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妊娠しやすいカラダづくり
VOL.390
2010年11月28日
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じぶんたちにあったこたえをだすために・・・
なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。
━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼今週の更新情報
▼今月のトピックス
最新の行動科学に基づいたストレス対処法を考える
▼妊カラ編集室から
▼編集後記
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今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2010年11月23日 トピックス
体外受精という治療方法について
http://www.akanbou.com/topics/topics/033.html
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2010年11月22日 男性不妊に関するQ&A
精索静脈瘤の手術を受けたのですが・・・
http://www.akanbou.com/dansei-funin/qanda/cate02/20101122.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
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妊カラフォーラム
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ストレスへの対処法を考える
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アメリカの国立衛生研究所の研究者らは、精神的なストレスが妊娠率を低く
するとの試験結果を発表しています。
妊娠を望んでいる18~40歳の女性の月経6日目に唾液中のストレスの強さの
目安になる物質を測定し、その周期の妊娠の有無を6周期に渡って調べたと
いうのです。
その結果、ストレスを強く受けている周期ほど、妊娠の確率が低いことが分
かったとのこと。
また、別の試験では、体外受精の治療の回数が増えるほど、ストレスも大き
くなることが確かめられています。
さらに、一人目のお子さんは体外受精で授かったのにもかかわらず、二人目
は自然妊娠で授かったり、体外受精を休憩、或いは、止めた途端に授かった
ということがよくあります。
これらのことは、妊娠を目指す場合、ストレスをうまく対処することがとて
も大切だということ、また、特に、不妊治療の期間が長くなってくると、適
切な治療を受けることもさることながら、次第に強くなっていくストレスと、
いかに付き合うかが、治療の有効性をも左右しかねないことを物語っていま
す。
そこで、今週の妊カラは、なかなか授からないことで強くなっていくストレ
スをどう対処すべきかを、最新の行動科学の知見を参考に考えてみました。
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最新の行動科学に基づいたストレス対処法を考える
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★一時的に解消されても対処法にならないものがある
ストレス対処法と言うと、悩みを誰かに打ち明ける、大声を出す、何かに八
つ当たりする、お酒を飲むなどが思い浮かびます。
ところが、それらは、一時的にストレスが解消されても、本当の対処法には
ならないことが分かっています。
なぜなら、現代社会に特有のストレスで、妊娠にマイナスの影響を及ぼすと
考えられるストレスは、"継続する"ストレスだと言われていて、一時的な
"発散法"では、効果が継続しないからです。
毎日、友人を呼び出して悩みを聞いてもらったり、大声を出し続けたり、八
つ当たりを続けたり、お酒を飲み続けることは非現実的です。
それでは、どのように考えればいいのでしょうか?
★効果的なストレス対処法を考える
"発散法"はどちらかと言うと、一時的な避難というか、逃避と言えます。
もしも、その間に、"嵐(ストレス)"が過ぎ去ってくれたり、弱くなって
くれればいいのですが、なかなか、そういうわけにもいきません。またもや、
"嵐"に悩まされることになります。
ですから、"発散"ではなく、"対処"するには、嵐そのものをなくしてし
まう(遭遇しないようにする)か、もしくは、嵐に遭遇しても、その影響が
出来るだけ小さくなるようにこちらの"受け身"を磨くことしかありません。
つまり、ストレスをなくすることは出来ない相談なわけで、一時的な避難を
続けるわけにもいかないわけですから、ここは、私たちが"受け身"を磨い
て、ストレスのマイナスの影響を出来るだけ小さくするしかないというわけ
です。
それでは、ストレスの攻撃からの受け身を磨き、そのダメージを小さくする
には、具体的には、何をどうすればいいのでしょうか?
