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VOL.562 妊娠しやすいカラダづくりは男性のほうこそが効果的

2014年03月23日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.562 2014/3/23
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・最新ニュース解説:妊娠しやすいカラダづくりは男性のほうこそが効果的
・連載:第26回 連載1年。読んでくださるみなさまへ、感謝を込めて。
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年3月22日 最新ニュース
乳製品の摂取と精子の質の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2014032201.html
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2014年3月21日 最新ニュース
卵子提供を受けた女性の年齢別の体外受精治療成績
http://www.akanbou.com/news/news.2014032101.html
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2014年3月20日 読者アンケート結果報告
2014年度
http://www.akanbou.com/an/data2014.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


最新ニュース解説 Mar.2014___________________________________________
 
 妊娠しやすいカラダづくりは男性のほうこそが効果的
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ハーバード公衆衛生大学院准教授のジョージチャバロ先生の研究チームの食
と精子の質の関連研究の最新報告が発表されました。

昨年の秋の先生へのインタビュー記事にありますように、ハーバード大学で
は「栄養は男性の精子にどのように影響を及ぼすのか」、そして、「栄養は
不妊治療の成績にどのような影響を及ぼすのか」に対して答えを出すための
研究にフォーカスしているとのことでした。
http://www.akanbou.com/doctor/interview17/

最新の研究は、乳製品の摂取と精子の質との関連です。昨年は大学生を対象
に実施しましたが、今回はマサチューセッツ総合病院で不妊治療を受けてい
るカップルの男性を対象にしたものです。
http://www.akanbou.com/news/news.2014032201.html

そもそも、牛乳などの乳製品には女性ホルモンが含まれていることから、男
性の精子をつくる働きになんらかの影響を及ぼすのではないかと仮説を立て
これらの試験を計画したとのことでした。

いずれの試験でも乳製品の摂取は精子の質に影響を及ぼすことを確かめてい
ます。不妊治療を受けているカップルの男性では低脂肪乳製品、特に、低脂
肪牛乳をよく飲む男性ほど精子濃度や精子運動率が高い一方で、喫煙男性で
はチーズをよく食べるほど精子濃度が低かったと言います。

お子さんを望む男性は全乳製品を食べ過ぎないようにし、出来れば低脂肪の
乳製品を選ぶほう無難です。

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さて、チャバロ先生らはこれまで食生活のスタイルや抗酸化物質、動物性脂
肪やトランス脂肪酸の摂取と精子の質との関連、さらには、運動と精子の質
との関係まで、さまざまな試験を実施し、栄養やライフスタイルが精子をつ
くる働きに密接に影響することを明らかにしています。

その一方、女性の卵子においては、男性の精子でみられたような明確な関連
性は確かめられていません。

おそらくは、女性の卵子と男性の精子では、そのなりたちが決定的に異なる
からでしょう。

男性の精巣では、毎日、新しい精子をつくり続けていますが、女性では生ま
れたときには卵巣内にすべての卵子の元がすでに存在し、新たにつくられる
ことはないという宿命的なメカニズムによるものです。

要するに、男性のほうは、ある程度、やり直しがきくということです。

その証拠に精子や卵子にダメージを与えると言われている活性酸素対策とし
て、抗酸化サプリメントを摂取した場合の効果を統計学的に調べた場合、男
性が摂取した場合は体外受精や顕微授精の妊娠率や出産率がよくなることが
確かめられていますが、女性が摂取した場合は必ずしも明確ではありません。

一方、女性の体内の栄養環境を整えることで、子の先天異常のリスクが低減
したり、子の出生後の健康に影響を及ぼすことが明らかになっています。

要するに、男性の場合は抗酸化サプリメントを摂取したり、精巣の温度を低
くしたりすることで、よい精子がつくられるようになり、妊娠や出産に至る
確率が高まるというわけです。

それに対して、女性の場合は肥満ややせ過ぎのようなケースは別として、体
内の栄養環境を整えることは妊娠や出産に至る確率を高めるというよりも、
子の健全な成育に寄与するわけです。

言い換えると、妊娠しやすいカラダづくりは男性のほうが効果的なのです。

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3月21日の金曜日の午後10時にBS日テレの「深層NEWS」という番
組で、不妊の原因の半分は男性側にというキャッチで、「専門医が語る男性
不妊治療の最前線」という放映がありました。

番組では基本的な解説だけでなく、これまで男性側に原因があっても男性へ
の診察や治療がなされることがないまま、主には女性への顕微授精が繰り返
されるだけという現状が鋭く指摘されていました。

そして、もしも、精液所見で男性不妊と診断されたら、主治医にまかせるの
ではなく、自らが情報を収集して、男性不妊専門医に診察を受けたり、治療
の可能性を検討すべきであるとのアドバイスがなされていました。

