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VOL.324 妊娠しやすいカラダづくりという発想

2009年08月15日

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 妊娠しやすいカラダづくり VOL.324 2009年8月15日配信
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                      http://www.akanbou.com
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じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"ためのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

---[目次]-----------------------------------------------------------

▼今週の更新情報一覧
8月10日から8月14日までのサイト版「妊娠しやすいカラダづくり」

▼妊カラフォーラム
読者の皆さんからのメールをご紹介します。

▼妊カラ運営会社からのお知らせ

▼編集後記

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           今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2009年8月13日 妊娠報告
夫婦2人の人生設計を立て始めた矢先に自然妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2009081301.html
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2009年8月12日 最新ニュース
精子が健康な男性ほど長生きする
http://www.akanbou.com/news/news.2009081201.html
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2009年8月11日 妊娠報告
4回の人工授精の後、乏精子症と両側卵管閉塞がわかり、顕微授精で
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2009081101.html
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2009年8月10日 編集長コラム
あきらめた途端に?
http://www.akanbou.com/column/main.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

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             妊カラフォーラム

        読者の皆さんからのメールをご紹介します
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読者の皆さんからいただいたメールをご紹介します。

前号のコラム「あきらめた途端に?」について、
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20090810.html
いつもにもまして、多くのメールをいただきました。

その中から、まずは、A・Hさんからいただいたメールをご紹介します。

---[A.Hさんからのメールここから]----------------------------------

いつもためになる情報をありがとうございます。

今週の編集長コラムは、
まさに、私たち夫婦にとって、
とてもタイムリーな内容でした。

妊娠する目的の「それ」がとても辛いと感じていたからです。

そもそも、30代後半という年齢であれば、
治療しなければならない妊娠を妨げている原因があるというよりも、
単に、妊娠するのに必要な行為が少ないだけ、
そんな夫婦が少なくないのではないでしょうか?

