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VOL.388 "疑うこころ"と闘うために

2010年11月14日

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 妊娠しやすいカラダづくり 
 VOL.388
 2010年11月14日                  
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じぶんたちにあったこたえをだすために・・・

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼編集長コラム
"疑うこころ"と闘うために

▼今週の更新情報

▼妊カラ編集室からのお知らせ
不妊治療運動療法「プレマタニティビクス」DVD付体験レッスンのご案内

▼編集後記


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 編 集 長 コ ラ ム
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 "疑うこころ"と闘うために
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不妊治療を受けていて悩ましいことの一つに、
治療効果が分かりづらいということがあると思います。

治療後に妊娠に至らなければ、
どこかがよくなったとか、
何かが改善されたというような、
そんな実感が伴うことがありませんからね。

ですから、
なかなか結果が出ないとなると、
『このままでいいのだろうか・・・』、
そんな"疑うこころ"との闘いになってしまいがちです。

たとえば、
『他に異常が隠れているのでは・・・』、
『もっとよい治療法があるのでは・・・』、
『もっといいドクターがいるのでは・・・』と、
疑いの目は、自分の身体やドクターに向けられてしまいます。

もちろん、
納得の行く治療を受けるために、
冷静な目と心であれこれ考えることは絶対に必要なことだとは思います。

けれども、
疑いの目や心が不必要に強くなってしまうと、
そのことが治療にマイナスの影響を及ぼしてしまわないとも限りません。

そんな事態に陥ってしまわないためにも、
いのちの誕生のメカニズムについて正しく知っておくことが大切です。

身長が160センチの人は、
平均身長が180センチの社会では小さい人ですが、
平均身長が140センチの社会では大きい人になりますからね。

考えたり、判断したりするときの「物差し」次第では、
私たちの受け止め方はずいぶんと違ったものになってしまうというわけです。

さて、何をもって、
妊娠しやすいとか、妊娠しづらいとするのかについても、
私たちは、往々にして、主観や自分たちの都合でとらえてしまいがちです。

ところが、私たち人間は、
私たちが漠然と考えているほど、
妊娠しやすいようにはできていないようです。

そのことを、決定的に教えてくれる研究報告が、
アメリカの東部の大型の不妊クリニックの医師グループが発表しています。

そのテーマは、
5年間の体外受精で採卵した、
19万2991個の卵子のサバイバル率です。

採卵した卵子が受精するのが58%、
受精卵が移植迄進めるのが40%、
胚移植後に出産に至ることが出来たのが20%というのです。

採卵した卵子を「10」とすると、
受精できるのが「6」、
移植まで行けるのが「2」、
出産できるのが「0.5」という計算で、
以下のような割合ですすむということになります。

採卵 → 受精 → 移植 → 出産
10    6    2  0.5

もしも、体外受精で採卵後に8割の卵子が受精したら、
8割しか受精できなかったのではなく、
8割も受精できたと考えるのが正しいわけです。

治療プロセスを評価する物差しの一つになるかと思います。

このように、
新しい生命が誕生する際には、
必ず、自然淘汰という名の選別がなされます。

いのちの誕生のメカニズムが働いていることを、
身体の"異常"や治療の"失敗"とするのは間違いです。

本来的に"そうなっている"ことを正しく理解することで、
自分たちに出来ることと、出来ないことを、
自分たちなりに見極めるようにつとめたいものです。

そうすれば、医療に期待すべきことと期待しても仕方のないことも、
自ずと見えてくるようになると思うのです。

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過去の編集長コラムは以下のサイトでご覧になれます。

▼編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/main.html#1

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 今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2010年11月11日 Q&A
AMHが低くても妊娠の可能性はあるのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2010111101.html
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2010年11月10日 トピックス
治療方針を決めるための3つのよりどころ
http://www.akanbou.com/topics/topics/032.html
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2010年11月9日 最新ニュース
ノートパソコンの使い方が精子の質に及ぼす影響について 
http://www.akanbou.com/dansei-funin/news/cate01/2010110901.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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 妊カラ編集室からのお知らせ
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不妊治療運動療法「プレマタニティビクス」DVD付体験レッスンのご案内
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妊娠の可能性を最大にするためには、
運動習慣を身につけることで、
全身、特に、骨盤内の血流をよくすることがとても大切なことです。

また、運動はストレス解消に大いに役立ちます。

ところが、現実の問題は、
どんな運動にどのように取り組めばよいのか、
よく分からないということではないでしょうか?

私たちが今年の4月迄実施していた不妊治療の運動療法、
「プレマタニティビクス」という運動プログラムがあります。

不妊治療専門医が開発に関わったというだけあって、
その効果は折り紙つきであることは私たちが経験済です。

事情があって継続開催が叶わなくなりましたが、
携帯公式サイト「おしえて!不妊ナビ」の主催で、
DVD付の体験レッスンが開催されることになりましたので、
都合のつく方は、是非とも、参加してみてください。

1日だけの体験レッスンですが、
DVDが付いていますので自宅でもエクササイズを続けることができます。

みんなで楽しく汗を流してストレスを解消し、
妊娠しやすい体づくりに取り組んでみませんか?

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 プレマタニティビクスDVD付体験レッスン開催概要
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■内容:プレマタニティビクス1レッスン(1時間15分)+DVD

■日時:2010年12月4日(土)
    ・1回目 13:30~14:45
   ・2回目 15:00~16:15

■料金:4,200円(税込)

■定員:各回20名
※最低遂行人数は5名とさせていただきます。5名に達しなかった場合は、
 開催を中止または日程を調整させていただくことがあります。

■場所:ハイアットスタジオ(東京都世田谷区自由が丘)

▼イベントの詳細、お申し込みは以下のサイトからお願いします。
http://funinavi.edia.ne.jp/event.html

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 株式会社パートナーズ運営サイト
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私たちはお子さんを望まれるカップルを応援しています。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/index.html

▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://www.nature-g.com/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


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 編 集 後 記
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編集長コラムで紹介した、
アメリカの研究「採卵後のサバイバル率」は、
前々号の「アメリカ生殖医学会ハイライトから」で取り上げたのですが、
読者の方から、この記事を読んで、
「心が軽くなった」というメールをいただいたんです。

そのことがきっかけで、
再度、コラムでご紹介させてもらったというわけです。

このメルマガは、
2003年9月から始めたので、
かれこれ7年を超えました。

まぐまぐ以前のプライベートな配信時代を含めると、
10年近くなります。

毎週、いろいろなメールをいただきます。

本当にありがとうございます。

それで、妊娠報告のメールをいただくと、
それはもう、無茶苦茶に、嬉しいのですが、
もしかしたら、一番嬉しいのは、
なぜか、記事を読んで「心が軽くなった」という感想かもしれません。

なので、このごろは、
どうすれば授かることができるんだろかということもさることながら、
人間って、どうすれば、どうなれば、
心が軽くなるんだろうかということについて、
いつも私の頭を占有するようになってきました。

ご感想やご要望を、お気軽に、メールしてもらえれば嬉しいです。

全てにお返事が出来ないこともありますが、
必ず、絶対に、何回も読ませていただいております。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.388
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◎発行部数
・自社配信: 204部
・まぐまぐ:5,383部
・合計部数:5,587部(11月14日現在)
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◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
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【発 行】 株式会社パートナーズ
【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【サイト】 http://www.akanbou.com
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