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妊娠しやすいカラダづくり No.534 2013/9/8
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事:コエンザイムQ10(CoQ10)は精子力を上げるのですか?
・最新ニュース解説:ビタミンD不足、卵子減少に影響か
・連載企画:第12回 穏やかなココロを育む食べ方のヒント
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2013年9月7日 最新ニュース
精索静脈瘤の男性不妊患者へのCoQ10補充療法
http://www.akanbou.com/news/news.2013090701.html
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2013年9月5日 妊娠報告
運動・栄養・睡眠、全てバランスよく必要だと感じました
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2013090501.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今週の必読記事______________________________________________________
コエンザイムQ10(CoQ10)は精子力を上げるのですか?
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最新のCoQ10と男性不妊に関する報告をご紹介しましょう。
*続きはこちらから
http://maleinfertility.jp/blog/?p=770
▼「男性不妊バイブル」
http://maleinfertility.jp/
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最新ニュース解説 Aug.2013___________________________________________
ビタミンD不足、卵子減少に影響か
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「体脂肪率が低かったり、ビタミンDが不足している女性は、若いうちに卵
子の数が減少する傾向があり、将来、不妊につながる可能性があることが順
天堂大学などの研究グループの調査でわかった」と報道されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130904/k10014271881000.html
「研究グループは、20代と30代の100人の女性を対象に、卵子の残り
の数を推定できるとされるホルモンの量と、生活習慣や食生活など、およそ
600項目との関連を調べた」とのこと。
その結果、「卵子の残りの数が40代と同じくらい少なくなっていると推定
された女性は、20代の場合は、体脂肪率の平均が22.6%とそのほかの
女性の平均より4%低くなっていたほか、30代は、血液中のビタミンDが
不足状態だった」というのです。
「卵子の残りの数を推定できるホルモン」とは、おそらく、AMH(アンチ
ミューラリアンホルモン」のことだと思いますが、卵巣年齢の目安とされて
いるホルモンです。
要するに、20代では脂肪が少ないと、そして、30代ではビタミンDが不
足すると、卵巣内の卵子が早く少なくなってしまうというのです。
女性は、毎日、精子をつくり続けている男性とは違い、新しく卵子をつくる
ことはしませんので、卵巣は、卵子が早くなくなってしまうのは、妊娠する
には不利になります。
なので、この順天堂大学の研究結果は、妊娠を望む女性にとっては、とても
大切なことを教えてくれているわけです。
もちろん、今のところ、体脂肪率が低い女性やビタミンDが不足している女
性ほど、卵子が早く減っていることがわかったということであって、それら
の因果関係やメカニズムが明らかになったというわけではありません。
ただ、脂肪も、ビタミンDも、妊娠や出産を根本的なところで支えている、
「超」重要な役割を担っているということの証拠が増えたことは間違いあり
ません。
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さて、やせ過ぎたり、太り過ぎたりすると、妊娠しづらくなることはよく知
られていると思いますが、ビタミンDはそれほどでもないかもしれません。
そもそも、ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、主な働きとして、カルシ
ウムの吸収を助け、健康な骨をつくることが知られていました。ところが、
近年、その他にも、多岐に渡る働きがあることが明らかになっていて、その
中の1つに、ビタミンDが妊娠、出産にとても重要な役割を担っていること
もわかってきました。
たとえば、ビタミンDと妊娠する力の関係では、40代ではビタミンD濃度
が低い女性ほど、卵子の減少が早い、そして、卵胞液中のビタミンDの濃度
が高いほど体外受精の妊娠率が高い、また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
の女性はそうでない女性に比べてビタミンDが不足がちで、ビタミンDを補
充することで排卵率が改善されるなどの報告があります。
女性だけでなく、男性にとってもビタミンD濃度と男性ホルモンや精液の質
と関連についての多くの報告があります。
また、ビタミンDの濃度が高い女性は、子宮筋腫にかかるリスクが低いとい
う報告もあります。
一方、ビタミンD濃度が低い妊婦ほど、妊娠や出産のリスクが高くなると言
われています。
まさに、新しい命が健康に育まれるうえで、とても重要な働きを担っている
ことがわかります。
