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VOL.434 ストレスフリーの不妊治療のために

2011年10月09日

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 妊娠しやすいカラダづくり 第434号 2011年10月9日発行

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お子さんを望まれるカップルを応援します。

なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、
悩みを克服するために、"二人で話し合い、考えを整理"して、
"自分たちにふさわしい答えを出す"上でのヒントになるような情報を、
出来る限り客観的な視点で、毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。


━[今週の内容]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼編集長コラム
ストレスフリーの不妊治療のために

▼今週の更新情報

▼妊カラ編集室から
不妊の扉をあけたら・・・~支援者と当事者から伝えたいこと~

▼編集後記


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 編 集 長 コ ラ ム
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 ストレスフリーの不妊治療のために
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私たちが運営する3キャリアの携帯公式サイト、
「おしえて!不妊ナビ」の会員を対象としたアンケートで、
不妊治療中の悩みについて尋ねたところ、
"ストレス"と答えた方が最も多く、
次いで、"経済的負担"、"仕事との両立"という順でした。

不妊治療にはストレスがつきもの、
このことに異を唱える人は少ないでしょう。

ですから、当然の結果なのかもしれませんが、
今更ながら、"治療環境"の大切さを痛感させられました。

不妊治療に臨むにあたって、
"心の準備"や"資金計画"、そして、"段取り"を整えることが、
とても大切だということです。

特に、ストレスについては、
治療成績にも影響を及ぼすことが、
いくつもの研究で明らかなっています。

不妊治療を休んだり、止めたりした途端、
妊娠することがよくあるというのも、
ストレスから解放されたということなのかもしれません。

ただ、ストレスといっても、
専門家の心理カウンセリングを受けるほどのこともないし、
かと言って、気晴らし程度で何となく紛らわせられるものでもなく、
ストレス対策とか、心の準備とか言っても、簡単なことではありません。

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京都の不妊治療専門クリニック、
田村秀子婦人科医院院長の田村秀子先生は、
http://tamura-hideko.com/doctor.html
「不妊治療は妊娠を目的に受けないほうがいい。」とアドバイスされます。

「?」という感じですよね。

そもそも、不妊治療は赤ちゃんが欲しいから受けるわけです。

それを妊娠を目的にしないほうがいいとは・・・。

でも、田村先生の意とするところは明解です。

たとえば、山に登るとしましょう。

登山という行為は頂上を目指して山を登ることに違いありません。

でも、頂上にたどり着くことだけを思いながら登っていると、
まだ、上があるとわかったときにはどうでしょう?

相当、がっくりきます。

草花を愛で、景色を楽しみつつ、淡々と登り、
いつの間にか頂上についていたというのが理想ではないでしょうか。

同じように、不妊治療を受けるということは、
もちろん、妊娠を目指して通院することに違いありません。

でも、妊娠することをだけを思い治療を受けていると、
生理がきたときのショックはとっても大きく、ストレスになってしまいます。

妊娠を目的とした治療ではなく、
もっと言えば、妊娠を目的とした生活ではなく、
淡々と通院していたら、いつのまにか妊娠していたというのが理想でしょう。

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妊娠を目的としない生活とか、
淡々とした通院とか言われても、
すぐにはピンとこないかもしれません。

でも、田村先生はこうもおっしゃいます。

「不妊治療を受けるということは、
 自分たちの生活が、今、どんな状態なのか、
 自分たちは、何のために、生活しているのか、
 自分たちは、何を大切に、生活しているのかを、
 ふたりで考えたり、見直したりするチャンスなのよ。」と。

考えてみれば、
本来、誰しも妊娠するために生活しているわけではありませんし、
その必要もありません。

妊娠を最優先した生活が妊娠という結果を招くわけでもありません。

そうしなくても赤ちゃんはやってくるときにはやってくるものでしょう。

でも、不妊に悩んだり、治療を受けるようになると、
妊娠するための生活、妊娠を目的とした生活になってしまって、
その結果、不必要にストレスを大きくしてしまい、
皮肉にも、もっと妊娠しづらくなってしまう。

そんな、不妊治療の負のスパイラルとも言える、
悪循環に陥ってしまうわけです。

セックスは、
妊娠を目的としたものではなく、
ふたりが互いの思いを交換するためのものではなかったのか。

ふたりの生活は、
不妊治療を目的としたものではなく、
ふたりが、笑い、楽しみ、認め合い、助け合い、
そんな時間を共有するために、一緒になったのではなかったのか。

ところが、セックスそのものがなくなったり、
あろうことか、義務化してしまったり、
日常で、お腹の底から笑ったり、
時間を忘れて楽しんだりすることが減ってしまい、
さらには、治療に協力的か、非協力的かが問題になってしまったりするのは、
自分たちの大切な生活が、
妊娠を目的としたものになってしまったからではないでしょうか。

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最近、思いっきり笑うことが少なくなったと感じたら、
妊娠することが最優先の生活になっているのかもしれません。

もしも、そうであれば、生活の質を高めるチャンスです!

