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妊娠しやすいカラダづくり No.510 2013/3/24
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今週の内容__________________________________________________________
・不妊治療のためのヨガ 第5回"犯人捜し"をしないために
・編集室からのお知らせ 新刊書のご紹介「卵子老化の真実」
・編集後記
不妊治療のためのヨガ________________________________________________
こんにちは。ヨガインストラクターの岡部朋子です。
季節の変わり目、いかがお過ごしですか?
春は卒業や入学、就職や転勤など、環境が変わる時期ですね。
そんな中で、家族について考えることも増えそうです。
気持ちが不安定になることもあるかもしれません。
そんなときこそ、ぜひヨガでリラックスを。
第5回 "犯人捜し"をしないために__________________________________
子どもがなかなか授からないと、ついあれこれ考えてしまうもの。
「私の身体は、どこかおかしいの?」と自分を責めたり、
「Aちゃんがいいって言うから」と他人の言葉に影響されたり、
「これをやれば妊娠できるはず」と何かにすがってみたり・・・。
また、
「お義母さんがすすめるからしかたなく、これを試している」
「みんながやってるから、私もやらなくちゃ」
「Bちゃんはこれでうまくいったので、私もきっと・・・」
こんなふうに、周りの目や言葉が気になっていませんか?
あまり気がのらないのに無理してしまったり・・・。
「私はこうしたい」、
「それはやりたくない」と言えないのは、どうしてでしょう?
「自分はこれでいい」って思えない、
自分を認めることができないからではないかしら?
でも、考えてみて。
自分の人生で、自分よりも大事なものがあるでしょうか?
自分の心の平和よりも大事なものって、あるでしょうか?
あなたの心がすこやかなら、
あなたを大切に思う周りの人も、
きっとうれしいはずです。
目まぐるしく移り変わる現代生活で、
私たちは「自分を大事にする」ということを忘れているようです。
「お義母さんがすすめるから」
「Aちゃんが言ったから」
「インターネットにあったから」
そんなふうに誰かに答えを求めても、
情報は刻々と変わり、人の気持ちも変化します。
「誰かが言った」と"犯人捜し"をしたところで、結局はいたちごっこ。
これでは、心の平穏から遠ざかるばかりです。
今の、そのままの自分を受け入れてみませんか?
「え? どうすればいいの?」と思うかもしれませんね。
大丈夫、簡単です。
1分間、すべての情報をシャットアウトするのです。
テレビもパソコンも、携帯電話もオフにして。
情報がたくさんあるから、気になってしまうもの。
まずは、情報に触れない時間をつくることから始めましょう。
この1分間は何もしないで、目を閉じてゆっくりと呼吸を。
いつもの私たちの生活は、たくさんの情報に囲まれ、
それを処理するだけで疲労困憊。
また、情報に気を取られて、目の前にいる人さえ見えていないことも。
そして、仕事や人間関係など、自分の気持ちは外ばかり向いています。
この時間は、気持ちを自分の内面に向かわせるひととき。
身体の力を抜いて、自分と対話するつもりで過ごしてみてください。
さて、どんな気持ちになりましたか?
