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妊娠しやすいカラダづくり
2008/11/9 No.284
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http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
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》今週の更新情報
》妊カラニュース:生活から考える体質改善セミナー開催
》不妊サバイバルガイド 第9回 二人の"納得感"を大切にするために
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から
》編集後記
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今 週 の 更 新 情 報
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2008年11月7日 最新ニュース
妊娠中にタバコを吸うと子どもの口唇・口蓋裂のリスクが倍になる
http://www.akanbou.com/news/news.2008110701.html
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2008年11月6日 妊娠報告
妊娠のためのSEXではなく、のんびりした気持ちで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008110601.html
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2008年11月5日 最新ニュース
妊娠中のカフェイン摂取量は子どもの出生時体重に影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2008110501.html
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2008年11月4日 妊娠報告
4回のAIHの後、IVF−ETで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008110401.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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妊カラニュース
2008/11/9
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赤ちゃんを待ってらっしゃる皆さんに役立つと思われる、
最新のトピックをご紹介したり、イベントのお知らせをお届けします。
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★不妊の体質を改善する!生活から考える体質改善セミナー
オールアバウト不妊治療主催のセミナーのお知らせです。
当メルマガ編集長の細川も、
サプリメント基礎知識についてお話しさせていただきます。
皆さんのご参加をお待ちしています。
以下、セミナー概要です。
■第1部テーマ:原因不明(機能性)不妊の原因は生活習慣かもしれない!?
講師:やいづ神仙堂薬局 鈴木典昭先生(薬剤師)
鈴木先生は、不妊症だった自分の奥さんを分子栄養学からヒントを得て、
妊娠に導いた経験から独自の方法を提唱されています。
鈴木先生はこんな人
http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20070310A/
日常の食事がいかに偏ったものなのか?
はっきりと理解できるのではないでしょうか。
■第2部テーマ:「不妊治療におけるサプリメント基礎知識講座」
講師:妊娠しやすいカラダづくり編集長 細川忠宏(不妊カウンセラー)
へえ〜そうだったのか!という目からうろこの情報が満載です。
サプリメントに対する見方が大きく変わると思います。
■日時:11月29日(土曜日) 14:00〜17:00
■講師1)やいづ神仙堂薬局 鈴木典昭先生 14:00〜15:00
2)パートナーズ 細川忠宏 15:10〜16:00
3)質疑応答 16:00〜16:30
4)相談コーナー 16:30〜17:00
■会費:お一人様 2000円
■場所:東宝ビル別館(渋谷駅徒歩3分)204号室
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-18-3 東宝ビル別館 03-5466-2020
http://www.tsrental.jp/location/touhou/map.html
※当日会場の看板は「オールアバウトセミナー」になっております。
■申込方法:メールにてお申し込みください。
お名前とメールアドレスを下記アドレスまでメールでお送りください。
オールアバウト不妊治療 池上文尋
office@mr-net.org
★このイベントはFineの皆さまにもご協力頂いております(mm)
主催者の池上氏も含め、質疑応答・ご相談の時間がとられます。
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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連載企画「不妊サバイバルガイド」
第9回 二人の"納得感"を大切にするために
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オールアバウトの不妊治療ガイドの池上氏によりますと、
独自調査の中間報告から窺えることは、
体外受精にステップアップする際の基準のクリニック間の開きが、
年々、大きくなっているとのこと。
不妊治療をスタートして、
体外受精へのステップアップを、
