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VOL.515 不妊治療には、なぜ、"対話と物語"が大切なのか?

2013年05月05日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.516 2013/5/5
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今週の内容__________________________________________________________

・ドクターに訊く:不妊治療には、なぜ、"対話と物語"が大切なのか?
・編集室から 妊カラセミナー開催します
・編集後記


ドクターに訊く Jan.2013_____________________________________________

不妊治療には、なぜ、"対話と物語"が大切なのか?
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ドクターに訊く、今回は、「不妊治療には、なぜ、"対話と物語"が必要な
のか」というテーマで、NBMと呼ばれるナラティブベイスドメディスンに
ついて話しをお伺いします。

不妊治療に限らず、現在の医療では、それぞれの患者に有効な治療法の選択
は、エビデンス(科学的根拠)に基づいて行われるのが、"あるべき"医療
とされています。英語のEvidence-Based Medicineの頭文字を取って、
「EBM」、日本語に訳すと「科学的根拠に基づく医療」と呼ばれています。

根拠のあいまいな慣習や経験、勘、或いは、権威者の意見に基づく医療では
なく、臨床研究などの科学的データに裏付けられた、確かな根拠(証拠)に
基づいた医療ということです。

その一方で、不妊治療は、よく「出口の見えないトンネル」にたとえられま
す。"先の見えない不安"が伴うというわけですが、それは、エビデンスを
もってしても、今、受けている治療方法が、本当に自分たちに有効なものな
のか、そして、この治療方針で自分たちは報われるのかを見極めることは、
決して、簡単ではないということでしょう。時間やお金に限りがある中では、
尚更のことです。

私たちのところにも多くの相談が寄せられますが、そのほとんどは、"自分
たちにふさわしい治療方針や治療方法"に関するものです。

そんな中、「エビデンス(evidence;根拠)にはじまり、ナラティブ
(narrative;対話)におわる医療」を治療方針に掲げたクリニックが5月
1日に大阪の心斎橋にオープンしました。
http://haruki-cl.com/

私たちは、ナラティブ、すなわち、「対話」にこそ、大きなヒントがあるの
ではないかと感じ、春木レディースクリニック院長の春木篤先生に「ナラティ
ブベイスドメディスン(NBM)」について、お話しを伺ってまいりました。

インタビューの内容

【1】科学的な根拠に基づいた医療 ~最新のエビデンスにもとづいて
【2】対話にもとづく医療 ~目の前の患者さんにとってどうなのか?
【3】対話を深めるということ ~情報を共有する
【4】物語をつむいでいく ~経験を共有する
【5】不妊治療にこそ、NBMが必要である
   ~子どもをつくるのではなく、子どものいる幸せな家庭をつくる


【1】科学的な根拠に基づいた医療 ~最新のエビデンスにもとづいて

細川)春木レディースクリニックの目指す、「エビデンス(evidence;根
拠)にはじまり、ナラティブ(narrative;対話)におわる医療」について、
院長の春木先生にお話しをお伺いしたいと思います。まずは、"エビデンス"
とは、エビデンスベイスドメディスン(EBM)のエビデンスで、"ナラティ
ブ"とは、ナラティブベイスドメディスン(NBM)のナラティブのことで
すね。

春木先生)そうです。まず、私はクリニックの理念として、「EBMにはじ
まり、NBMにおわる医療」を掲げています。医療では、当然、患者さんに
最も有効と考えられる治療を施すべきなのですが、これがEBMであり、N
BMというのは、「対話、物語」という意味で、最終的な治療方針は、ご夫
婦との対話によって、決めていくという手法を指します。

細川)不妊治療では有効な治療が受けられるかどうかで、どれだけ妊娠に近
づけるかが決まるわけですからとても大切なことですね。

春木先生)そうです。順番に説明しましょう。まずは、EBMとはエビデン
スベイスドメディスンのことで、エビデンスとは「科学的根拠」のことです。
ですから、EBMとは、科学的根拠に基づく医療ということになります。

細川)科学的根拠(以下、エビデンス)に基づく医療。

春木先生)そうです。エビデンスというのは、主に臨床試験によって得られ
た医学的統計データのことです。信頼度の高いエビデンスとされているのは
ランダム化比較試験によるデータで、対象となる患者さんをランダムに2つ
のグループに分け、一方にはAという治療を、もう一方にはBという治療を、
それぞれ行い、その結果(治療成績)を比較します。ランダムに取り出して
いますから、患者背景は同じはずですから、その結果が統計学的によかった
ほうの治療がより有効な治療であると考え、そちらを採用しましょうという
のがEBMです。

