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妊娠しやすいカラダづくり
2008/9/14 No.276
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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》今週の更新情報
》特集：まだ見ぬお子さんのために取り組んでおきたいこと
》妊カラニュース
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記
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今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年9月12日 最新ニュース
妊娠中に魚を食べることや母乳で育てることは子の心身の発育によい
http://www.akanbou.com/news/news.2008091201.html
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2008年9月11日 妊娠報告
妊娠のための生活をやめて、ホントに好きなことをはじめたら
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008091101.html
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2008年9月10日 最新ニュース
体外受精児の青年期における精神面への影響について
http://www.akanbou.com/news/news.2008091001.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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今月の特集
2008/9/14
まだ見ぬお子さんのために取り組んでおきたいこと
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最新ニュースで紹介していますが、
http://www.akanbou.com/news/news.2008091201.html
妊娠中に魚をたくさん食べることと母乳を与えることは、
出生後の赤ちゃんの運動や知能の発育にとてもよい影響を及ぼすことが、
アメリカのハーバード大学やデンマークの政府系機関の大規模な共同研究で、
確かめられたと報道されています。
デンマークをはじめとする北欧では、
母親の栄養状態と新生児の健康の関連について、
国をあげての大規模な疫学調査を数多く実施していて、
"新しい国民の命"を大切にしたいという国としての姿勢が感じられます。
そして、これまでの疫学調査で判明しているのは、
胎児の健全な成長のために、
葉酸をはじめとするビタミンＢ群、
そして、必須脂肪酸であるオメガ３系脂肪酸を、
女性は、妊娠する前から意識して摂ることが大切だということです。
エビデンス（科学的な根拠）ということですね。
体験談やエセ専門家による"宣伝"ではないということです。
妊娠を望むすべての女性は、
このことを知るべきで、そして、実行すべきことと言えます。
ということで、今週は「オメガ３系脂肪酸について」です。
★オメガ３系脂肪酸についての研究報告
冒頭で紹介した研究報告では、
魚と母乳がよいとされていますが、
それらに共通して豊富に含まれているのが、
"オメガ３脂肪酸"という必須脂肪酸の一つです。
オメガ３系脂肪酸についての研究報告は膨大です。
デンマークの研究で、
妊娠中に、毎日、食事の中で、
多くのオメガ３系脂肪酸を摂取していた女性ほど、
出産した子供の出生体重は、
より正常で、低体重児の割合が低いと言います（※１）。
また、同じデンマークの別の研究では、
より多くのオメガ３系脂肪酸を摂取した子どもは、
２０年、３０年後でも、より高い知能をもっていたとのこと（※２）。
また、これまでの最新ニュースでもたくさんご紹介しています。
その一部は以下の通りです。
◎妊娠後期のオメガ３脂肪酸の摂取は子どもの知能の発育によい
http://www.akanbou.com/news/news.2008032901.html
◎妊娠中の地中海食は子どもをアレルギーにかかりにくくする
http://www.akanbou.com/news/news.2008011601.html
とにかく、オメガ３系脂肪酸は、
胎児や新生児の健全な成長や発育に深くかかわっているようです。
★オメガ３系脂肪酸とは？
さて、このオメガ３系脂肪酸、
まだまだ、あまり聞きなれない名前かもしれません。
簡単に説明します。
◎脂肪酸にはいろいろな種類があります。
食べ物に含まれる脂肪酸は、
その化学構造によって、いくつかのグループに分けられます。
まずは、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸。
飽和脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれ、常温では個体で、
不飽和脂肪酸は植物性脂肪に多く、常温では液体です。
そして、不飽和脂肪酸は、
オメガ３系、オメガ６系、オメガ９系に分けられます。
天然のオイルや脂肪はこれらの脂肪酸が混じり合っていて、
それぞれの構成比によってオイルや脂肪の性質が決まるのです。
たとえば、牛の脂肪は大部分が飽和脂肪酸で、
オメガ９系、オメガ６系も多少含まれています。
同じように、オリーブオイルは、
ほとんどがオメガ９系脂肪酸からなっていて、
オメガ３系やオメガ６系、
そして、飽和脂肪酸もわずかに含んでいます。
◎オメガ６系脂肪酸とオメガ３系脂肪酸
なかでもオメガ６系脂肪酸とオメガ３系脂肪酸は、
必須脂肪酸としてとても重要な働きを担っています。
