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妊娠しやすいカラダづくり VOL.314 2009年6月7日配信
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http://www.akanbou.com
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じぶんたちにあったこたえをだすために・・・
なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"ためのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
---[目次]-----------------------------------------------------------
▼今週の更新情報一覧
6月1日から6月5日までのサイト版「妊娠しやすいカラダづくり」
▼妊カラフォーラム
日常生活で感じるストレスと治療成績の関連性について
▼妊カラ運営会社からのお知らせ
▼編集後記
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今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2009年6月3日 最新ニュース
日常生活のストレスが体外受精の治療成績に及ぼす影響
http://www.akanbou.com/news/news.2009060301.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com
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妊カラフォーラム
日常生活で感じるストレスと治療成績の関連性について
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ストレスが心身の健康状態によくない影響を及ぼし、
さまざまな病気の原因になったり、
その程度を悪化させることは、
よく知られた事実です。
ストレスと不妊の関係についても同様です。
ストレスそのものが不妊の原因になることはありませんが、
これまでの研究報告をみてみると、
ストレスが女性や男性の妊孕性(妊娠する力)に影響を及ぼすことは、
間違いありません。
ところが、ストレスそのものが漠然としたもので、
その影響度については個人差も大きく、
また、心身に及ぼすメカニズムも複雑です。
ストレスの有無やその程度と不妊治療の治療成績の関連性についても、
「ある」とする研究報告もあれば、
「認められなかった」との研究報告もあったり、
ストレスがプラスに働くことがあるとの見解もあったりします。
ですから、ストレスを十把一からげに悪者にして、
とにかく、発散すればいいという簡単なものでもありません。
今週のフォーラムでは、
ストレスとの付き合い方について、
読者の方々からのメールをご紹介します。
---[Kさんからのメールここから]-----------------------------------
3年前に流産してからまったく子供を授かる気配がなく、
治療を開始しましたが、
最初に通った病院ではホルモンに問題がないから自然に待ちましょうと、
タイミングを6ヶ月ほど計っていました。
そうこうしているうちに38歳になってしまったので、
都内の有名な不妊治療クリニックへ転院するも、
回数を負うごとに治療成績が悪くなり、
しかも悪いことに会社で異動が発令され、
営業職に配置転換になりました。
不妊治療を告白した矢先に異動するなんて、
ずいぶんと会社を恨みました。
会社の近くのクリニックに転院するも、
新しい仕事を覚えながら治療を続けるのは難しく思え、
不安のあまり、若い頃発症したパニック障害を再発してしまいました。
病院からは、
「いますぐ仕事をやめてください、
二兎を追うものは一兎を得ませんから。
不妊治療を甘くみないでください。」
そうきつくいわれ、心は今にも折れそうでした。
ホルモン値も不安定で、何度もリセットして、
あせる気持ちで一杯でした。
仕事をやめることは簡単でしたが、
やめたからといって子供ができる保障はありません。
もし子供ができなかったら、
私は両方とも失うことになるわけですから、
いまやこの年齢では子供を授かることのほうが難しいのだから、
とりあえず仕事は続けてみようと思いました。
そして、歯を食いしばって、
今、目の前の出来ることを淡々とこなしていくうちに、
不思議と職場の環境がよくなっていき、
仕事も順調に回るようになってきたのです。
たまたま営業職だったのも、通院にはプラスに働きました。
半年くらいするころには、
これなら、なんとか両立はできそうだと思えました。
しかし、仕事が順調でも、
私にはどうしても納得のいかないことがありました。
それは、主人がいつも「受身」だということでした。
治療のために、
正月をたった一人で迎えた私にねぎらいの言葉もなく、
実家でのんびり過ごして、
私は寂しく一人で病院に通わなくてはならない。
子供を持つことは二人の願いであったはずではないのか?
二人のための治療ではないのか?
私だけがなぜ仕事と家事と治療の両立にきりきり舞いで、
こんなに負担を感じなくてはいけないのか?
頭の中は疑問だらけになりました。
そしてある日、
ゴルフの日程と通院の日程が重なりそうだとわかったときの主人の反応が、
「えー?僕も行かなきゃだめ?」だったことにぶちきれて、
ついに年初に大爆発の大喧嘩をしてしまいました。
私は、自分のことで精一杯なのに、
あなたの予定まで気を使っていられない!
私は治療を最優先でプライベートを犠牲にしているのに、
なぜあなたは治療を最優先にしてくれないのか!
二人で取り組むことじゃないのか?
自分はいなくてもいいと思っているようだけど、
仮に本当にそうでも、仕事みたいに合理的に考えないで!