細川)過去の臨床データの蓄積を頼りにした医療ということですね。

春木先生)たとえば、体外受精の(新鮮)胚盤胞移植(*)の場合、受精後
5日で胚盤胞に到達することもあれば、6日かかることもあるのですが、5
日目に戻す場合と6日目に戻す場合では、妊娠率が大きく違ってきます。5
日目に戻せば40~50%の妊娠率が得られるのに6日目であれば、いくら
良好な胚盤胞でも妊娠率は数%程度に落ちてしまうのです。子宮内膜の着床
環境は刻々と変化しているからです(*)。そのため、胚盤胞に到達するの
に6日かかった場合には、そのまま移植せずに、いったん凍結して、次周期
以降、着床環境のよいタイミングで移植します。

細川)エビデンスに基づいた胚移植を行わなければ、せっかくの妊娠のチャ
ンスが大きく損なわれることになるわけですね。

春木先生)そうなのです。ですから、我々は、常にエビデンスをアップデー
トし、最新、かつ、最良のエビデンスに基づいた治療を提供しなければなら
ないのです。

細川)はい。

春木先生)ただ、EBMも万能ではないのです。

*(新鮮)胚盤胞移植とは?: 
体外受精では一般的には受精後2~3日目に受精卵が分割胚になった状態で
子宮に戻しますが、受精後5日目まで培養し、胚盤胞に到達した胚を子宮に
戻すこと。胚盤胞まで成長しているため、胚移植あたりの妊娠率は高くなり
ます。新鮮というのは、「採卵後に発育させた胚を凍結することなく、その
まま胚移植する」という意味です。

*胚盤胞への到達スピードによる質の違いについて:
5日目胚盤胞と6日目胚盤胞を凍結胚移植で戻した場合、妊娠率は変わらな
いとされています。


【2】対話にもとづく医療 ~目の前の患者さんにとってどうなのか?

細川)EBMは現在の標準的な医療ではあるけれど、決して、万能ではない
と。

春木先生)そうです。エビデンスというのは、あくまで、過去の統計データ
です。そこからは一般的な傾向はわかりますが、目の前の患者さんにとって
の正解であるかどうかまでは教えてくれません。残念ながら、EBMとは誰
にでもあてはまる一般的な正解を提供するものではないのですよ。

細川)なるほど。

春木先生)エビデンス通りの治療さえ提供していれば、全ての患者さんが幸
せになるとは限らないということです。もしそうなるのであれば、誰も苦労
しませんよね(笑)。

細川)そうですね。

春木先生)たとえば、健康診断で血圧が高かったとしましょう。エビデンス
では5年間降圧剤のお薬を飲み続けた人たちは、飲まなかった人たちに比べ
ると、脳卒中になる確率が30%%下がるとあります。だからお薬を飲みま
しょうということになるのですが、お薬を飲まなかったら、100人中3人
が脳卒中を発症したのが、お薬を飲むことによって1人になったわけです。
つまり、お薬を飲んでも1%の人は、脳卒中が発症し、お薬を飲まなくても
97%の人は発症しないわけです。このような説明を聞くとどうでしょうか?

細川)ずいぶん、印象が変わります。副作用の心配もあるでしょうから、そ
れだったら、薬を飲みたくないという人も少なくないかもしれませんね。お
薬は飲まずに、生活習慣を頑張って見直したいと思う人もいるかもしれませ
ん。

春木先生)そうですね。そんなことを患者さんと話し合うことになるでしょ
う。生活習慣だけでなく、ご自身やご家族のこれまでの病歴なんかも判断材
料としては大切です。私は、その結果、ご本人がどちらを選択されても、そ
れぞれに意味のあることだと思っています。ここで必要なのが、narrative
(対話)なのです。

細川)なるほど。

春木先生)エビデンスに基づく医療をきちんと実践しようとすると、対話が
大切だということですね。

細川)そして、その結果、目の前の患者さんにとって最良の治療を提供する
ことにつながるということでしょうか。

春木先生)そうです。EBMはとても重要ですが、スタディを行う以上、
「対象となる患者様」が一般化されている点で限界があります。じつは、多
くの人がこの限定された「対象となる患者様」には、なりえないのです。そ
こを埋めるのが、NBM(narrative based medicine)であり、そう
いう意味からも、NBMは"究極のEBM"と言えるのです。


