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VOL.419 わかっちゃいるけど状態からの脱出をはかる

2011年06月27日

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 妊娠しやすいカラダづくり 第419号 2011年6月27日発行

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お子さんを望まれるカップルを応援します。

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼編集長コラム
わかっちゃいるけど状態からの脱出をはかる

▼今週の更新情報

▼妊カラ編集室から

▼編集後記


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 編 集 長 コ ラ ム
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 わかっちゃいるけど状態からの脱出をはかる
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不妊症は10組に1組の割合だとされていましたが、
最近は、10組に1.5~2組くらいに増えているとの説があります。

不妊に悩む夫婦の数についての正確な統計はありませんが、
体外受精の治療周期数は右肩上がりであることは間違いありませんし、
その結果、総出生児数に対する高度生殖医療による出生児の割合は、
10年前には100人に1人から50人に1人に増えています。

そして、それは、
女性の子づくりを始める年齢が高くなったこと、
それと、現代に特有の生活習慣、
この2つが根本的な原因だと言われています。

年齢が高くなると、
女性の卵巣も一緒に年をとり、
卵巣内の卵子の数が少なくなり、質も低下してしまいます。

また、不健康な生活習慣は、
卵巣の老化の進行に拍車をかけるというわけです。

であれば、妊娠を妨げているものがあれば、
それを取り除くための治療は、もちろん、必要ですが、
年をとることによってすすむ卵巣の老化は、
たとえ、高度生殖補助医療でも逆転させることは出来ませんが、
不健康な生活習慣を改善することで、
卵巣の老化の進行を遅らせることは可能です。

つまり、適切、かつ、効果的な不妊治療とともに、
生活習慣を改善することが、
現代型不妊症に対する正しい対処法なのです。

ところが、生活習慣を改善するのは、決して、簡単なことではありません。

だいたい、不健康な習慣はなぜか心地よいもので、
よくよく考えてみると、心地よいからこそ習慣化しているわけです。

なので、生活習慣を改善しましょう!くらいでは、
わかっちゃいるけどやめられない状態からなかなか抜けられません。

不健康な生活習慣の心地よさががっちりとあなたを縛っているからでしょう。

そこで、私たちがファティリティレッスンで、
取り組んできた経験から学んだ脱出法を整理してみたいと思います。

尚、どんな生活習慣が妊娠率を高めるのかについては、
ここでは触れませんので、バックナンバーを参照ください。

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まずは、大前提として、
現在の自分たちの生活習慣を知ることから始めます。

