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妊娠しやすいカラダづくり 第449号 2012年1月22日発行
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お子さんを望まれるカップルを応援します。
なかなかお子さんが授からないことに悩むカップルが、悩みを克服する
ために、"二人で話し合い、考えを整理"して、"自分たちにふさわし
い答えを出す"上でのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な
視点で、毎週末、配信しています。
━［今週のテーマ］━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼これからの不妊治療に迷ってしまったとき
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これからの不妊治療に迷ってしまったとき
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頑張って通院しているのに思うような結果が出ないとなると、このままの治
療を続けるべきか、それとも、治療法やクリニックを見直すべきか、迷って
しまうことでしょう。
不妊治療で最も悩ましいことの一つは、どんな治療を受ければ、だいたい、
どれくらいで妊娠に至るのか、予め、予測することが難しいことでしょう。
そのため、不妊治療をスタートする際には、それまでに授からなかった原因
を探り、おおよその治療方針なり、治療計画を立てます。
もしも、原因がすぐに見つからない場合には、徐々に治療を高度なものにあ
げることで妊娠を目指します。
ところが、原因と考えられるところを治療しても、すぐに授かるとは限りま
せん。
また、治療を高度なものにあげる、すなわち、ステップアップしていくペー
スは、あくまで、目安は示されるものの、決められたルールがあるわけでは
ありません。
そんなわけですから、そもそも、治療の継続には、疑問や迷いはつきもので
あると言っても過言ではありません。
一方で、治療を高度なものにあげることや治療のペースをあげることの意味
やメリットについては、割と説明されていますが、治療のペースがあわない
と感じた場合、その他の選択肢についての説明は十分とは言えないように思
います。
不妊治療では、どのように妊娠を目指すのか、いくつもの方法やペースを選
ぶことができます。
そこで、自分たちの納得度を高めるために、不妊治療のペースや妊娠方法へ
のこだわり、そして、ステップダウンについて、整理しました。
━ 自分たちのペースで治療を受けたい
不妊治療のペース、すなわち、どの時点で高度な治療に移るのかについては、
それぞれのカップルによって、いろいろと考えるところがあるでしょう。
基本的には、それぞれのカップルのペースを大切にするべきです。
ただし、もしも、高度な治療に移るペースが遅れることで、妊娠のチャンス
が大きく損なわれてしまったら、そもそも、高度な治療に移る意味がありま
せん。
ですから、そのような悲劇を避けるためには、女性の卵巣年齢を知っておく
ことが大切です。
卵巣年齢は実年齢にリンクしますが、現実には個人差が大きいからです。
卵巣年齢を知る最も信頼できる目安は、ＡＭＨ（アンチミューラリアンホル
モン）です。
卵巣内で発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、発育している卵胞
の数の多い少ないを反映すると考えられています。
そして、この発育卵胞の数は、卵巣内に残っている原始卵胞の数にリンクす
るので、卵巣にあとどれくらい卵子が残っているのか、すなわち、卵巣予備
能と呼ばれる"卵巣年齢"を知る目安になるのです。
不妊治療の効果を確実なものにするためには、卵巣年齢を知っておくことが
大切です。
━ 自然に近い方法で妊娠を目指したい
治療を高度なものにあげるということは、妊娠のチャンスが大きくなる可能
性がある一方で、医療が介在する度合いが大きくなります。
そのため、可能であれば、自然に近い方法で妊娠したい、妊娠できるに越し
たことはないと考えるカップルも少なくありません。
そこで問題になるのは、"どの程度可能なのか"ということでしょう。
つまり、本当に高度な治療を受けなければ妊娠出来ないのかということ、言
い替えると、医療の介添えがなければ、卵子と精子は出会えないのかどうか
ということで、具体的には卵管の働きや男性の精子の数や動きのレベルがど
