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妊娠しやすいカラダづくり No.575 2014/6/22
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・新連載「納得して、美味しく、楽しく食べよう」
・第1回:食べることの大切さを考えてみよう
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年6月20日 最新ニュース
妊娠前からの葉酸サプリメントと流産リスクとの関係
http://www.akanbou.com/news/news.2014062001.html
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2014年6月17日 Q&A
薬の影響や採卵の影響で卵胞が育たなくなることはないのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.2014061701.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
新連載開始にあたって________________________________________________
納得して、美味しく、楽しく食べよう
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新しい連載が始まります。管理栄養士の山田聡子さんによる「納得して、美
味しく、楽しく食べよう」です。
妊カラでは、これまで「食べること」について、さまざまな情報を発信して
きました。それは、「食べること」は妊娠する力だけでなく、新しい命を育
む力に大きな影響を及ぼすこと、そして、もう一つは、「食べること」は自
分たちのやりようでいかにでも出来ることだからです。
ただ、お子さんを望むカップルにとって「なにをどのように食べるべきか」
については、いろいろな人が、いろいろなことを主張しています。このメル
マガやサイトをはじめた11年前、それは、たいていは、自分の経験に基づ
いたものでした。
一方、後々、後悔のないように「自分で出来ること」についての情報が求め
られる中で、私たちからどんな情報を発信すべきかを考えると、まずは、自
分たち自身が勉強したうえで「納得できる」情報でなければならないと考え、
そのためには、当然、その情報源は医学論文でした。
そんな経緯で、これまで「食生活をはじめとする生活習慣と妊娠する力や妊
娠させる力の関係」についての研究報告を紹介してきました。
http://www.akanbou.com/news/
さて、そんな中で、研究報告の量、質ともに突出しているのが、ハーバード
公衆衛生大学院の研究チームでした。ハーバードメディカルスクール教授で
もあるウィレット博士は栄養疫学の世界的権威で、栄養と不妊症の分野では
チャバロ博士が中心となって、多くの論文を次々と発表しています。
私たちは、チャバロ先生が一般向けに書かれた「The Fertility Diet」
を昨年暮れに「妊娠しやすい食生活」という邦題で翻訳出版しました。
http://www.akanbou.com/shoku/
http://www.babyandme.jp/blog/3838
さて、前置きが大変長くなりましたが、なにを言いたいかというと、これま
で私たちが発信してきた情報は研究報告の解説、要するに理屈が中心だった
ということです。
ところが、「食べること」は理屈ではありません。食べることは、食材を選
び、買うことであり、調理することであり、つまり、生活の一部であり、皆
さんの生活に密着しているわけで、理屈だけでは全くの片手落ちです。
そんなことから、「栄養理論」や「レシピ」ではなく、「人間」や「生活」
を中心にした視点で役に立つ情報を発信したいと、常々、考えてきました。
そこで、「妊娠しやすい食生活」の実践マニュアルを制作するにあたって、
監修していただいた管理栄養士の山田聡子さんにかねてから連載をお願いし
ていたのですが、この度、状況が整い、スタート出来ることになりました。
山田さんは、プロフィールで紹介している通りですが、スポーツ栄養士とし
ても活躍されていて、サッカーJ1の大宮アルディージャの管理栄養士もつ
とめていらっしゃいます。
要するに、明確な目的をもっている人に食生活を指導するプロでいらっしゃ
るということです。
ここでは、お子さんを望むカップルのために、納得できる情報に基づき、美
味しく、そして、楽しく食べることで、妊娠しやすいカラダづくりに役立て
ていただきたいとの思いから、「納得して、美味しく、楽しく食べよう」と
いうタイトルにとしました。
月に1回の連載です。皆さんからの感想やご意見、ご要望などをお寄せいた
だければ、それらをもとに、より、皆さんのお役に立てるように活用させて
いただきます。お気軽にお送りください。
納得して、美味しく、楽しく食べよう__________________________________
第1回 食べることの大切さを考えてみよう
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こんにちは。管理栄養士の山田聡子です。
これからこの連載を通じて、皆さんとつながることができてとてもうれしく
思います。どうぞよろしくお願いします。
私の連載では、健康なお子さんの妊娠、出産を目指していらっしゃる皆さん
が、それにふさわしい体を造るために、どのように食べたらいいのかという
ことについての知識と日常生活で実践しやすい食事のアドバイスについてお
伝えしていきます。
記念すべき第一回目は、「食べることの大切さ」についてです。元気な体の
ためにはバランスの良い栄養が大切だということはこのメルマガやサイトを
ご覧の皆さんはもうご承知の上でしょう。
でも、それが実際に自分の考えとして、自分の行動に反映されているかとい
うことになると、そうとは限らないないという方もいるのではないでしょう
か?
