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VOL.496 今を、大事に、大事に・・・

2012年12月16日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.496 2012/12/16
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・妊カラフォーラム
・マイライフストーリー 第七回 自律神経失調症、気持ちの切り替え
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2011年12月12日 編集長コラム
これでいいのだ!
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20121212.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラフォーラム Dec.2012___________________________________________
 
 読者の方々からのメールをご紹介します
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492号「続・40代からの不妊治療方針を考える」で紹介したTさんのメー
ル、そして、494号ドクターに訊く「妊娠しやすい思考ってあるのでしょ
うか?」の三室先生へのインタビュー記事について、Hさんから感想をいた
だきました。

因に、それぞれの内容は以下の通りです。
◎「続・40代からの不妊治療方針を考える」で紹介したTさんのメール
http://www.akanbou.com/mailmagazine/20121118.html
◎三室先生へのインタビュー記事
http://www.akanbou.com/mailmagazine/20121202.html

---[Hさんからのメールここから]-----------------------------------

こんにちは。

初めてメールします。Hと申します。東京都に在住しております主婦です。
いつも、メールマガジンを楽しみにしています。

妊娠に関する情報は、不確なものや、楽観的すぎたり、あるいは悲観的すぎ
たり、というものが多い中で、現実から目を背けず、しかし希望をもって妊
娠を目指す人を励ましてくれる内容は素晴らしいです。

11月18日のTさんのメールに大変共感しました。

私は結婚して12年。26歳で結婚し、今39歳です。一度も妊娠したこと
はありません。Tさんのように、人工受精も、体外受精もせず、今後もする
つもりはありません。漢方薬とお灸、健康管理のみしています。妊娠しなけ
ればそれも仕方ないと思っています。

もちろん、人工受精や体外受精を否定するつもりは全くありません。チャレ
ンジしておられる方を心から応援したいと思います。しかし、自分たちは、
体への負担、金銭的・心理的負担を乗り切る自信がなく、それは選ばない、
という選択をしました。

年齢が上がる焦りも、ないわけではありません。

でも、Tさんの「でも、ないものを数えるより、あるものを数えます。数え
るふりでもいいのです。」という言葉にとても感銘を受けました。

私も、何かを失った訳ではないのだ、と改めて思いました。

ドクターに訊くの三室先生のお話にもあったように、今、自分が本当に恵ま
れていて、幸せだからこそ、子どもが欲しいと思う。子どもを望むくらい、
自分の家庭が幸せなんだ・・・と、改めて思いました。幸せな家庭だからこ
そ、もっと家族が増えて欲しいと思うのだ、と気付きました。

突然のメールで失礼しました。一言、感想をお伝えしたくてメールさせてい
ただきました。

これからも、メールマガジンを楽しみにしています。

感謝しつつ・・・。

---[Hさんからのメールここまで]-----------------------------------

Hさん、ありがとうございました。私たちも、とても勇気づけられました。

そのTさんからの掲載承諾をいただいた際のメールもご紹介します。

---[Tさんからのお返事ここから]-----------------------------------

〈中略〉

治療した、しないにかかわらず、子宝に恵まれずに、苦しんだみなさんの心
が軽くなる日が来るといいなぁ、と本当に思います。

寂しさや悲しさは、火種となって残るのかもしれませんが、でも、でも、も
う苦しみは捨てて、人生を豊かに穏やかに過ごして欲しいです。

そしてそういう社会になって欲しいです。

さしでがましいのですが・・・。

世間の偏見って、案外自分が作り出している時もあるもんですね。

私の場合、出会った方で「子供がいない」と聞くと、勝手に色々想像して、
この人も苦しいのかなー、寂しいんだろうなー、と思った時期があったので
す。

でも、実際子供がいる人って、一瞬は「えっ、子供いないの!?」と思って
も、案外その瞬間だけなもんです。

私は、結構、尾を引いて考えて、「ゆっくり食事でもしながら、色々話しし
て・・わかちあって」とまたもや勝手な展開を作ってしまい・・・・、余計
なお世話ですよね。

その時、「あー、自分が一番偏見をもっているんだな」と思い、落ち込みま
した・・・。不妊で苦しんでいた私が、一番不妊を差別しているのでは、と。

最悪な精神状態でした。

会社では誰も私に遠慮せずに、子供の話はばんばん!新聞の記事を読んで、
「不妊治療ってこんなにお金かかるんだー」、「私なら嫌だなー」とか、
同僚は平気でしゃべってます。

