メルマガ

VOL.561 赤ちゃん待ち期間を二人で前向きに過ごすために

2014年03月16日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.561 2014/3/16
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・今週の必読記事:ダウン症の「出生前"治療"」ができるようになる?
・妊カラフォーラム:2014年読者アンケート結果のご報告
・はんなのカラダづくり日記~体外受精に備えて:それどころじゃない!
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年3月15日 最新ニュース
過体重の不妊女性は10%の減量で出産率が改善
http://www.akanbou.com/news/news.2014031501.html
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2014年3月13日 妊娠しやすいココロをつくる
第25回 今に集中するってどういうこと?~実践編
http://www.akanbou.com/anger_mng/message25.html
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2014年3月12日 妊娠しやすいココロをつくる
第24回 「今を生きる」実践編の前に
http://www.akanbou.com/anger_mng/message24.html
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2014年3月10日 妊娠しやすいココロをつくる
第23回 いかにひとは「今」に生きられないか?~理論編
http://www.akanbou.com/anger_mng/message23.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今週の必読記事______________________________________________________

 ダウン症の「出生前"治療"」ができるようになる? 
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妊娠を考えている人の中には、「妊娠したら出生前診断を受けるのだろうか」
と悩んでいる人もいることだろう。2013年4月、血液検査でダウン症、18ト
リソミー症候群、13トリソミー症候群が高い精度でわかる「新型出生前診断」
が導入されたことで、胎児の先天異常が気になる人は増加傾向にある。

この検査についてどう考えるかは、その人の生命観、倫理観の違いによって
意見が分かれる。と同時に、これは案外と技術の進み具合に強く関係してい
る。

第一に、検査の精度が問題にされているが、これは今後さらに上がることが
確実と見られている。だから精度に注目していると状況はどんどん変わって
しまう。そして、技術革新が変えるのは診断の技術だけだろうか。「治療」
はどうだろう?第二に考えてみたいのは、見つかった異常に対して治療法が
確立されれば、検査の意義は変わるということだ。

最近、新しい本のために出生前診断について数人の医師と話したのだが、驚
くべきことを知った。海外では最近、ダウン症胎児の「出生前"治療"」に
ついての研究報告が出てきたという。

*続きはこちらから
http://president.jp/articles/-/12106

▼出産ジャーナリスト・河合蘭「授かりたい男女に贈る妊娠の真実」
http://p.tl/uehv

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記事についてのご意見やご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラフォーラム Mar.2014___________________________________________
 
 読者アンケートへのご協力ありがとうございました
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去る1月12日配信の552号にて2014年の読者アンケートを実施しま
した。期間中、256通の回答をお寄せいただきました。まずは、ご協力い
ただいた皆さま、ありがとうございました。

今回の読者アンケートでも、さまざまなご意見やご要望をお聞かせいただく
ことが出来ました。そこから、いろいろなことに気づき、いろいろなことを
発見し、教えてもらうことが出来ました。

そして、今後、サイトやメルマガをもっと役に立つものにすべく、俄然、意
欲が高まりました。

本当にありがとうございました。

さて、集計結果は以下のサイト内のページにまとめましたので、興味のある
方は、ご覧いただければと思います。
http://www.akanbou.com/an/data2014.html

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以下に今回のアンケートの結果から感じたことを書いてみたいと思います。

前回の読者アンケートは2011年の3月だったので、丸3年振りに実施し
たということになります。アンケートを実施する度に、年齢が高くなってい
く傾向は相変わらずで、今回の平均年齢は39.8歳と、ほとんど40歳に
なりました。

20代の回答はゼロで、30代前半(30~34歳)が10%、つまりは、
30代後半、40代がほとんどで、それも、30代後半が39%、40代前
半が37%と、ほぼ同じでした。

さらには、45歳以上の方が14%で、私たちが想像していた以上に、45
歳以上で治療を続けている方が多くいらっしゃいました。

購読期間のほうは、最近、読み始めたという方から、10年以上という、創
刊当時からという方まで、万遍なくいらっしゃいます。

そして、不妊治療については、以前は不妊期間や不妊治療期間が長くなるに
したがって、タイミング指導から、人工授精、体外受精、顕微授精へと、治
療が"高度化"していく傾向があったのですは、今回の結果からはそのよう
な傾向は見られませんでした。

おそらく、通院をはじめてすぐに体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医
療を受けている方が多くいたり、反対に、高度な治療を受けるという選択肢
はなく、人工授精までの治療を長く続けている方も多くいらっしゃるいとい
うことなのかもしれません。