また、反対に栄養のことを気にし過ぎて、頑張りすぎてしまっている方もい
るかもしれませんね。
まず、食事が大切だとわかってはいるけれど、なかなか行動ができない方へ。
「食べる」ということは、あなたがお母さんのお腹にいたときから、亡くな
る時まで続く、人間の主たる栄養摂取方法です。
食べた物は体の中で小さく粉砕され(消化)、吸い込まれ(吸収)、川(血
管)を流れて、工場(肝臓などの臓器)でいろいろな形に変わり、活用され
ます(代謝)。食べたものがそのまま排泄されたり、体に溜めこまれたりし
てるわけではありません(溜めこまれていたらあなたの体重は今頃3トンは
超えているでしょう)。
私たちの肌も、髪も、眼も、すべて食べ物からの栄養でできています。卵子
や卵子の成育に関わる生殖器官やホルモン、そして、赤ちゃんも全く例外で
はありません。
それを意識することができたら、次の瞬間に口にするものから、あなたの思
いは変わっていくのではないでしょうか・・・?
そして、「いい栄養とはこうなんだ」と頑なになっている方、なかなかでき
なくて、時に、後ろめたい思いをされていらっしゃる方へ。
「食事をきちんとしなくてはいけない」、「これはいけない」、「これはい
い」という義務感、罪悪感、頭のカタブツを、今すぐ手放しましょう!
「栄養士の先生に食事を見てもらうのは、怒られそうでこわい」と私はよく
言われるのですが、それは多分栄養士という立場の人が「これはだめ」とか、
「こうしなさい」と、言い聞かせたり、叱るような指導法が多かったからで
しょう。怒る専門家と良く思われているようです。
でも大きな目標があり、それに向かって頑張っている皆さんに怒ることなん
て私にはできません。むしろ余計な力は抜いて少し気を楽にしてから、頭と
心の整理をして欲しいのです。
栄養は一見難しくて遠い話のようで、でも本当は簡潔で身近なものでなくて
はなりません。食事は義務ではありません。食事を通して学んだり、人と交
わったり、楽しんだり、温かい気持ちになったりするものです。
もし「自分の食事はこれでいいのか」と不安を抱いているようなら、これか
らの連載でなるべく分かりやすく実行しやすい知識をご紹介していきます。
どうぞ知識をものにして、自分の食事に自信を持って、楽しめるようにして
ください。
皆さんのゴールは栄養バランスのいい食事をとることでも、妊娠するために
食生活を改善することでもありません。
元気になること。具体的には体調が整ったり、活力がみなぎるのを感じたり、
ベストの体重や体脂肪率がキープできるようになったりすること、さらに、
自然に心の安らぎが得られるようになったり、心がわくわくするようになっ
たりすること。これがゴールです。
その結果として、健やかな赤ちゃんを妊娠、出産するのに、より、ふさわし
いカラダになるのです。
ですから、食べちゃいけないものも、食べなくちゃいけないものもありませ
ん。その人にふさわしい食べ方とは、誰が・いつ・何を・どのくらい・どの
ように食べたかによります。
たとえば、チョコレートは減量している人には絶対だめと思われているかも
しれませんが、減量をがんばっているご褒美に1週間に1回、1粒500円
近くする高級チョコレートを1個だけ食べること、それはだめなことではな
く、むしろそうしてくださいと、チョコレート好きな人に私は推奨します。
罪悪感をもって安いチョコレートを食べるぐらいなら、正々堂々と、ほんの
少しの高級チョコを食べなさいと。罪悪感を持って食べるなんてチョコレー
トに対しても失礼な話です。前向きに食べることのほうが、きっとその人の
心を満たし次の努力への活力になります。そのぐらいの量や頻度なら減量に
も響きませんしね。一概にいい、もしくは悪いという食物、栄養はないとい
うことを覚えておいてください。
その上で来月の記事からは栄養バランス良く食べる、手軽なコツについてお
届けしていきます。
*この連載は月1回お届けしていきます。
▼著者プロフィール
山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
栄養士として、スポーツ選手・一般の方々への栄養サポート、専門学校講師、
栄養セミナー講師、記事執筆などを中心に活動中。
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
妊カラ編集室から____________________________________________________
妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
「実践マニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのステップ」プレゼント