【3】対話を深めるということ ~情報を共有する

細川)対話をベースにした医療というのは、単に患者さんとたくさんおしゃ
べりをして、患者さんの希望通りの治療を行いますよ、ということではない
のですね。

春木先生)はい、全く違います(笑)。より質の高いEBM、すなわち、それ
ぞれの患者さんの個別な特性に応じた治療を行うためには、患者さんのあら
ゆる情報が必要になります。それは、EBMに沿った治療だけを行っていて
はキャッチできないのです。そのための"対話"が必要なのです。

細川)そうですね。

春木先生)以前、他院でなかなかよい結果が出ないという患者さんがいらっ
しゃいました。それまで、2回の二段階胚移植(*)を含む、4回の初期胚
や胚盤胞の凍結胚移植(*)を繰り返しても妊娠に至らなかったというので
す。患者さんにとっては、いつも胚盤胞まで育つので単に自分の卵が悪いか
らとは受け止められず、悩んだ末についに転院してこられたのです。

細川)はい。

春木先生)私は、常に、患者さんが話しやすい環境を提供することに徹する
のですが、対話を重ねる中で、「私は、『いつも』、ホルモン剤を飲んで・
・・」という患者さんの"いつも"という言葉にピンときて、この患者さんに
とっては自然周期のほうがいいのではないかと考えたのです。

細川)はい。

春木先生)そこで、一般的なデータ(EBM)では凍結胚移植については、
ホルモン剤を補充する周期のほうが妊娠率はいいとされているけれども、あ
なたの場合には自然周期のほうがいいかもしれないという提案をさせてもらっ
たのですね。患者さんも納得され、その結果、自然周期で胚盤胞を1個だけ
戻して、すぐに妊娠できたのです。今まで、一度も妊娠しなかった患者さん
がですよ。

細川)そうなんですね。すると、ホルモン補充ではなく、自然な状態のほう
が着床環境がよいという、その患者さんの個別な要因があったということで
しょうか。

春木先生)ええ、結果としては、そういうことになります。凍結胚移植では
ホルモンを補充するのがエビデンスと言えば、エビデンスですからね。

細川)では、他院ではエビデンスに沿った治療を行っていたと。

春木先生)そうなんです。ですから、決して、間違った治療だったとは言え
ないのです。ただ、エビデンスが効果的かどうかという点において、全ての
患者さんに同じエビデンスがあてはまるわけではないということなんですね。

細川)そうですね。

春木先生)また、体外受精で凍結胚移植(*)する場合、30歳で新鮮胚移
植をした場合の妊娠率は30%、ところが、凍結して胚移植した場合は40
%であったとしましょう。この場合、EBMではより妊娠率の高い凍結胚移植
を選択することになります。

細川)はい。


春木先生)ただし、新鮮胚移植でも30%は妊娠し、凍結胚移植でも60%
は妊娠しないわけです。その背景には何かあるはずです。そのことをどう受
け止めるか。私は、エビデンスだけにしばられたくはありません。つまり、
エビデンスがあるからという理由だけで、全て凍結胚移植すべきだとは考え
たくはないのです。なぜなら、生殖医療というのは妊娠率さえよければいい
というものではなく、妊娠出産まで、さらには産まれてくるお子様の将来の
ことまで配慮する必要があると考えるのです。ですから、胚を凍結せずに移
植できる環境にあれば、さきほど示した6日目胚盤胞の場合のような「極端
な妊娠率低下」がない限り、胚移植を行うべきだと考えています。

細川)なるほど。

春木先生)その場合、出来るだけ患者さんの情報が必要になるわけですから、
患者さんのお話しをお聞きすることに徹します。そして、得られた情報を組
み立て、患者さんが納得する説明を行います。その上で、ご本人の希望を反
映させた治療を行う、これが私のスタイルです。このベースに対話があると
いうわけです。

*二段階胚移植
採卵後2日目と5日目に胚移植を行う方法。最初に戻した胚が子宮内膜を着
床しやすくし、2回目に移植した胚が着床しやすくなると考えられています。

*凍結胚移植
体外受精で良好な受精卵が得られたとくに凍結保存しておき、別の周期に凍
結胚を融解し、子宮に戻す方法。凍結融解技術が進歩し、新鮮胚移植より移
植あたりの妊娠率が高くなっています。


【4】物語をつむいでいく ~経験を共有する

細川)エビデンス一辺倒ではそれぞれの患者さんに最も有効な治療法を選択
することが難しいことがよくわかりました。

春木先生)実際のところ、それだけではありません。対話を繰り返し、深め
ることで、患者さんは医者まかせではなくなるのです。

細川)患者さんが主体になると。

春木先生)たとえば、顕微授精は体外受精よりも受精率が高くなりますから、
同じ採卵数でも顕微授精を行うほうが多くの受精卵が得られることが期待で
きます。その一方で、顕微授精では、少しですが、お子さんの先天異常のリ
スクが高くなることが報告されはじめています。

