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妊娠しやすいカラダづくり No.574 2014/6/15
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今月のトピックス:断食で身体に備わった「力」を高める
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年6月15日 最新ニュース
加工肉や魚の食べる量と精子の質との関係
http://www.akanbou.com/news/news.2014061501.html
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2014年6月14日 最新ニュース
仕事や生活のストレスが精子の質に及ぼす影響
http://www.akanbou.com/news/news.2014061401.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今月のトピックス Jun.2014___________________________________________
断食で身体に備わった「力」を高める
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「卵子の質をよくするにはどうすればいいのでしょうか?」
毎日と言っていいくらいお寄せいただくご相談内容です。たいていは、不妊
治療、それも体外受精や顕微授精を受けていて、直近の治療がうまくいかな
かった原因を先生から「卵子の質」と言われたので、という経緯からです。
ですから、私たちに求められていることは「次の治療で妊娠の可能性を高め
るために何か出来ることはないでしょうか?」というものです。
そもそも、卵子そのものをよくしたり、ましてや、あらたにつくりだしたり
することは最先端の医学でも出来ないわけです。
また、アンチミューラリアンホルモン(AMH)の値を測定すれば、卵巣内
にある(残っている)卵子の数を知る目安となると言われていますが、果た
して、その内、妊娠できるだけの力を備えた卵がどくらいある(残っている)
のかを知る方法はありません。
なので、生命力を備えた卵子に巡り会うことを祈るしかないわけです。
でも、長い眠りから目覚めた卵胞が、目覚め、再び、減数分裂を開始するわ
けで、それがうまくいくためには、やはり、私たちにはどうすることもでき
ない、卵、そのものの質(力)だけじゃなく、卵巣の働きや周囲の環境も大
切であることは間違いないことでしょう。
そのため、「なにか出来ること」と言えば、ホルモンのバランスや栄養環境
を整えること、血流をよくすること、卵細胞にダメージを及ぼしかねない酸
化や糖化ストレスを抑制することになると思いますが、最新の研究で、半年
に1回、2〜4日間の断食を行うことで、細胞の免疫や再生システムを高め
るという報告がなされています。
そもそも、ホルモンや免疫、自律神経のバランスは、自分たちの意思でコン
トロール出来ない身体に備わった働きです。それらの働きが卵細胞にしろ、
精子細胞を成育させるわけですから、私たちは「間接的に」働きかけるしか
ありません。
その1つに「断食」があるというのです。
年に1回、断食を実践している私としては、断食が身体に備わったさまざま
な「働き」を高める効果があることは、直感的にわかります。
そこで、私が毎年お世話になってる東伊豆の「やすらぎの里」の大沢先生へ
のインタビューをご紹介します。
━ 断食によって「妊娠する力」が高まるのは?
「断食すると、体がビックリして、野生の力が目覚めるんです。」動物には、
危機的な状態になると、できる限り自分の「種」を残して、種を保存しよう
とする本能があるそうです。
食糧危機にあるような途上国ほど子沢山で、飽食にある先進国では生殖能力
が低下していく傾向があることは、なによりの証拠と言えますね。
生まれてから一度も、生きるか死ぬかの状態まで、食べ物に困った経験のな
い世代は、身体に危機を感じたことも、当然なく、自分の「種」を残そうと
する本能が弱くなっていても、不思議ではないというのです。
また、授乳期の母親は、粗食にするほど、母乳がよく出るようになることを、
完全母乳で育てる桶谷式乳房管理法では教えてくれるそうですが、これも、
同じメカニズムでしょう。
さらに、鶏が卵を産まなくなったら、エサをストップすることで、再び、卵
を産むようになります。
これらは、いずれも、人間の力の及ばない、大自然のメカニズムと言えるで
しょう。
断食による一時的な飢餓状態が、そんなメカニズムを働かせ、動物としての
本能にスイッチを入れるのではないでしょうか。
━ 断食によって、自律神経やホルモンのバランスが整うのは?