それって、私の事を特別視しないでいてくれる事なんだな、とちょっと嬉し
いです。子供の受験の相談や、就職の相談をされると、親としての回答は出
せないけれど、人間として一生懸命に考えて答をだします。

こんな職場が合わない方もいるでしょうし、気遣って欲しいと思う方もいる
かもしれませんが・・・・。

でも、最後はやっぱりその人自身の気持ちひとつだと思います。結婚してい
る、していない。子供がいる、いない、そんな事で、幸せは測れない事もあ
ります。

まして、他人が誰かの幸せを判断するのは不自然な事ですよね。

苦しい数年間を経験して、自分の醜い部分を嫌というほど受け止めなきゃな
らず、大変な日々でしたけれど、今は少しづつ穏やかな日々を取り戻してい
ます。

子宝という奇跡がおきるかわかりません。

でも、奇跡を望む気持ちより、今の主人との生活が突然なくなる事の方が、
怖いです。これが震災を経験して、一番強く思った事です。

今の幸せを大事に、大事に・・・。

何度も思いをぶつけてごめんなさい。

〈中略〉

---[Tさんからのお返事ここまで]-----------------------------------

Tさん、ありがとうございました。

次にご紹介するのは、「不妊治療と仕事の両立について」のぽぽさんからの
メールです。

---[Pさんからのメールここから]-----------------------------------

はじめまして。ぽぽと申します。

不妊治療と仕事の両立について・・・私は、不妊治療を開始してもうすぐ4
年です。

私の場合は、不妊治療による副作用で自宅安静になることが多く、仕事を続
けられず辞めました。

しかし、不妊治療に理解のある上司だったので、仕事を辞めてからも気にか
けていただき、現在は、体調の良い時は、お休みの人の代替として週2、3
日働いています。

実際、お金のかかることなので気分転換にもなるし、働けるときに働ける環
境にあることを幸せに思っています。

不妊治療をしていることを周りの人に伝えることで、ストレスになることも
ありました・・・、ただ、流産を繰り返しながらの不妊治療に対して、励ま
されたり、前向きなお話を頂けることで、今では、前向きに不妊治療も仕事
も私生活も考えられるようになりました。

不妊治療をする、イコール、妊娠することと、自分を追い詰める時期もあっ
たので、仕事をすることで(正社員でなくても)気分転換になり、家に引き
こもることもなくなり良かったと思っています。

不妊治療と向き合う中で、自ら殻を破り、抜け出すことも必要なのかなと今
になり思っています。

また、このサイトに出会ったことで、毎朝早く起き、早く寝る、3食きちん
と食べ、サプリメントを摂り、栄養を考えることで体調もよくなり、運命的
な出会いでした。

話はそれましたが、不妊治療を理解してもらい、仕事を続けられることで、
未来のことを考えられるようになりました。

---[Pさんからのメールここまで]-----------------------------------

ぽぽさん、ありがとうございました。

毎号、私たちの記事について、感想をいただく度に、いろいろなことに気づ
かされたり、勇気をもらったり、励まされたり、反省させられたりします。

ありがとうございます。

今年も残すところあと、2週間、1日1日、大切に過ごしたいですね。

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


マイライフストーリー________________________________________________

マイライフストーリとは、私たちとご縁のあった方々に、赤ちゃん待ち期間
をどんなふうに過ごしたのかについて語っていただく、それぞれの物語です。

はんなさんのライフストーリーの七回目です。


第七回 自律神経失調症、気持ちの切り替え____________________________

こんにちは、はんなです。

クリスマスソングが聞こえる季節になりました。一年の経つのは速いもので
す。前回まで、とにかく手当たり次第、良いと聞けばすぐに試していた頃に
ついて書きました。

そんな生活を続けた結果、何が起きたか?が今回の内容です。内容がストレ
スを感じるものになっているかと思います。

同様に悩まれた方と経験を分かち合い、或いは治療を考えている方に同じ失
敗をしないよう参考にして頂けたらとの思いで、実際体験したことを敢えて
ありのまま書いております。

ご理解頂けたら幸いです。ご意見ご感想あればお聞かせ下さいませ。


日本で購入した漢方は特に効果が見られぬまま飲み終え、その後通い始めた
鍼灸は、多少体調は良くなったものの、生の漢方(草や木の根を袋一杯煎じ
て毎日飲む。不味い!)に疲れ、妊娠の兆候も無く時間が経ちました。

医師Lは患者に対しあまりフレンドリーではなく、そのせいか治療中もしっ
くり来ず。今にして思えばただ相性が合わなかったのかもしれません。

そんな雰囲気の中、小さな事件が起きました。


治療の日、いつも通りベッドに横たわり、L医師が針を刺すのを眺めている
と、左下腹部に鋭い痛みが。

「痛い!」叫ぶと、彼女は落ち着いて「あら。」とその場所の針を抜き、そ
のまま治療を続けました。しかし痛みがあった箇所は赤く腫れ、Lは冷やし
ておけば問題ないと指示し、数日後漸く腫れは引きました。

しかし、それからというもの、同じ個所の痛みが何度となく起き、私は不安
に陥りました。針を刺されて、内臓に何か問題が起きたのではないかしら?

