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VOL.581 少しの勇気と楽しむ心

2014年08月03日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.581 2014/8/3
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・編集長コラム:「少しの勇気」と「楽しむ心」
・読者からのメール:「不妊治療終結について考える」を読んで
・はんなのカラダづくり日記:股関節をやわらかくしましょう
・妊カラ編集室から:「妊娠しやすい食生活」実践マニュアル付特別販売
・私たちが運営するサイト
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2014年7月28日 ドクターに訊く
不妊治療終結について考える
http://www.akanbou.com/doctor/interview18/
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集長コラム Aug.2014_______________________________________________
 
 「少しの勇気」と「楽しむ心」
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運動のダイエット効果について、とても興味深い、最新の研究結果が報告さ
れています。

それによると、全く同じ運動でも、「運動した」と思ってやるのと「楽しん
だ」と思ってやるのとでは、減量効果が違ってくるというのです。

被験者をランダムに2つのグループに分け、一方のグループは「今から運動
します」と、もう一方のグループは「今から美しい風景を楽しむ散歩をしま
す」と、それぞれ、言われ、ウォーキングしてもらったところ、その後のラ
ンチで、「運動をした」と認識しているグループは「風景を楽しんだ」と認
識しているグループに比べて、食後のデザートを食べる量が多かったとのこ
と。

デザートの食べる量以外でも、運動後の食事の量を調べる試験も行われてい
て、その結果も、「運動をした」と思ってるグループのほうが、「楽しんだ」
と思っているグループよりも、たくさんの量を食べたそうです。

「運動をした」と思って運動すると、頑張った自分へのご褒美として、食べ
過ぎてしまうのではないかというのが論文筆者の見立てのようです。

人間には「報酬システム」が備わっているので、意識するしないにかかわら
ず、そのシステムが働くようです。

「運動をした」感は、幸福感よりも、疲労感を伴うので、デザートに手が伸
びてしまうと。

いずれにしても、運動はダイエットに有効とされていますが、それは、あく
まで、カロリーを消費するからという「机上の理屈」であって、「実際に」
減量出来るかどうかは、取り組み方次第だというわけです。

このことを「妊活」にあてはめてみるとどうでしょうか?

「妊活をした」感は、頑張った自分へのご褒美になにを求めるのでしょうか?

もしも、簡単に手に入るものであればなんの問題もありませんが、自分の思
い通りにならないものならば、ストレスが溜まる一方になるリスクを伴うと
いうことになります。

もしも、そのストレスが妊娠を遠ざけるようなことになれば全く本末転倒的
です。

必要なことは、「妊娠のための活動」を、いくら頑張って、努力しても、
「妊娠」に反映されるとは限らないことを自覚すること、そして、今まで
「妊娠するため」と思って取り組んでいたことを、「楽しんで」取り組むよ
うにするという、至極、単純なことです。

論文筆者はこんなことも指摘しています。

自分が楽しいと思えることに取り組むことが、結局、「最も効果的」である
と。

大切なのは「少しの勇気」と「楽しむ心」だけなのかもしれません。

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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読者からのメール____________________________________________________

 「不妊治療終結について考える」を読んで
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前号のドクターに訊く「不妊治療の終結について考える」には大きな反響が
ありました。メールはもちろんのこと、お電話まで頂戴しました。今週は、
その中から2通のメールをご紹介させていただきます。

まずは、TYさんから。

---[TYさんからのメールここから]---

今回の杉本先生のお話、とても心に響きました。

私は結婚が39歳と遅く、41歳で体外受精を受け、42歳で出産しました。
もともと「後でこうすれば良かったと思わなくていいように」と始めた治療
ですが、初めての体外受精で授かることができたのはとても幸運だったこと、
もしできていなかったらいつまで続けただろうかということを、主人と話し
たことがあります。

調査結果にあるように、私も医学的データなどでは終結を決断できないと思
います。実際、先日第2子を流産した時、医師から5週めに「このホルモン
値では心拍が確認できるのは10%」とグラフを見せられても、「10人に
1人は心拍見えるんだ」と前向きにとらえ、その後も8週までホルモン補充
を続けさせてもらいました。

40代になると、妊娠自体がすでに「奇跡的」と思っているので、確率の低
いデータを見ても、今さら、、、という印象があります。私自身は第2子妊
娠を目指すのは45歳まで、と主人と決めていますが、もしこれが1人めだっ
たら、その時決断できるか自信がありません。ただ、今回の流産後の医師や
看護師のみなさんの対応がとても温かく、信頼度が増しました。

