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妊娠しやすいカラダづくり No.524 2013/6/30
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・最新ニュース解説:鉄のサプリメントについて
・妊カラスペシャル:妊カラ読者だけに特典つきで予約販売を開始します
『男を維持する「精子力」』
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2013年6月25日 最新ニュース
妊娠中の鉄のサプリメントは低出生体重児のリスクを下げる
http://www.akanbou.com/news/news.2013062501.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
最新ニュース解説 Jun.2013___________________________________________
鉄のサプリメントについて
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妊娠中に鉄をサプリメントで補充すると、出生体重が改善され、低出生体重
児のリスクを下げるという研究報告がアメリカのハーバード公衆衛生大学院
の研究グループによってなされています。
■重要な鉄の役割
鉄は生体内でさまざまな役割を担っていますが主な働きは以下の通りです。
・ヘモグロビンを構成し酸素を運搬することに関わる
・ATP合成に補酵素としてエネルギー産生に関わる
・抗酸化酵素の補酵素として活性酸素の消去に関わる
・神経伝達物質を生産する際に補酵素として関わる
からだ(細胞)が酸素を利用すること、そして、その酸素をつかってエネル
ギーをつくること、さらに、その結果、生じる酸化ストレスを制御すること
に不可欠な役割を担うという、おおよそ生命活動の根幹に関わるミネラルだ
と言えます。
■妊娠する力や胎児の成長への影響
妊娠する力という観点からは、エネルギー代謝や酸化ストレス制御は卵の健
全な成育に影響を及ぼし、周産期予後という観点では、胎児への酸素供給量
は、子宮内の胎児の発育に重大な影響を及ぼすと考えられます。
鉄のサプリメントを摂取していた女性は摂取していなかった女性に比べて排
卵障害による不妊症のリスクが低かったとの報告があります。
また、ヘモグロビン値が低い妊婦に鉄剤を投与するランダム化比較試験で、
子の体重の増加がみられたとの報告や鉄欠乏性貧血ではSGA(子宮内胎児
発育遅延)児が増加するとの報告があります。
■日本人女性の鉄摂取状況
現代社会に特有の生活スタイルでは、栄養素の摂取に大きな変化が生じてお
り、特に、妊娠に重要と考えられている、鉄や亜鉛、カルシウムなどのミネ
ラルが不足しがちです。
厚労省の「日本人の食事摂取基準(2010年度版)」で定められた栄養素の必
要量を100%とし「国民健康・栄養調査」から、女性の鉄の平均摂取量の充足
率を算出すると、20代で72%、30代で65%となっています。
また、妊娠中の必要量では、妊娠初期の充足率は、20代で58%、30代で52%、
妊娠中期では20代で29%、30代で27%となります。
■潜在性鉄欠乏をチェック
鉄が不足すると、赤血球を構成するヘモグロビンが十分につくれなくなるた
めに貧血を引き起こします。
妊娠すると必要量が多くなるので、貧血になるのですが、妊娠前は何の自覚
症状がなくても、潜在的に鉄が不足したまま、妊娠すると貧血が起こり、そ
れだけでなく、赤ちゃんの成長にも問題がおこりやすくなるというわけです。
そのため、妊娠を望む女性は血中のフェリチン濃度を測定することで、潜在
性鉄欠乏かどうかを調べることが出来ます。フェリチンというのは貯蔵鉄の
ことです。要するに、鉄の必要量の増加に備えて貯蔵している鉄の量が少な
ければ、補充する必要性が高いということになるからです。
■食事とヘム鉄のサプリメント
まずは、普段の食事から鉄を摂取することを心掛けることが大切です。ただ
し、食品中の鉄はヘム鉄と非ヘム鉄があって、吸収率はヘム鉄が約30%なの
に対して非ヘム鉄は約5%とずいぶん差があります。吸収のよいヘム鉄は主
に動物性食品に、吸収の悪い非ヘム鉄は植物性食品に含まれます。
ヘム鉄を多く含むレバーや赤身の肉を食べることが大切なのですが、毎日、
たくさんは食べられません。
そのため、医薬品の鉄剤やサプリメントで補充することが現実的な対策にな
ります。ただし、鉄剤は非ヘム鉄で、サプリメントでもヘム鉄と非ヘム鉄が
あります。医師から処方された鉄剤で、むかつくなどの副作用があれば、ヘ
ム鉄のサプリメントがベターです。
また、鉄はヘモグロビンの生成の欠かせないだけでなく、ミトコンドリアで
エネルギーを産生したり、抗酸化酵素が働く際にも不可欠です。そのため、
「妊娠するためにも」鉄は欠かせない重要なミネラルなのです。
妊娠前から補充するのが得策だと思います。