二人のための治療のはずなのに、
あなたのその受身な態度が、私には我慢ならないのよ!と。
私の気持ちを聞いた主人は驚きました。
私がそんなにも思いつめているとは思っていなかったというのです。
これからは、週末、出来る限り一緒に病院にいくよ、と約束してくれました。
たまたま週末に通院があたったときだけただ待合室で横にいてくれる、
そのことで私は満足し、安心し、がんばれるように思いました。
そして、去年は実によく努力し、がんばった割りに成果が出ず、
ストレスまみれだったけれど、
今年はあまり自分を責めないで、
もう少し自分を甘やかしてあげようと思ったのです。
ストレス発散に役立つことは何でもやってみました。
本を読んだり、ヨガへいったり、
とにかく無心になる時間を増やそうと努力しました。
すると、、聞いてください!
ホルモン値は正常になり、
つぶのそろった形のいい卵が姿を現したのです。
今まで、誘発しても2,3個しか出てこなかったのに、
今回は5−8個も姿を現したのです。
それまで半年間、
一つも採卵できなかった私が、
状態のいい卵子が4つもとれたのです。
しかも3つも分割まで進みました。
最終的には、妊娠には至りませんでしたが、
ここまでうまくいってもなお成功しないということに
もはや人智を超える神の意志のようなものを感じれるようになりました。
ストレスがいかに私の心だけでなく体までも蝕み、
妊娠しづらくしていたかを顕著に示すものだと思います。
薬があわないとか、
病院の治療方法が悪いと思っていましたが、
実は大きな原因ではなかったということかもしれません。
そして、一年間がんばってきて、
ようやく、もうどちらでもいいやという気持ちになってきました。
私は十分がんばっている、
あとは神様に任せよう、
そんなゆったりした気持ちこそ、
不妊治療の一番の薬なのだと、
今ようやくわかったような気がします。
治療にとって有益な情報を、
頭で理解し実践することはもちろん必要ですが、
それ以上に心の安定、
特に主人の協力や理解は不可欠だと思います。
今日も一人で病院にきている多くの女性の患者さんを見て、
理解のない日本の男性に対し非常に腹立たしく思う一方で、
私たちがよい成功例となって、
彼らの手本になってやろう!と思っています。
---[Kさんからのメールここまで]-----------------------------------
Kさん、投稿いただきありがとうございました。
最新ニュースで紹介していますが、
日常生活で感じるさまざまなストレスは、
体外受精の治療成績にマイナスの影響を及ぼすとの報告があります。
http://www.akanbou.com/news/news.2009060301.html
日常のストレスが、
体外受精での採卵の際の卵子の数や質や妊娠率を、
悪化させるおそれがあるというもの。
ここで注目していただきたいことは、
ストレッサー(ストレスの原因になること)は、
決して、なかなか授からないことや不妊治療を受けることではなく、
日常生活でおこるさまざまな出来事であるということです。
自らの経験を投稿いただいた、
Kさんにとっては、それは、仕事と通院との両立、
また、ご主人とのコミュニケーションという問題だったようです。
ストレスの中には、
避けようのないものも少なくありませんが、
日常生活で感じるさまざまなストレスの中には、
努力や工夫次第では、
うまくマネージメントすることが出来るものもあるということですね。
ただし、具体的な方法については、きまった正解はありません。
例えば、先生が戒められるように、
不妊治療を続けるためには、
仕事をやめなければならないのかは、
それぞれの状況や考え方次第で、
決して、一概には言えないようです。
また、ご主人との関係についてもしかりですね。
不妊治療を受けるにあたって、
妊娠しやすいカラダをつくるだけでなく、
自分たちの生活環境を見直してみるということも、
大切なことかもしれません。
ありがとうございました。
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編 集 後 記
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ストレスの身体の関係は複雑ですが、
今回ご紹介した研究報告やKさんの経験は、
スムースに不妊治療を受けるための環境を整えることが大切であることを、
私たちに教えてくれているようです。
考えようによっては、
治療を受ける環境が整っていなければ、
最高レベルの医療を施しても、
その効果が十分には得られないこともあるということでしょう。
お金と時間、そして、かける労力を無駄にしないためにも、
日常生活の環境を整えることはとても大切なことです。
反対に言うと、治療を受けるための環境が整っていないために、
不妊治療を受けることが、精神的に大きな負担になるようであれば、
ひとまず、治療は先送りして、まずは、環境を整えることを優先するのが、
結局は、よい結果を得ることになるのかもしれません。
また、Kさんのメールにあったように、
ご主人との関係についての報告もあります。
デンマークで実施された、
818組の不妊治療を受けているカップルを対象にした試験では、
夫婦間の問題が少なくカップルのほうが、
多いカップルよりも、治療成績がよかったとのこと。
(Fertility and Steility 83(6) P.1745-1752 2005)
夫婦間の協力もポイントのようです。
誤解のないように補足すると、
単に夫婦の仲がいいかどうかではなく、
不妊治療を受けるうえで、
パートナーのさまざまな協力があったほうが、
よい結果が得られることが多いということです。
夫婦仲はいいに越したことはありませんが、
仲のよい夫婦しか妊娠しないということではなく、
夫婦の仲がよかろうと悪かろと妊娠するしないには関係ありません(笑)。
読者の皆さんのご意見や体験をお聞かせください。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.314
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・合計部数:5,681部(6月7日現在)
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
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