細川)はい。

春木先生)明らかな受精障害があって顕微授精でしか妊娠を望めない場合は
別ですが、たとえば、ご主人の精子の奇形率が高く、体外受精ではダメでは
ないけれども、顕微授精のほうがベターだろうと考えられるケースでは悩む
ところです。

細川)そうですね。

春木先生)精子に自信がないので、とにかく、少しでもたくさんの受精卵を
得ることを優先して、顕微授精を選択するという患者さんもいらっしゃるで
しょう。

細川)はい。

春木先生)その一方で、少しでもリスクを避けることを優先し、たとえ、受
精率が低くなったとしても体外受精を選択する患者さんもいらっしゃるでしょ
う。私は、それでもいいと思っています。そして、そんな場合に、自分たち
の選択を少しでもよい結果にするために、ご主人がそれまで出来なかった禁
煙を決意し、サプリメントも飲んで、そして、ふたりでご主人の精子を信じ
て、頑張りたいというようになったらどうでしょう。

細川)あー。患者さんと一緒に治療をつくりあげていくことで、患者さんが
主役になっていくということですね。

春木先生)まさに、患者さんが物語の主役なのです。たとえ、少ない受精卵
しか得られなくても、1個でも胚移植ができれば、妊娠の可能性はあるわけ
です。そんな選択をされた患者さんの気持ちを尊重し、大切にさせてもらい
たいと、私は思います。そんな物語を患者さんとつむいでいきたいのです。

細川)はい。

春木先生)自分たちが悩んで、考え、そして、自分たちで環境を整え、その
結果、やってきてくれた子どもであれば、これは本当にご夫婦で作り上げた
「物語」であり、この物語は出産後も、ずっと続いていくはずなのですよ。

細川)確かにそうですね。

春木先生)そんな人生の中でもご夫婦のドラマティックな経験を共有させて
もらえるのは、私たちにとっても大きな喜びなのです。こんな幸せなことが
あるのでしょうか?これが、春木レディースクリニックの目指す、「エビデ
ンス(evidence;根拠)にはじまり、ナラティブ(narrative;対話)に
おわる医療」なのです。


【5】不妊治療こそ、NBMが必要である 
   ~子どもをつくるのではなく、子どものいる幸せな家庭をつくる

細川)春木先生がこのような医療を目指されるようになったのはなにかきっ
かけがあったのでしょうか?

春木先生)私は、不妊治療の目的、不妊治療のゴールは、「子どもをつくる
こと」ではなく、「子どものいる幸せな家庭をつくること」だと考えていま
す。

細川)子どものいる幸せな家庭をつくること・・・。情景が目に浮かぶよう
です。

春木先生)そのためには、エビデンスだけでなく、対話と物語が必要である
と思います。

細川)はい。

春木先生)不妊症は、私はこの言葉が好きではないのですが、他の病気のよ
うに治さなければ生命にかかわる、あるいは身体的な苦痛が継続するという
ものではありませんね。

細川)そうですね。

春木先生)反対に、不妊治療を受けるようになると、痛い検査があったり、
卵巣に針を刺すような治療もあるわけなんです。そして、「治療を受けても
妊娠できなかった・・・」というふうに、皮肉にも治療が苦痛をうみだすと
ころがあるんですね。

細川)多くの方が、ストレスが伴うことを訴えられています。

春木先生)そうです。「EBMにはじまり、NBMにおわる」は、決して、
それぞれの患者さんに最良の治療を選択するためだけの方法論ではありませ
ん。治療を受けているふたりの心のケアのためでもあり、そして、生まれく
るお子さんのためでもあるのです。

そういう意味で、不妊治療にこそ、NBMが必要だと私は心から信じて疑い
ません。

細川)本日はありがとうございました。


[春木篤先生プロフィール]

大阪府堺市生まれ。平成5年山梨大学医学部卒業後、横浜市立大学医学部附
属病院産婦人科入局。平成12年、横浜市立大学医学部附属市民総合医療セ
ンター助教。平成18年、IVFなんばクリニック医長、IVF大阪クリニッ
ク副院長をへて、平成25年、春木レディースクリニック開院。現在に至る。

▼春木レディースクリニック
http://haruki-cl.com/

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集室からのお知らせ________________________________________________

 妊カラセミナー「妊娠を望むカップルのための賢いサプリメント活用術」
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しばらくお休みさせていただいておりました「ファティリティレッスン」を
再び、スタートします。