▼最新ニュース
妊娠中の鉄のサプリメントは低出生体重児のリスクを下げる
http://www.akanbou.com/news/news.2013062501.html
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info@akanbou.com
妊カラスペシャル Jun.2013___________________________________________
妊カラをご覧の読者の方だけに特典つき予約販売を開始します
『男を維持する「精子力」』
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昨年来、「卵子の老化」というテーマとともに、「男性不妊」のことも、マ
スコミでは盛んに取り上げられるようになりました。
そのため、女性が年をとると、その卵子も一緒に年をとり、卵子も老化し、
それによって、妊娠しづらくなってしまうのだということ、そして、不妊原
因の半分は男性側にあるということも、知られてきたようです。
ところが、妊娠を望むカップルが、それらに対してどのような解決策がある
のかについては、依然として、正しく知られ、理解されているとは言い難い
ように思えてなりません。
特に、男性不妊について、私たちのところに寄せられるご相談内容の背景に
あると感じるのは、「男性不妊は無視されている」ということです。
要するに、精液検査結果から、男性不妊の"宣告"をされたものの、治療と
言えば、パートナーの女性への高度な治療が施されるのみ、というものです。
もちろん、クリニックに男性不妊外来が併設されていて、男性不妊を専門と
する泌尿器科医が診断にあたり、適切な治療が施されているケースもありま
すが、圧倒的に限定的で、少数派です。
また、男性不妊のほとんどは、原因を正確に突き止められないケースが多く、
そのため、治療の仕様がないと考えられているように思います。
ところが、そのことは女性側にも同じように言えることです。
これまで感じていた問題を整理してみると、
◎検査のタイミングが同時でなく、女性に無駄な治療が施されることがある
◎精液検査方法が標準化されていないため結果のバラツキが大きい
◎男性の妊娠させる力が精液検査だけで評価されている
◎男性側に診察や適切な治療が施されていない
◎女性に回避が可能かもしれない治療負担を強いることになることがある
◎男性不妊に隠れた疾患が見過ごされている可能性がある
◎選択肢についての情報が乏しく、カップルの自己決定が困難である
これらの原因の一つに、男性不妊を専門とされる泌尿器科医の数が少ないと
いう現実があります。
そのため、妊カラでは、専門医の先生方のご協力のもと、男性不妊に関する
さまざまな情報の発信につとめてきましたが、7月10日に、男性不妊につ
いて、一般の方向けにわかりやすく解説され、まさに、男性を応援する新刊
書が発売されます。
著者は、おそらく、これまで、日本で最も多くの男性不妊患者の診察、治療
にあたってこられた、獨協医科大学越谷病院泌尿器科教授の岡田弘先生です。
男性不妊について、これだけわかりやすく、経験豊かな専門家が解説された
本はこれまでなかったと思います。妊娠を望まれる全てのカップルに読んで
いただきたい内容です。
タイトルは、『男を維持する「精子力」』です。
精液検査で測定される精子濃度や運動率、形態で、男性の妊娠させる力が評
価されているように思いますが、それらは、あくまで、"卵子まで到達する
力"を評価しているに過ぎません。
妊娠させる力は、まさに、「精子力」です。
具体的には精子機能性、すなわち、受精が成立し、受精卵が正常に分割、増
殖し、妊娠が継続するために精子に求められた役割をまっとうできるかどう
かです。
これまで、男性の検査というと、精液検査だけで、精子の機能性を調べる検
査は一般的ではありませんでした。
そのため、体外受精や顕微授精を繰り返しても、妊娠の至らない場合は、卵
子の質が悪いからだとされていましたが、たとえ、精液検査の数値に問題が
なくても、精子のDNAの損傷率が高ければ、体外受精や顕微授精の治療成
績は低くなってしまいます。
妊娠を望まれるすべてのカップルは、男性不妊や精子についての正しい知識
を得て、自分たちはどのようにお子さんを待つべきか、どのような考えで治
療に臨むべきか、そして、自然妊娠でも、人工授精や体外受精、顕微授精で
も、「精子力を高めること」が、より確実に妊娠に近づくことになることを
知って欲しいと、私たちは心から願っています。
そして、妊カラの読者の方々には是非ともご覧いただきたいと思い、運よく
ご縁もあって、出版社に協力いただくことができ、妊カラをご覧いただいて
いる読者の方だけに、特典つき予約販売できるようになりました。
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妊カラ読者限定販売『男を維持する「精子力」』
