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VOL.547 なんのための食の見直し、カラダづくりなのか

2013年12月08日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.547 2013/12/8
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今週の内容__________________________________________________________

・編集長コラム:なんのための食の見直し、カラダづくりなのか
・妊娠カラフォーラム:ストレス発散、私の方法
・お知らせ:「妊娠しやすい食生活・実践マニュアルPDF版」プレゼント
・編集後記


編集長コラム Dec.2013_______________________________________________
  
 なんのための食の見直し、カラダづくりなのか
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今回、翻訳出版した「妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊
娠に近づく自然な方法」では、血糖値を急激に上げるような食べ方をしてい
ると卵巣の働きが低下するリスクが高くなると書かれています。

血糖値というのは血液中のブドウ糖の濃度のことで、炭水化物が消化、吸収、
分解されてブドウ糖になるので、炭水化物の消化吸収スピードによって、血
糖値の上がり方が決まってきます。

そして、それを左右するのが、ずばり、炭水化物の精製度、加工度です。

精製度、加工度が高くなればなるほど、消化吸収スピードが早くなり、その
結果、血糖値の上がり方も急になってしまいます。

味を整えたり、見た目をきれいにしたり、品質を安定させるために、いろい
ろな「不純物」を取り除き、糖質としての純度を高める、つまり、人間がい
ろいろな意味でよかれと考えたことが、皮肉にも、人間のカラダにとっては
歓迎されざるものになってしまうというわけです。

また、精製することによるカラダへのデメリットは、それだけではありませ
ん。

なんと、「不純物」に含まれていたさまざまな栄養素をも失ってしまうため、
栄養のバランスが悪くなってしまうのです。

要するに、私たちが生活するうえで便利で、きれいで、都合のよいことが、
必ずしも、カラダにとってよいとは限らないということです。

極端に自然なままの食材にこだわるのも現実的ではありませんが、便利、き
れい、都合がよいの一辺倒も考えものなわけです。

妊娠のために食生活を見直すということは、単に妊娠に有利なのか不利なの
かということだけではなく、私たちのカラダにとっていいものなのか、快適
なものなのか、ということも考えに入れて、自分たちがどう暮らしたいか、
生きたいかということに対して、答えを出していくことでもあるように思い
ます。

そんな観点でも「妊娠しやすい食生活」を読んでいただければと思います。
http://www.akanbou.com/shoku/

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラフォーラム____________________________________________________

 ストレス発散、私の方法
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ストレス発散、私にの方法として、読者のTさんからメールをいただきまし
たのでご紹介します。

---[Tさんからのメールここから]-----------------------------------

一年間の不妊治療を経て妊娠し、現在5ヶ月です。

治療が長引けば長引くほど、たまっていくストレス。最初に、排卵誘発剤な
どを使った治療の段階では、それほどストレスも無かったように思いますが、
ステップアップするにつれ、焦りと不安でストレスが増えていったような気
がします。

私のストレス発散法、それは「無理をしない」と「とにかく話す」でした。

上に子どもが一人(現在3歳)いますので、育児、家事、仕事をしながらの
治療でした。主人は毎晩遅く、治療も女性が中心なので全てを一人でこなし
ているような気がして、不満がたまってくると爆発!の繰り返し。

もっと頑張っている人もいるんだから私も頑張らなくては、とも思いました
が、イライラは子どもに対しても良くないと思い、少しでも自分のキャパを
超えたら実家に頼ったり、家事は手抜きをしたり。

自分の時間がほしいと思ったらわがままですが、親に子どもを預けて自分の
時間をもったり。

子どもには悪いとも思いましたが、リフレッシュできると頑張れました。

あと、話すこと。治療が長引くと、色々カミングアウトしづらくなってきま
す。職場で誰かに二人目ができた、と聞いても中々素直におめでとうがいえ
ない。

これから先、自分には二人目が出来ないかもしれない中で仕事も続けていっ
たら、私は一生他の誰かの妊娠を祝福できないのだろうか。。。と思うと、
このままでは余計つらい気がしてきました。

「私も早く欲しい!」の一言がいえたら何か変わるんじゃないかと思い、少
しずつ、気持ちを言葉にするようにしていったら、楽になりました。最終的
には体外受精まで行ったので実はお金がこれだけかかって、とか、次の移植
は何時なんだ〜とか。

受け止める方は、実はどんな言葉をかけていいのか戸惑ったかもしれません。
ですが、周りが困るような話はしてはいけない、と思って話せないのが一番
辛くて、妊娠した同僚の前でも話していました。。。

妊娠した今でも、自然妊娠ではないことを初めて会った人にも話したりしま
す。私の場合、医者から自然妊娠は難しいと言われていたので、子どもが欲
しいなら体外受精は私にとって普通のこと。中には、体外と聞くと偏見を持
つ方もいますが、そんなの古い考えだと思っています。

