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妊娠しやすいカラダづくり
2007/7/7 No.214
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
-[INDEX]------------------------------------------------------------
》今週の更新情報
》妊カラフォーラム:読者の皆さんからのよくある質問や相談
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記
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今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2007年7月5日 Q&A
子宮内膜症と診断されたのですが・・・
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007070701.html
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2007年7月6日 最新ニュース!
着床前診断は高齢女性の妊娠率を改善しない
http://www.akanbou.com/news/news.2007070601.html
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2007年7月5日 Q&A
妊娠しないのは飲酒が原因になっているのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007070501.html
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2007年7月4日 最新ニュース
高度生殖補助医療における流産率について
http://www.akanbou.com/news/news.2007070401.html
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2007年7月3日 最新ニュース
動物の生態にみるストレスと不妊の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2007070301.html
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2007年7月2日 お勧めリンク
天神つじクリニック
http://www.akanbou.com/link/main.html
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2007年7月2日 編集長コラム
不妊経験が育む信じる心
http://www.akanbou.com/column/main.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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妊カラフォーラム
読者の皆さんからのよくある質問や相談にお答えします
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今週は、皆さんからのよくある質問や相談にお答えします。
その前に、前号の"正しいダイエット法"について、
数通のメールをいただいておりますので、
まずは、その中から、カナダからのメールをご紹介させていただきます。
---[メールここから]-------------------------------------------------
はじめまして。
トーマと申します。
妊娠しやすいカラダづくりの特集を読みました。
私は痩せ過ぎの問題があることが分かりました。
計算値は17.6でした。
体重を落とすことについては多く語られていると思います。
こちらカナダでは、
ダイエットの商品販売や体重を落とすテレビの特集などすごいです。
しかし、誰も体重を増やすことについて教えてくれないのです。
いったいどうやって体重は増やせるのでしょうか?
カナダに来て食生活が変わり、
普通ならば一年で数キロ太ったりするらしいのですが、
私は6年の滞在でやっと1〜2キロ太っただけです。
痩せ過ぎがどう周期に関係しているのかわかったので勉強になりました。
ありがとうございました。
---[メールここまで]-------------------------------------------------
トーマさん、メールありがとうございます。
妊カラの読者で海外にお住まいの方はとても多くいらっしゃいます。
痩せすぎの問題ですね。
まず、大前提として確認しておきたいのは、
痩せすぎと妊娠する力の関係が問題になるのは、
体重が少ないことから無月経や月経不順になってしまうことです。
また、BМIについても、
欧米人と日本人の体格の違いから、
日本人ではBМIの正常値は18〜23で、
BМIが16になると無月経になる人が多いとされているようです。
ですから、月経があって、排卵がおありなのであれば、
まずは、それほど深刻にお考えになることもないとは思います。
ただし、自然妊娠した場合、適正体重の女性に比べて、
低体重児が生まれる頻度が2倍になると言われています。
ですから、BМIが18以上を目安に、
少し体重を増やされた方がよいかもしれません。
ただ、確かにダイエットに比べれば、
体重を増やす方法についてはほとんど情報がありませんね。
サイト版妊カラのQ&Aの監修をいただいております、
梅ヶ丘産婦人科院長の辰巳賢一先生の共著書である、
http://www.u-m-e.com/index.html
「不妊症Q&A」から引用させていただきます。
1kgの脂肪は7700カロリーに相当します。
すなわち、いつもより7700カロリー余分に食べれば、
体重が1kg増える計算になります。
問題はどれくらいかけて体重を増やせばよいかです。
1ヶ月かけて1kgくらい体重を増やすようにした方がよいでしょう。
そうすれば、1食当たり183÷2=91カロリーずつ増やせばよく、
食生活の変更をより自然に行うことが出来るのではないでしょうか。
また、ダイエット法でも指摘したように、
脂肪や炭水化物、タンパク質をバランスよく食べることが大切です。
以上のことを目安に、いろいろ工夫されてはいかがでしょうか?