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■書 籍 名:男を維持する「精子力」
■著 者:岡田弘(獨協医科大学越谷病院泌尿器科教授)
■販売価格:1,500円(税込)
■発 売 日:2013年7月10日
■出 版 社:ブックマン社
■目 次:
はじめに
第1章 知っておきたい男の健康・新常識
第2章 健全な精神に健全な精子が宿る
第3章 あなたの「精子力」を知ろう!(原因別男性不妊治療法)
第4章 男性不妊という新しい社会問題
巻末付録(1)男性不妊の原因と治療法チェックシート
巻末付録(2)男性不妊専門医のいる病院一覧リスト
おわりに
■妊カラ読者限定特典つき予約販売
妊カラの読者の方々には是非ともご覧いただきたいと思い、運よくご縁もあっ
て、出版社に協力いただくことができ、妊カラをご覧いただいている読者の
方だけに、特典つき予約販売できるようになりました。
●内容:
6月30日(日)から7月9日(火)まで、書籍購入を予約いただいた方に
限り、以下の特典がつきます。
1)当社のサプリメント10%割引購入チケット
http://www.nature-g.com/
2)送料無料
3)ご希望される方には著者の岡田弘先生へのメールによる男性不妊に関す
るご相談やセカンドオピニオンを確実にお受けします。
●予約方法
・メールにてお申込みください。
・タイトルは「書籍予約」としてください。
・必ず、お名前、郵便番号、ご住所、お電話番号、お支払方法(コンビニ払
い・代金引換・クレジットカード)をご指定ください。
・折り返し、予約内容確認メールをお送りし、予約完了となります。
・発売日以降、お支払確認後、クロネコヤマトメール便にてお送りします。
●予約メール送付アドレス
info@akanbou.com
●特典の引き渡し方法
・書籍とともに当社サプリメント10%割引ご購入方法をお知らせします。
・書籍とともに岡田弘先生へのご相談内容内容の送付先をお知らせします。
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記事についてのお問い合せは下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
運営サイト__________________________________________________________
私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。
▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/
▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/
▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://www.nature-g.com/
▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html
▼ツイッター
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://twitter.com/ninkara
編集後記____________________________________________________________
6月28日(金)から今日までの3日間、横浜のみなとみらいにある、パシ
フィコ横浜で、抗加齢医学会が開催されました。
興味深かったのは、精子と卵子のアンチエイジングについての最新の知見が
発表されたことです。
既につくられた卵子を卵巣内で保管し、その中から順番に成育、成熟させて
いる女性と、日々、精巣であらたに膨大な数の精子をつくり続けている男性
では、そのメカニズムに大きな違いはありますが、女性でも、男性でも、卵
子や精子を形成する働きと、成熟した卵子や精子の質を維持する働きがある
という視点はとても納得でき、かつ、勉強になりました。
来週以降に、ダイジェストをお送りしたいと思います。
岡田弘先生の『男を維持する「精子力」』、是非、ご覧になっていただきた
いと思います。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.524
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 926部
・まぐまぐ: 4,418部
・合計部数: 5,344部(6月30日現在)
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ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
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