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VOL.341 二人の地図を描こう!

2009年12月14日

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 妊娠しやすいカラダづくり 
 VOL.341
 2009年12月14日                  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.akanbou.com ━

じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━━━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼今週の更新情報一覧
12月7日から12月11日までのサイト版「妊娠しやすいカラダづくり」

▼2009年末連載企画3回シリーズ
二人の地図を描こう!~不妊の悩みを克服するために【第1回】

▼妊カラ運営会社からのお知らせ

▼編集後記


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          今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2009年12月11日 妊娠報告
精管欠損症のためTESEと2回目のICSIで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2009121101.html
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2009年12月10日 最新ニュース
妊娠前の葉酸摂取は先天性心疾患のリスクをも低下させる可能性
http://www.akanbou.com/news/news.2009120301.html
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2009年12月9日 Q&A
来年3月に42才になるので焦っています。
http://www.akanbou.com/qa/qa.2009120901.html
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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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        2009年末連載企画3回シリーズ

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2009年もあと2週間半で、
妊カラの配信もあと3回になりました。

そこで、今年を締めくくる意味で、
皆さんが不妊の悩みを克服されるためのお役に立てていただけるような、
私たちからのメッセージをお送りします。

題して、「二人の地図を描こう!」です。

第1回目の今回のテーマは、「自分たちのいるところ」、
次号の第2回目は「どのようにすすめばいいのか」、
そして、今年最後の配信の3回目は、
「二人にとっての本当の目的地は?」です。

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            二人の地図を描こう! 
        ~ 不妊の悩みを克服するために ~

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なかなか授からない悩みや辛さは、
経験した者でないと、また、当人でないと、
絶対にわからないものでしょう。

不妊の悩みというのは、
赤ちゃんが欲しいという、
人間として、至極、自然で、当たり前な望みが、
なかなか、叶わないということに加えて、
不安や心配を大きく増幅するような、
そんな宿命的な要素があるように思えてなりません。

その要素とは・・・。

まず、悩みの原因である不妊という状態が、
とても分かりづらいこと。

世間で抱かれている表面的で単純なイメージとは裏腹に、
実際には、驚くほど"あいまい"、かつ、"複雑"なものです。

そして、個別的であるということ。

不妊と一口に言っても、
それぞれの夫婦によって全く異なるため、
悩みを同じくする人の経験を聞く機会があっても、
その内容は、励みになりこそすれ、
そのままでは、参考にはなりづらいところがあるように思います。

さらに、"先が見えづらい"ということ。

いつ頃、どうしたら、妊娠できるのか、誰にもわかりません。

誰しも、このような特有の事情に翻弄され、
迷ったり、途方に暮れてしまうことを繰り返すことになります。

このような一筋縄ではいかない状況では、
単なる"気休め"や"精神論"、"技術論"だけでは戦えません。

また、アドバイスをはもらえても、
誰も、答えまで授けてはくれないでしょう。

二人で答えを導きだすためには、
自分たちをナビゲートする必要があります。

「二人の地図」を描き、
自分たちが、今、どこにいるのかを大まかにでも把握し、
目的地に向かって歩き出しましょう。

現在地と目的地への行き方が分かれば、
問題はほとんど解決したも同然です。

後は、自分たちのペースで、進めばいいだけなのですから。

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   第1回 自分たちのいるところ 
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自分たちが、今、どこにいるのかが漠然としていれば、
どちらに向かい、どのくらいのペースで進めばいいのか、
決めることが出来ません。

現実の世界ではあり得ないことですが、
頭の中の世界では、起こっていることです。

1)目的地までの距離を大まかにでもつかむ

自分たちの問題や妊娠する力を、
大まかにでもつかんでおくということです。

不妊と言っても、医療の助けがないと妊娠できないケースは、
おそらく少数派だと思います。

ほとんどは、自然妊娠の可能性があるのだけれども、
妊娠しづらくなっているケースだと思われます。

ただし、妊娠しづらいと言っても、
あくまで、相対的なものなので、
何と比べて、どれくらい妊娠しづらいのか、
明らかにしておく必要があります。

私たち、人間の平均的な妊娠率はどれくらいなのでしょうか。

何の問題もない若いカップルが、
ベストなタイミングで性交したとして、
周期あたりの妊娠率は約25%とされています。

周期あたりの妊娠率が25%であれば、
半年(6周期)の累計妊娠率は82%です。

これがベースです。

そして、この妊娠率に最も強い影響を及ぼすのは母親になる女性の年齢です。

そのため、女性の年齢が高くなったり、
夫婦生活の頻度や時期によって、
周期あたりの妊娠率や累計妊娠率が、
それに応じた割合で低下することになるわけです。

また、若いカップルが、
ベストなタイミングで性交したとしても、
半年たっても、100組中、20組弱は妊娠しないのです。

発見できない不妊原因が隠れているのか、
あるいは、単なる偶然なのか、
それを知る手段は今のところありません。

いずれにしても、
人間は、それほど、妊娠しやすい動物ではないということ、
そして、年齢が高くなるに従って、
妊娠率が低下していくことは、正常な現象であると言えます。