また、回答者のうち約7割は不妊治療経験があるのですが、その内、高度生
殖補助医療を受けたことがあると回答されたのは3割弱というのは少し意外
な気がしました。

それだけ、"自分たちらしい"選択されていらっしゃる、ということなのか
もしれません。

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現在、妊娠を目指して治療を受けている、もしくは、受けていた方からたく
さんのコメントをいただきました。

治療のつらいところとして、主に、費用やスケジュール、副作用、そして、
期待通りの結果が出ないことで感じるストレスなどが挙げられています。

もちろん、治療そのものについてなので、ある程度、限定されたものになっ
ているとは思います。そのことを踏まえたうえで考えてみると、費用や通院
のスケジュール、副作用については、それぞれに解決する方法なり、手段が
あるように思います。

そのため、正しい情報を得て、解決の方法や手段を選択することがポイント
になるのでしょう。

なので、「出口が見えない」とか、「先が見えない」と言われるように、期
待通りの結果が出ないことで感じるストレスに、どう対処するか、どうつき
あっていくかが、最も悩ましいテーマと言えるかもしれません。

実際に、不妊治療で授かった場合でも、授からなかった場合でも、治療を経
験したカップルが受けた心の苦痛の根本原因は、治療そのものではなく、通
院することで高まった期待と現実とのギャップであったとの研究報告があり
ます。

たとえ、お子さんを授かった場合でも、いつになったら授かることができた
のか、予測できなかったでしょう。

私たちは「結果」をコントロールすることも、予測することもできないとい
うことです。

ところが、「プロセス」は私たちにコントロール可能な領域です。決して、
簡単ではありませんが、出来ることです。

読者の方々の声を繰り返し、読んでみると、プロセスについてのコントロー
ル感があるかないかが、結果についての納得感というか、受け入れ感みたい
なものに、大きな影響を及ぼしていることが分かります。

プロセスについてのコントロール感を持つこと、すなわち、プロセスについ
ては、自分たちが決めることです。

いや、現実には自分たちだけで決めることはとても難しいので、決めようと
する意志をもつというべきなのかもしれません。

過去のメルマガでもご紹介しましたが、ハーバード大学のダニエルギルバー
ト教授は、興味深い研究報告を紹介してくれています。

少々、長くなりますが、引用します。

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老人ホームの入所者に観葉植物を配って、半数の入所者には自分で植物の手
入れや水やりを管理してもらい、あとの半数の入所者には職員が植物の世話
をするようにしたところ、半年後、前者の入所者で亡くなったのは、15%
だったのに対して、後者では、その倍の30%が死亡したというのです。

また、学生のボランティアに入所者を定期的に訪問させ、半数の入所者には
訪問してほしい日と時間を自分で決めてもらい、あとの半数の入所者には、
学生が訪問の日と時間を決めたところ、2ヶ月は、前者の入所者のほうが、
より幸せで、健康で、活動的で、摂る薬の量が少なかったとのこと。

ところが、学生の訪問が終わったら数か月後、前者の入所者の死亡数が極端
に多くなったというのです。

それは、学生の訪問日時の決定権を与えられ、自分でそれをコントロールす
ることで心身によい影響を得ていた入所者らは、研究が終わったとたん、そ
のコントロールをなくしたわけで、コントロールを得ることは、健康や幸福
にプラスに働くものの、コントールをなくすのは、はじめから持っていない
よりも、深刻な事態を招きうるとのこと。

*「幸せはいつもちょっと先にある ? 期待と妄想の心理学」からの抜粋

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この研究報告はさまざまなことを示唆してくれているようです。

プロセスをコントロールすること、自分で決めて、実行することは、心や身
体の健全度を高めますが、「こんなはずじゃなかった」という事態は、反対
にとても辛いもの。

このことが正しければ、さまざまな起こりうる事態を想定しつつ、二人で、
相談しながら、二人で、決めて、実行すれば、自分たちを見失うことなく、
楽しく過ごしながら、赤ちゃんを待つことができるように思うのですが、い
かがでしょうか?

