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VOL.546 「妊娠しやすい食生活」翻訳出版しました

2013年12月01日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.546 2013/12/1
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今週の内容__________________________________________________________

・編集長コラム:「妊娠しやすい食生活」翻訳出版しました
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・連載企画:第19回 「欲しいもの」が持ってくるもの。
・編集後記


編集長コラム Dec.2013_______________________________________________
 
妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
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この度、「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく
自然な方法」という本を翻訳出版しました。

原書は「ファティリティダイエット(The Fertility Diet)」というタイト
ルで、アメリカのハーバード大学の教授グループによって、食生活や生活習
慣と妊娠する力との関係について書かれています。

女性の健康に関する疫学調査では世界最大規模で、最も信頼性が高いとされ
ているハーバード大学による「看護師健康調査」で得られたデータをもとに、
どんなものを、どのように食べると、妊娠しやすくなったり、妊娠しにくく
なったりするのかについて、一般の読者を対象にわかりやすくまとめられて
います。

この調査の不妊症領域のリーダーで、食生活や生活習慣と生殖機能の関連に
ついての第一人者であるハーバード大学準教授のジョージ・チャヴァロ先生
を中心に、ハーバード大学教授で栄養学の世界的権威である、ウォルター・
ウィレット先生らによって書かれた本です。

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誤解を恐れずに言えば、世間で流れている妊娠しやすいカラダをつくる方法、
すなわち、「不妊治療以外に自分たちでできること」についての情報は、そ
のままでは、あまり意味がないと、私は思っています。

なぜなら、たいていは、個人の体験をベースにしたものであったり、自明の
ことであったりするからです。

不妊の原因も、生活環境も、体質も、カップルによって異なるので、あるカッ
プルの成功例が他のカップルにもあてはまるとは限りません。かえってマイ
ナスになってしまうことさえあります。

また、健康が大切だ、食が大切だ、ストレスは大敵だ、冷えはもっと悪い、
と言っても、それって、誰でも思っている自明のことなので、「確かに」で
終わってしまいます。

大切なことは、それぞれのカップルにふさわしい「妊娠しやすいカラダをつ
くる」具体的な方法を、それぞれのカップルがみつけることだと、私は思っ
ています。

そのためには、食べ物や栄養素、そして、生活習慣が生殖機能にどのように
影響するのかについて、正しい情報を得て、自分たちの知識にすることが必
要です。

ところが、この分野の研究はそれほど多くはありません。

そんな中で、ハーバードメディカルスクールやハーバード公衆衛生大学院の
研究チームによって、この「看護師健康調査」をはじめとする疫学調査や関
連病院で不妊治療を受けている患者を対象にした臨床試験で、多くの研究報
告がなされています。

彼らがこの分野のリーダー的な存在です。

そのため、「妊娠しやすいカラダづくり」というサイトやメルマガを運営し
て、かれこれ、10年以上になりますが、数年前からチャバロ先生らの研究
発表や情報発信を追いかけてきました。

そして、先生の研究報告をもとにした「ファティリティレッスン」というク
ラスの開催に引き続き、今回の翻訳出版に至ったというわけです。

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「これさえ食べれば妊娠できるという"奇跡の食べ物"も、これを食べれば
妊娠できないという"悪魔の食べ物"もありません。いろいろな種類の食べ
物をバランスよく、健康的に食べることです。」

これが、両先生から妊娠を望むカップルへのメッセージです。

大切なことは、"なにを"食べるかではなく、"どのように"食べるかであ
るというわけで、本の中では妊娠や出産にふさわしい食生活の「原則」を具
体的に示してくれています。

そして、妊娠、出産に際して不可欠で重要な役割を担う栄養素は、5大栄養
素とよばれている、糖質、タンパク質、脂質、そして、ビタミンやミネラル
であるというのです。

なかなか思うように授からない期間や不妊治療期間が長くなってくると、な
にか特別なものを探し求めてしまいがちです。

ところが、それはお金と労力の無駄になってしまう可能性が高いというわけ
です。

ベーシックなところ、すなわち、"根っこ"にこそ目を向けるべきで、根っ
こが強くなるのも、脆くなるのも、5大栄養素の摂り方次第なのです。

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このメルマガをご覧になっている読者の皆さんもご承知の通り、これをやれ
ば妊娠できるという確実な方法はありません。

そういう意味では、自分たちにふさわしい方法で、妊娠しやすいカラダをつ
くっても、最高の生殖医療を受けても、赤ちゃんがやってくるかもしれませ
んし、やってこないかもしれません。

だからどうでもよいのでしょうか?