うかということです。
その場合、検査の結果から推測しますが、１回の検査結果だけでは高度な治
療でないと妊娠できないとは言い切れません。
つまり、検査結果は絶対的なものではないということです。
たとえば、男性の精液の状態は、その時々の体調や精神状態で、大きく変動
するものです。
そもそも、精液検査結果の基準値はあっても、正常値はありません。
また、卵管の働きは、子宮卵管造影検査で調べますが、両側卵管閉塞と診断
されても、２０％以上も自然妊娠の可能性があるとの報告があります。
自然に近い方法で妊娠を目指したいとの希望がある場合、高度な治療の必要
度は、検査結果だけでなく、これまでの不妊期間を含めて、考える必要があ
ります。
━ ステップダウンも考えたい
高度な治療にあげることで、妊娠を目指した場合、体外受精や顕微授精を繰
り返しも妊娠に至らない場合、それ以上、治療を高度化することは出来ない
ので、行き詰まってしまうことになります。
もしも、両側の卵管が全く働いていないことが明らかだったり、重度の男性
不妊の場合は別として、卵子と精子が出会えている可能性が大きい場合には、
ステップダウン、すなわち、高度な治療から人工授精やタイミング法による
妊娠を目指すことに切り替えるという選択肢があります。
この場合、高度な治療でも妊娠できなかったのに、ステップダウンして妊娠
出来るのだろうかと、疑問に感じることでしょう。
ところが、ステップアップと言っても前向きな治療方針になり得るのです。
そもそも、体外受精や顕微授精の治療効果の本質は、「確実に卵子と精子を
出会わせること」と「卵巣を刺激し、複数の卵を採卵し、妊娠する力のある
卵と巡り合う確率高めること」です。
そのために、卵を体外に取り出し、人工的な環境で培養するのです。
それは人間が宇宙空間に出ていくことにたとえらるほど、卵にとっては、ス
トレスフルな環境下にさらされるわけです。
ですから、卵子と精子が自力で出会える可能性が高ければ、ステップダウン
は、女性の卵管内という、本来の受精や成育環境を求めることで、妊娠を目
指すという選択肢になるのです。
もしも、複数の卵を採卵しない、あるいは、出来ないケースでは、尚更のこ
とです。
━ 自分たちの納得度を高める
後々、後悔のないように納得のいく不妊治療を受けるということを考えると、
いくつかの現実的な選択肢があることを知っておくべきです。
この１０年、生殖医療は目覚ましい進歩を遂げ、それまでの"不可能を可能"
にすることが出来ました。
ところが、最先端の治療の限界も、また、明らかになってきました。
卵の老化です。
つまりは、最先端の生殖医療で解決できる問題は限定的であるということで
す。
であればこそ、自分たちにふさわしい考え方と方法で、新しい家族がやって
くることを待つことが、何より大切なことだと思います。
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ヤングの"冷え取り"大作戦
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「妊カラ」ほっこり担当のヤングです。
関東地方に初雪が降り、寒さも厳しい日が続いておりますが、皆さん、「冷
え対策」は万全ですか？
私の今年のテーマは「冷え取り」、巡りの良いカラダを目指すです!!
今までも自分はどちらかというと「冷え症」だなとは思いつつ、「冷え」系
や「カラダ温め」系の本を手にしつつも、真剣に「冷え対策」に取組んでい
ませんでした。
昨年11月より通院している漢方クリニックで、煎じ薬の漢方薬を処方しても
らっているんですが、毎回「全体的に体温が低いねぇ。特に下半身が冷えて
いるねぇ。」と先生に言われ続けて、はや３か月。
多少なりとも効果があったのか、採卵できた１個の卵がやっとのことで胚盤
胞まで成長でき無事凍結。
次はさぁ移植というときに・・・、今月の高温期の体温が、36.5度以上にな
らず、えっ、今月は高温期がないの？と思ってしまうぐらいあまりにも体温
が低すぎて、移植を控えてるのに、こんな冷え冷えの体では、さすがにマズ
イと思い、焦り気味ではじめた「冷え取り」。
まずは、下半身を温めることに重点を置き、就寝時に靴下の重ね履きを実施。
普段も靴下を1枚多く重ね履き。
そして朝に弱く夜に強い私ですが、早起きして週３日以上を目標に、ウォー
キングをはじめています。
就寝前には脚（特に足裏ツボ）のマッサージと時間があるときにはストレッ
チ。
次は、夜11時に寝る事！夜型人間にとっては、かなり高いハードルですが、
気負わずに楽しみつつ頑張ります!!!
