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妊娠しやすいカラダづくり No.577 2014/7/6
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事:着床期の性交の是非
・編集長コラム:自分の中にあるパラダイムをシフトする
・はんなのカラダづくり日記:「不妊治療ステップアップベストガイド」
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年7月5日 最新ニュース
着床時期前後の性交と自然妊娠の確率との関係
http://www.akanbou.com/news/news.2014070501.html
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2014年7月3日 妊娠報告
2回の流産を経験、人生最大級の絶望感を味わい、その後人工授精で
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2014070201.html
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info@akanbou.com
今週の必読記事______________________________________________________
着床期の性交の是非
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着床期の性交の是非について、新たな見解を示した論文が発表されましたの
で、ご紹介致します。
これまでは、いつでも性交を行っている方が妊娠率が高いこと、精液が着床
のスイッチとなっていることなどをご紹介してきましたが、ピンポイントに
着床期の性交の是非を調べた論文はありませんでした。
本論文は、着床期の性交は妊娠率を低下させる可能性を示唆しています。
*続きはこちらから
http://ameblo.jp/matsubooon/entry-11886287959.html
▼「松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ」
http://ameblo.jp/matsubooon/
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編集長コラム July.2014______________________________________________
自分の中にあるパラダイムをシフトする
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不妊治療の悩みについてのいろいろな調査をみてみると、治療そのものの悩
み以外では、たいてい、「治療と仕事の両立」がベスト3以内にランクされ
ているようです。
そもそも、治療の内容やそのスケジュールにしろ、クリニックの診療体制に
しろ、はたまた、仕事の内容や職場環境にしろ、それぞれに異なるわけで、
通り一遍の解決方法など存在しないでしょう。
現実的には、それぞれの状況で、それぞれの解決方法を考えたり、工夫した
りして、なんとか頑張っていらっしゃるのだろうと思います。
その「治療と仕事の両立」ついて、ちょうど数日前に出産の報告に来てくれ
たYさんと話している時にもこの話題になりました。
Yさんの不妊治療期間は5年、その間、何回か休憩をはさんでいますが、私
からすれば相当なハードワークと治療を両立されていたように思います。
そのYさんも、やっぱり、治療と仕事の両立はとても苦労したとのこと。
ところが、その苦労というのは、具体的には、職場の理解を得ることやスケ
ジュール調整というよりも、どちらかと言えば、自分の中の「迷惑をかけて
いる感」だったというのです。
さらに、今だから言えるのかもしれないけれどもとして、それは、割と「取
り越し苦労」だったのかもしれない、なんていうか、もう少し、「割り切り
感」があれば、もっと気持ち的に楽だったかもしれないと。
私にとっては予期せぬ展開でしたが、すぐに連想したのは、東京慈恵会医科
大学産婦人科の杉本先生の研究チームの調査結果の一つでした。
それは、不妊治療と仕事の両立の悩みを抱える方の中には「職場の理解が得
られている」方が少なくなかったというものです。
Yさんのような女性は他にもたくさんいらっしゃって、治療と仕事との両立
の苦労は、時間的、物理的な問題もさることながら「当事者の常識」からく
ることもあると言えるわけです。
要するに、正規のルールに則って手続きを経て休んでいるので問題ないじゃ
ないかと思える人もいれば、たとえ、きちんとした手続きを踏んでいても職
場に迷惑をかけるのは申し訳ないと感じてしまう人もいるということでしょ
う。
「常識」なんて、人、それぞれであり、時と場合、場所によっても変化する
ものです。
もしかしたら、「結婚したら子どもがいて(できて)当たり前」とか、「子
どものいる家庭がスタンダード」とか、もっと言えば、「子どもができない
のは女性としての価値が低い」とか、「子どもがいる生活が幸せ」なんてい
う、たたけば、すぐに壊れてしまうような「常識」のようなものからくる苦