私たちは、だからこそ赤ちゃん待ち期間をどう過ごすのか、カップルにとっ
てとても大切なことだと思っています。

どうなるかがわからない中で、自分たちはどのように赤ちゃんを待ちたいの
か、そして、それをどのようにやっていくのかを、ふたりで話し合い、選択
し、実行することが大切なのだと思うのです。

赤ちゃんを待つということは、赤ちゃんを少しでもいい環境で育てるための
準備をすることでもあります。

環境とは、まずは、母親になる女性や父親になる男性の体内環境で、そして、
家庭内環境です。

そういう意味では、受精、着床、妊娠、出産、育児というのは、連続した一
連のものです。

まずは、ふたりの快適な生活ありき、なわけです。

そして、どんなものを、どのように食べるのかは、カップルの体内環境や家
庭内環境に大きな影響を及ぼします。

どんなものを、どのように食べるのかについて、どうでしょうか、なにか大
きな病気でもしない限り、それほど意識することはないでしょう。

ですから、この機会に、食べるということ、生活するということについての
本質的なことを考えていただければと思います。

そのために「妊娠しやすい食生活」に書かれている内容を活用いただければ、
これほど嬉しいことはありません。

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラ編集室から____________________________________________________

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
無料実践マニュアル(管理栄養士監修)付特別販売のお知らせ
*12月5日(木)から販売スタートです
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「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方
法」は12月3日の発売予定です。全国の書店には5日くらいから並ぶそう
です。既にアマゾンでは予約可能です。

妊娠しやすいカラダづくり内の特別販売サイトでもご購入いただくことが出
来ます。特別販売サイトからご購入いただいた方には、管理栄養士による小
冊子「妊娠しやすい食生活実践マニュアル」無料でプレゼントします。尚、
特別販売サイトは12月5日(木)のリリース予定です。

概要は以下の通りです。

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法

著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
   ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
   パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)

原著:The Fertility Diet

定価:1,800円+税
発売日:2013.12.3
発行:マグロウヒル・エデュケーション
発売:日本経済新聞出版社


■特別販売サイトからご購入された方に実践マニュアルをプレゼント

「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方
法」は12月3日発売予定で、既にアマゾンでも予約が可能になっています。

妊娠しやすいカラダづくり内の特別販売サイトからご購入いただくと以下の
特典がつくきす。

◎特典 その1

「妊娠しやすい食生活」実践マニュアルを無料でプレゼント

妊娠しやしい食生活で推奨されている「原則」を日常の食事にいかに反映さ
せればいいのか、妊カラ管理栄養士からのアドバイスをまとめた小冊子です。
サイトで書籍をご注文、ご購入いただいた方に無料でダウンロードしていた
だけます。

「妊娠しやすい食生活・実践マニュアル」監修者

山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。

◎特典 その2

送料無料

■特別サイト

「妊娠しやすい食生活」書籍サイト(12月5日リリース予定)
http://www.akanbou.com/shoku/

■アマゾンでも予約可能です。

*アマゾンで購入された場合は実践マニュアルのプレゼントはありません。
http://p.tl/u6aY

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アンガーマネジメントで妊娠しやすいココロづくり______________________

 第19回 「欲しいもの」が持ってくるもの。
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みなさん、こんにちは。

唐突ですが、今私には「手に入れたいもの」があります。具体的に何が欲し
いかについては割愛しますが、今日は「欲しいもの」に関する気持ちの分析
をしてみたいと思います。

まず、「欲しいもの」があるとき、みなさんはどんな気持ちでしょうか。そ
れを手に入れたときのワクワクを想像して嬉しく楽しい気持ち、「どうやっ
て手に入れようか」と方法を探すことを楽しむ、あるいは悩む、「手に入ら
なかったらどうしよう」と心配する、などさまざまでしょう。

今の私はというと、ワクワク感よりも悩みの方が大きい状態です。それは、
「どうやって手に入れようか。」「もしかしたら手に入れることは無理なの
では?」といった不安要素が強いためです。

