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妊娠しやすいカラダづくり No.594 2014/11/2
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今週の内容__________________________________________________________
・今週の必読記事:インフルエンザワクチンの摂取について
・今月のトピックス:アメリカ生殖医学会レポートその2
・編集室から:体外受精のためのヨガセラピーのこと
・私たちが運営するサイト
・編集後記
今週の必読記事______________________________________________________
インフルエンザワクチンの摂取について
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いよいよインフルエンザシーズンです。
「インフルエンザワクチンを接種したいんだけど、いつするのが一番いいの
でしょうか」
妊娠を考えている方を中心に、大変多いご質問なので、結論から。
・インフルエンザワクチンは、「妊娠を考えている方」「妊娠中(週数にか
かわらず)」「授乳中」、どの時期にも接種が可能です。
・妊娠中は防腐剤(チメロサール)が含有されていないワクチンが推奨され
ていますが、この防腐剤による、産まれてくる赤ちゃんへの影響はない、と
されています(つまり、通常のワクチンでも差し支えありません)。
これらの情報は、看護師の患者さんも曖昧ではっきり分からなかったことで
すので、一般の皆さんが知らなかった、と言っても、なんら恥ずかしく思わ
なくて結構ですよ^^
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http://cl-sacra.seesaa.net/article/110247767.html
▼産婦人科クリニックさくら「院長ブログ」
http://cl-sacra.seesaa.net/
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info@akanbou.com
今月のトピックス Nov.2014___________________________________________
果物や野菜の摂取量や残留農薬と精子の質や受精率との関係
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先週に引き続き、10月18日から22日までホノルルで開催されたアメリ
カ生殖医学会(ASRM)レポートをお送りします。
今週も、ハーバード大学のチャバロ先生の研究チームが発表され、大きな関
心を集めた「男性の野菜と果物の摂取量、そして、その残留農薬と精液所見
や受精率との関係」についてご紹介します。
━ 果物や野菜の摂取量や残留農薬と精子の質や受精率との関係
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、体外受精に臨むカップルの男性
パートナーがどんな野菜や果物をどれくらい食べているのか、そして、そこ
に残留している農薬の量と併せて、精液所見やその後の体外受精の受精率に
どのように関係するのか調べました。
この発表結果も高い関心を集めていました。
これまで男性の野菜や果物の摂取状況と精液所見との関係を調べた研究はあ
りましたが、残留農薬についても調べたのは初めてのことだったからです。
◎研究内容と結果
体外受精に臨むカップルの男性パートナー155名を対象に、治療前に食物
摂取頻度調査票で野菜や果物の摂取状況を調べました。
そして、アメリカ農務省が毎年発表している残留農薬の調査報告を元に、残
留農薬が多い野菜や果物と少ない野菜や果物にわけ、被験者の男性をそれぞ
れの野菜や果物の摂取量で4つのグループにわけ、精液所見、そして、その
後の体外受精の受精率との関係を解析しました。
その結果、野菜や果物全体の摂取量や残留農薬の少ない野菜や果物の摂取量
と精液所見との関連は見られませんでしたが、残量農薬の多い野菜や果物を
最も多く食べていた男性は最も少ない男性に比べて正常形態精子数が36%
少なく、総精子数が30%低いことがわかりました。
また、残留農薬の少ない野菜を多く食べる男性カップルほど、体外受精の受
精率が良好だったとのこと。
◎野菜や果物に残った農薬についてどの程度注意を払うべきなのか
今回の研究の結論は、残留農薬の多い野菜や果物は精液所見に悪い影響を及
ぼし、少ない野菜や果物は体外受精の受精率によい影響を及ぼしている可能
性があるというものでした。