それぞれの脂肪酸は体内で代謝されて、
身体のさまざまな機能をコントロールする、
まるでホルモンのような働きをする物質になるからです。
そして、オメガ６系脂肪酸からできるホルモン様物質と、
オメガ３系脂肪酸からできるそれとは、その働きが正反対なのです。
ですから、これらの必須脂肪酸の摂取バランスが悪いと、
たとえば、アレルギー性の炎症を起こしやすい体質になったり、
血液がドロドロになったりといった不都合なことが起こり得るのです。
脂肪って、エネルギー源や身体を構成する材料だけではないんですね。
◎知っておきたいこと
脂肪酸についての専門的なお話しはともかく、
知っておきたいことを以下にまとめます。
・脂肪酸にはいろいろな種類があって、
食べ物中にはさまざまな割合で含まれる。
・オメガ３系脂肪酸は胎児や新生児の成長に重要
・オメガ３系脂肪酸は成人の健康に重要
・オメガ３系脂肪酸とオメガ６系脂肪酸の摂取バランスは、
体質を決定したり、アレルギーや生活習慣病の原因になる。
是非とも、おさえておきたいことです。
★現代人は、オメガ３系脂肪酸不足、オメガ６系脂肪酸過多
さて、ここからが大切なところです。
そんな大切な栄養素であるオメガ３系脂肪酸なのですが、
現代では、どうしても不足しがちで、
必須脂肪酸では、オメガ６系脂肪酸が過多になり、
それに対して、オメガ３系脂肪酸不足というのが現実なのです。
なぜこのような現象が起こってしまうのでしょうか。
◎どこに含まれているのか
オメガ３系脂肪酸を多く含むのは、
冷たい淡水や海水で生息する藻や海藻類、
そして、寒冷地に生育する亜麻仁や草などの植物の種やナッツ、
また、それらを餌とする天然（養殖でない）の魚や野生の動物など。
対して、オメガ６系脂肪酸を多く含むのは、
穀物や大豆などのような脂肪を多く含む豆類、
そして、それらを飼料として育てられた（牛などの）家畜や養殖魚、
また、コーン油や大豆油など、
オメガ６系脂肪の豊富なオイルで製造された加工食品全般など。
いかがでしょうか？
オメガ３系脂肪酸の供給源は、
魚や海藻、そして、亜麻仁油など、
それに対して、オメガ６系脂肪酸は、
穀物や穀物で育てられた動物の肉、加工食品全般。
時代を遡ればのぼるほど、食べ物をより自然な状態で食していたわけで、
結果として、オメガ３系とオメガ６系の摂取バランスがとれていたわけです。
ところが、現代では、
野生動物よりも養殖や家畜の肉のほうが豊富になり、
加工食品やファーストフードが多くなってくるにつれて、
次第に、オメガ３系脂肪酸が不足し、
オメガ６系脂肪酸過多になってしまったというわけです。
そして、この傾向は、推進されこそすれ、逆行する気配はありません。
であれば、妊娠しやすいカラダをつくるために、
そして、まだ見ぬ子どもの健康のために、
私たち、自らが、食べるものや食べ方を選ぶことで、
意識的にオメガ３系脂肪酸を摂取し、
オメガ６系脂肪酸を減らしていくべみでしょう。
◎オメガ３系脂肪酸を摂取し、必須脂肪酸のバランスをよくするために
方針は単純です。
オメガ３系脂肪酸が豊富な食品の摂取頻度を増やすこと、
そして、オメガ６系脂肪酸が豊富な食品の摂取頻度を減らすことです。
◎オメガ３系脂肪酸が豊富な食品の摂取頻度を増やす
・週に３回以上は魚や海藻を食べる。
冷たい水で育った脂身の多い魚、イワシ、ニシン、サパ、サケなどなどです。
ただし、気をつけたい点は水銀などの重金属に汚染されていることです。
知っておきたいのは、
有害な物質に汚染されている可能性が低いのは、
食物連鎖の低いほうに位置する小魚です。
サバやカタクリイワシ、イワシ、ニシンなどでしょうか。
もちろん、だからといって、
大型のマグロなどは食べないということではなく、
食べ過ぎないということです。
以下は、厚生労働省からの資料ですので参考にしてください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/051102-2a.pdf
また、養殖魚は天然魚ほど、
オメガ３系脂肪酸を多量に含んでいないという学者もいるようです。
ただ、そのことを正確に知ることは難しいものですから、
出来れば天然の魚を食べるのがいいという程度で、
あまり気にする必要はないと思います。
・おやつにはナッツ類を食べる
これも寒冷地のナッツです。
くるみや栗、ヘイゼルナッツなどなど。
・ドレッシングには亜麻仁油やえごま油、しそ油
オメガ３系脂肪酸は酸化しやすく熱に弱い性質があります。
ですから、オメガ３系脂肪酸の豊富な亜麻仁油やえごま油、しそ油を、
ドレッシングとして使うのが現実的です。
・亜麻仁油やＤＨＥ・ＥＰＡのサプリメントを利用する
オイルは酸化しやすいため難しいところがあります。
そのため、信頼できるサプリメントを利用するにも方法です。
原料には残留農薬や汚染がないことが第三者機関で保証されていること、
コールドプレスであることや化学溶媒を使っていないことが最低条件です。
◎オメガ６系脂肪酸の摂取量を減らす
・加熱料理にはオリーブオイルか菜種油を使う。
オメガ６系脂肪酸が豊富なサラダ油はお勧めできません。
・加工食品やファーストフードを減らす
加工食品やファーストフォードはオメガ６系脂肪酸が豊富です。
極力、減らすように工夫したいものです。
その他、いろいろ工夫してみましょう。
■文献--------------------------------------------------------------
１）British Medical Journal Vol.324 p.447-451
２）JAMA Vol.287 p.2365-2371
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ファーティリティレッスン
１０期コース、キャンセルに伴い、あと３名様、受付可能です！
http://www.akanbou.com/fertilelesson/top.html
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ファーティリティレッスンは、