このような積み重ねで、きっと最終の決断をする頃の医師のアドバイスなど
もスッと入ってくるのかなぁと思います。

あとは、次の(子供を持つこと以外の)目標を見つけられる気持ちに少しずつ
変わって行ければ、納得して治療を終結できるのかなぁと思いますが、あく
まで理想です。

すごく苦しい決断なので、やはり家族のサポートは、本当に重要だと思いま
す。
---[TYさんからのメールここまで]---

TYさん、ありがとうございました。

精神的なケアについては、臨床心理士など、専門家の心理カウンセリングよ
りも、普段の日常の、医師や看護師さんから感じる心遣い、そして、パート
ナーとの関係が、結局は一番なのかもしれないですね。

私たちも最も印象に残ったことの1つでした。

もう1通は、momoさんからのメールです。

---[momoさんからのメールここから]---

7月27日付けのメルマガ拝読いたしました。
ものすごくタイムリーに考えている内容ですので、メールを入れさせていた
だきます。

現在50歳、8年越しに治療しております。
妊娠したのは2回(43歳、48歳の時、共に9週までで流産)、
5月に最後の移植を終えた(つもりでした)、
これが最後と公言し、凍結胚を移植しましたが、撃沈。
ドクターに「もう終わりです」と言った時、きょとんとされました。
最後にしようと思ってたのはこの時の移植が50歳の間に出産できる
最後のタイミングだったため。

8年越しに綴っていたブログにも
「終わりました」と書き、終了しました。 。。。が、

主人がどうしても諦めて欲しくないオーラを放っておりましたので、
条件付きで再開しました。

今年の1月に入ってから(50歳になってから)生理が5日で終らず、
よって14日目に排卵せず、高温期が短く、とても不安定でした。
年齢的に当然です。
なので、生理が5日で終って14日目前後で排卵しそうならば
採卵する、、、、と。

5月の撃沈以降、2か月続けて、13日目、14日目に採卵し、
3日後に移植できています。
でも、こんなことを続けていても妊娠、出産できないことは頭で
わかっています。
わかっていても止めることができません。

治 療を終結できた方が羨ましいです。
私の担当医は杉本先生と同じ考え方の方です。
「治療をすることで押しつぶされそうになっている患者さんには
(止めるように)背中を押すこともあるけど、そうでなく
淡々と続けられる患者さんにはどこまでも付き合います。」
と、おっしゃってます。

だからでしょうか、、、ずっと続けてしまってます。
この先も卵が採れなくなるまで、きっと続けると思います。
採れなくなった時、どうやって諦めつけるのか自分でもわかりません。

とりとめのない内容で申し訳ありません。
書きたいことはまだまだありますが、きりがありませんので。
こうやって悩みながら毎月採卵を続けている50歳がいることを
ご報告したかったまでです。

---[momoさんからのメールここまで]---

momoさん、ありがとうございました。

今回、「わかっていても止めることができない」という方が、たくさん、い
らっしゃるということが、改めて、わかりました。

そして、杉本先生がおしゃる通り、なにを目安に治療を終えればいいのか、
どのように終えればいいのか、誰にでもあてはまるやり方がない、というこ
とも、また、思い知らされるようでした。

けれども、先生が最後におっしゃった、「私も自分の行っているケアが100
点満点と思わないし、私の方法が合わない方もいることを理解しています。
だからと言って、100点になるまで何もしないというのは正しくないと思い
ます。100点の自信がなくても、治療終結という患者さんの辛い意思決定か
ら逃げずによりそっていくこと。そこまで付き合う覚悟を持って医師が診療
することが、患者さんを治療終結の苦しみから少しでも救うことができる方
法であると考えております。」という「志」をお手本とさせていただき、こ
れからも、皆さんの「声」を発信し続けていきたいと思います。

ありがとうございました。

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はんなのカラダづくり日記~体外受精の準備のために____________________

 第12回 股関節をやわらかくしましょう
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こんにちは、はんなです。
本のご紹介で、ちょっと寄り道しておりましたが、久々にヨガのポーズをご
紹介しようと思います。

暑い外から帰ってくると、汗だくでへとへと、エアコンを強にして冷たいも
のをぐっと飲みたくなりますが、そんなときこそエアコンを控えめにして、
常温の水で渇きをいやしたら、静かな部屋でポーズを取り、リラックスする
ことに集中してみましょう。

