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妊娠しやすいカラダづくり
2008/7/20 No.268
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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》編集長コラム 2種類の幸福感
》今週の更新情報
》最新ニュース解説 生活習慣は妊娠する力に影響する
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記
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編集長コラム
VOL.268
2種類の幸福感
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★幸福も不幸も一時的なもの?
「the Economic Journal」という専門誌に、
数百人のドイツ人を対象に、自分の人生の満足度について、
20年間に渡って追跡調査を実施した結果が発表されています。
http://www3.interscience.wiley.com/journal/120084092/abstract
結婚したり、子どもを授かるといった人生の大きな出来事に、
人間は大きな喜びを感じるのだけれど、
それは、一時的なもので、
人生の幸福度はそんな出来事には影響されないというのです。
反対に、子どもがいないことや離婚するといった事も、
悲しみは一時的なもので、
同様に、ハッピーな人生かどうかとは無関係であることが分かったとのこと。
ちょっと、ショッキングな内容です。
結婚や子供が生まれるといった"出来事"で感じる幸福感は続いても2年、
その後、幸福度合いは、元のレベルに戻るのだそうです。
そして、最も精神的に長く落ち込む"出来事"は失業で、
だいたい、5年くらいは尾を引くとのこと。
改めて"人生の幸福"について、深く、考えさせられました。
誤解しないでいただきたいのは、だからといって、
お子さんをなかなか授からないこと、また、授かることができないことは、
たいしたことじゃないと思ったわけでは、決して、ありませんし、
ましてや、授からなくてもいいじゃないかと言いたいわけでも、
決して、ありません。
そうではなくて、いつ授かるのか、
また、授かることが出来るのか出来ないのかは、
ハッピーな人生かどうかとは、全く、関係がないということ、
そして、人生で感じる幸福感には2種類ある、そう思ったのです。
★2種類の幸福感
研究チームのリーダーは、象徴的なこととして、
巨額の宝くじがあたった人は、
意外にも、ほぼ全員、幸福な人生を全うしていないこと、
反対に、不幸にも交通事故で下半身付随になっても、
数年後には、事故に遭う前の幸福レベルに戻ることを挙げています。
つまり、人間には、
"幸福感度サーモスタット"が備わっていて、
嬉しい出来事や悲しい出来事に感化されたとしても、
しばらくすると、それぞれの個人の幸福度合いのレベルに戻る、
そんなメカニズムが働くようだと解説してくれています。
もし、この理論が正しければ、
悲しみや辛さは、決して、一生涯続くことはない、
それと同時に、人生で感じる喜びには2種類ある、ということになります。
1つは、テンポラリー(一時的)な喜びで、
人生で遭遇するさまざまな出来事で感じる喜びです。
"出会いがしら"の幸福、不幸とよんでいいかもしれませんね。
そして、もう1つは、パーマネント(永遠)な喜びです。
これは、"テンポラリー"な、
そして、"出会いがしら"の悲しみ、辛さを経験するなかで、
徐々に、徐々に、"感じるココロ"が培われていくことによるものです。
"感じるココロ"は、少し、努力も必要かもしれません。
それは、自分のせいではない不幸なことがおこっても、
逃げずに、正面から、真摯に受け入れる努力です。
★他力か自力か
さらに、こんな見方もできるかもしれません。
テンポラリーな幸福は、
たとえ、自分のチカラによるものに見えても、
実際には、偶然が支配するところが大きいように思います。
それに対して、
パーマネントな幸福感は、
自分たちで獲得できるところが大きいように思うのです。
この研究報告に、なぜか、とても、とても、勇気づけられました。
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編集長コラムについてのご質問ご感想は下記のアドレス宛お寄せください。
news-master@akanbou.com
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今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年7月19日 最新ニュース
外見上正常な形態の精子でもある割合でDNA損傷がみられることがある
http://www.akanbou.com/news/news.2008071901.html
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2008年7月18日 Q&A
黄体化未破裂卵巣を疑われ、腹腔鏡手術か体外受精を勧められています
http://www.akanbou.com/qa/qa.2008071801.html
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2008年7月17日 最新ニュース
生活習慣は卵巣年齢に影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2008071701.html
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2008年7月16日 妊娠報告
筋腫の手術や体外受精を勧められたにもかかわらず
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008071601.html
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2008年7月15日 妊娠報告
PCOSでラパロ、5回のAIHの後、ICSIで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008071501.html
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2008年7月14日 最新ニュース
年齢別、治療回数別の体外受精治療成績
