
日々のローテクの実践は、着実に、妊娠力を高めていきます。

ローテクを伴うハイテクが理想です、頑張りましょう!

今後も、そんな"小さなローテク"の大切さを思いながら、
どんどん、ご紹介していきます。

ちなみに前号のローテク集のストレッチのモデルは、
http://www.akanbou.com/taisou/kuufuushuu.html
毎週土曜日に開催している「気功&ストレッチ」のいで先生です。
http://www.akanbou.com/kikouclass/top.html


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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.210
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◎発行部数
・自社配信: 1,004部
・まぐまぐ: 5,248部
・合計部数: 6,252部(6月10日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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◎注意事項
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場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、
掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかなる事態、また何人に対しても一切責任を負い
ませんのでご了承ください。
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編集長】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
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