また、年々、回答者の平均年齢が高くなるにしたがって、不妊治療の辛いこ
とばかりではなく、受けてよかったこともたくさん教えてくれるようになり
ました。

たとえば、夫をはじめ、人のやさしさや温かさを感じることができたという
もの、人の命のかけがえのなさを知ることができたというもの、当たり前の
ことに感謝できるようになったこと、他人の痛みを我が事として、寄り添え
るようになったことなど。

そして、たとえ、結局、授からなくても、決して無駄なことではなかった、
これからふたりで生きていくうえでとても貴重な経験になったとのこと。

この経験がなかったら、きっと、つまらない人生になっていたとまで。

「妊娠しやすいカラダづくり」というタイトルのメールマガジンなのですが、
私たちが発信している情報は「妊娠しやすいカラダになるため」というより
も「赤ちゃん待ち期間を、二人で、前向きに過ごすため」の情報であるべき
なのかもしれません。

これからもより一層お役に立てる情報を発信していけるように取り組んでい
きたいと思います。

皆さん、ありがとうございました。

▼2014年読者アンケート結果報告
http://www.akanbou.com/an/data2014.html

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はんなのカラダづくり日記~体外受精の準備のために____________________

 第3回 それどころじゃない!
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こんにちは、はんなです。

季節の変わり目で、お天気が荒れ模様の一週間でしたね。

春は待ち遠しいですが、こういう時期はほんとうに苦手。毎年決まって風邪
を引くのは季節が変わるときです。今年はそれに加えて、なぜか毎日動悸が
はげしく、呼吸が苦しく、少々まいっております。

ところで、前回のメルマガについて、となりのデスクのヤングさんの文章を
読み、あるあるあるある!と思わず大きな独り言、そしてため息がでました。
改めて引用させて頂きます。

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産後すぐ授乳が始まり、そこから寝不足の日々との戦いが始まります。本当
に眠れません。本当に疲れます。眠れないから常にイライラして、旦那にい
つも当たりまくっていました。終いには泣き止まない子供にイライラしてし
まい、大声をだしてしまう始末。

自分にとっての大きな変化は、子どもに自分の体内の栄養から活力
から何から何までを吸い取られたように、いっきに老け込んでしまったこと
です。白髪も増えました。シミ・シワも増えました。子供に吸い取られてし
まった状態での育児、本当にしんどいです。
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来月39歳の私にも、すべて同じことが起きています。あぁ;;

第一子を出産してから2年あまり、二人目の妊娠のきざしがまったくない私
は、今度は「二人目不妊」であり、再び体外受精に挑もうとしているのです
が、色々な意味で子育てがしんどく、そして毎日心臓が口から出そうなドキ
ドキが続き、こんな体調ではとてもではないが不妊治療は無理。

クリニックの診察予定を延期し、へこんでいるところです。

...今回は愚痴ばかり。ごめんなさいm(_ _)m
でももう少しだけお付き合いくださると嬉しいです。

先日、あまりに動悸が激しく肩で呼吸をしているような状態で、とても不安
になり、内科を受診したところ、60代と思しき男性医師は、家庭内にストレ
スがあるのではとわたしに尋ね、お姑さんとうまくいってないんじゃない?
小姑さんとかいるの?などと聞き(ハラスメントだっ!)、すべて違うと言っ
たのに、気にしないのが一番だよと睡眠導入剤を処方されました。

そこまでくると笑ってしまいました...が、もう二度と行かねえ!

ただ、ストレスと言われると、思い当るふしはあります。
アラフォーの子育ては、若い元気なママさんたちと同じようにはまいりませ
ん。勝手が違い戸惑うことが多くあります。
抱っこすればぎっくり腰になります。
仕事との両立もなかなかハードで、毎日夜9時には寝てしまうこともありま
す。加えて、周囲にはこっそり内緒で、体外受精を計画しているのです。

そんなときでも、夜寝る前にひとりでヨガのポーズを取ると、気持ちと体調
が嘘のように落ち着きます。

一日でいちばん安らかな時間かもしれません。

ヨガセラピーの岡部先生から教えて頂いた中で、最近特に気に入っているの
は、「ネコのポーズ」です。

簡単に説明しますと、まず肩幅に手を置き、四つん這いになり、腹式呼吸で
ゆっくり息を吸いながら背中を反らせて顔を上に上げ胸を張ります。

吸い切ったら次に、両腕と両膝は動かさずに息をゆっくり吐きながら、背中
を天井に近づける感覚で丸めます。頭を両腕の間に入れようとして、どんど
ん丸くなります。そして吐き切ります。

これを繰り返します。

十分やったなと思ったら、最後によつんばいのままお尻をぐりんぐりん振り
ます。昼間の仕事で悪化する腰痛と背中のコリが、これでだいぶ解消します。
下半身の血行が良くなるのを感じることができるので、気分も上がります。