2)全体を俯瞰してみる

さて、レンズを引いて、
高い位置から全体を眺めてみましょう。

不妊治療でどこまで妊娠が期待できるのでしょうか。

ある不妊治療専門病院のデータによりますと、
治療を始めて3年後には、約60%が妊娠に至り、
その70%は人工授精までの一般不妊治療によるものとのこと。

さらに、高度を上げてみましょう。

避妊や中絶しなければ、
生涯不妊の女性は、2.4パーセント、
最終妊娠の平均年齢は40.9歳との報告があります。

人間は、短期的にみれば、
妊娠しづらいかもしれませんが、
長い期間でみてみると、
それほど妊娠しづらくはないようです。

つまり、あまり短期間のうちに結果を求めてしまうと、
裏切られる可能性が高く、得策ではないと言えるわけです。

少し違った風景が見えてきたでしょうか。

3)妊娠するということはどういうことなのか

さて、最後は、目的地まで、
安全、かつ、確実に、歩むためには、
どんな道のりを行くのか、
正確に知っておく必要があります。

行程の状態を正確に知っていればこそ、
相応しい進み方や心構えが分かるようになります。

どうすれば妊娠できるのかということよりも、
妊娠するということはどういうことなのか、
すなわち、新しい生命を育む、
私たちの身体のメカニズムを知ることが、
何よりも先決だということです。

そして、そのことは、
私たちがここに存在していることそのものが、
奇跡的なことであることに気づかせてくれ、
謙虚さと勇気を与えてくれるに違いありません。

第1回目は以上で終了です。

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年末連載企画についてのご感想やご要望等をお寄せください。
news-master@akanbou.com


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             妊カラニュース
              09/12/14
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NPO法人Fineからのお知らせです。

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     第2回目の「カウンセリング公開講座」のお知らせ
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このたびNPO法人Fineでは、
第2回目の「カウンセリング公開講座」を開催します。

不妊当事者はもちろん、
不妊に悩む人をサポートしたいと考えるすべての方に向けて、
≪不妊のこころ≫について学ぶものです。

カウンセリングについて知らない方にも、
興味を持ちやすい内容で展開します。

この機会に、ぜひお気軽にご参加ください♪♪

★日時:2010年1月17日(日)13:15~16:15(予定)
※予約優先・定員あり

★場所:江東区文化センター(東京都江東区)

★内容

1)講演「不妊の苦しみを一人で抱えないために」 平山史朗先生
2)「Fineピア・カウンセラー養成講座」について説明 小倉智子先生
3)不妊当事者による体験談発表 

★参加費:Fine正会員無料(正会員を含む2名まで)
     一般:前払い(振込み)1,000円
     当日払い:1,500円
      
※「カウンセリング公開講座」についての詳細やお申し込み方法は、
 下記にてご案内しています。
http://j-fine.jp/kouza.html

※関連スタッフブログ/
http://blog.livedoor.jp/npofine/

たくさんの方のご参加をお待ちしております!

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上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com


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          妊カラ運営会社からのお知らせ
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大切な時期に、安心して選んでいただける製品の開発、提供に努めています
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★妊娠のためのサプリメントについての私たちの考え方
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 編 集 後 記
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週明けの配信が続いていますが、
次号よりは、週末配信に戻すように頑張ります。

さて、この季節、職場の仲間やいろいろな関係の友人、知り合いと、
そして、最後はパートナーと、
食べて、飲んで、楽しむ機会が増えるものです。

そして、このシーズンに決まって増えるご相談があります。

そうです、お酒のことなんですね。

不妊に悩む者にとって、とても悩ましいものです。

結論から言いますと、
妊娠すれば、もちろん、お酒は控えるべきですが、
それまでは、適量ならば、大丈夫のようです。

反対に、楽しく飲んで、
日頃のストレスを解消したいものです。

ただ、適量って、どれくらいなんでしょうか?

これって、アルコールを代謝する能力には個人差が大きいことから、
一概に言えるものではありません。

ましてや、妊娠するのに問題ないのはどれくらいまでなのか、
線を引くことができません。

各人が判断すべきことではありますが、
不妊治療医のガイドラインでは、
妊娠を望む女性は過度の飲酒は控えるべきですが、
もしも、飲むならば、目安としては、
頻度は、週に1、2回、
飲酒量は1回あたり1~2単位の量に限るのが望ましいとされています。

アルコール1単位とは、
ビールで250ミリリットル、
ワインでグラス1杯半程度です。

楽しく過ごして、2009年を締めくくりたいものですね。

終わりよければすべてよし!ですからね。

そして、みんなの願いが、かないますように。


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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.341
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◎発行部数
・自社配信: 243部
・まぐまぐ:5,453部
・合計部数:5,696部(12月14日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)  
【サイト】 http://www.akanbou.com

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