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そんな重要なビタミンDなのですが、日本骨代謝学会によると、日本人の成
人の70~80%が不足している可能性があると言うのです。
ビタミンDは体内で合成されるという珍しいビタミンで、日光にあたること
(紫外線)によって、コレステロールを材料にしてつくられています。その
ため、普段の食事から十分に摂れなかったり、極端に紫外線を避けるような
生活は、ビタミンD不足の原因になります。
そのため、妊娠を望むカップルにとって、意識的にビタミンDを摂取するこ
とが大切です。
バランスのよい食生活だけでなく、少なくとも週に2回、5分から30分、
日焼け止めクリームなしで日光を浴びる、さらには、1日に15~50マイ
クログラムをサプリメントで補充することです。
そして、とにかく脂肪は健康に悪いとか、紫外線にあたってはいけないとい
う考えも、改めたほうがよさそうです。
妊娠、出産には、ベーシックな栄養素のバランスを整える生活を心がけるこ
とが、なによりも優先されるべきことを、改めて、教えてくれていると思い
ます。
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アンガーマネジメントで妊娠しやすいココロづくり______________________
第12回 穏やかなココロを育む食べ方のヒント
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こんにちは。
今週は実はまったく別の内容を用意していたのですが、前々回のメルマガで
取り上げられていた「良質な卵を育むための食べ方のヒント」を読んでいて、
とてもタイムリーだと思ったので、急きょ内容を変更してお届けいたします。
さて、食と妊娠する力の関係については、先週のメルマガ内、最新ニュース
にあったとおり。
・炭水化物よりタンパク質をしっかり摂る
・朝ごはんをしっかり食べて、昼、夜と量を減す。
こんな簡単なことですが、研究ではしっかりと妊娠に関わる体の働きが向上
されたことが明らかとなったとのこと。
そこに大きくかかわっているのが、インスリンというホルモンの働きだとい
うことでした。
ダイエットをしたことのある方には、これらのホルモンの働きによって「甘
いものが止められない」スパイラルが起こることをご存知な方もいらっしゃ
るのではないでしょうか。
今日みなさんに注目して頂きたいのは、このインスリンと関わりの大きい血
糖値です。
前メルマガにも正しい食べ方として、「空腹時に甘いもの(清涼飲料水)を
避ける」という項目にもあったとおり、血糖値の急上昇や急下降は百害あっ
て一利無し、みなさんのココロの状態にも害を及ぼすことを知って頂きたい
と思います。(もちろん、ダイエットの大敵でもあります。)
白糖などの甘いものが体内に入ると、血糖値が急上昇し、インスリンが分泌
されます。急激に上がった血糖値はその後インスリンの働きによって急激に
下降してしまうため、体は血糖値を上げようとさらに甘いものを欲してしま
うのです。その時、体内ではアドレナリンが出されます。
このアドレナリン、血糖値をアップさせると同時に、交感神経の作用を高め
ます。つまり、体や脳が緊張・興奮状態となり攻撃的になるのです。
このように、血糖値は実は私たちの感情にも大きな影響を及ぼします。血糖
値ががくんと下がったときに、人はイライラしたりきれたりしやすいようで
す。
体の中のホルモンの数値がジェットコースターのように上がったり下がった
り・・・と、ちょっとイメージしてみただけでも、体や感情に良くなさそう
なことがわかりますよね。
ちょっとイライラしているからチョコレートでもかじってリラックス・・・
というのは、ついやってしまいそうな習慣のひとつなのですが、どうやこれ
では余計にストレスを抱え込んだり、イライラしまうようです。
甘いものが好きな方にとって、甘いものを「全く口にしない」というのは、
返ってストレスになりかねません。が、なるべく白糖や、それらの使われた
ソーダ類などを口にする機会は減らしたいものです。そして、「食べる順番」
にも気をつけたいですね。甘いものをいきなり口にするよりは、やはり最初
にタンパク質や野菜類を胃に入れた後の方が、血糖値の上昇率は穏やかにな
るようです。これだけでも、ホルモンによる感情の激しい起伏を押さえるこ
とができるようです。
いかがですか?良質の卵を育む食べ方と、ストレスやイライラを作りにくい
食べ方には共通点がありました。さらに、血糖値に気をつける食生活をする
ことで、糖尿病やコレステロールにかかわる病気を遠ざけたり、ダイエット
になったり、また高血糖は老化を進めるとも言われているのでアンチエイジ
ングにも効果があったり・・・と、一石何鳥にもなりそうです。
(ロワ佐奈子)
*この連載は隔週でお届けしています。
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編集後記____________________________________________________________
妊娠中に、毎日、コップ1杯の牛乳を飲んでいた母親から生まれた子どもは、
それ以下の牛乳しか飲まなかった母親から生まれた子どもに比べて、10歳
代になってからの身長が高いことが、デンマークで実施された研究で判明し
たと報道されています。
母親のお腹の中にいた時の栄養環境が、その時点の成育状況だけでなく、出
生後の成長にまで影響を及ぼすことは、これまでの多くの研究からも明らか
になっています。
もっと言えば、妊娠する前の母親になる女性の栄養環境から影響することが
わかっています。
子づくりと、子そだては、同時に進行しているということですね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.534
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