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読者の皆さんからのよくある質問や相談
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それでは、皆さんからのよくある質問や相談です。
予め、お断りしておきますが、
回答は、あくまで、編集長の1つの見解にしか過ぎないということです。
Q1)--------------------------------------------------------------
体外受精を受けていますが、
高齢のため(42歳)、
卵巣を刺激してもなかなか卵が育ちません。
人づてにDHEAというサプリメントがよいと聞きました。
このサプリメントについて、
本当に有効なのか、
また、どのように使えばよいのか教えて下さい。
A1)
最近、DHEAについてのご相談が増えています。
妊娠するために最も必要とされる条件は、
良のよい卵子と元気な精子が出会うことです。
年齢に伴う質の低下は、精子に比べて、
卵子の方が、宿命的、かつ、圧倒的に、深刻な問題です。
このことから、
体外受精や顕微授精の成功のポイントは、
いかにして良質の卵子を得るかにかかっています。
特に、女性が高齢になるほど、
その卵巣の働き具合を把握して、
それに最も適した卵巣を刺激する方法を選択し、実施するかです。
こここそが、不妊治療医の腕の見せ所です。
DHEAの使用について言えば、
担当の先生の選択肢に入っているかどうか、です。
なぜなら、DHEAは、
アメリカでは若返りのホルモンとして人気のサプリメントですが、
日本では、副作用等の問題からサプリメントとして認可されていませんし、
どんなケースでも有効であるわけではないことから、
自己判断で摂取するべきでなく、
DHEAの摂取が有効であるかどうかの判断から、
摂取の方法や副作用に対する対処に至るまで、
不妊治療を担当される医師の管理下で摂取するべきであるからです。
アメリカでは、数年前から、
体外受精時に、高齢のために、
排卵誘発剤に対する反応が悪いケースで、
DHEAを数ヶ月摂取することで、反応がよくなって、
質のよい卵子が多く採卵できるようになったとの報告があります。
DHEAそのものは、個人輸入で簡単に入手できます。
ただし、体外受精の卵巣刺激法として使用されるものであり、
それが有効な方法であるかどうかの判断と処方や管理は、
不妊治療を担当する医師の責任の下でなされるべきものであることから、
自己判断で摂取すべきものではないと考えます。
担当の先生に、まずは、相談してみることです。
Q2)--------------------------------------------------------------
この度、体外受精を受けることになりました。
治療周期に入っても、
これまで飲んでいたサプリメントを併用してもよいものでしょうか?
A2)
体外受精に限らず、
不妊治療においてホルモン療法を受ける際には、
ホルモン環境に影響を及ぼすようなサプリメントは避けるべきです。
具体的には、植物性エストロゲンやエストロゲン様物質を含むもの、
また、サプリメントではありませんが、
漢方薬による周期療法などもホルモン療法と併用しないほうが無難です。
ホルモン療法の邪魔になる可能性が高いからです。
Q3)--------------------------------------------------------------
夫婦生活で妊娠しやすい体位、
また、妊娠しやすいセックスの後の過ごし方があれば教えて下さい。
A3)
精子が子宮頸管に入っていくことに、
体位の影響はほとんど受けないことから、
妊娠しやすい体位やセックスの後の過ごし方はないと考えてよいと思います。
膣の中に精液が射精されていさえすればよいわけで、
敢えて言うとすれば、
気持ちの問題ということになりますでしょうか?
Q4)--------------------------------------------------------------
アメリカでは・・・と、
よくアメリカの話が出ますが、
不妊においてはやはりアメリカが最先端なのでしょうか?
日本での調査の結果や他の国でのよくある治療法なども知りたいです。
A4)
高度生殖補助医療によって生まれた子どもの数は、
最近の1年に限ってみれば、アメリカは日本の2倍強ですが、
クリニックの数や総人口を考慮に入れれば、
実施されている数そのものには、さほど遜色はありません。
ただ、アメリカは生殖医療においては、
なんの規制もなく、フリーですので、あらゆる治療が実施されています。
また、情報という観点から言いますと、
アメリカやイギリスでは、
高度な生殖補助医療に関する情報は、
個々のクリニックの臨床成績を含めて、
患者が理解できるかたちで公表されています。
さらには、国が体外受精等の治療費を負担しているところでは、
当然、治療方法やレベルの統一が必要ですし、
さまざまな研究に公的な費用があてられることになります。
簡単に言いますと、
患者の立場に立った情報が提供されているわけです。
誤解を恐れずに、率直に申しますと、
日本は、生殖医療技術に関しては、
世界にひけをとるものではありませんが、
不妊に悩む夫婦が、
自分たちが納得のいく治療を受けるための情報環境については、
欧米に比べて、相当、遅れていると言わざるを得ないのです。
高度生殖補助医療は、
それほどの成功率ではないにもかかわらず、
肉体的、そして精神的、
さらには、経済的な負担はとてつもなく大きいものです。
であればこそ、自分たちが納得のいく治療を受けることが大切です。
そのためには良質の情報が不可欠です。
私たちは、そのためには、
どこの国から発せられた情報であろうと、
不妊に悩む夫婦にとって、
有益な情報を発信すべきであると考えています。
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編 集 後 記
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今日は七夕ということで、
土曜日中に配信しようとしていたのですが・・・。
前号のダイエット法については、
いろいろな感想をお寄せ頂いたのですが、
どんなダイエット法もその効果にはさして違いはなく、
ほとんどの人は5年後にはもとの体重に戻っているという、
なんともショッキングな内容の研究報告が、、
アメリカの大学の研究チームによって発表されています。
http://www.annals.org/cgi/content/abstract/147/1/41
まだあります。
19-30才のオランダ人750人を対象に調査した結果、
肥満の人の方が正常体重の人よりも、
ダイエット製品を多く使用していることが分かったというのです。
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/350020004.html
驚きですね。
正しいダイエットを実施するのに、
特別なダイエット法やダイエット製品は全く不要です。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.214
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・自社配信: 1,004部
・まぐまぐ: 5,251部
・合計部数: 6,255部(7月7日現在)
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【編集長】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)
【WEB】 http://www.akanbou.com
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