朝、起きてから、夜、寝るまで、
何時、何を、しているのかを全て書き出します。

小学生時代につけた円グラフにするとよく分かります。

自分たちの生活習慣を振り返ることになりますが、
そうすると、どんなことを重視した生活スタイルなのかが、
おぼろげながら見えてくるかもしれません。

そして、理想とする生活を描くと、
そのギャップが改善するべきポイントになります。

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1)簡単なことから徐々に取り組むこと。

生活習慣の改善とは、
ストイックに生活することではなく、
不健康な生活習慣を健康なそれに置き換えることです。

そもそも、生活習慣が妊娠率に及ぼすのは、
あくまで、"確率的影響"であって、"確定的影響"ではありません。

たとえば、タバコは明らかに卵巣機能を低下させますが、
タバコを吸ったからといって、
妊娠の確率がゼロになるのではなく、低くなるということです。

また、不健康な生活習慣が多ければ、多くなるほど、
妊娠の確率も低くなっていきます。

ですから、肩肘張って、無理する必要はありません。

継続は妊娠力なりです。

短期に勝負をかけて、続かなくなってしまえば元も子もありません。

出来ることから、簡単に取り組めることからスタートすることが大切です。


2)生活習慣を変えるメリットとデメリットを考えてみる

何事も動機づけが大切です。

生活習慣を改善することは、
道徳や倫理ではなく、損得の問題です。

そのことが具体的に分かるように、
生活習慣を変えることのメリットとデメリットを書きだしてみます。

そうすると、実行することで、
得られるものと、失うものがハッキリするでしょう。

強い動機づけになることは間違いありません。


3)心地よさを入れ替える

心地よさこそが、継続を強化してくれます。

不健康な生活習慣には、不健康な心地よさがあり、
健康な生活習慣には、健康な心地よさがあります。

生活習慣を変えるということは、
不健康な心地よさを、健康な心地よさに入れ替えるということです。

ココロやカラダが変化することで、
健康な心地よさを実感できるまではとにかく続けましょう。

不健康な心地よさよりも、
健康な心地よさに溢れたところに、
新しい家族がやってきたくなるのは当然のことだと思います。


4)妊娠をゴールと考えない

生活習慣を変えることのゴールは妊娠することではありません。

生活習慣を変えることで得られる健康は、
健全な出産を可能にしてくれ、
未だ見ぬお子さんの養育環境を整えてくれ、
パートナーともども仕事や趣味のパフォーマンスが高まり、
そして、一度きりの人生でやりたいことの実現性が高まります。

妊娠する力を高めることがきっかけでも、
それによってとんでもない副作用が伴うことになります。


5)ひとりで取り組まないといけないというルールなんてない

生活習慣を変えるのに、
一人で取り組まなければならないなんていうルールや決まりはありません。

アメリカで実施された研究で肥満は伝染することが証明されています。

私たち人間は、それほど周囲の人たちの影響を受けやすい動物のようです。

であれば、仲間の力を借りないとう手はありません。

友人と、あるいは、趣味のサークルや地域や職場のコミュニティで、
仲間と一緒に取り組むのも有りです。

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生活習慣の影響は年をとるほど大きくなります。

20代や30代前半までは、
少しくらい無理をしても若さがカバーしてくれます。

自分への過信は禁物だということでしょう。

そして、何より、
大したリスクもなく、
得られるメリットは計りしれません。

あたらしい家族を迎えるということに限って言えば、
生活習慣を変えるか、変えないか、
言い替えると、何を大切に、日々、生活するのかは、
残された期間をどう過ごすのかについて、
自分たちがいかにやりきったかどうかの納得感が得られるかどうか、
もはや、生き方の問題であると思います。


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過去の編集長コラムは以下のサイトでご覧になれます。

▼編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/main.html#1

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news-master@akanbou.com


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 今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2011年6月23日 男性不妊に関するQ&A
無精子症で精子が得られる可能性について
http://www.akanbou.com/dansei-funin/qanda/cate02/20110623.html
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2011年6月21日 ドクターに訊く
ちゃんと知っておきたい薬のこと
http://www.akanbou.com/oshiete/dr_koshida/index.html
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 妊 カ ラ 編 集 室 か ら
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 プレマタニティビクス同好会
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ファティリティレッスンに参加してくれていた方々が中心になって、同好会
活動として、日本マタニティフィットネス協会のディレクターである坂井英
子先生のレッスンを都内で開催されています。

皆さん、和気あいあいと、楽しみながら、頑張っていらっしゃいます。

もしも、興味のある方がいらっしゃいましたら、同好会のブログをご紹介し
ますので、是非とも見学してみてはいかがでしょうか?

▼プレマタニティビクス同好会ブログ
http://puremata.blog2.fc2.com/


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 株式会社パートナーズ運営サイト
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私たちはお子さんを望まれるカップルを応援しています。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
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 編 集 後 記
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「男性不妊症」という新刊が幻冬舎新書で発売されています。

不妊症の原因は、女性側、男性側、半々だと言われていますが、世間で流通
している情報や専門ドクターや専門クリニックの数は、圧倒的に女性不妊症
のためのものです。

現実には、原因が男性側にあっても、最終的な治療は女性側に施されること
から、仕方がない面も大いにあるとは思います。

ところが、患者や婦人科のドクターに、男性不妊症に対する正しい知識が不
足し、認識が間違っているために、女性側に不必要な治療が施されるケース
は、決して、珍しくありません。

男性不妊を専門とする泌尿器科医の診断や治療によって、男性不妊症が治療
できたり、多少なりとも改善できれば、女性側の治療が不要になったり、軽
いもので済むことがあるのは、以前から言い続けていることです。

そのためには、正しい知識を持っておくことです。

この本は、男性不妊を専門とする泌尿器科医が専門書ではなく、一般向けに
書いたはじめての本だと思います。

▼男性不妊症(幻冬舎新書)
http://p.tl/aVRT

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.419
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com
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