ただここまでくると、夫にはもう絶対見せられません。いや、本当は見せら
れたらいいのですが、どうも気が引けます...。

どんなポーズかご興味ある方は、最初はぜひおひとりで、鏡の前でやってみ
て下さい。

体外受精への準備どころか、それよりずいぶん後退してしまったようで、そ
の一方で時間ばかり経ってしまい、正直焦ります。

でも、もっと若かったときですら、自然周期の採卵は「空砲」、クロミッド
を飲んでもわずかな卵しか採れなかったことを考えると、今凍っている貴重
な凍結胚をできるだけ良い体内環境で迎えてあげたいという気持ちにもなり
ます。

できるだけ考えすぎず焦らずに、気持ちはなるべく明るく、すこしずつ、自
分が楽しいと思えるカラダ作りに取り組んでいこうと思います。

*この連載は隔週でお届けします。

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妊カラ編集室から____________________________________________________

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妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法

著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
   ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
   パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
原著:The Fertility Diet
定価:1,890円(税込)
発行:マグロウヒル・エデュケーション
発売:日本経済新聞出版社

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山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。

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私たちが運営しているサイト__________________________________________

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
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▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 〜 ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

14日の金曜日の夜、「出生前診断とその国際動向」という国際シンポジウ
ムに参加してまいりました。

一般社団法人「未来の胎児と医療を考える会」による主催です。
https://miraitaiji.org/

生活習慣病胎児期発症説について、教えていただいた早稲田大学の福岡先生
が理事をつとめていらっしゃいます。
http://www.akanbou.com/doctor/interview12/

母体の血液検査だけで、ダウン症など3種類の先天的疾患が分かる新型の出
生前診断が昨年春から、まだまだ、限られた施設で、臨床研究を目的とする
という限定的な形ではありますが、はじまりました。

赤ちゃんが生まれる前に先天的疾患の有無を調べる出生前診断は、以前から
行われていましたが、流産や死産のリスクが伴う羊水検査や絨毛検査で、そ
のようなリスクが伴わない検査としては、超音波検査やトリプルマーカー、
クワトロ検査と呼ばれる母体血清マーカーテストがあります。

新型というのは、母体の血液を採取して行うところはトリプルマーカーやク
ワトロ検査と同じですが、従来は、血液中のたんぱく質やホルモンを調べる
のに対して、新型は血液中に胎盤を通して混入している胎児の細胞のDNA
を調べるのだそうです。

もちろん、羊水検査や絨毛検査のような「確定的」な検査ではありませんが、
胎児DNAを分析して、染色体異常の有無を調べるわけですから、従来より
もよりダイレクトに調べることができるわけで、精度が格段に高まったわけ
です。

そして、この「新型」出生前診断が登場したことで、従来からある、出生前
診断は「命の選別」につながるのではないかという議論が再び活発になった
と。

もちろん、新型であろうと、旧型であろうと、出生前診断を受けるかどうか、
そして、その結果をどのように受け入れ、どのように行動するのかは、妊婦
とそのパートナーが決めることなのですが、大切なことは正しい情報を得て
おくこと、そして、そのことから子どもを産み、育てることについての自覚
を深めることが大切だと思うわけですが、正しい情報とは、最新で、最先端
であるべきです。

シンポジウムで驚いたのは「胎児治療」についてです。つまり、お腹の中の
赤ちゃんに疾患がみつかった場合、治療可能な疾患があるというのです。

そして、実際に行われていると!

あの、二分脊椎症でも、神経管を形成する手術で治療できるケースがあると
いうのです。

要は、なんらかの理由で子宮内で成育するに伴って、発症したり、症状が悪
化するようなケースでは、それを治療したり、悪化を防ぐことが出来るよう
な場合があるというのです。

そうなると出生前診断するだけでなく、治療もするようになり、まさに、出
生前医療になるわけです。

これには驚きました。

こうなると「命の選別」とは違った側面が出てくるわけです。

このことを知ってもらいたくて、今週の必読記事は、卵子老化の真実の著者
であり、出産ジャーナリストである河合蘭さんの記事を紹介しました。
http://president.jp/articles/-/12106


読者アンケートへのご協力、本当にありがとうございました。

妊娠を目指す場合でも、健全な出産を目指す場合でも、育児でも、ふたりで
話し合い、心と力をあわせることが最も大切なことであり、最も大きな喜び
となると、そう思います。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.561
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,319部
・まぐまぐ: 4,250部
・合計部数: 5,569部(3月16日現在)
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