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妊娠しやすいカラダづくり
2008/6/22 No.264
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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》今週の更新情報
》妊カラニュース 3キャリア公式携帯サイト「おしえて!不妊ナビ」
》ファーティリティダイエット 第6回 コーヒーや清涼飲料水の影響は?
》ファーティリティレッスン 7月期コース午後クラス2名追加募集中
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記
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今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年6月19日 妊娠報告
人工授精4回、体外受精2回の後、顕微授精で
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008061901.html
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2008年6月16日 妊娠報告
フーナーテストが不可で6回の人工授精の後、自然妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008061601.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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妊 カ ラ ニ ュ ー ス
オールアバウトの不妊治療ガイド記事で紹介されました!
「おしえて!不妊ナビ」
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http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20080607A/
当メルマガの編集長の細川が編集長をつとめる、
iモード、au、Softbankの公式携帯サイト「おしえて!不妊ナビ」が、
オールアバウトの不妊治療チャンネルで紹介されました。
是非、ご覧になってみてください。
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妊カラニュースについてのご意見ご要望は下記アドレス宛に
info@akanbou.com
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連載企画「ファーティリティダイエット」
第6回 カフェインや清涼飲料水と妊娠する力との関係を考える
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連載企画「ファーティリティダイエット」は、
食生活が妊娠する力にどのように影響するのかを考え、
皆さんのカラダづくりに役立てていただこうという記事です。
食事と妊孕性の関係については、
いろいろな説がまことしやかに語られています。
ところが、その根拠はと言えば、経験則や言い伝え、
はたまた、単なる思い込みや常識論に過ぎなかったりします。
そんなところに、昨年の秋、
アメリカのハーバード大学の公衆疫学の研究チームが、
12万人の女性看護師を対象にした大規模疫学研究、
「Nurses' Health Study」の結果に基いて、
http://www.channing.harvard.edu/nhs/
どんな物を、どのように食べれば、
妊娠する力にどのように影響するのかを調べた研究報告を発表しました。
私たちはこの大規模な疫学調査の分析結果をベースに、
「ファーティリティダイエット」を連載しています。
第6回目のテーマは「カフェインと清涼飲料水」です。
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カフェインと妊娠
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妊娠するのに、コーヒーやお酒はやめないといけないのか、
それとも、ほどほどの量であればいいのか、
もしも、そうであれば、ほどほどの量とはどれくらいの量なのか、
とにかく、コーヒーやお酒についてはよく尋ねられます。
それほどに、コーヒーやお酒は愛されているのだけれども、
身体には、それほどよいとは思っていないということなのかもしれません。
実際のところ、こと"食"と妊孕性については、
信頼のおける研究報告はそれほど多くはないのですが、
コーヒーについては、これまで多くの試験が実施されています。
そのことは喜ばしいことなのですが、
それらの試験で得られた結論は見事にバラバラです。
つまり、コーヒーは妊娠する力を低下させるとするものもあれば、
全く関係ないとするものもあるのです。
関心の高いテーマであるにもかかわらず、
"コーヒーは○か×か"、
単純に片付けられる問題ではないようです。
★相反する試験結果
そもそも、事の発端は、
1980年に、アメリカ食品医薬品局が実施した動物試験でした。
妊娠している雌のラットに、
1日にコーヒー200杯分のカフェインを与えたところ、
5匹に1匹の割合で奇形児が生まれたというものです(※1)。
この試験結果に驚いたアメリカ政府機関は、
妊婦はカフェイン摂取を控えるべきとの見解を発表しました。
2年後、同じ研究グループが、再度実施した試験では、
奇形児の出生は確認されないという正反対の結果でした(※2)。
ところが、アメリカ食品医薬品局は、見解を翻しませんでした。
反対に、研究者たちは、
何とか、カフェインが妊娠の障害になったり、
流産を促進することを証明しようとして試験を繰り返したのです。
これが、カフェインと妊娠についての研究報告が多い背景のようです。
ところが、1日2、3杯程度の量であれば、
妊娠することや妊娠の継続には全く問題ないとするもの、
反対に、その程度の量でも、全く飲まない女性に比べれば、
妊娠するまでに時間がかかったり、
流産のリスクを高めるというようなものもあり、
相反する試験結果に、混乱は深まるばかりでした。
★「Nurses' Health Study」分析結果にみるカフェインの影響
それでは、「Nurses' Health Study」からの分析結果は、
どうだったのでしょうか?