思い返すと、あかちゃんが欲しかった時にも同じ気持ちの波がありました。
あかちゃんを待つワクワクした気持ちから、「あれ、できないな。」と心配
が芽生え、あかちゃん待ちが長くなるにつれ不安が強くなってゆきました。
当時の私は、「あかちゃんさえ授かれば人生すべてがバラ色になる。」と感
じていました。そして、あかちゃんを授かることのできない自分がいる現在
を灰色一色だと思い込んでいたのです。

では、当時の私を取り巻く世界は、ほんとうに灰色一色だったのでしょうか。
そんなことは絶対なかったはずなのですが、私はその「欲しいもの」にばか
り気持ちを集中させ、それが「手に入らない」ことをただただ悲観していた
のだと思います。

この状態、このままにしておくとどうなるでしょうか。

例え無事にあかちゃんを授かったとして・・・これで人生バラ色。万歳!で
は終わりません。そのうち、ワーキングマザーのおともだちと自分を比較し
て、子育て一色の自分を哀れんだり、我が子を他人のこどもと比べては「う
ちの子は・・・」となってゆく可能性が大いにあると思うのです。

つまり、「欲しいもの」は永遠に出てくるのが常であり、それはそれでよい
のですが、そこばかりに固執して人生が前に進まなくなるのでは本末転倒で
はないかと。

では、そうなってしまわないためにはどうするべきでしょうか。

答えは2つ。

まずひとつ目は、「気持ちの整理」です。当連載の第3回でお話しした「4
つの箱~不安の整理」を実施してみましょう。不安や心配事は漠然と灰色の
まま放っておくとどんどん増えていってしまいます。そのうち、ほんとうは
バラ色の部分さえも、灰色に見えるようになってしまうことも。不安や心配
を整理することで、灰色の部分は白と黒に分けることができます。

ふたつ目は、「吾唯足知」(われただたるをしる)
京都の龍安寺にあるつくばいに刻まれている大変有名なことばを拝借しまし
た。「足ることを知る人は、不満を垂れず今を大切に生きることができる 」
といった解釈ができます。「欲しいもの」は、それに向かって希望や野心を
持つことで自分を向上させる、プラスの要素でもあります。でもそれは、今
の(それを持っていない)自分を不満に思う気持ちをも生み出す危険性があ
るのです。

今の私は、今の自分(の持っているもの)を大切にする気持ちを知っている
からでしょう。悩んでいる「今」も人生の一部と受け止め、悩みながらも冒
険を楽しんでいるような、そんな自分を発見中です。正直、不安に押しつぶ
されそうな時もあります。でも全てが灰色に見えることはもう絶対ない。希
望は捨てずに、今を大切に過ごす。なぜなら、私たちは未来や過去に生きて
いるのではなく、今を生きているのですから。

(ロワ佐奈子)

*この連載は隔週でお届けしています。
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運営サイト__________________________________________________________

私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

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→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

「The Fertility Diet」の翻訳出版が実現し、いよいよ、今週から「妊娠し
やすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法」が書
店に並び始めることになりました。

実は、この本の初版がアメリカで出版されたのは数年前になります。すぐに
翻訳したいと思ったのですが、その時には時間的余裕も、出版のあてもなく、
実現せず、その代わりに、この本に書かれていることをベースに、ファティ
リティレッスンというエクササイズやセミナーを開催しました。

ところが、そのファティリティレッスンに通っていただいた方のご縁で、出
版社の編集の方とと知り合うことが出来、それと同時期に自然と翻訳チーム
が出来上がり、そして、漢方や生活改善で体内の環境を整えることで妊娠を
目指すという治療方針で一般不妊治療に携わっておられる志馬クリニック四
条烏丸院長の志馬千佳先生にも共鳴いただき、監修をお引き受けいただける
ようになったのです。

この本を多くのカップルに読んで欲しいという思いは持ち続けていたのです
が、実際に出版が実現したのは、絶妙のタイミングでそれぞれの方々のご協
力をいただけたからに他なりません。

また、ベーシックな内容と理論は数年たった今でも全く色あせてはおりませ
ん。

まずは、ご協力いただいた方々に感謝申し上げるのはもちろんのこと、それ
とともに、見えざる力にも感謝しなければならないなと思っています。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.546
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,152部
・まぐまぐ: 4,204部
・合計部数: 5,356部(12月1日現在)
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