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VOL.533 30代後半、40代からの不妊治療

2013年09月01日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.533 2013/9/1
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・今週の必読記事:後期精子細胞について教えてください
・ドクターに訊く:30 代後半、40 代からの不妊治療
・編集室から
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2013年8月31日 Q&A
38歳という年齢で、人工授精での妊娠は難しいでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2013083101.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今週の必読記事______________________________________________________

 後期精子細胞について教えてください
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まず、後期精子細胞というものが解剖学的には存在しません。円形精子細胞
から成熟精子になるまでの、精子の尾部が伸びてくる過程の細胞を指してい
ると思われますので、これはelongating spermatidと正式には呼ばれていま
す。

*続きはこちらから
http://maleinfertility.jp/question/archives/90

▼「男性不妊バイブル」
http://maleinfertility.jp/
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ドクターに訊く Sep.2013_____________________________________________

30 代後半、40 代からの不妊治療
〜"後悔のない治療"にするための専門医からのアドバイス
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ドクターに訊く、今回は、「30 代後半、40 代からの不妊治療」というテー
マで、30代後半、40代から不妊治療を受けて妊娠を目指そうとされるカップ
ルへのアドバイスをお伺いしました。

30 代後半、40 代から不妊治療を受けて妊娠を目指すカップルが多くなって
います。この年齢で不妊治療を受けているカップルの多くは、いわゆる、原
因不明です。つまり、妊娠しづらくなっているのは、主に年齢による卵巣の
働きの低下によるものだということです。

女性は、日々、精子をつくり続けている男性と違い、全ての卵子をもって生
まれていますので、卵巣の役割は卵子を保管すること、そして、卵子を成熟
させ、排卵させることです。

そのため、女性の年齢が高くなるに伴い、卵巣内の卵子の総数が少なくなる
うえに、残っている卵子も一緒に年をとります。「卵子の老化」です。

さらに、卵巣が卵子を育てる働きが不安定になったり、弱くなったりします。
その結果、20代や30代前半頃に比べると、特に、不妊の原因がなくても、妊
娠しづらくなってしまうわけです。

ただし、卵巣内の卵子がすぐになくなってしまうわけではありませんし、妊
娠に求められるのは、卵子の「数」ではなく、「質」です。また、卵子の老
化と言っても、個人差が大きいもので、同じ人でも卵巣内の卵子によって老
化の進み具合は異なります。

そのため、30代後半、40代から不妊治療を受けて妊娠を目指す場合、それぞ
れの状況に応じた治療方針で臨むことがとても大切になってくるわけです。

そこで、40代の体外受精や顕微授精の治療成績で、全国平均を上回る良好な
結果を出していらっしゃる仙台市の吉田レディースクリニック院長の吉田仁
秋先生にお話しをお伺いしてまいりました。

インタビューの内容

【1】いつからはじめ、どんなペースで治療に臨めばいいのか
【2】卵子の老化といかに闘うか
【3】サプリメントや統合医療的アプローチ
【4】テーラーメイドな治療


【1】いつからはじめ、どんなペースで治療に臨めばいいのか

細川)30代後半、40代から妊娠を目指すカップルからのご相談で多いのは、
いつから治療をはじめればいいのかというものです。通常、夫婦生活がある
にも関わらず、1年から2年、妊娠しなければ受診を勧められますが、30代後
半、40代ではどうなのでしょうか?

吉田先生)日本不妊予防協会*1)の久保春海先生もおっしゃっていますが、
基本的には、女性の年齢が35歳以上であれば、半年間、妊娠に至らなければ
受診することをお勧めします。なぜなら、その頃から妊娠率の低下や流産率
の上昇に拍車がかかるからです。

細川)35歳を過ぎる頃から、より妊娠しづらくなり、流産しやすくなると。

吉田先生)そうです。その背景には卵子の染色体異常の割合が増え、いわゆ
る、卵子の老化がはじまるということがあります。そのため、女性にとって
35歳が生殖年齢の一つの区切りになっているのです。

細川)35歳を目安に、なるべく早めに行動を起こすことが大切だというわけ
ですね。最近は、40歳を過ぎてからお一人目のお子さんの妊娠を目指すカッ
プルからの相談も少なくありません。

吉田先生)もしも、40歳を超えていらっしゃるのであれば、半年を待たなく
てもいいと思います。

細川)年齢が高くなれば、なるほど、早いほうが得策だということですね。

吉田先生)そういうことです。また、子宮内膜症や子宮筋腫など、卵管障害
や卵質の低下、着床障害を招くような婦人科系疾患が増えるのも、30代後半
からなのです。

細川)はい。

吉田先生)程度にもよりますが、子宮内膜症や子宮筋腫は自覚できる症状が
伴わないことが少なくありませんので、そういう意味からも早めに受診する
に越したことはありません。

細川)よくわかりました。次に、治療のペースについてアドバイスいただけ
ますでしょうか?