さぁ、この「冷え取り」大作戦。
どんな結果をもたらしてくれるのでしょうか？
■おすすめの「冷え」に関する記事
・冷えないカラダのつくりかた
http://www.akanbou.com/topics/topics/009.html
・気功で生理痛や冷えが改善され、３度目のAIHで
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2008012101.html
・冷え性を改善して自然妊娠
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2005122201.html
・通院をやめて冷え性対策に専念して自然妊娠できました
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2005111501.html
■「ネイチャーズギフト」スタッフ ブログ更新中！
スタッフの徒然日記です。ヤングの「冷え取り」宣言記事もありますので、
覗いてみてください。
http://nature-g.com/blog/
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妊 カ ラ 編 集 室 か ら
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NPO法人Fineの「カウンセリング講座」の開催のお知らせです。
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カウンセリング公開講座のお知らせ
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NPO法人Fineでは２月１１日（土）に第４回目となる「カウンセリング公開
講座」を開催します。
不妊当事者はもちろん、不妊に悩む人をサポートしたいと考えるすべての方
に向けて≪不妊のこころ≫について学ぶものです。
今回の講演タイトルは、
【どうして 私の／俺の 話は通じないのか
～不妊治療について夫婦で話し合うコツ～】です。
カウンセリングについて知らない方にも興味を持ちやすい内容で展開します。
この機会にぜひお気軽にご参加ください♪♪
日時：２月１１日（土・祝）１３時１５分～１６時３０分頃（予定）
場所：江東区 東大島文化センター 第１研修室
（都営地下鉄新宿線東大島駅大島口出口より徒歩5分）
※地図：http://www.kcf.or.jp/higashiohjima/map.html
内容：
１）講演「どうして 私の／俺の 話は通じないのか
～不妊治療について夫婦で話し合うコツ～」 平山史朗先生
２）不妊当事者による体験談発表
３）「Fineピア・カウンセラー養成講座」について説明 小倉智子先生
★参加費：Fine正会員 無料（正会員を含む２名まで）
Fineエール会員&SNS会員 500円（振込み）
一般 1,000円
当日払い 1,500円
※定員６０名。予約優先（先着順）
※カウンセリング公開講座」の詳細はこちら
http://j-fine.jp/activity/counseling/kouza.html
※お申し込みはこちからお願いします
http://j-fine.jp/cgi-bin/mail/mail.cgi?id=kouza
たくさんの方のご参加をお待ちしております！
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▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ～ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
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http://www.nature-g.com/
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→「おしえて！不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html
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ツイッターからも情報を発信しています
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ツイッターからもさまざまな情報を発信しています。サイトに紹介するほど
でもない研究報告やトピックなども紹介しています。よければフォローくだ
さい。また、皆さんの声もお聞かせいただければ嬉しいです。
・妊娠しやすいカラダづくりツイッター
http://twitter.com/ninkara
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編 集 後 記
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寒い日が続きます。
こんな時には"冷え"の影響が実感されるようになるのがいいと思います。
つまり、普段は、知らず知らずに冷えていると、その対策を講じることも
ないだろうからです。
それほどに冷えることは、身体にはストレスフルで、よくないことです。
くれぐれも、カラダも、ココロも、あたたかくしてお過ごしください。
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妊娠しやすいカラダづくり［毎週末発行］ VOL.449
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発 行：株式会社パートナーズ
編 集：細川忠宏（日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー）
サイト：http://www.akanbou.com
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◎配信部数
・自社配信： 201部
・まぐまぐ：5,000部
・合計部数：5,201部（1月22日現在）
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