1日に2、3杯程度の量であれば、
妊娠すること、そして、妊娠の維持には問題はみられなかったとのこと。
ところが、4杯以上のコーヒーに含まれるカフェイン量に相等する、
400ミリグラムを1日に摂取する女性のグループは、
ほとんどコーヒーを飲まない女性グループに比べて、
排卵障害の不妊症と診断される割合は変わりませんでしたが、
排卵障害以外の不妊症と診断される割合が、
約20%高かったことが分かりました。
このことについては、
過度にカフェインを摂取することで、
卵管が卵子を運ぶせん毛の機能が低下することで、
受精卵が子宮に到達するのに時間がかかってしまい、
子宮内の着床環境がベストなタイミングに、
子宮に到達できないということが起こるのかもしれないと推測しています。
また、過度のカフェインは、
子宮内膜の着床環境を悪化させる可能性があるとの報告が、
いくつかなされているようです(※3、※4)。
「Nurses' Health Study」の分析結果は、
過度なカフェイン摂取は卵管の機能や子宮内膜環境にとっては、
マイナスに作用することがあるものの、
1日3杯以下の適量であれば、
カフェインが妊娠することにマイナスに働くことはないということでした。
★なぜ相反する試験の結果が出るのか
それでは、なぜ、過去の研究報告には、
適量でも妊娠に影響を及ぼすことがあるという、
混乱を招くような正反対の結論が出ることがあったのでしょうか?
3つのことが考えられるとしています。
まず、カフェインの代謝にかかる時間です。
一般には、カフェインを摂取した際の半減期は3時間半とされています。
つまり、カフェイン入りの飲み物を飲んだ場合、
体内に入ったカフェインは分解されることによって、
3時間半経てば、半分の量になり、
7時間経てば、なくなってしまうというわけです。
ところが、女性の場合には月経サイクルによって、
カフェインの代謝スピードが変わってしまうというのです。
例えば、排卵後の高温相ではカフェインの代謝スピードが落ちてしまうため、
体内に蓄積するカフェインの量が増えてしまい、
カフェインの影響を受けやすくなってしまうというのです。
ですから、カフェインによる影響は、
月経サイクルによって、
異なることになってしまうわけです。
次に、遺伝によって、カフェインの代謝能力が異なるということ。
お酒に強い人もいれば弱い人がいるのと同様に、
個人差があるということですね。
そして、最後に、試験の実施方法です。
例えば、一般の女性を対象にした場合と、
不妊と診断された女性を対象にした場合では、
カフェインの摂取頻度を尋ねた際に、
不妊の自覚がある女性のほうが、
カフェインの摂取頻度を多く回答する傾向があるというのです。
なかなか授からないことの犯人探しをする心理が働くのではとのことです。
★結論は?
1日に2、3杯までのコーヒーは問題ないようです。
ですから、たとえ、妊娠を望んでいても、
コーヒーがお好きな方は、そのくらいの量であれば、
気にせずに飲んで差し支えないということです。
ただし、やはり、コーヒーに含まれるカフェインは、
体内でさまざまな作用がある物質です。
どうしても心配な方は、飲むのを控えるか、
ノンカフェインのものに切り替えることに越したことはありません。
妊娠後も同様です。
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清涼飲料水(ソフトドリンク)と妊娠
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コーヒーや紅茶などのカフェイン入りの飲み物は、
1日に2、3杯であれば、まずは、気にすることはないとのことですが、
実際のところ、カフェインよりも、注意すべきは、清涼飲料水です。
清涼飲料水とは、ミネラルウォーターやお茶以外、
つまり、缶コーヒーや缶ジュースの類の砂糖入りの飲料のことです。
★「Nurses' Health Study」分析結果にみる清涼飲料水の影響
驚きべき結果です。
1日に2本以上の清涼飲料水を飲む女性は、
1週間に1本以下しか飲まない女性に比べて、
排卵障害の不妊症と診断される割合が50%高くなるというのです。
現実には、注意すべきは、カフェインではなくて、砂糖なのです。
★警戒すべきは空腹時の砂糖の摂取
カロリーはあるけれども、栄養は全くない食べ物が砂糖です。
空腹時に砂糖入りの清涼飲料水を飲むと、
血糖値はロケットのように急上昇するのです。
すると、すい臓から大量のインスリンが分泌されて、
ブドウ糖を細胞に送り込み、血糖値を下げようとします。
結果、血糖値は急降下し、強烈な空腹感に襲われ、
脳は、甘いものを要求します。
このようなことを繰り返すことで、
肥満を招いたり、
また、インスリンの効き目が悪化し、
ホルモンバランスを崩しやすくなってしまいます。
★ミネラルウォーターかお茶を
コーヒーに含まれるカフェインについては、
例えば、糖尿病のリスクを低下させるというような健康効果が、
いくつも確認されています。
ところが、缶コーヒーや缶ジュースなどの砂糖入りソフトドリンクは、
全く"百害あって一利なし"です。
のどの渇きを癒すのは、ミネラルウォーターかお茶にすべきです。
★結論
砂糖入りのソフトドリンクは飲まないようにすべきです。
妊娠後も同様です。
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編 集 後 記
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カフェインやお酒についての質問をいただくことはよくあります。
妊娠には、コーヒーや紅茶、お酒は○か、×か、というものです。
そもそも、それらの嗜好品についての影響度を正確に測るのは、
至難の業です。
個人差があります。
ところが、ソフトドリンクのことは、
意外にも無頓着な方が多いのかもしれません。
「ファーティリティダイエット」によりますと、
排卵障害のリスクへの影響は明確なようです。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.264
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◎発行部数
・自社配信: 845部
・まぐまぐ: 5,565部
・合計部数: 6,410部(6月22日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発行人】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
【WEB】 http://www.akanbou.com
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