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妊娠しやすいカラダづくり No.572 2014/6/1
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今週の内容__________________________________________________________
・編集長コラム:クリニックを選ぶとき、、、。
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記
編集長コラム Jun.2014_______________________________________________
クリニックを選ぶとき、、、。
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不妊治療をはじめる時、転院を考える時、皆さんはなにを目安にクリニック
を選んでいるのでしょうか。
もちろん、ロケーションや診療時間、治療費、治療内容、治療方針、治療成
績など、いろいろ、比較検討する材料があると思います。
たとえば、どこにあるのか、何曜日のどの時間帯に診てもらえるのか、費用
はどれくらいかかりそうなのか、どんな治療を受けることが出来るのかにつ
いては、比べるのは、それほど難しくはないと思います。
また、たとえ、遠方で費用がかかっても、自分に必要な、或いは、自分が求
めている治療はこの先生にしか出来ないというのであれば、クリニックを選
ぶのは、それほど難しくはないでしょう。
ところが、治療方針とか、治療成績とか、割と気になることは、単純比較が
難しいように思います。
そもそも、定義がないというか、主観的というか、それらを理解するのに知
識や経験が必要だったりするからです。
治療方針にしろ、治療成績にしろ、うがった見方をすれば、よく思われるよ
うに、よく見せるように「表現する」ことが出来るものです。
実際のところ、「身体にやさしい」治療って、具体的にはどんな治療で、ど
んな理由で身体にやさしいのか、また、「高い」妊娠率と言っても、患者さ
んの年齢や治療期間はどれくらいなのか、「やさしい」とか、「高い」とか
言われても、なかなか、一筋縄ではいきませんからね。
クリニックによっては、高齢、かつ、難しい患者さんが、先生の腕を頼りに
最後の砦として集まってくるようなところもあるわけです。
治療成績という「数字」は思うほどあてにならないと言っても過言ではあり
ません。
ここまで書いてきて、少し不安になったので、お断りしておきたいのですが、
ここで「クリニック選び」について、参考になるアドバイスをしようとか、
そんなことを考えているわけではありません。
ただ、不妊治療、特に、40歳代で治療を頑張っていらっしゃる女性に知っ
ておいて欲しいなあと思わされたことがあるのです。
そのきっかけは、「不妊治療終結に関する情報提供の在り方 40歳以上の
不妊患者を対象に」という論文の中のある調査データを目にしたことです。
論文は東京慈恵会医科大学産婦人科の杉本公平先生が書かれたものです。
それは、40歳以上で不妊治療を受けている女性にとって、治療を続けるか、
卒業するのかを考える際に、年齢別の治療成績等の医学的なデータは、ほと
んど、影響を及ぼさないというのです。
要するに、妊娠の可能性が高いから治療を続けるわけでも、可能性が低いか
らやめるわけでもないということです。
もっと言えば、月経がなく、排卵誘発剤を使って何回も採卵を試みても全く
卵が採れない、すなわち、ほぼ、閉経していても、治療をやめない女性もい
ると。
40代半ばで頑張っていらっしゃるカップルは、そもそも、確率的にはとて
も厳しいことは百も承知でしょうし、これまで、「確率の問題ではないんで
すよ」ということを、直接、或は、間接的に、多くの女性から聞いてきたこ
とではあります。
それでも、そのデータは今の私にとって、ちょっとした衝撃でした。
もちろん、そんな経験のない私にはわかりようもないのですが、治療を続け
るか、やめるかは、医学的な事実がどうであれ、他人がどう思おうと、どう
言われようと、二人の「納得感」が全てなのだということを、改めて、突き
付けられたようでした。
誤解しないでいただきたいのは、確率的に厳しくても、納得できるまで続け
るべきだということを、思っているわけでも、言いたいわけでもありません。
そうではなくて、やはり、妊娠が保障されているわけではない不妊治療にお
いては、全てのカップルは、クリニックを選ぶ際にも、治療方針を決める際
にも「二人の納得感」こそが、最も大切なのだということを知ってほしかっ
たのです。
そんな観点で、情報を集めたり、比較検討してみると、決して、耳に心地よ
いキャッチフレーズや宣伝文句、見栄えのよい数字などの表面的な情報だけ
では、到底、「納得」できないと感じ、本当に必要な、欲しい情報、そして、
本当に比べるべきことが見えてくるかもしれません。
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管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
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編集後記____________________________________________________________
先週の30日の金曜日は日本不妊カウンセリング学会に出席してまいりまし
た。
本当に久しぶりに朝一番の発表から最後のシンポジウムからしっかりと勉強
してきました。
先生方からいろいろなことを教えていただいたり、看護師やカウンセラーの
方々と情報交換も出来て、とても有意義な日になりました。
最近、サイトのアクセスが一段と増えていることもあり、情報を収集し、コ
ンテンツを作成し、発信するモチベーションが一段と高まります。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.572
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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