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このメルマガの編集長の細川が翻訳にあたった書籍「妊娠しやすい食生活」
を当社サイトから購入できます。
http://www.akanbou.com/shoku/
当サイトから購入された方への特典として、管理栄養士監修による「実践マ
ニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのステップ」PDF版を無料でダウ
ンロードしていただけます。
■書籍概要
妊娠しやすい食生活 ハーバード大学調査に基づく妊娠に近づく自然な方法
著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
原著:The Fertility Diet
定価:1,890円(税込)
発行:マグロウヒル・エデュケーション
発売:日本経済新聞出版社
■特別販売サイトからご購入された方に実践マニュアルをプレゼント
妊娠しやすいカラダづくり内の特別販売サイトからご購入いただくと以下の
特典がつきます。
★特典その1:実践マニュアル無料プレゼント
管理栄養士監修による「実践マニュアル・妊娠しやすい食生活への7つのス
テップ」PDF版を無料でダウンロードしていただけます。
妊娠しやしい食生活で推奨されている「原則」を日常の食事にいかに反映さ
せればいいのか、妊カラ管理栄養士からのアドバイスをまとめた小冊子です。
▼「妊娠しやすい食生活・実践マニュアル」監修者
山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
★特典その2:送料無料
■特別サイト:「妊娠しやすい食生活」書籍サイト
http://www.akanbou.com/shoku/
■アマゾンでもご購入可能です。
http://p.tl/u6aY
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info@akanbou.com
私たちが運営しているサイト__________________________________________
▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/
▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/
▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/
▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html
編集後記____________________________________________________________
今週から新しい連載「納得して、美味しく、楽しく食べよう」がはじまりま
した。
最新ニュースでご紹介しているのはハーバード公衆衛生大学院のチャバロ先
生の最新の論文で、妊娠前からサプリメントで葉酸を補充している女性は流
産するリスクが低かったというものです。
そもそも、葉酸はDNAやRNA、アミノ酸の代謝に必要なビタミンであるため、
もしも、不足するとDNAやRNAの合成が阻害され、細胞の分裂や増殖がうま
くいかなくなるおそれが生じます。
そのため、最も活発に細胞が分裂増殖する妊娠、出産時期には最も重要なビ
タミンになります。
なので、葉酸が不足すると、お子さんの先天異常だけでなく、妊娠、出産に
際してのいろいろなリスクが高くなるのは当然と言えば当然のことです。
それは受精卵の成育という段階からそうで、化学流産のリスクにも関連して
いるとのこと。
もちろん、葉酸を補充すれば、化学流産や流産が予防できるというわけでは
ありません。
それらの原因は主に染色体異常とされていて、防ぎようがないからです。
ただし、防ぎようのないことは、これはもう仕方ありませんが、防ぎようが
あること、どうにかできることについては、予め取り組んでおくに超したこ
とはありません。
妊娠前から葉酸をはじめとするビタミンやミネラルを補充しておく意義は決
して小さくないと思います。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.575
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,476部
・まぐまぐ: 4,260部
・合計部数: 5,736部(6月22日現在)
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