http://www.akanbou.com/news/news.2008071401.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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今週のニュース解説
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生活習慣が妊娠する力に影響を及ぼすことを示唆する研究報告が、
立て続けに発表されています。
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生活習慣は不妊カップルの自然妊娠率に影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2008070801.html
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オランダのRadboud Universityの研究チームは、
1985年から1995年の間にオランダで体外受精を受けたにもかかわらず、
体外受精では妊娠できなかった女性、約9000人を対象に、
その後の自然妊娠に至ったかどうかの調査、
そして、生活習慣についてのアンケートを実施しました。
その結果、体外受精を受けても妊娠できなかったにもかかわらず、
16%の女性は、その後、自然妊娠したことが判明、
そして、その45%は、最後に体外受精を受けてから半年以内でした。
また、生活習慣との関連を調査したところ、
1日に4杯以上のコーヒーを飲む女性は、
また、週に3回以上お酒を飲む女性は、 自然妊娠する確率が26%低く、
喫煙する女性や肥満女性は、
それ以上に自然妊娠する確率が低かったことが分かりました。
年齢が36歳で、喫煙やたくさんのお酒やコーヒーを飲む習慣があって、
肥満の女性は、3回の体外受精で妊娠できなかったあと、
自然妊娠できる確率は5%程度になるものの、
もしも、喫煙やたくさんのお酒やコーヒーを飲まない、
そして、標準体重の女性のそれは、3倍の15%になるとのこと。
もう1つ。
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生活習慣は卵巣年齢に影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2008071701.html
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アメリカのテネシー州のバンダービルト大学医学部の研究チームは、
33054名の40〜70歳の女性を対象に、
閉経時期と食生活についてのアンケートを実施しました。
その結果、平均の閉経時期は49.2歳で、
平均の生殖可能な期間は34年でした。
初潮が早いほど、初産の年齢が若いほど、
そして、最後の出産が遅いほど、授乳期間が長いほど、
生殖可能期間が長くなる傾向が確認されました。
また、20代のBMI(体格指数)が高いほど、
中年以降に体重が増加した女性ほど、
身体をよく動かす女性ほど、閉経時期が遅く、
生殖可能期間が長いことが分かりました。
さらに、摂取カロリーが高く、果物やタンパク質を多く摂取する女性ほど、
お茶を飲む習慣が長い女性ほど、生殖可能期間が長いことも明らかになりました。
★喫煙、過度のお酒、カフェイン、そして、食生活
たばこを吸うこと、そして、お酒やカフェインの過剰摂取は禁物です。
また、食生活においては、よく食べるのがよいという結果。
意外かもしれませんが、
動物性たんぱくと植物性たんぱくをバランスよくとることは、
身体や酵素、ホルモンの材料になるアミノ酸をバランスよく摂取すること、
そして、果物は、それらの働くを支えるビタミンを摂取することになります。
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ニュース解説についてのご質問ご感想は下記宛お寄せください。
news-master@akanbou.com
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妊娠しやすいカラダづくり編集室から
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不妊の悩むご夫婦を応援します!
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編 集 後 記
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3連休に真ん中の日曜日、いかがお過ごしでしょうか?
それにしても暑い日が続きます。
こんな時こそ、積極的に身体を動かし、汗をかくほうが、
体調がよくなるように思います。
ただし、大量の発汗で、ミネラル分が相当、失われることにもなります。
ミネラル分が豊富な塩やミネラルウォーターを、
いつも以上にとりたいものです。
さて、今週の編集長コラムは、
一見、無味乾燥な研究論文に大感動し、大いに勇気づけられたことから、
何とか、読者の方々にも、そのことをお伝えしたい一心で、書いてみました。
うまく伝えられたかどうか不安ではありますが、
感動等をお寄せいただければ嬉しいです。
それでは、素晴らしい連休をエンジョイください!
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.268
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◎発行部数
・自社配信: 845部
・まぐまぐ: 5,624部
・合計部数: 6,469部(7月20日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく
場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、
掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかなる事態、また何人に対しても一切責任を負い
ませんのでご了承ください。
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【発行人】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
【WEB】 http://www.akanbou.com
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