労や辛さもあるのかもしれません。
自分の中の「常識」を徹底的に疑って、見直してみるということを定期的に
やってみるべきなのかもしれません。
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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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はんなのカラダづくり日記~体外受精の準備のために____________________
第11回 「不妊治療ステップアップベストガイド」を読んで
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こんにちは、はんなです。
前回に引き続き、今回もヨガセラピーはちょっと休憩、読んでよかったと思
う本をひとつ紹介する、「読むカラダ作り」です。。
ちなみに、不妊治療関連の書籍はたいてい弊社の細川からおすすめを貸して
もらいます。細川さん(社内ではスタッフ皆こう呼んどります)は大変な本
好きで、デスクとその周りには、本棚からあふれ出たすさまじい数の本が山
積みになっています。更にすごいのは、「こんな感じの本が読みたい」とリ
クエストを申し出ると、その山の中からぱっと出してくれることです。昨日
の夕ご飯が思い出せない私からしたら、考えられない記憶力です。あぁうら
やましい。
閑話休題。
今日の本は「不妊治療ステップアップベストガイド(出版:エスエムエス)」
です。
白と水色のさわやかな装丁で、タイトルも簡潔、よくある不妊治療の教科書
のようなものかな、というのが第一印象でした。
が、実際は、そういった入門書ではありませんでした。
ちなみに、この本のサブタイトルは「今度こそ授かるための方法を見つけよ
う」、さらに帯には「いまの治療法、このまま続けていていいの?」とあり
ます。
つまり、この本の読者の対象は、既に不妊治療を始めており、まさに治療の
真っただ中にいる患者さんであり、当初予想していた以上に長引いてしまい、
それまでの治療が自分たちにあっているのかどうか不安に思ったり、先生の
治療方針に疑問を感じ始めているような方のための本なのでした。
私も含めてそうなのですが、大概の場合、お医者様の言うことを素直に聞き、
治療が進んでいくのではないでしょうか。その結果、運よく妊娠できればよ
いのですが、特に高齢になればなるほど、そうならないことが多いのが不妊
治療の辛いところ。そうなってくると、いくら信頼している先生でも、不安
を覚えたり、、、しますよね。
思い返せば、わたしは不安になる度に転院を繰り返していました。
もちろん転院も、納得いく治療を受けるためのひとつの方法なのでしょうが、
その当時は、それまでの治療が自分に相応しいものかどうかとか、自分たち
はどんな不妊治療を望んでいるのかについて、よくよく考えないままに、転
院すればなんとかなるかも、位の軽い気持ちでおりました。
でも治療が長引けば長引くほど閉塞感がつのり、最後に、友人が妊娠できた
病院に丸投げ状態でした。
でも、この本を読んで、振り返ってみると、なぜ、私の主治医はある卵巣刺
激法にこだわっていたのかといったことについて、今更ながら疑問に思った
のです。
そんなことから、たとえば、治療にもいろんな方法があって、どんな目的で
それが施されて、わたしたちにとってどんな方法がよりベターであるのか、
そういったことを事前に少しでも意識して治療に臨んでいれば、もしも、思
い通りに行かなかったときでも、あとになって「やっぱりああすればよかっ
た」という後悔の念やパニックにおちいることが少しでも減り、結果として、
より納得のいく治療を受けられるのではないかと思った次第です。
さて、本の中でわたしが特に気になった箇所はふたつの章、「成功率をあげ
る体外受精の選び方」、「どうしている?病院のえらびかた、付き合い方」
です。
まず体外受精の選び方、こちらはそもそも卵巣刺激法によってスケジュール
が異なること、クロミフェン以外にも実に様々な排卵誘発法があったことに
驚きました。治療中の他の方のブログも散々見てきたのに、肝心な薬のこと
などは頭に入っていなかったようで、今さらですが、不勉強だったと思いま
す(-_-;)。
おそらく、医師の決めたことが自分にとってベストな選択で、他の人の選択
は自分には合わないのだ、と当時は考えていたようです。
以前メルマガでも申し上げましたが、私の場合は米国で一度クロミフェンを
飲み、ひどい副作用に悩まされ、それなら、とフォリスティンの自己注射を
行うも結局失敗に終わりました。
帰国後採卵を2度行い、一度目からクロミフェンをすすめられましたが、前
回の経験から完全自然周期を選び、でも全く採卵できず、2度目はおそるお
そるクロミフェンを使い、その結果、3つ採卵できました。日本で飲んだク
ロミフェンでは、全く副作用が出ませんでした。
このように色々と経験した結果、自分には、同じクロミフェンでも日本の医
師の服用方法が合っていたようですが、当書籍を読んだ後の今、改めてふり
かえると、私は総じて医師にお任せで、薬の副作用が出たとき以外は、自分
でなにひとつ選んでいませんでした。ロング法の方が採卵できる量が多いの