３ヶ月に渡って、毎週土曜日の１２回、
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10月4日（土）・11日（土）・18日（土）・25日（土）
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12月6日（土）・13日(土）・20日(土）
■クラススケジュール
13:30〜15:30
→ プラクティス（実技）：13:30〜15:00
→ ミニセミナー：15:00〜15:30
■クラス定員
14名（※先着順で定員になり次第締め切ります。）
■受講料
42,000円（税込）
■お申し込み方法
専用フォームからお申し込みください。
▼詳細は以下のサイトをご覧ください。
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▼４月期コースを受講された方のプロフィールや感想をアップしました。
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▼講師のいでともみ先生のコラム「気功的生活のすすめ」
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妊カラニュース
2008/9/14
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「Fine祭り2008 ひとりじゃないよ！ 不妊」を、11月2日渋谷にて開催！
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参加受付を開始しました〜！
不妊で悩む人、それを応援するスーパーサポーターが
11月2日（日）、東京・渋谷に大集合！
仲間と出会って、たくさん話して、笑って、大いに楽しみましょう♪
「Fine祭り」には、
「ウキウキ」や「ワクワク」や「なるほど！」がいっぱい♪
講演や展示をチェックして、しっかり情報収集も。
日本全国から集まってくれるすごい講演者が勢ぞろい。
トークショーのメインゲストは、
なんとあのジャガー横田さん＆木下博勝さんご夫妻！！
体験コーナーでは占いもお茶の試飲も手芸もあります。
「治療頑張り中」さんはもちろん、「もしかして...不妊かも？」さん、
そして当事者を応援する「サポーターさん」も、
とにかくみーんな集まれ〜。
みんなでワイワイ騒ぎましょ。
11月2日（日）は「お祭り」です！
【イベント】「Fine祭り2008 ひとりじゃないよ！ 不妊」
〜仲間がいるよ。サポーターもいっぱい！〜
※Fine祭り、ウエブサイトはこちら
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【日時】11月2日（日）10時〜16時
【場所】東京ウイメンズプラザ（東京都渋谷区）
【参加申込方法】
インターネット（パソコン・携帯電話）でお申し込みを受け付けます。
★参加申込みはこちらから
パソコン： http://j-fine.jp/matsuri/matsuri-m2.html
携帯電話： http://j-fine.jp/matsuri/matsuri-m.html
※講演会（大ホール）は、予約優先です。
ご希望の講演と会員種別を選択（会員種別により参加費が異なります）。
※「ピア・カウンセリングのひろば」は、ご希望の体験版を選択。
※体験コーナー、四柱推命は予約が必要です。
いずれも当日空きがあれば、ご参加いただけます。
たくさんのみなさんのご来場をお持ちしています！
基本的には無料なのですが、講演のみ、入場料が発生します。
一般は500円で、お友達会員が200円です。
妊娠しやすいカラダづくりの読者は、
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妊娠しやすいカラダづくり編集室から
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編 集 後 記
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３連休の真ん中です。
昨日から自転車通勤を復活させました。
久し振りだったので、今日は筋肉痛に見舞われていますが、
やっぱり、身体を使うのは理屈抜きで気持ちいいですね。
さやかやな気候になったことですし、自然の中に出かけましょう！
日頃は、眠っている野生を取り戻すチャンスです。
ところで、昨日のファーティリティレッスンに、
なんと、滋賀県のＴさんが見学にきてくれました。
連休で東京にこられる機会があって、
そのついでに遊びにきてくれたとのことで、嬉しかったです。
お近くにファーティリティレッスンのような環境がないのが残念だと、
おっしゃってましたが、
いろいろ簡単に取り組めることって、すくなくありません。
セルフケア法をまとめて特集しなければと思いました。
Ｔさん、わざわざありがとうございました。
望みが叶いますように、遠くから応援しています！
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妊娠しやすいカラダづくり［毎週末発行］ VOL.276
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◎発行部数
・自社配信： 845部
・まぐまぐ： 5,677部
・合計部数： 6,522部（9月14日現在）
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【編 集】 細川忠宏（不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー）
【監 修】 西川 浩（医師・心斎橋中央クリニック院長）
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