吉田先生)女性の年齢が高くなるほど、治療のペース、すなわち、ステップ
アップのタイミングも早めることが重要です。もちろん、患者さんの希望も
あると思いますが、不妊治療の目的は妊娠することですから、漫然と同じ治
療を繰り返すうちに、結果として妊娠のチャンスを逸してしまうことは避け
なければなりません。

細川)はい。

吉田先生)そのため、当院では、1年以内に妊娠を目指しますので、35歳以
上では3ヶ月サイクルで進めています。いわゆる、3ヶ月間のタイミング指
導で妊娠に至らなければ、人工授精を3周期、それでも妊娠に至らなければ
体外受精で妊娠を目指すことをお勧めしています。そして、40歳以上であれ
ば、そのサイクルが1、2ヶ月になります。

細川)35歳以上になれば3ヶ月サイクル、40歳を越えれば1、2ヶ月サイク
ルで進めるのが望ましいと。

吉田先生)はい。ただし、これはあくまで目安です。年齢だけではなく、そ
れぞれの患者さんの、いわゆる、卵巣年齢も考慮に入れる必要があります。

細川)個人差があるということですね。因みに、卵巣年齢はどのように調べ
るのでしょうか?

吉田先生)前胞状卵胞数やAMH(アンチミューラリアンホルモン)、そし
て、FSH(卵胞刺激ホルモン)を測定します。そして、患者さんの卵巣機
能を見極め、ぞれぞれの患者さんに応じた治療のペースを決定します。

細川)それらはどのような検査で調べるのでしょうか?

吉田先生)前胞状卵胞数は超音波検査、AMHやFSHは血液検査を行いま
す。ただ、個々の卵巣年齢を把握し、それに基づいて治療方針を立てること
は、35歳以下の患者さんにも言えることです。

細川)よくわかりました。

■この章のポイント■
35歳以上になれば卵子の染色体異常の割合が増え、妊娠率の低下や流産率の
上昇が急速になるため、夫婦生活をもっても半年間妊娠に至らなければ受診
するのが望ましい。もしも、40歳以上であれば半年を待たなくてもよい。ま
た、年齢が高くなるほど早めに次の治療に移行すべき。その際には、卵巣年
齢の目安になるAMHやFSHの値も参考にする。


1)NPO法人日本不妊予防協会
不妊原因の研究、治療法の開発等に関する事業を行うとともに、これらの進
歩と発展をとおして、健全で健康な生殖保持と増進を促し、以って、少子化
対策、医療費削減など、国民の医療福祉に寄与することを目的とした団体。
http://jrha.net/


【2】卵子の老化といかに闘うか

細川)次に、具体的な治療内容についてお聞きしたいと思います。

吉田先生)当院の40歳以上の患者さんの不妊原因をみてみると、明確な不妊
原因、たとえば、子宮内膜症や子宮筋腫があったり、ご主人に問題があった
りするというケースは、どちらかと言えば少数派で、だいたい6割は原因不
明です。ただ、原因がないというわけではなく、主に年齢による卵巣機能の
低下によるものだと考えるべきです。

細川)特に異常や障害があるわけでなく、卵子の老化によって妊娠しづらく
なっているケースが最も多いということですね。

吉田先生)さらに、たとえ、不妊原因が子宮内膜症や子宮筋腫、男性不妊で
ある場合でも、その背後に卵子の老化という問題は存在すると考えなければ
なりません。

細川)なるほど。

吉田先生)ですから、適切な治療を行いながらも、卵子の老化といかに闘う
かということを意識する必要があるのです。

細川)はい。

吉田先生)この年齢になると、卵巣機能が低下し、卵巣が卵を成熟させ、排
卵させる働きが不安定になってきます。また、卵管の働きも低下し、周期に
よっては、うまく卵子や受精卵を運べないとか、排卵後の卵子を取り込めな
いというようなことも起こり得ます。

細川)それまでの検査で異常がなくても、ですね?

吉田先生)そういうことです。ですから、まずは、既に述べた通り、早めに
体外受精に移行することで、妊娠のプロセスの確実性を高めることが大切で
す。

細川)確実性を高めると。

吉田先生)そうです。その一方、卵子の老化を逆転させることは出来ません。
つまり、卵巣内の卵子の数を増やしたり、質の低下した卵子をよくしたりす
ることは現時点の生殖医療では不可能です。

細川)はい。

吉田先生)ただし、妊娠に必要なのは1個の質のよい卵子なのです。ですか
ら、卵巣内に存在する妊娠するだけの力を備えた卵子に出会うチャンスを増
やすことがとても重要です。

細川)染色体に異常のない卵子と出会う機会を増やすということですね?