以前に比べて早い段階で勧めるクリニックが増えている、
そう理解してよいのではないでしょうか。
早い段階で体外受精を受ける、
言い替えれば、短期間で一般不妊治療に見切りをつけることは、
より早く授かる確率が高くなることで、
コストや時間の効率化になっているのかもしれませんが、
不必要であるかもしれない治療が施され、
患者が認識していないリスクを、
負わせていることになっているのかもしれません。
女性の年齢や不妊原因によって、
それぞれに状況は異なるわけですから一概には言えませんし、
100%の治療法は存在しないわけですから、正解は存在しません。
だからこそ、体外受精へのステップアップに対する考え方やペースについて、
それぞれのご夫婦の"納得感"を大切にすべきだと思います。
そして、検査や一般治療は受けても、
体外受精までは受けたくない、気がすすまない、
また、あくまでも、自然な妊娠を目指したい、
そんなふうに考えるご夫婦が参考にできるような情報がもっと必要でしょう。
私たちのところにお寄せいただくご相談内容からも、
そのことを痛感しています。
そこで、不妊サバイバルガイドの第9回のテーマは、
「二人の"納得感"を大切にするために」です。
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時間をかければ不妊の原因は、ある程度まで、治療可能である
〜「Natural Procreative Technology(NPT)」の治療成績から
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カトリックでは、人工中絶はもちろん、
体外受精などの不妊治療も神の領域を犯し、冒涜するものとして禁止です。
ただし、単に不妊治療に反対しているだけではなく、
「Natural Procreative Technology」(以下、NPT)という治療法を、
カトリックの敬虔な信者である生殖医療の専門家が実施しています。
http://www.popepaulvi.com/
さすが!という感じがします。
NPTとは、人工授精や体外受精、顕微授精は実施せずに、
不妊の原因をみつけ、その治療に徹するというものです。
そもそも、人工授精や体外受精、顕微授精は、
何かを治療するわけではありません。
何をするかというと、精子と卵子を人為的に近づける、
いわば、生殖のプロセスを人為的にバイパスする術です。
カトリックでは、これが許されないわけです。
ですから、NPTでは、無排卵や排卵障害には排卵誘発剤を使いますし、
腹腔内の癒着や卵管閉塞に対しては外科的な治療を施します。
つまり、人工授精や体外受精、顕微授精以外の最先端の治療は施すのです。
あくまでも、妊娠を妨げている障害を取り除き、
自然妊娠を目指すということに徹底しているのです。
また、NPTのその他の特長としては、
当然、カトリックの哲学に基づいた精神的、全人的なケアが施されます。
例えば、子どもを授かるということ、
夫婦の幸福な人生についての思索を深めながら、
不安やストレスを取り除き、癒しや安心を与えてくれるというわけです。
★NPTの治療成績
そのNPTの治療成績が、このほど、専門誌で発表されました。
http://www.jabfm.com/cgi/content/full/21/5/375
被験者は1072組のカップルで、
女性の平均年齢は35.8歳、平均の不妊期間は5.6年、
全体の24%は二人目不妊、33%は過去に体外受精を何回か受けています。
また、調査期間の2年間、全体の95%は何らかの治療を受けていて、
その内訳は、クロミフェン(75%)、黄体サポート(67%)等です。
2年間のNPT療法の結果、64.8%のカップルが妊娠、
52.8%のカップルが出産しています。
それぞれの成績は女性の年齢が低いほど、
そして、不妊期間が短いほど良好だったとのこと。
過去に1回の体外受精を受けたカップルの出産率は41.9%、
2回受けたカップルでは34.9%、
3回以上受けたカップルでは19.8%でした。
NPTのドクターは、NPTは、あくまで、不妊の原因を探し、
そして、治療を施すことから、時間がかかるだけで、
妊娠率では高度生殖医療と遜色ないとしています。
ただし、男性の無精子症、女性の無排卵、治療不能な卵管の閉塞では、
NPT療法は無力であることを理解する必要があるとのこと。
★高度生殖医療の治療効果を考える
体外受精はバイパス術がその治療法の本質なわけですから、
20代から30代前半まで女性で、
ご主人の精子は精巣から採取せざるを得ない、
両側の卵管が完全に閉塞している、
重度の抗精子抗体がある、
つまり、そのままでは卵子と精子がまったく出会えないケースでは、
その治療効果は絶大です。
ところが、不妊の原因が相対的、また、不明なケースでは、
体外受精の治療効果とは、
妊娠するまでの時間を早めるに過ぎないと言えるかと思います。
また、絶対的な不妊なのかどうかの判断も、
1回の検査だけで断定してしまうのは早計で、
その判断には時間がかかるということを理解しておくことも大切です。
なぜなら、男性の精液検査やフーナーテスト、
さらには、子宮卵管造影検査や抗精子抗体などの検査は、
正確に妊孕性を把握するには限界があるからです。
つまり、検査を実施する度に結果が異なったり、
子宮卵管造影検査においても、
両側の卵管が閉塞しているとの診断でも、
実際には、10〜20%くらいは通っていて、
その後、自然妊娠するケースもあるからです。
それでは、母親になる女性が30代後半、40代であれば、
どのように考えればいいのでしょう。
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年齢による卵子の質の低下には体外治療はほぼ無力
〜フランス保健医療研究局の報告から
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因みに、日本産科婦人科学会の報告では、
体外受精や顕微授精の治療周期総数は、
2005年度が125470周期だったのが、