「断食による一時的な飢餓状態に、細胞が"やばい"と感じ、本来、備わって
いる身体の機能を総動員して、バランスを保とうとするのです。」
バンバン、水や肥やしを豊富に与えるほど、植物は弱くなることを、植物の
栽培経験がある人であれば誰でも知っていることです。
断食で、ショックを与えられた身体は、そのショックによって、身体の機能
を総動員して、バランスを保とうとするというのです。
とくに、ホルモン系、自律神経系、免疫系など、身体の機能を一定に維持し
ている働きは、最大限に発揮され、バランスをとろうとして、それぞれの働
きがととのうと言います。
━ それは、卵子や精子にもよい環境になりますね?
「妊娠する力が高まるのは、卵子自身、精子自身が、"よーし"って、本気に
なった時でしょう。」
不妊治療を受けていて、悲しい結果に終わった時、先生に、「卵に元気がな
かったからねー」、なんて言われた日には、「だったら、どうすればいいの
よ?」と、途方に暮れてしまいますね。
━ "活力に溢れた卵と精子"
不妊治療を受けていようと、いまいと、妊娠のために最も必要とされる条件
ですね。
にもかかわらず、何を、どのようにすればよいのか、西洋医学でも明確な答
えを持ち合せてはいません。
それどころか、どうにかしよう、どうにかしたい、そうなふうに、焦って、
頑張れば頑張るほど、皮肉にも、卵は、やる気をなくしてしまうのではない
かとさえ、感じることもあります。
治療に邁進して、いくら頑張っても授からなかったのに、一休みしたり、諦
めた途端、授かることは、驚くほど、よくあるのですが、まさに、そのよう
に考えないと説明がつきません。
そして、活力に満ちた卵と精子を得るためには、どんなホルモンを補充すべ
きか、或いは、どんな食べ物を食べるのがいいのかとか、どんなサプリメン
トをとるべきか、要するに、何をプラスすればよいのかという発想で考えが
ちです。
そのように、私たちが、卵や精子をつくるのではなく、卵や精子が元気にな
る環境をつくるということでしょうか。
━ 自分の頭で、あれこれ、考えすぎるのもよくないと?
「断食によって、狂った感覚をリセットするのです。また、お腹がすくと、
とにかく、今、何かを食べたいわけで、 先々の心配などしている場合では
ありません。」
断食によって、頭がカラッポになると、どうでもよいこと、余計なことなど
考えなくなり、人間が、本来、求めているものや味覚、状態がみえてくると
言います。
そして、そんな自然な状態が最も自然治癒力が高くなり、自然に備わった生
殖能力も高くなるというのです。
野生の状態と言っていいかも知れません。
因みに、野生の動物は、長期わたるストレスがなく、身体をよく動かしてい
て、いつも、多少の空腹感があります。
そして、そんな状態が、人間にとっても、本当に自然な状態であり、身体や
心が欲する状態で、生殖力が高まる状態であるはずだと言います。
断食によって、そのような本当に身体や心が欲する状態に、シフトしていけ
ればよいのではないでしょうか。
━ 妊娠しやすいタイミングも頭で考えてはかるものではないと?