吉田先生)そういうことです。そのためには、患者さんの卵巣予備能*1)に
応じた卵巣刺激*2)を行う必要があります。

細川)適切な卵巣刺激法を選択すると。

吉田先生)そうです。通常、自然な排卵では1個の成熟卵が排卵されますが、
卵巣を刺激することで複数の卵子を成熟させることで妊娠できる卵子と出会
う可能性が上がるわけです。

細川)なるほど。

吉田先生)ただし、卵巣予備能が低下している場合には、採卵後、受精でき
たものの分割が途中で止まってしまったり、分割が進んでも良好な胚が得ら
れなかったり、胚盤胞まで到達できなかったりといったケースが少なくあり
ません。

細川)いろいろなパターンがあるわけですね。

吉田先生)そうです。ロング法やショート法、アンタゴニスト法など、従来
の一般的な誘発方法だけでは対応しきれないわけです。そのような場合には、
それまでの結果を踏まえて、さらにきめこまかく誘発方法を変えていきます。

細川)治療を進めていく中で、患者さんの状況を見極め、その状況に応じた
誘発方法を選択し、実施するということですね。

吉田先生)それが、ドクターの腕の見せ所だと思います。もしも、漫然と同
じ治療を繰り返すとか、治療内容に納得がいかないような時には、セカンド
オピニオンを求めてもよろしいのではないでしょうか?

細川)貴重な時間を無駄にしないためにも大切なことですね。

■この章のポイント■
高齢で卵巣機能が低下していると考えられる女性への不妊治療では、妊娠の
確実性や確率を高めるために、早めに高度生殖補助医療にステップアップす
ること、そして、患者さん固有の状況に応じた卵巣刺激法で出来るだけ良好
な胚を数多く得る工夫をすることが大切である。また、なかなか結果が出な
いときには積極的に転院を検討することも必要なことかもしれない。

1)卵巣予備能
卵子を成熟させ、女性ホルモンを産生、分泌するという卵巣に備わっている
力のこと。女性の生殖機能に影響を及ぼし、卵巣内に残っている卵の数を反
映し、加齢に伴って低下する。

2)卵巣刺激法(誘発法)
複数の卵子を成熟させるため、排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激する方法。


【3】サプリメントや統合医療的アプローチ

細川)それぞれの患者さんにふさわしい卵巣刺激法を選択し、実施すること
以外にはいかがでしょうか?

吉田先生)生殖医療の補助としてのサプリメントや統合医療的なアプローチ
ということになると思います。

細川)どのようなサプリメントをお使いでしょうか?

吉田先生)DHEA*1)やメラトニン*2)などのホルモン、L-カルニチンな
どの抗酸化剤を使っています。いずれも、有効性について海外や国内の論文
があるものです。また、最近、プラセンタなども取り入れ始めています。

細川)DHEAは欧米の生殖治療でもポピュラーな補助剤ですね。

吉田先生)はい。症例報告も多いですね。DHEAは、低濃度の男性ホルモン作
用により卵巣の卵胞刺激ホルモンに対する反応性を高め、卵胞発育を促進す
ると考えられています。当院でも患者さんを対象にした試験を実施、2007年
の日本生殖医学会で発表しました。

細川)メラトニンの症例報告も発表されていらっしゃいますね。

吉田先生)そうですね。メラトニンは山口大学医学部産婦人科の杉野教授の
グループとの共同研究で、比較的早くから導入しています。強力な抗酸化作
用があって、活性酸素の上昇を抑え、卵の質に改善に働くと考えられていま
す。メラトニンの使用例については、2009年の日本受精着床学会で発表しま
した。

細川)これらのサプリメントの有効性についてはどのようにお考えでしょう
か?

吉田先生)いずれもエビデンスが確立されているわけではなく、これらのサ
プリメントを服用すれば、必ず、効果が得られるというわけではありません。
平たく言えば、効く患者さんもいれば、効かない患者さんもいるということ
です。

細川)あくまでも補助の一つということですね。

吉田先生)そうです。ただし、DHEAやメラトニンは年齢とともに分泌量が減
少してくるホルモンで、日本ではサプリメントとして認められていませんが、
アメリカではアンチエイジングのサプリメントとして大変ポピュラーです。
また、酸化ストレスは細胞の老化の主因とされていて、卵細胞にもダメージ
を与えると考えられていますので、それらのホルモンや抗酸化剤は体内環境
を整えるという観点では意味のあるものだとは考えています。

細川)そうですね。

吉田先生)ですから、患者さんにもそのことをご説明し、こういう選択肢も
ありますよということでお勧めしています。

細川)よくわかりました。

吉田先生)また、低刺激法で排卵誘発をする患者さんに、クロミッドやフェ
マーラなどの排卵誘発剤と一緒に低用量ステロイドを2週間程度服用しても
らうことで卵の質が向上することがあります。