L医師に何度となくクレームしましたが、彼女はその度に、「そういうこと
はよくあるから、気にすることはないわよ」の一点張り。


鍼灸を始めてから7ヶ月、いまだ妊娠の兆候は見られず、また、L医師とは
支払と保険申請の手続きをめぐってもトラブルになり、私は彼女に不信感を
抱くようになりました。

ただ、いつも隣のベッドで治療していた別の患者さんがどうやら妊娠し、そ
の話を漏れ聞いていたので、気が進まないけれど、もしかしたらという思い
で続けていました。


その頃、身体に更にトラブルが起きました。寝ても起きても身体中に響くよ
うな激しい動悸が起こるのです。

また、鏡を見て、あれ?と思いました。おでこが広くなった?どうやら髪の
毛が少し抜けたようでした。

ちょうど年一度の健康診断の時期だったので、症状を医師に相談しました。

念のためエコーで心臓を見て貰うも異常なし。医師は私に告げました。「こ
ういうときの診断は、『自律神経失調症』というんだよ。原因が無くて、診
断つけられないの。原因はストレスの場合が多いけど、どう?大丈夫?」

そうか。L医師の下で鍼灸を続けるのは、不妊を悩むよりはるかにストレス
だったのか。

初めて気が付きました。


帰って夫と話し合い、保険トラブルについては抗議を続けることとして、治
療は止めた方がよいとの結論に達し、私はL医師のところに通わなくなりま
した。

彼女とはその後数か月に渡り問題解決を目指すも決裂、結局、彼女に支払っ
た1300ドルは返還されないまま今に至ります。自分で始めたことだけに、後
悔が身に染みました。


その一方、人工授精は相変わらず続けており、回数は5回を重ねていました。

医院で超音波の検査時、技師が私に尋ねました。「左の卵巣に嚢胞らしきも
のがあるけれど、痛くない?大きいわよ?」

思いもよらない、同時にほっとする一言でした。痛みの原因が分かったから
です。

私はすぐに再検査に回され、そして大きなチョコレート嚢胞が卵巣にあると
の診断を受けました。2009年の年の瀬でした。


嚢胞と鍼灸の際の痛みとの関連は今でも不明です。いずれにしろ、嚢胞が妊
娠を阻害することは知っていました。

医師は、妊娠率を上げるのと、痛みを止めるためにもと摘出手術をすすめま
したが、私は外国での手術に躊躇していました。

寒い季節、家で暗く体調も優れない私に、優しかった夫も疲れてきたようで、
口げんかが絶えない毎日でした。


こういうどん底に、普通、人は何に頼るのだろう?

周りを見渡すと、教会に通う悩めるアメリカ人。それならば、と手に取った
のは「いきなりはじめる浄土真宗」。

赤ちゃんばかりに囚われて自分を痛めつけている自分に、本の内容はすっと
沁みこみました。子供がいなくても、私が生きている意味はある、と久々に
思えたのです。


その日、帰宅した夫が言いました。旅行に行こうよ。

仕事以外は閉じこもって治療ばかりの私を心配してくれた一言でした。

寒い家から離れ暖かいところでのんびりしたら、前のように色々目の前のこ
とを楽しめるようになるかな?

旅行が次第に楽しみになってきました。


年末年始、慌てて取ったチケットで夫と私は南へ飛び、浜辺で3日間、ただ
ただ、何もせずだらだらと過ごしました。

仕事と治療の毎日が嘘のよう。

気がつけば、激しかった動悸が消えていました。

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はんなさんへのメールをお寄せください。
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私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
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編集後記____________________________________________________________

12月も半ばになり、いろいろと慌ただしくなってきました。くれぐれも、
お身体を大切にお過ごしください。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.496
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://p.tl/arNk
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・自社配信: 561部
・まぐまぐ: 4,731部
・合計部数: 5,292部(12月16日現在)
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