でも、早く妊娠したい一心で、
そして、病院へ行けば、なんとなく、妊娠できそうな気がして、
不妊治療のクリニックへ通いだすように思うのです。

私たち夫婦はそんな感じでした。

ですから、先生から行為のタイミングを告げられた時には、
食後にお薬を飲むのを指示されたごとくに受けとめ、
主人にもその旨を伝えたのでした。

ところが、主人がまったくダメになってしまったのです。

結局、余計に妊娠しづらくなってしまったのでした。

タイミング法というのは、
行為のタイミングがずれていた夫婦へ、
妊娠の確率を高めるためにそのタイミングを修正するものですよね。

私たち夫婦は、
タイミング以前の問題だったわけですから、
行為を増やす環境を整えるか、
もしくは、人工授精が適切な方法なのでしょう。

とにかく、妊娠しないという夫婦に対して、
クリニックが、現在のような通り一遍の対応をなさっている限り、
私たちのような遠回りする夫婦はとても多いように思います。

単に患者側の勉強不足だけを責めるのは酷ではないでしょうか。

妊カラには、迷えるカップルの頼りになる味方として、
今後とも期待しています。

---[A.Hさんからのメールここまで]----------------------------------

A・Hさん、ありがとうございました。

とても考えさせられる、そして、一筋縄ではいかない問題ですね。

もう一通、Sさんからのメールをご紹介させてください。

---[Sさんからのメールここから]-----------------------------------

結婚5年目、不妊治療1年少し、
おかげさまで授かることができました。

妊カラはいろいろなことを気づかせてくれるので、
授かってからも購読させていただいております。

さて、今回の編集長コラムを読んで、
ややテーマはずれるかもしれませんが、
私たちの経験が、もしかしたらお役に立てるのではと思い、
思い切ってメールしました。

私たちのところの不妊原因は男性不妊でした。

精子濃度、運動率ともに、極端に低く、
すぐに人工授精、そして、顕微授精へとステップアップしましたので、
タイミングをとる日を指示されることはありませんでした。

ただ、主人が検査で男性不妊と診断された以降、
夫婦関係が、まったく、なくなってしまったのです。

タバコをやめて、食生活を改善し、
サプリメントや漢方薬を飲んでもらい、
そして、たんたんと治療スケジュールをこなしていました。

夫にすれば、『どうせ、自然妊娠できないんだから・・・』、
そして、私のほうは、主人の胸の内を想像すると何も言えませんでした。

ただ、そんな「妊娠プロジェクト」を進めるような日々に、
次第に、自分でも、『何かおかしい、何かが違うのでは』と、
思いはじめたのです。

ちょうど、3回の人工授精のあと、
はじめての顕微授精による胚移植を終えた頃でした。

二人の関係も、何となく、ぎこちなくなってしまったことを、
お互いに感じていました。

そんなときに転機になったのは、
妊カラからのメッセージでした。

それは、妊娠しようとするのではなく、
二人が楽しむことが大切だというものでした。

そして、夫婦の関係が復活し、
その後の2回目の胚移植で妊娠することができました。

このタイミングで授かったことは、
決して、偶然ではなかったと思います。

不妊治療、特に、高度な治療に進んでも、
自然妊娠できるできないに関係なく、
夫婦が仲良くすることが基本だと思いました。

とてもよい経験だったと思います。

---[Sさんからのメールここまで]-----------------------------------

Sさん、ありがとうございました。

人間って、何かを得ようとする気持ちが強ければ強くなるほど、
手段が目的化してしまうことは、本当に、よくあることです。

たまには、自分たちを客観視してみることが大切なことですね。

さて、次はアメリカ在住のK・Sさんからいただいたメールをご紹介します。

病院選びについてです。

---[K.Sさんからのメールここから]----------------------------------

いつも、興味深く拝読しています。
勇気付けられる記事、最新の情報など、ありがとうございます。

私は現在36歳で、
3度の体外受精を経験し、
現在も病院を替えて4度目に挑戦しようとしています。

今までの治療についての反省点なのですが、
どなたかのお役にたてるのではないかと思って、メールしております。

それは、病院選びについてです。

4年前より米国に住んでおりますが、
言葉の問題や、高額な治療費など心配で、
日本に一時帰国しての治療を選びました。

選んだのは、
友人が送ってくれた雑誌に紹介されていた、
有名なクリニックです。

初診時にいろいろな事がわかり、
ここなら、と思って、治療を始めました。

ですが、いつもたくさんの患者さんがいて、
受付からお会計まで、毎回3~4時間かかり、
やっと終了して帰宅すると、ぐったりしてしまっていました。

先生も、説明のときにカルテから顔を上げなかったり、
説明と言うより、次の指示ということが多かったように思います。

座る席のないときもあり、
病院へ行くのが相当なストレスになっていました。

しかしながら、最初の採卵で、胚卵胞を複数個凍結に至り、
2、3度目は移植だけですむことから、
年に2~3ヶ月帰国、実家に滞在して治療を繰り返しました。

結局、最後の凍結胚も成功しませんでした。

3回目の失敗の後、
他のクリニックで成功した友人の話を聞き、
カウンセリングだけでもと思い、米国へ戻る直前に受診しました。

なんと、そこでは待ち時間は15~20分が平均。

もし、そのクリニックで治療を始める場合はという前提でのお薬の説明も、
向き合って、座って時間をかけてしてくださいました。
私が通っていたクリニックとのあまりの差に愕然としました。

たくさんの患者さんがいるのだから、
経験も多くベストなところに違いない、
また採卵するより凍結胚の移植ですむのなら・・と、
最初のクリニックに固執したのは、本当に間違いでした。

さまざまなストレスに囲まれた治療だったと思います。

エレベーターを降りると、
みんなまるで競争のように受付へ急いだり、
待合室では幼児のプレイルームからのはしゃぎ声、
それを聞いて涙ぐむ患者さんなど・・。
いろいろな患者さんがいますが、
当時の私にはきついことでしたし、
今も無理している患者さんがいるのでは?と思います。