妊娠の可能性を出来るだけ高めるためにカップルで出来ることという観点か
ら考えると、男性の役割はとても大きいのです。

世間ではそのように認識されていないかもしれません。

たとえ、精液所見が正常であっても、「なんとかできる」男性側こそが、抗
酸化サプリメントの摂取や食生活の改善、生活習慣の見直しに取り組み、少
しでもよい精子をつくることで、一緒に妊娠を目指して取り組むことが大切
だと、強く思います。

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


ロワ佐奈子のセルフコントロール講座__________________________________

 第26回 連載1年。読んでくださるみなさまへ、感謝を込めて。
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みなさん こんにちは。ロワ佐奈子です。

当連載「妊娠しやすいココロをつくる」がはじまって、今月でちょうど1年
経過となりました。いつも読んでくださっているみなさま、ありがとうござ
います。

先日、妊カラで行われた読者アンケートの結果とコメントを私も拝見しまし
た。メルマガの購読期間が1年以上になる方が全体の半数以上とのことで、
当連載を初回から見てくださっている方も多いかと思います。コメントにも
全て目を通させていただきました。みなさんがどのような思いで、どのよう
な情報や内容を求めていらっしゃるのか、客観的に見つめ直すよい機会とな
りました。

妊娠しやすいココロをつくってゆくのは、妊娠しやすいカラダをつくるのと
同様、みなさんご自身に他なりません。それは治療を委ねる医師の仕事でも、
みなさんのパートナーの仕事でもありません。ではココロやカラダづくりは、
自分ひとりで取り組まなくてはいけないことなのでしょうか?いいえ、そん
なことは決してありません。それどころか、ひとりでは時に難しく感じるこ
とだって、仲間がいれば案外簡単になることだってあると思います。(もち
ろん、パートナーも巻き込んでふたりいっしょに取り組めれば最良ですね!)

メルマガ「妊娠しやすいカラダづくり」は、当時あかちゃん待ち期間を過ご
していた私にとって「ひとりじゃないんだ」という気持ちにさせてくれた力
強い存在でした。自分にとって有効だと思った食生活や気に入った気功のや
り方などを、メルマガから抜粋してノートに書き留めて持ち歩いたりもして
いました。ネット上にふわふわと存在する数多い情報のなかから、抜粋して
それを書き出すことで「自分のものにする」という感覚を私は持つようにな
りました。実際、当時気に入った食生活やリラックスのための呼吸法は「存
在するひとつの情報」から「今の自分の生活の一部」となっています。持ち
歩きこそしませんが、当時からお守りのような存在だったノートは今も大切
にとってあります。

私が当連載を通してみなさんにお伝えしてゆく「アンガーマネジメント」は、
精神論でも自己啓発でもありません。自分の感情と向き合うことで自分をよ
りよく理解し、感情に支配されないテクニックを身につけてゆくことです。
今の自分の心情に戦いを挑むことでもなければ、泣きたい気持ちを笑ってか
み殺せるようになるのが目的でもありません。逆に、今のご自分の感情がど
んなであれ、まずは認めてあげられるようになるのがスタート、といえるで
しょう。これからも自分らしく、心地よく毎日を過ごすためのココロづくり
についてお話ししてゆけたらと思います。みなさまのご意見やご感想なども
随時お待ちしております!


*この連載は隔週でお届けしています。
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↓ロワ佐奈子のセルフコントロール講座
http://www.akanbou.com/anger_mng/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


妊カラ編集室から____________________________________________________

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
「実践マニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのステップ」プレゼント
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このメルマガの編集長の細川が翻訳にあたった書籍「妊娠しやすい食生活」
を当社サイトから購入できます。
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当サイトから購入された方への特典として、管理栄養士監修による「実践マ
ニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのステップ」PDF版を無料でダウ
ンロードしていただけます。

■書籍概要

妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法

著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
   ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
   パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
原著:The Fertility Diet
定価:1,890円(税込)
発行:マグロウヒル・エデュケーション
発売:日本経済新聞出版社

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妊娠しやすいカラダづくり内の特別販売サイトからご購入いただくと以下の
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★特典その1:実践マニュアル無料プレゼント

管理栄養士監修による「実践マニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのス
テップ」PDF版を無料でダウンロードしていただけます。

妊娠しやしい食生活で推奨されている「原則」を日常の食事にいかに反映さ
せればいいのか、妊カラ管理栄養士からのアドバイスをまとめた小冊子です。

▼「妊娠しやすい食生活・実践マニュアル」監修者

山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。

★特典その2:送料無料

■特別サイト:「妊娠しやすい食生活」書籍サイト
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


私たちが運営しているサイト__________________________________________

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 〜 ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

花粉の飛散量が多くなり、辛い季節になりました。

そんな中、花粉症と不妊の関係についての質問をよくいただきます。結論か
ら言うと、花粉症をはじめとするアレルギーと妊娠しやすさには、一切、関
係ないとのこと。

それにしても、あたたかくなって、アウトドアが気持ちいい季節なのに、、、
なんとかしてほしいです

今週もここまで読んでいただきありがとうございました。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.560
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,329部
・まぐまぐ: 4,261部
・合計部数: 5,590部(3月23日現在)
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