★「頭」、「体」、そして、「絆」
"受け身"というのは、決して、立ち向かうわけではありません。あくまで
も、こちらの柔軟性を高めて、ショックを小さくするテクニックです。
ストレスのショックを小さくするには、「頭」と「体」、そして、「絆」の
柔軟性を高めることがとても効果的です。
以下、順番に説明していきます。
1)「頭」の受け身を磨くために
◎悩みの対象を正しく理解し、把握するように努める
ストレスによるマイナスの影響は、悩みの"大きさ"や"深さ"ではなく、
"把握度"で決まってくるということです。
つまり、敵の正体が漠然としていれば、心配や不安は無限大で、どのように
闘えばいいのかについても雲をつかむような印象しか持てません。
ところが、敵についての正確な情報が得られれば、心配や不安は、より具体
的で、限定的なものになり、適切な闘い方も考えることが可能になります。
問題の難易度に関係なく、少しでも"コントロール感"を持てるようになる
と、精神的に前向きになることは出来、それに伴って、ストレスによる影響
はずいぶん小さくなることが分かっています。
◎辛い経験の中にもいい面をみつける
思うように授からないことは、経験した者でないと到底分かり得ないような
辛く悲しいものでしょう。
ところが、少し冷静な時に考えてみれば、そして、いろいろな知識が身につ
いてくれば、そんな経験にもいい面があることに気づけるかもしれません。
つまり、不妊という期間を経験した者でないと得られない"いいこと"を、
積極的にみつけるということです。
そのことによって、ストレスによるマイナスの影響は大きく緩和されること
が分かっています。
2)「体」の受け身を磨くために
◎太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びることで、私たちに備わっている体内時計がリセットされ、
さまざまなホルモンや神経伝達物質の分泌が促進されます。
理想的には、朝に太陽の光を浴びることです。
太陽の光を浴びることが必要である身体のメカニズムはいろいろと解明され
ているようですが、簡単に言えば、身体のメカニズムを自然のそれに合わせ
ることで、自然界の生き物である私たち人間の心身の状態が健全になるとい
うことでしょうか。
それにより、ストレスによるマイナスの影響が小さくなることが分かってい
ます。
◎リズム運動を習慣化する
リズム運動、たとえば、腹式呼吸法やウォーキング、ジョギング、その他、
リズミカルに身体を動かすことで、精神面のリラックスが得られ、肉体的に
は、自律神経のバランスが整い、免疫力が高まります。
日常生活で取り組みやすいリズム運動をみつけて、それを習慣化します。
朝のウォーキングは、太陽の光を浴びながら、リズム運動が出来る、一石二
鳥な理想的な運動です。たとえ、15~20分でも毎朝の習慣にすることで、
ストレスによるマイナスの影響が小さくなるだけでなく、精神的肉体的な健
康効果は絶大です。
3)「絆」を強くして受け身を磨くために
絆とは、もちろん、"断つことのできない人と人との結びつき"のこと。
パートナーであるご主人や周囲であなたを支えてくれる大切な人たちとの結
びつきを強くすることです。
パートナーに身体にタッチしてもらったり、マッサージしてもらうだけで、
ストレスホルモンが低下することが確かめられています。
そして、身体に触れることは、パートナーの状態をよりよく知ることができ
るようになります。
また、周囲の人たちとの協同作業もとても効果的です。作業内容は、仕事で
も、ボランティアであっても、何でも構いません。
絆が人間の心身をとても強くしてくれることが分かっています。
★最後に
いかがでしょうか?
実際のところ、ストレスは物理的なダメージを私たちに与えるわけではあり
ません。
思うようにいかない状態や不快な状態が脳からさまざまなホルモンや神経伝
達物質の分泌を促進させ、それらが身体にさまざまなマイナスの影響を及ぼ
し、障害や病気のリスクを大きくするわけです。
物理的なダメージを避ける方法や耐性を高めることは分かりやすいものです
が、目に見えないストレスによるダメージを少なくする方法は、案外、分か
りにくかったり、誤解されていることも少なくないようです。
大切なのは、精神論や気休めではなく、科学的にも、理論的にも確かめられ、
裏付けられた方法を知っておくこと、そして、それらを試し、自分にあった
ものを武器としてもっておくことではないでしょうか?
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NPO法人Fineからピア・カウンセラー養成講座の無料説明会についてのお知ら
せです。
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「第七期 ピア・カウンセラー養成講座」無料説明会のお知らせ
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NPO法人Fine(ファイン)では、不妊当事者の心のサポートのひとつとして、
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会を下記の日程で開催します。
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■日時:2010年12月11日(土)13:30(受付開始)~16:00頃終了予定
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http://www.kcf.or.jp/furuishiba/map.html
■お申し込みはこちら:
http://j-fine.jp/counseling/2011/pia-setumei.html
■お問い合わせ先:
NPO法人Fineピア・カウンセラー養成講座運営事務局
finepia★j-fine.jp までお願いいたします。
(*メールアドレスの★マークを @ に変えてお送りください)
説明会では「Fineについて」、「養成講座について」のご説明、「講座担当
講師によるお話」や「受講した方からの感想」などを聴くことができます
(予定)。また受講にあたっての疑問・質問などにもお答えいたします。
※ピア・カウンセラー養成講座詳細はこちら↓
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編 集 後 記
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テニスでも、スノボでも、楽器でも、何か新しいスポーツや趣味を始めた時、
最初は、どんどん上達するので、とても楽しいのですが、そのうち上達曲線
がフラットになる時期が必ず訪れることは誰でも経験することです。
そんな時、次のレベルに移行できると、楽しさも俄然大きくなるものですが、
そこを乗り越えないと、それまでの楽しさで満足するしかありません。
そんなフラットな時期って、ある意味で、ストレスと言えると思います。
私たちが生きていく上で、絶対に避けることが出来ないさまざなストレスも
次のステージに移行する際に付きもののことで、工夫や努力、周囲の協力で
そこを通過することが出来れば、その後に得られる喜びも、それまでに経験
したものよりももっと大きくなるものではないでしょうか。
不妊という時期を経験することで感じるストレスも、パートナーと絆を強く
して、通過することが出来れば、結果がどんなものであろうとも、必ず、別
次元の喜びが待っているに違いないと思います。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.390
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◎発行部数
・自社配信: 201部
・まぐまぐ:5,376部
・合計部数:5,577部(11月28日現在)
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【発 行】 株式会社パートナーズ
【編 集】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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