そして、現在、考え悩みましたが、
米国の自宅付近の病院に通い始めました。

治療費は3倍ほどになる見込みですし、
言葉の壁がありますが、通院のストレスはゼロです。

こちらも全米で有名なクリニックですが、
待ち時間はなく、全ての説明は個室で行われ、
プライバシーが守られています。

ナースもドクターも、ゆっくりと根気良く説明してくれます。

ドクターもナースも、
私の顔と名前を覚えてくれて、
電話での問い合わせもとてもスムーズ、
診察券や患者番号などなく、
一人の人間として大切にされていると感じます。

治療法も大分違い、ちょっと薬で気分が良くないときもありますが、
次は成功しそうな予感がしています!

病院を選ぶのにあたって、
クリニック全体の雰囲気や、施設、スタッフなど、
治療成績やホームページのデータだけではわからない事が、
たくさんあると思います。

これから治療を考えていらっしゃる方、
今治療を受けている方にも、
ぜひいくつかの病院でカウンセリングを受けたり、
たくさん情報収集して、
ご自分にあった病院を選ばれる事をお勧めしたいのです。

---[K.Sさんからのメールここまで]----------------------------------

K.Sさん、ありがとうございました。

いろいろご苦労なさったようですが、
その甲斐あってか、信頼のできるドクターと出会われてよかったですね。

有名であることと、
自分たちにふさわしい病院かどうかは、
全く別のことですね。

皆さん、本当に、ありがとうございました。

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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http://www.nature-g.com/notice/contents_001.html
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 編 集 後 記
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お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。

先週は、コラムの感想やご意見をたくさんいただきました。

いろいろと考えさせられる内容ばかりでした。

ありがとうございました。

そして、こちらにも記事がありました。

アメリカの体外受精のパイオニアと目されているドクターが、
現在の不妊治療で実施されている体外受精の半分は、
体外受精でないと妊娠できないわけではないカップルに施されていると、
指摘しているのです。
http://www.cbsnews.com/stories/2009/08/12/earlyshow/health/main5236035.shtml

多くの不必要な体外受精が実施されていると。

それは、医師のほうも、患者のほうも、「待てない」からだとして、
より、妊娠する力を回復させて、妊娠を目指すことが大切だと主張されています。

特に、不妊原因の半分近くをしめる男性不妊においては、
男性の精液の質を改善する努力をすることなしに、
女性に排卵誘発剤を使い、過排卵させたり、
体外受精や顕微授精を施すのは性差別ではないかとまで言っています。

ごもっともです。

現状では、患者側が、正しい情報を得て、
自分たちに相応しい、
そして、自分たちが納得できる方法や治療を選択できるように、
心がけるしかありません。

最新ニュースで紹介していますが、
http://www.akanbou.com/news/news.2009081201.html
男性の精液の状態は、健康状態を映す鏡でもあるようです。

精液検査は、妊娠させる力を測るだけでなく、
自身の健康状態を知るきっかけでもあるわけです。

であれば、男性の妊娠させる力を高めることが、
すなわち、長い目でみて男性の健康に寄与することになるに違いありません。

もしも、精液検査を妊娠率を計る目安としてしか認識せず、
結果が悪かったことの対策を、
女性側に治療を施すことで済ましてしまえば、
男性の健康を考え、行動を起こすための、
貴重な機会を逸することになってしまわないとも限りません。

女性にとっても、そして、男性にとっても、
妊娠しやすいカラダづくりという発想が大切だとつくづく思います。

よいお休みをお過ごしください!

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.324
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◎発行部数
・自社配信: 284部
・まぐまぐ:5,366部
・合計部数:5,650部(8月15日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【サイト】 http://www.akanbou.com
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