「頭で、ああでもない、こうでもないと、考えるよりも、お互いの身体が欲
するタイミングが、卵子や精子がやる気まんまんの状態であるはずです。」
頭で算出したスケジュールにそった夫婦生活は、ともすれば、義務的なもの
になりかねません。
そして、そんな時には、おそらく、卵や精子のモチベーションも低下してい
るのではと。お互いに"ムラムラ"する、その時こそが、卵や精子も、"やっ
たるでー"という活力に漲っている時でしょう。
どちらが、妊娠しやすいか、それはもう、明らかですね。
━ 不妊に悩むご夫婦へのメッセージをお願いします。
「自分の中に眠っている"力"を過小評価しないで!自然の大きな力にのっか
ると、その"力"が最大に発揮できるようになります。」
考えてみると、妊娠し、出産すること、すわなち、新しい生命の誕生は、誰
にでも備わった働きによるものであって、何も特別な能力ではありません。
ですから、妊娠しづらくなっているのは、なんら、悲観したり、自分を責め
たりするようなことではなく、たまたま、その"力"が低下しているだけだと
言うのです。
そして、"種の保存"という、個々の人間の努力や頑張りを超えた、大きな自
然の法則によって支配されているわけですから、あれこれ、頭で悩んだり、
考えたりするよりも、自然の"力"に身をまかせることが大切だと強調されま
す。
━ 実践編として「自宅でできる週末断食」
ここにご紹介するのは、自宅でできる週末断食ということで「半日断食」で
す。半日を超える断食はできだけ専門の施設で行って下さい。また、体質に
よっては、断食反応と呼ばれる症状などで、体調を崩してしまうことがあり
ますので、無理をしないように、くれぐれもご注意下さい。
[1]半日断食のメニュー
・前日
朝食と昼食は普通食。夕食はできるだけ軽めの食事にします。
・当日
朝食 野菜ジュース
昼食 野菜ジュース
夕食 お粥(市販のレトルトの全粥一袋)、冷ややっこ(豆腐半丁)、
じゃがいもの味噌汁(お椀一杯)、梅干し1個
・翌日
朝食 普通食。出来るだけあっさりした和食が理想的。肉や油ものは控えま
す。
[2]半日断食のやり方
半日断食を自宅で行う場合には、朝食と昼食の代わりに市販の野菜ジュース
(200cc)を1本ずつ、飲むようにします。自宅でつくったものであれば、
さらにいいのですが、半日だけの断食ですので、市販のものでも充分です。
野菜ジュースを飲むことで、低血糖による脱力感が軽減したり、味のあるも
のを口に入れることで満足感を得ることができます。
[3]自宅で行う場合の注意点
お昼すぎから空腹を感じ、夕方がピークになります。家にいると、お腹が空
いてくるので、できるだけ出かけるようにして空腹を紛らわしましょう。公
園を散歩したり、映画を見たり、図書館に行ったり、自分の好きなことをし
ているときは空腹がつらくありません。
また、夕食の回復食を食べ過ぎないようにするために、夕方買い物に出るの
は控えるようにします。空腹の状態で買い物に出ると、たくさん買いすぎて
しまうので、買い物はできるだけ前日までに、済ませておきましょう。
体のリセットの日です。体と向き合い、少し、運動をするのもよいでしょう。
また、お酒は飲まずに、ゆっくりとお風呂に入って、早めに寝るのがよいで
しょう。
[4]回復食が大切
半日断食でいちばん大切なことは、夕食にきちんと回復食をとることです。
この回復食をしっかりできた場合にのみ、断食の効果を得ることが可能です。
断食というと、「ただ食べなければいいんだろう」と、安易に考える人が多い
のですが、断食でたいへんなのは、むしろ、食べ始めてから。専門の施設なら、
しっかりと管理されているので心配ないのですが、自宅で行う場合は、この回
復食が最大の難関になります。
昼間は「食べないように」と気が張っているから大丈夫なのですが、夕食を食
べ始めると、急に強い空腹感を感じることが多く、「少しくらいいいだろう」
と、つい食べ過ぎてしまうことがよくあります。くれぐれも夕食を食べ過ぎな
いようにして下さい。
半日断食の次の日の朝食は、ご飯、味噌汁、納豆、おひたしなど、あっさりし
た和食に。和食は添加物が少なく、お腹がいっぱいになるわりにはカロリーも
低めなので、断食明けにはとくに理想的な食事といえるでしょう。
[5]半日断食の注意点
(1)予定のない休日がお勧めです。仕事があったり、予定のあるときは行わ
ないようにします。
(2)断食中に飲む野菜ジュースや回復食の食材は、事前に買って用意してお
きます。
(3)断食中にお腹が空いたら、お茶や水などの水分をとるようにします。
(4)断食中は、ビデオを観たり、ゆっくりと散歩したり、お風呂に入ったり
していると、空腹を紛らわすことができます。
(5)夕食の回復食は量を守って、食べ過ぎないようにします。ここが、自宅
で行う場合の最大の注意点です。
(6)翌日の朝食は普通に食事でいいですが、できるだけあっさりした和食を