全てを話すことがストレス発散になるかどうか、これはかなり個人差がある
と思いますが、もし話せず辛い思いをしているなら、一度気持ちを言葉にし
てみると、少し楽になるかもしれません。。。。

---[Tさんからのメールここまで]-----------------------------------

Tさん、ありがとうございました。

無理をしないこと、そして、とにかく話すこと、とても貴重なメッセージ、
しかと、受け取りました。

このことは、現在、不妊治療を受けているカップルだけでなく、これから不
妊治療を受けようとしているカップルの方々にも、是非とも知っておいても
らいたいことだと思いました。

なぜなら、不妊治療を受けるということそのものがストレスフルなもので、
治療期間が長くなれば、なるほど、それは大きくなるからです。

不妊治療を受けることで感じる心の苦痛について、興味深い研究報告があり
ます。

25歳から45歳のランダムに選択した4787人の女性の中で、不妊症と
診断された266名の女性を対象に、不妊治療を受けたか受けなかったか、
子どもを授かったか授からなかったかで8つのグループに分けて、調査開始
時と3年後の心の苦痛のレベルを測定した研究です。

その結果、心の苦痛レベルが最も高かったのは以下の4つのグループでした。

・調査開始時に治療を受けていたが子どもを授かっていないグループ。
・調査開始時も3年後も治療を受けていて子どもを授かったグループ。
・調査開始時に治療を受けていて子どもを授かったグループ。
・調査開始時も3年後も治療を受けていて子どもを授かっていないグループ。

そして、その次に苦痛レベルが高かったのは次の2つのグループでした。

・調査開始時は治療を受けていなかったが3年後は治療を受けていて子ども
を授かっていないグループ。
・調査開始時は治療を受けていなかったが3年後は治療を受けていて子ども
を授かったグループ。

最後に、苦痛レベルが最も低かったのは次の2つのグループでした。

・不妊治療を受けていなくて子どもを授かっていないグループ。
・不妊治療を受けていなくて子どもを授かったグループ。

いかがですか?

心の苦痛は、"子どもを授かったか授からなかったか"ではなく、"不妊治療
を受けたか受けなかったか"なのです。そして、不妊治療を受けたグループ
では、その期間が長いほど心の苦痛が大きくなっています。

要するに、心の苦痛の根本原因は、子どもを授からないこと、すなわち、不
妊そのものよりも、不妊治療経験だというのです。

もう一つ、研究報告を紹介します。

それは、体外受精や顕微授精を受けている40組のカップルを対象に、それ
ぞれの治療段階、すなわち、hmg注射、hcg注射、採卵、受精確認、胚移植、
胚移植8日目、妊娠判定時のカップルの心の苦痛レベルを測定したイギリス
とスウェーデンの研究チームの報告です。

それによると、女性も、男性も、心の苦痛レベルは、胚移植後までは、ほと
んど、フラットですが、妊娠判定時にだけ飛びぬけて高くなっています。

このことは、体外受精や顕微授精の治療周期において、心の苦痛の最も大き
な源は、治療結果を知らされることだということを物語っています。

つまり、心の苦痛の最大の原因は「治療が報われないこと」だというのです。

治療成績に最も影響するのは女性の年齢で、年齢が高くなればなるほど、妊
娠の確率が下がり、流産の確率が高くなります。結果として、治療期間も長
くなってしまいます。

2つの研究報告の内容から言えるのは、高齢で不妊治療を受けるということ
は、心に痛みを与える地雷原を進むようなものです。

大切なことは、まずは、このことを予め知っておくということです。そして、
予め、心の準備をしておいて、自分たちなりの「防御方法」や「気持ちの切
り替える方法」を用意しておくことだと思います。

丸腰で地雷原を進むのは危険過ぎる行為だと言わざるを得ません。

Tさん、ありがとうございました。

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妊カラ編集室から____________________________________________________

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
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著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
   ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
   パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)

原著:The Fertility Diet

定価:1,800円+税
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せればいいのか、妊カラ管理栄養士からのアドバイスをまとめた小冊子です。

「妊娠しやすい食生活・実践マニュアル」監修者

山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。

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▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 〜 ふたりで知っておきたいオトコのこと」
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http://babyandme.jp/

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→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

当社サイトで販売開始以来、多くの方々から書籍のご注文をいただいており
ます。「実践マニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのステップ」では、
妊カラの管理栄養士が監修し、日常の生活にどう取り入れればいいのかにつ
いて説明しています。

今回の翻訳や実践マニュアルの制作を通じて、私たちにとってもいろいろな
気づきがありました。

そのことを活かして、来年から「妊娠しやすい食生活」についてのセミナー
やグループワーク、カウンセリングを定期的に実施していく予定です。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.547
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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・合計部数: 5,363部(12月7日現在)
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