細川)抗炎症作用が卵質の改善に寄与することはあるのでしょうか。

吉田先生)可能性はあると思います。また、ヨガやストレッチ、鍼灸など、
統合医療的なアプローチもストレス緩和などに有効ではないでしょうか。当
院でもヨガの先生にお願いして、患者さん向けのヨガクラスを行っています。

細川)運動や東洋医学ということですね。

吉田先生)そうです。ヨガクラスでは、患者さん同士の交流というメリット
もあるようです。

細川)よくわかりました。


1)DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
主に副腎皮質でコレステロールからつくられる体内で最も多いステロイドホ
ルモン。テストステロン(男性ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)
に変換されます。年齢と伴に減少すると言われています。日本では医薬品で
すがアメリカではアンチエイジングのサプリメントとしてポピュラーです。

2)メラトニン
脳の松果体でつくられるホルモンで、暗くなると分泌され、睡眠を促します。
また、強力な抗酸化作用を有しています。年齢と伴内減少すると言われてい
ます。日本では医薬品ですがアメリカでは自然な睡眠導入剤や時差ボケ対策
のサプリメントとしてポピュラーです。


【4】テーラーメイドな治療

細川)吉田レディースクリニックの40歳以上の体外受精の凍結胚移植の移植
あたりの妊娠率を拝見すると、特に43歳以上では日本産科婦人科学会が公表
している全国平均を大きく上回っているようです1)。

吉田先生)40歳以上の体外受精で比較的良好な結果が得られているのは、や
はり、患者さんの状況に応じて、いろいろときめ細かく工夫しているからで
はないかと自負しています。

細川)新しい試みにも取り組んでおられるとのことですが。

吉田先生)そうですね。いろいろな研究に取り組んでいますが、もともと、
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の患者さんに、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の
リスクを避けるために注射による刺激を行わずに、卵を未成熟なまま採卵し、
体外で培養し、成熟させる未熟卵体外受精(IVM)を、高齢で卵巣機能が
低下した女性に適用しようという試みにも取り組んでいます。まだまだ、研
究段階ではあります。

細川)はい。

吉田先生)いずれにしても、一口に高齢による卵巣機能低下と言っても、患
者さんによって、その程度や状況はさまざまです。

細川)そうですね。

吉田先生)ですから、すべての患者さんに有効な治療方法は存在しません。
患者さんとの対話や検査データ、治療の経過や結果をベースにして、それぞ
れの患者さんに最適な切り口をみつけることが最も重要だと思います。

細川)はい。

吉田先生)そういう意味では、テーラーメイドな治療ということになると思
います。

細川)本日はありがとうございました。

1)吉田レディースクリニックホームページ(年齢別体外受精治療成績)
  http://www.yoshida-lc.jp/art/medical/results/2012/data.pdf


[吉田仁秋先生プロフィール]

吉田レディースクリニック院長。東北大学医学部産婦人科臨床准教授。医学
博士。1980年獨協医科大学卒業後、東北大学医学部産婦人科学教室入局、不
妊・体外受精チーム研究室へ。1991年、米国マイアミ大学生殖内分泌学講座
留学。1993年、竹田総合病院産婦人科部長、東北公済病院医長をへて、1998
年に吉田レディースクリニック開設、現在に至る。

▼吉田レディースクリニック
http://www.yoshida-lc.jp/art/

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http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

一人目のお子さんを人工授精で授かった38歳の女性から、二人目も体外受
精は受けず、人工授精までで妊娠を目指すことを夫婦で話し合って決めたも
のの、この年齢で人工授精で妊娠できるのか不安を感じているというご相談
がありました。

どうも、世間では30代後半、40代になると体外受精でないと妊娠するの
が難しいという印象があるようです。

ところが、河合蘭さんの「卵子老化の真実」で、最近出産した女性894名
に妊娠方法を聞いたところ、30代後半でも70%は、40代でさえ、60
%は自然妊娠だったそうです。

もちろん、これは世間一般のケースで、不妊治療クリニック、要するに、な
かなか妊娠しなかったカップルでは少し様子は違ってくるのですが、それで
も、積極的に体外受精を勧めないクリニックでは。35歳で50%、40歳
でも30%はタイミング法で妊娠出来ているのですね。

高齢になると体外受精でしか妊娠が難しくなるというのも、卵子の老化につ
いての誤解の一つなのかもしれません。

もちろん、30代後半、40代でも、自然妊娠や人工授精にこだわるべきだ
と言いたいわけでも、思っているわけでもありません。

もしも、明確な不妊原因がなければ、夫婦で話し合って、体外受精は受けな
いと決めて、人工授精までで妊娠を目指すという選択肢も、十分に有りだと
いうことは知っておいて欲しいなと思います。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.533
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 819部
・まぐまぐ: 4,488部
・合計部数: 5,207部(9月1日現在)
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