とりましょう。
(7)自宅で断食を行う場合は、半日を限度にしましょう。それ以上の断食が
専門の施設で行うようにしてください。
[6]長期の断食は専門の施設で
実際に断食をやってみると、中にはあまり空腹感を感じないので、半日から
1日へ、さらに二日、三日へと断食を延ばしてしまう人もいます。先に書い
たように、断食で最も大切なのは断食後の回復食です。断食は出来ても、1
日以上の回復食を自宅できちんと行うことは、ほとんど無理だと思ったほう
がいいでしょう。自宅では、危険や失敗を伴う長い断食を行うよりも、失敗
の少ない半日の断食を行うのが安全で確実な方法です。
[7]断食後の食事の注意点
断食後は、普段より胃腸の働きが良くなり、食べ物が吸収されやすくなって
いるので、断食明けの食事はあっさりした和食にしましょう。日本人によっ
て理想的な食事は、伝統的な和食です。半日断食を機に、普段の食生活も見
直すよういしましょう。
[8]断食が目的ではありません
あくまでも、断食が目的ではなく、リセットのきっかけです。
[9]月に1回程度が目安です
毎週末行う必要はありません。目安としては、月1回程度です。
▼やすらぎの里
http://www.y-sato.com/
▼やすらぎ通信(メールマガジン)
http://www.y-sato.com/mailmaga.html
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妊カラ編集室から____________________________________________________
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監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
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管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
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編集後記____________________________________________________________
6月12、13日に軽井沢で開催された日本アンドロロジー学会に参加して
まいりました。
http://web.apollon.nta.co.jp/andro33/
そして、「環境と男性学を極める」というテーマのセミナーを共催しました。
「テストステロンが男性の思考や行動に及ぼす影響」や「環境が男性の生殖
機能の及ぼす影響」について、それぞれのご専門の先生にご講演いただきま
した。
つい、その前の週に携帯電話の使用が精子の卵子まで到達できる能力を減じ
ているのではないかとの研究報告がなされています。
新しい命を迎えるにあたって、母親になる女性や父親になる男性の体内「環
境」はとても重要ですが、私たち自身、私たちの生殖能力も周囲の環境の影
響を大きく受けているわけです。
正しい情報を得て、自分の健康、自分の生殖能力を守るという意識が大切で
すね。
セミナーの内容はおって、メルマガやサイトでもご紹介する予定です。
さて、次号より、管理栄養士であり、スポーツ栄養士である、山田聡子さん
による新連載がはじまります。
サッカーのワールドカップが開催中ですが、山田さんはJリーグの一部リー
グのチームの栄養サポートをなさっていて、「妊娠しやすい食生活」の実践
マニュアルを監修していただきました。
連載のテーマは、健康な赤ちゃんを望まれる、また、不妊治療を受けている
ご夫婦に、日常生活で心がけたい食事へのアドバイスです。
具体的には、自分で納得して食べる、ということ。そのための最低限の知識
や専門的な情報を提供してもらいます。
そして、元気な赤ちゃんを産むために、自分とパートナーが元気になるよう
な食事をおいしく、楽しく食べることを大切にしたいと思います。
お楽しみに!
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.574
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,439部
・まぐまぐ: 4,256部
・合計部数: 5,695部(6月15日現在)
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◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
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