どんな思いが浮かんできてもいいんです。
「Aちゃんはいいって言うけど、実は気がのらない」、
なんて気持ちが湧いても、気にしない、気にしない。
「ああ、私って本当はそう思ってたんだ」と、ただ受け止めましょう。
それがよいとか悪いとか、こうすべきとか、そういうことは一切ありません。
ただ、自分の内面に意識を向けましょう。
こうして自分の本当の気持ちに気づくことは、
「私はこれでいいんだ」という「自分を肯定する感覚」につながります。
すると、「誰かがいいと言ったから」ではなく、
「自分がやりたいから」と、自分で行動を決めることができます。
そう、ヨガはリラックスして自らの内面を見つめるもの。
心から安らげる場を持つことは、
忙しい毎日をかろやかに過ごす助けになります。
実は私自身、多忙な中で自分を見失っていたことがあります。
ヨガに出会って「ゆっくり生きていいんだ」と実感し、
「自分を大切する」という価値観を持つことができたのです。
仕事や家庭、大事なパートナー、そして妊活。
あなたにとっては、きっとどれもが大切なことでしょう。
でも、一番大事なのは、何といってもあなた自身。
赤ちゃんを待つ今の時間は、かけがえのないあなたの人生の1ページです。
ぜひ気分よく、リラックスして楽しみましょう。
▼不妊治療のためのヨガ
http://www.akanbou.com/expert/interview01/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
編集室からのお知らせ________________________________________________
新刊書のご紹介「卵子老化の真実」
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「卵子老化の真実」という、そのものずばりのタイトルの本が文春新書から
出ました。
http://p.tl/Oc1W
購読者の平均年齢が40歳を超えて久しい妊カラをご覧の皆さんには、本当
に、お勧めしたい本です。
昨年のNHKスペシャル以来、世間では「卵子の老化」が話題になることが
多くなりました。
でも、たいていは、卵子も、女性と一緒に年をとり、老化するのだ!、その
ことを知らずにこのまま晩婚化を放置していると大変なことになるぞ!的な
雰囲気で、私自身、どちらかと言うと、「やるせない感じ」を受けていまし
た。
40代で、とてもいい妊娠、出産をされているカップルを、たくさん、知っ
ているからです。
あっ、くれぐれも誤解しないでいただきたいのは、卵子の老化や晩婚化、そ
して、それに伴うさまざまなリスクを安易にとらえているわけでは、決して、
ありません。
現実には、卵子は、ある日、突然、老化し、妊娠できなくなってしまうもの
ではありませんし、老化の早い、遅いは、同じ女性でも卵巣内の卵子間の差、
そして、なにより、それぞれの女性の間の個人差がとても大きいものです。
そもそも、老化そのものは病気でも異常なことでもありません。
そして、なによりも、生きていくうえで、イベントの順番を決めるのは、そ
れぞれのカップルです。
卵子の老化を話題にする限りは、ちゃんと理解しておいて欲しいこと、知っ
ておいて欲しいことが、きちんと発信されていないように思えてならないと
いうことです。
卵子は老化する、だから何?的な情報だけでは、後悔の念を増幅させられた
り、夫婦の関係性も後ろ向きになってしまわないとも限りません。
とにかく、当時者にとっては、リミットがあることであり、なにより、自分
たちがコントロールしきれないものです。
必要なのは、自分たちにとってよりよい選択、あとあと後悔のない選択をす
るために欠かせない情報でしょう。
「卵子老化の真実」の著者の河合さんは、不妊治療、高齢出産の信頼のでき
るスペシャリストやキーパーソンに丁寧に取材され、高齢で妊娠を目指すう
えで、そして、不妊治療の力を借りるうえで知っておくべきこと、知ってお
いたほうがよいと思われることが、きちんと整理され、わかりやすく書かれ
ています。
「後悔の念を増幅させられたり、夫婦の関係性が後ろ向きになってしまうよ
うな情報」ではなく、「前を向き、夫婦で力をあわせて、自分たちの大切な
ことを、自分たちらしく、納得のいく選択するために、とても役に立つ情報」
が、心を込めて提供されていると感じました。
いろいろな意味で勇気をもらうことができます。
とにかく、読んでみてください。
▼卵子老化の真実
http://p.tl/Oc1W
運営サイト__________________________________________________________
私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。
▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://p.tl/YE8g
▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://p.tl/Lhki
▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://p.tl/rt8e
▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html
▼ツイッター
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://twitter.com/ninkara
編集後記____________________________________________________________
日によって寒暖の差が大きい季節ですね。
男性の精子の質には季節変動があり、冬から早春にかけて、最もとよくなる
との研究報告がイスラエルから発表されています。
不妊クリニックに通院した約6500人の男性を対象に、精子数や運動率の
季節変動を調べたところ、造成機能が正常な(男性不妊ではない)男性では、
冬の精液には精子濃度や運動率が最も高く、春以降は、夏、秋と一貫して減
少していき、また冬になることがわかりました。
秋に出産数がピークになることの理由の一つではないかとしています。
ただし、精子をつくる働きが低下している男性はこのようなパターンはみら
れなかったとのこと。
いろいろな要因が絡み合っているのでしょうが、とにかく、下半身はあたた
めないほうがよいようですね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.510
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://p.tl/YE8g
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・自社配信: 750部
・まぐまぐ: 4,569部
・合計部数: 5,319部(3月24日現在)
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