では?アンタゴニスト法は??といった疑問は、知らないが故にひとつも浮
かびませんでした、、、。
こんな風に医師に「おまかせ」ではなく、かといって、自分は医師ではない
のでオーダーするというのもちょっと違う、でも長く治療を続けていると、
例えばわたしの卵巣刺激法のように、向き不向きが分かってきたり、自分の
受けたい治療が形になってくるかもしれません。
そのときに医師が話してくれる内容を理解していれば、納得のいく治療や自
分が考える理想的な治療に近づけるのではないかと思うのです。
実は、正に今凍結胚移植周期にわたしは入っておりまして、こうやって書い
ていることの大半は「今さら」感がありますが、それでもせめて、これから
行う胚移植について、その過程をよく理解しておき、医師や培養師とよく話
して、納得したステップを踏もう、と心から思っています。
「えらび方、付き合い方」で紹介されている患者さんの対談は、患者として
医療の提供者であるドクターや看護師といかに上手につきあい、そして、よ
い医療サービスを受けるか、そのノウハウについて細かくリアルに紹介され
ています。
これ、某情報サイトGやHには無かったわー。さすが有料の書籍(笑)。
例えば今通院中のわたし、自分が女性にもかかわらず女医さんがちょっと苦
手です。女性の医師がダメだとかそういうことでは決してありません、、、。
偶然でしょうが、過去の経験から、女性の医師はお疲れの方が多くて、質問
攻めにするとあまり真摯な対応をしてもらえないことが数度あったので、、。
担当医制ではない現在の病院でたまに女性の医師にあたってしまったときに、
苦手意識を持つことなく、うまく医師とコミュニケーションをとるために、
本で紹介されていた会話のノウハウを早速使おうと思えて、すこし前向きに
なれました。
一番大切なのは、医師と患者のコミュニケーションなのですね。
また、東洋医学に関しては、ヨガセラピーを実践中の私にはとても近しい内
容で、自分のカラダのすべてを西洋医学という外科的アプローチに「おまか
せ」するのではなく、自分のカラダは自分でつくる!という姿勢を改めて後
押ししてもらえた気がします。
ここまでお読み下さって、ご興味がわきましたら、どうぞお手に取ってみて
ください。今の治療が不安に思っている方は、少し視野が広がったり、心が
軽くなったりするかもしれません、、、^^。
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著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
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パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
原著:The Fertility Diet
定価:1,890円(税込)
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山田聡子(やまだあきこ)
管理栄養士。日体協公認スポーツ栄養士。健康運動指導士。
青山学院大学国際政治経済学部卒。電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社
マーケティング局勤務を経て、東京健康科学専門学校栄養士科卒業。その後、
明治製菓株式会社ザバススポーツ&ニュートリション・ラボ勤務。全日本男
子柔道、バレーボール山本隆弘選手、トップリーグラグビーチーム、大学ラ
グビーチーム、ライフセービング選手などを栄養サポート。現在、スポーツ
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編集後記____________________________________________________________
最新ニュースや今週の必読記事でご紹介しているように、着床時期の性交は
妊娠率を低くしてしまうかもしれないとの研究報告がありました。
これまで、とにかく、性交の回数は多ければ多いほど、妊娠率が高くなると
考えられてきましたので、驚きました。
医学の「常識」もその時々で、アップデートされるべきものなのだというこ
となのですね。
とにかく、これからも、いろいろな方々にご協力いただきながら、妊娠する
ために「自分たちに出来ること、取り組めること」について、常に、最新の
情報を更新し、アップデートを怠らないようにしたいと、意を新たにしまし
た。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.573
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,490部
・まぐまぐ: 4,239部
・合計部数: 5,729部(7月6日現在)
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当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
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