2006年度になると139467周期で11%増えているのですが、
出生児数は2005年度が19112人で、
2006年度は19587人と2.5%しか増えていません。
治療周期あたりの出生児数の割合は、
2005年度は15.2%、2006年度は14.0%と、
治療周期数ほどには出生児数が増えていないことが分かります。
治療方法別の周期総数の増加率をみてみると、
体外受精が4.7%、顕微授精が10.5%、凍結胚移植が20.4%です。
全体の傾向としてみてとれるのは、
治療周期数が増えているほどには出生児数が増えていないということは、
難しい患者さん、つまり、高齢の女性への治療が増えていると、
言えるのかもしれません。
★年代別に治療を受けた場合と治療を受けなかった場合の妊娠率比較
フランス保健医療研究局が報告する、
年代別に、治療を受けた場合と治療を受けなかった場合の、
妊娠率を比較した試験結果があります。
http://humrep.oxfordjournals.org/cgi/content/abstract/19/7/1548
40歳で子作りをスタートした場合、
2年以内に自然妊娠する確率は57%、
そして、その後の2年間で、
体外受精や顕微授精を受けた場合に妊娠に至るのは7.1%で、
高度な治療を受けなかった場合に妊娠に至るのは6.7%です。
40歳代になると、自然妊娠による妊娠率も、
体外受精による妊娠率も同様に低下します。
そして、体外受精を受けても、受けなくても、妊娠率はほぼ変わりません。
不妊症と診断されたカップルが、
体外受精や顕微授精のような高度な治療によってお子さんを授かる確率は、
30歳前半で50%、30代後半で25%、そして、40歳代で3%です。
このことは、年齢による卵子の老化に対して、
悲しいかな、体外受精は有効な治療法にはなり得ないことを意味します。
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ベースになるのは"妊娠しやすいカラダ"づくり
〜待つ、治療する、待つというサイクル
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これまでの内容をまとめます。
まずは、たいていの不妊原因は、時間さえかければ、
ある程度までは、治療可能で、自然妊娠が期待できます。
体外受精はバイパス術なわけですから、その恩恵が最も大きいのは、
卵子と精子が常に出会えていないことが確実なケースだけです。
ただし、常に出会えているかどうかの判断は意外に困難で、
どうしても、一定の期間をかけて、様子を見ることが必要になります。
また、体外受精は年齢による卵子の質の低下に対しての治療効果は、
さほど期待できません。
ですから、30代後半、40代前半では、
妊娠できる、また、妊娠するにふさわしいカラダをつくることが、
より重要なテーマになってくると言えます。
いかがでしょうか?
不妊治療を受ける際には、
ある程度は、自分たちの不妊の原因を想定しながら、
どんな目的で治療を受けるのかを意識し、
二人の考え方やペースで進めていくことなしには、
本当の意味で、納得感は得られません。
妊娠しやすいカラダづくりに取り組みつつ、
待つ、そして、治療する、また、待つ、このサイクルを繰り返し、
その次に、ステップアップを検討するという順番が大切です。
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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妊娠しやすいカラダづくり編集室から
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編集室からの広報です。
妊娠前のサプリメントで大切なことは、正しい使い方と製品選択です。
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妊娠を望まれるご夫婦にお勧めするサプリメント
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編 集 後 記
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不妊治療は、ある意味で、"結果オーライ"なところがあって、
個々の、個別な体験談は、励みにはなりこそすれ、
自分たちの意思を決定するためには、
あまり、参考にならないかもしれません。
それよりも、全体の傾向やそれぞれの治療の役割や意味を、
正しく知っておくことが大切なように思います。
妊カラニュースでお知らせした通り、
オールアバウトの不妊治療チャンネル主催のセミナーが開催され、
私(細川)もお話しさせていただくことになりました。
テーマは、正しいサプリメントの使い方ですが、
サプリメントなんかも、"これで授かった"なんていう、
体験談による宣伝が氾濫しています。
魅力的で、心が動かされてしまいがちです。
ところが、体験談は、それを飲んだ時と、授かるときが、
たまたま同じタイミングだったと理解すべきです。
もつろん、だからといって、サプリメントは無用なものではありません。
正しく理解し、正しく選び、正しい使い方をすれば、有用です。
そういう意味で、煽られるのではなく、納得することが大切です。
11月29日のセミナーで、
たくさんの方々とお会いできることを楽しみにしています!
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.284
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◎発行部数
・自社配信: 295部
・まぐまぐ:5,727部
・合計部数:6,022部(11月8日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
【サイト】 http://www.akanbou.com
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