ここで言うところの残留農薬は、もちろん、直接、測定したものではなく、
アメリカ農務省の年次レポートで公表されている数値ですから、残留農薬の
程度については、あくまで、目安にしか過ぎません。
ところが、統計学的に精液所見や受精率と関連するというデータが出たわけ
です。
この結果をどのように受け止めればいいのでしょうか。
そもそも、野菜や果物などに残留する農薬の量については、日本では厚生労
働省が作物の種類ごとにその基準を定めていますが、今回の研究では基準値
云々という問題ではなく、野菜や果物を、比較的残留農薬の多い種類と少な
い種類に二分し、それぞれの摂取量と精子の質や受精率の関係を調べたもの
です。
ですから、残留農薬、イコール、不妊の原因になるというわけではなく、精
子の健康のために出来る範囲で気をつけるに超したことはないということで
しょう。
もちろん、無農薬や有機栽培のものだけを厳選するのがベストなのでしょう
が、そこまでする必要はないだろうと、今回の研究チームのリーダーのチャ
バロ先生もおっしゃっています。
せいぜい、よく洗ったり、調理したり、農薬の影響を出来るだけ避ける術を
身につけて防衛する程度でよいのではないでしょうか。
また、いろいろな食材を偏りなく食べるだけでも残留農薬の影響を減らすこ
とが可能でしょうし、身体に備わった排泄能力が正常に働くようにバランス
よく食べることや運動することも大切なことでしょう。
それよりも残留農薬を避けるために野菜や果物を食べなくなるようなことが
あると、それこそ、本末転倒です。
いずれにしれも、食品添加物についても言えますが、現代社会では自分たち
が口にするものについては、正確な情報に接し、食材や食べ方を取捨選択す
ることが大切です。
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編集室からのお知らせ________________________________________________
体外受精のためのヨガセラピー
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私たち、妊娠しやすいカラダづくりの編集チームが主催し、運営する「体外
受精のためのヨガセラピー」11月コースの受講申込を受け付けています。
http://www.akanbou.com/yoga/
さて、「体外受精のためのヨガセラピー」ですが、そもそも、どんなことを
するのか、また、リストラティブヨガとはどういうものなのか、などの質問
が多く寄せられています。
そこで、あらためて、「体外受精のためのヨガセラピー」について、お話し
させていただきたいと思います。
◎なぜ、「体外受精のためのヨガセラピー」なのか?
不妊治療をやめた途端、授かったということが、不思議なほどよくあります。
それは、治療中は「頑張っていた」からではないでしょうか?
つまり、自分では意識することなく、力が入っている状態が続いていたので
はないか、そして、その状態から解放されることで、ココロもカラダもゆる
み、妊娠によい影響を及ぼしたのではないか、とても抽象的ですが、そのよ
うに私たちは考えています。
でも、治療中は、頑張り、力が入ってしまうのは、当然というか、当たり前
のことでもあります。
治療を受ける決意を固めたり、スケジュールを調整したり、お金の算段を立
てたり、もしかしたら、恐怖や痛みに耐えたりといったこともあるかもしれ
ないからです。
その上で、頑張りが大きいほど、期待もふくらみ、望みが叶わなかったとき
の落胆も大きくなります。
力が入っていることさえ、意識していないわけですから、そこから自分を解
放するという発想にさえならないかもしれません。
それどころか、妊娠の近づくために治療以外になにか出来ることはないかと、
ますます、頑張っているかもしれません。
本当に悩ましいことです。
そんな中で、ココロとカラダをゆるめる機会をもつことこそが、とても大切
なのではないかと、私たちは考え、そして、そのための適切な方法を、かね
がね、模索してきました。
これまで、気功クラスやエアロビクスのクラスを開催し、それなりにお役に
立てたと自負しています。
ただ、それらの経験から得たのは、頑張っている上に、さらに、なにかを練
習したり、身につけたりしようとすることは、常にうまくいくとは限らない、
時として、逆効果になりかねないという事実でした。
要するに、妊娠に近づこうと頑張れば、頑張るほど、皮肉にも、かえって、
遠ざかってしまうことがあるということでした。
普段から頑張っているうえに、さらに頑張るのは違う!そう確信しました。
そんなタイミングで出会ったのが、メディカルヨガであり、リストラティブ
ヨガだったのです。
◎心とカラダをゆるめる「リストラティブヨガ」って?