まずは、セミナーを開催します。

「妊娠を望まれるカップルのための賢いサプリメント活用術」というタイト
ルですが、単なるサプリメントの使い方や製品を紹介するものではありませ
ん。

テーマは"育む力を養う"です。

お子さんを望まれるカップルにとって大切なのは、卵子や精子を"育む力"
で、そのためにはカップルの体内の環境を卵子や精子がすこやかに成長する
のにふさわしいものに整えることだと、私たちは考えています。

卵子や精子、そのものをよくするというアプローチは現実的ではありません。

私たちに出来ることは卵子や精子が健康に成育するための環境をよくしてあ
げることです。植物にたとえると、種、そのものをよくすることは出来ませ
んが、土壌をよくすることで、力強い発芽やその後の成長をサポートするこ
とです。

新しい命がすこやかに成育するにふさわしい環境とはどんな環境なのでしょ
うか?

そもそも、卵子や精子のためにはどんな環境がいいのかなんて、誰にも分か
らなかったのですが、体外受精が一般的になったことで、多くの研究が行わ
れるようになりました。その中で、生活習慣、中でも食生活と体外受精の治
療成績との関係についても多くの臨床試験や疫学調査がなされています。

それらの研究結果をベースにして"私たちが健康な赤ちゃんを迎えるために
何が出来るのか、何が有効なのか"についての私たちが考えたことを、是非
ともお話しさせてもらいたい、そう考えています。

サプリについては、妊娠を望まれるカップルのための生活術を皆さんと一緒
に考えたい、そして、その中で、サプリメントもこう使えば有効ですよ、と
いうお話しです。

育む力は、単に妊娠するためだけではありません。妊娠後はお腹の赤ちゃん
がすこやかに成長するためでもあり、出産後の育児のためでもあるわけです。

お気軽にご参加ください。

◎セミナー概要

■開催日程:5月18日(土)・25日(土)・6月1日(土)
※3回とも同じ内容です。
■開催時間:10:30~12:30
■開催場所:第一村嶋ビル1階Aスタジオ(東京都港区赤坂2-21-2)
※東京メトロ 南北線 「六本木一丁目」駅3番出口 徒歩5分
 東京メトロ 銀座線/南北線 「溜池山王」駅12番出口 徒歩5分
 東京メトロ 千代田線 「赤坂」駅5番出口 徒歩5分

■内  容:セミナー90分・質疑応答30分
■参加費用:1,000円
■定  員:20名
■申込方法:下記の要領でメールにてお申込み下さい。
※タイトルを「セミナー申込」として、下記のアドレス宛お送りください。
 氏名、年齢、電話番号、参加希望日程を記載ください。事務局から参加要
 項とアンケートをお送りします。当日までにアンケートの返信、参加費用
 のお振込をお願いします。
 
※話し手:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
     日本不妊カウンセリング学会不妊カウンセラー
     日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー

※参加申込み、セミナーに関するお問合せは以下のアドレスまで。
info@akanbou.com

お気軽にご参加ください。尚、定員になり次第、締め切らせていただきます。

運営サイト__________________________________________________________

私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://www.nature-g.com/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

連休、真っ最中ですがいかがお過ごしですか?私は、この時期、恒例にして
いる伊豆高原の「やすらぎの里・高原館」で断食に励んで(笑)います。リ
セットです。
http://www.y-sato.com/

さて、私たちが、サイトやメルマガを通して、情報発信を続けているのは、
一重に、「後悔しない選択」を応援したい、すなわち、「後悔しない選択」
をする際に参考にしてもらえる情報を発信することで役に立ちたいという動
機からです。

なかなか授からないことを自覚したとき、どうするか?

全てのカップルに共通の正解は存在しません。そして、不妊治療を受けると
なった場合でも、どのような治療方針で臨むのか、どれくらいの費用をかけ
るのか、どんな治療方法を選択するのかについても、全てのカップルに共通
の正解は存在しません。

一方では、全てのカップルにお子さんがやってくることが保障されているわ
けでもなく、時間や費用は有限です。

だからこそ、二人が納得できる答えを出すことがとても大切になってきます。

今回、春木レディースクリニック院長の春木篤先生にインタビューさせてい
ただいたのは、ふたりが後悔しない治療を受けるためには、何が大切で、何
が必要なのかを示してもらえると考えたからです。

ご参考になれば幸いです。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.515
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 819部
・まぐまぐ: 4,488部
・合計部数: 5,207部(5月15日現在)
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