なぜ、ふたりが一緒に生活しているのか、
ふたりにとって最も大切にしたいものか何なのか、
今一度、ふたりで考え、見直してみてはいかがでしょうか。

そして、自分たちらしいやり方で、
生活を充実させることから始めてみませんか?

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過去の編集長コラムは以下のサイトでご覧になれます。

▼編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/main.html#1

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 今 週 の 更 新 情 報 一 覧
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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2011年10月7日 最新ニュース
妊娠前後の食生活の質が子どもの先天異常のリスクに影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2011100701.html
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2011年10月4日 妊娠報告
チョコレート嚢腫開腹手術、人工授精、体外受精を経て39歳で妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2011100401.html
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2011年10月3日 最新ニュース
禁欲期間が短いほうが精子のDNA損傷率が低くなる
http://www.akanbou.com/dansei-funin/news/cate01/2011100301.html
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 妊 カ ラ 編 集 室 か ら
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 不妊の扉をあけたら・・・~支援者と当事者から伝えたいこと~
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不妊治療当事者をサポートする自助グループのTEAMラ・ポルタからのお知ら
せです。

昨年に引き続き今年も、東京ウィメンズプラザフォーラムにて、下記のとお
り、講演会が企画されています。

不妊体験のある方、治療中の方はもとより、不妊に関心のある多くの方に、
ご参加いただければとのこと。

今回は、静かな土曜日の夜の時間帯の開催です。

概要は以下の通りです。

■開 催 日:10月29日(土)
■時 間:18時30分~20時20分
■講演内容:

前半:「不妊を体験することの心理的困難と希望」
    臨床心理士及び生殖心理カウンセラー、平山史朗先生の講演
   (心理職の立場から)

後半:「不妊体験者の立場から」
    不妊体験者の講演

■会  場:東京ウィメンズプラザ 第二会議室
      〒150-0011 東京都渋谷区神宮前5-53-67
※交通:JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:渋谷駅下車徒歩12分
    地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅下車徒歩7分
    都バス(渋88系統):渋谷駅からバス4分青山学院前バス停下車徒2分

■参 加 費:1,000円
■参加対象:不妊について学びを深めたい方ならどなたでも。

■申込方法:

下記項目をご記入の上、メール(携帯メール可)にてお申し込みください。
①お名前(ハンドルネーム可)
②当日の連絡先電話番号(緊急連絡用)

★メールのタイトル(件名)は「フォーラム企画申し込み」として、
team-laporta@peer-net9.jp まで送信してください。

一通のメールで複数名お申し込みの場合、おひとりにつきひとつのお申し込
み番号となります。

☆受付確認について:
お申し込み後、3日以内に受付確認し、返信いたします。

※携帯からもお申込みいただけますが、受付メールを送りますので、
 PCメールが受信できる設定にしてください。

☆当日のご参加について:
事前予約が必要ですが、当日の状況により、若干の当日受付枠もございます
ので、会場にてお気軽にお尋ねください。

<お申し込み個人情報の取り扱いについて>
申込時に提供された個人情報は、本事業の実施にのみ利用し、そのほかの目
的で利用することはありません。企画終了後、適切に破棄をいたします。

▼詳細は以下のサイトで
http://www.peer-net9.jp/2011forum.html

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 株式会社パートナーズ運営サイト
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私たちはお子さんを望まれるカップルを応援しています。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/index.html

▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://www.nature-g.com/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html

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ツイッターからもさまざまな情報を発信しています。サイトに紹介するほど
でもない研究報告やトピックなども紹介しています。よければフォローくだ
さい。また、皆さんの声もお聞かせいただければ嬉しいです。

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 編 集 後 記
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3連休のど真ん中ですね。

よく、生れか、育ちか、ということが議論になることがあります。

人間の性格やパーソナリティを形成するのは、遺伝か、環境か、どちらの影
響が強いのかということです。

遺伝が強いとなれば、そんなものなのかと悟りの境地に入らざるを得ないく
なりますが、いや、環境が強いとなれば、自分たちの努力次第ではどうにか
なるところが大きいわけですから、ちょっと勇気づけられます。

そして、最新の科学が、子どもを明るく前向きな性格に育むには、遺伝的な
要素よりも、明るく、あたたかい家庭環境と前向きな態度で子どもと接する
ことが大切だというのです。

不幸にも「暗い」性格の遺伝子をもって生まれてきた子どもでも、家庭環境
によって、明るい性格になることができるとのこと。

アメリカのデンバー大学の研究です。

子どものためにも、まずは、自分たちの生活の質を高めることが大切だとい
うことですね。

よい連休をお過ごしください!

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.434
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com
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◎配信部数
・自社配信: 201部
・まぐまぐ:5,082部
・合計部数:5,283部(10月9日現在)
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