「リストラティブ」というのは「回復させる、取り戻す」という意味で、次
々とポーズをとるヨガとは違います。
静かに、全身をボルスターなどの補助具に身を委ねて休むだけで、心とカラ
ダを究極のリラクゼーションへ導く「何もしないヨガ」です。
本当かな?って思うかもしれません。実際、私たちも、そう思っていました
から。
でも、ストレスフリーな姿勢で休むことで、副交感神経が優位になり、深い
リラックス状態が得られるのです。
疲労回復はもちろん、ストレスやそれに付随する様々な不調を未然に防ぐこ
ともでき、続けるうちに姿勢もよくなり、内臓が本来あるべき位置にもどり、
基礎代謝が上がり、血行が良くなるため冷えも解消される効果が期待される
というわけです。
◎体験してみてください!
講釈はこれくらいにしておきます。まずは、3回のコースを受講し、体験し
てみてください。
お断りしておきますが、3回受講するだけで、継続した効果が得られるわけ
ではありません。
そんな魔法のようなものではありません。
初回にマニュアルを配布しますので、10分でも、15分でも自宅で続けて
ください。
体外受精の治療周期中、自宅で続けることが大切です。
私たちは体外受精に頑張っているあなたの「リラックス」をお手伝いしたい、
そう願って、このコースを運営してます。
尚、受講された方、全員に「妊娠しやすい食生活」をプレゼントとします。
http://www.akanbou.com/shoku/
皆さんのご参加をお待ちしています!
---開催概要---
・内 容:ヨガセラピー(70分)×3回
・日 程:毎月第2、3、4土曜日の15:20~16:30
・受講料:13,200円(税込)
・定 員:12名
・講 師:小山 紀枝 先生
・場 所:スタジオトゥルシー(東京都港区芝5-13-14)
---体外受精に臨む女性の"リラックス"をお手伝いするプロジェクト---
・監修者:ルナワークス代表 岡部朋子先生
http://medical-yoga.luna-works.com/index.html
http://www.akanbou.com/medical_yoga/
・監修者:東京慈恵会医科大学産婦人科講師 杉本公平先生
http://www.akanbou.com/doctor/interview18/
・運営者:株式会社パートナーズ・妊娠しやすいカラダづくり
▼只今、11月コースのお申し込み受付中です
1)メールにてお申し込みください。
メールに「ヨガセラピー11月コース受講希望」とし、お名前、年齢、連絡
先をお知らせください。
2)受付確認と受講案内のメールをお送りします。
事務局から受付確認と受講案内のメールをお送りします。
・メール送付先:info@akanbou.com
*コース内容の詳細や受講に関してのお問い合わせもメールにて受付ます。
*体外受精のためのヨガセラピーとしていますが体外受精を受けていない
方でも受講いただけます。
▼受講された方全員に「妊娠しやすい食生活」をプレゼントします!
体外受精のためのヨガセラピーを受講された方全員に「妊娠しやすい食生活」
をプレゼントします。
▼体外受精のためのヨガセラピー公式サイト
http://www.akanbou.com/yoga/
皆さんの受講をお待ちしています。
主催:株式会社パートナーズ・妊娠しやすいカラダづくり
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ヨガセラピーに関してのお問い合わせは下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
私たちが運営しているサイト__________________________________________
▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/
▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/
▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/
▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html
編集後記____________________________________________________________
「不妊ストレスにさようなら」という本を、出版社から送っていただき、読
んでいます。
送っていただいたから宣伝するわけではなく、本当によい本だと思いました。
著者はバーバラ・ブリツアーというアメリカ人女性で、不妊に悩むカップル
のために、ストレスを低減して、妊娠力を高めるためのセラピーやカウンセ
リングに携わり、高い実績を上げている著名な方のようです。
彼女が行っているマインドボディテクニックの効果はアメリカ生殖医学会誌
でもいくつもの論文をみかけます。ハーバード大学の関連クリニックでもあ
るボストンIVFでも患者さん向けのストレス低減プログラムとして実施さ
れています。
単なる気休めの言葉や方法論ではなく、科学的な根拠に基づいていた内容で
あるところが一番の特長だと思います。
読み終えたら、改めて、このメルマガでご紹介させていただきたいと思いま
すが、私の推薦だけで読んでみたいと思った方のためにアマゾンのリンクを
貼っておきます。
http://urx.nu/dFPl
体外受精のためのヨガセラピーも参加をお待ちしています。
http://www.akanbou.com/yoga/
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.594
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,680部
・まぐまぐ: 4,118部
・合計部数: 5,798部(11月2日現在)
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