今日は座り方とポーズをひとつご紹介します。いつもどおり超簡単ですので
ご安心を。

まず安楽座で座ります。安楽座はよくヨガをしているひとがやっているアレ。
「安楽座」で画像検索すると一目瞭然、妙に背筋が伸びたように見える胡坐
(あぐら)のことです。

両方の足のかかとを重ねず、でも手前に引きつけるようにしてあぐらをかき、
胸を開くようにします。以前にこの連載で申しましたとおり、骨盤を立てる
ことを意識してください。

骨盤を立てながら座り続けるのは大変!という方は(わたしもそうなんです)、
お尻の下に丸めたバスタオルを差し込んで座ります。これで、楽な姿勢を維
持することができると思います。ヨガは難しいポーズ、と思っておられる方
は、ここではそれを忘れてください。わざわざ難しいポーズをがんばってす
る必要なんてありません。本当に楽な姿勢をとり、考え事をどこかに追いやっ
て、身体と一緒に気持ちをひたすら楽~にするのがポイントです。

次に、胸の前で「いただきまーす」のように両手を合わせ、ゆっくり5つ数
え息を吸い、吸い切ってこれ以上吸えないところで今度は静かに7数えて息
を吐いていきます。もし、吸う息より吐く息のほうが速いようであれば、普
段の生活での呼吸が浅い証拠。

吸う息より吐く息を長くするようにこころがけます。

吐き切った、と思ったら、そのあとに「最後にあと1つ吐く」と、吐く息を
より長くしやすいです。

呼吸を整えたら、こんどは股関節を開くため、座りながら足の裏と裏を合わ
せます。ヨガでは有名なポーズで、バタフライとか、合踵のポーズと言われ
たりします。このポーズによって、骨盤内の血流がアップします。

股関節がかたくて無理、とお思いの方は、すこし前に戻り、骨盤を立てるこ
とを再度意識してみてください。といってもやはり自力で立てるのは大変な
ので、バスタオルを入れるとなお良し。そうすると、足の重みが股関節だけ
にいかず、タオルにも分散されるので、結果的に、股関節を開くのが少し楽
に感じられるはずです。

ちなみに、身体が岩のように硬いうちの夫で試してみたところ、本当に少し
楽に足を開けるようになったと言っておりました。

この状態をキープできたら、そのまま、さらにゆっくりとした呼吸を繰り返
します。

ここまでが1セットです。いかがでしょう。

ところで、度々手前のことで恐縮ですが、わたしは股関節だけはやたら柔ら
かく、合踵のポーズはお手のものです。しかも自分では気づいておらず(皆
余裕でできるのかと思っていました)、先日ヨガインストラクターの友人に
指摘されはじめて気が付きました。

人にはひとつくらい、あまり役に立たない長所があるものだなーと、思わず
笑ってしまいました。

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著者:ジョージ・E・チャヴァロ(ハーバードメディカルスクール準教授)
   ウォルター・C・ウィレット(ハーバードメディカルスクール教授)
   パトリック・J・スケレット(ハーバードニュースレター編集者)
監修:志馬千佳(志馬クリニック四条烏丸院長)
翻訳:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
原著:The Fertility Diet
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山田聡子(やまだあきこ)
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▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
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編集後記____________________________________________________________

皆さんにお知らせがあります。

体外受精に臨む女性の「リラックス」をお手伝いするプロジェクトを9月よ
りスタートします。

「体外受精のためのヨガセラピー」として、リストラティブヨガをベースに
したプログラムで、3回の受講、3つのポーズを通して、深いリラックス状
態を導くというものです。

コースの詳細や9月コースの募集について、近日中にお知らせできる予定で
す。

プログラムはメディカルヨガの岡部朋子先生に監修いただき、医学的な見地
からは東京慈恵会医科大学産婦人科講師の杉本公平先生に監修いただきまし
た。

ヨガというと、いろいろなポーズを修得というイメージがあると思いますが、
リストラティブヨガは普通のヨガのようにポーズを「とる」という感覚では
なく、姿勢を補助する道具に身を預けることで、深い呼吸を楽しみ、精神を
深く安定させ、完全なリラクゼーション状態を導きます。

「頑張ること」ではなく、「リラックスする」ことが目的で、70分のクラ
スを3回受講するだけです。スタジオは東京都内です。

興味のある方は、このメルマガの特別号(近日配信予定)とサイト(近日公
開予定)をご覧ください。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.581
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,532部
・まぐまぐ: 4,204部
・合計部数: 5,736部(8月3日現在)
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