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VOL.600 「がんばらない」という妊活のすすめ

2014年12月14日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.600 2014/12/14
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今週の内容__________________________________________________________

・今週の必読記事:妊娠には「ニュートラルな気持ち」で!
・今月の特集:2014年にアクセスの多かった特集記事
・体外受精のためのヨガセラピー:がんばらない妊活のすすめ
・私たちが運営するサイト
・編集後記


今週の必読記事______________________________________________________
 
 妊娠には「ニュートラルな気持ち」で!
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リプロダクションクリニック大阪院長の松林秀彦先生は、妊娠にはニュート
ラルな気持ちで臨むことが大切であるとご自身のブログでアドバイスされて
います。赤ちゃん待ち期間の気持ちの持ち方についてとても参考にしいただ
けるはずです。

以下、松林先生のブログ記事です。

「先生の患者さんで妊娠、出産した最高齢の方は何歳ですか?」と訊かれる
ことがあります。「50歳の方です。ただし、妊娠治療中ではありません、
治療をやめた後の自然妊娠です」と答えると、皆さんビックリされます。そ
の方の妊娠、出産については、英語の論文として2003年に発表し、「治
療をやめることは妊娠を諦めることではない」こと、「平穏な心が大切であ
る」ことを示しました。自分の論文を紹介するのは少々ためらいがありまし
たが、治療の際の気持ちの持ち方や治療の終結を考える際の一助として頂け
れば幸いです。

*続きはこちらから
http://ameblo.jp/matsubooon/entry-11831273247.html

▼「松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ」
http://ameblo.jp/matsubooon/
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記事についてのご意見やご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今月の特集 Dec.2014_________________________________________________
 
 2014年にアクセスの多かった特集記事
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2014年も残すところあと2週間少々になりました。今年も私たちが運営
するサイト「妊娠しやすいカラダづくり」にたくさんの方にアクセスいただ
きました。2014年1月1日から昨日までのユーザー数は1,633,319、
ペジビューが5,644,279と、おかげさまで、年々、増加の一途をたどって
います。

より皆さんのお役に立てるように、現在、サイトをリニューアル中です。リ
ニューアルのテーマは関心の高いトピックを深く掘り下げるような構成とス
マホ対応です。来年の2月1日の予定です。

今週は2014年にアクセスの多かった特集記事ベスト5をご紹介します。

・2014年に5番目にアクセスの多かった特集

「納得のいく治療を選択するための治療成績予測ツール」

自分たちの妊娠率を予測することができる信頼できるツールを2つ紹介して
います。1つは、今後1年間に自然妊娠して、出産に至る確率、もう1つは
体外受精や顕微授精の妊娠率を予測するものです。

いずれもサイト上で、必要な項目を入力するだけで妊娠率を自動計算してく
れるもので、誰でも簡単に使えます。

http://www.akanbou.com/topics/topics/037.html


・2014年に4番目にアクセスの多かった特集

「体内時計を整えて卵巣の老化を遅らせる」

最近の遺伝子工学や分子生物学の発展は、私たちの身体に備わった生体リズ
ムが、さまざまな身体の働きをコントロールし、老化のスピードと密接につ
ながっていることを解き明かしてくれました。

ところが、現代に特有の生活スタイルは、大自然のリズムに従うのではなく、
利便性などの人間の都合を優先しています。

文明の発展は、その結果として、自然のリズムを断ち切ってしまうところが
あり、私たちには全く意識されることなしに、私たちに備わっている生体リ
ズムが徐々に変化し、自然のリズムとの調和が乱れてしまうことで、さまざ
まな病気や体調不良を招くことになってしまいました。

その一つに早期卵巣機能低下による不妊症があるのではないかと考えられる
というわけです。

母なる自然と言われ、自然のリズムは新しい命を生み出す源なのです。そこ
で、母なる大自然のリズムを大切にし、私たちの身体に備わったリズム整え
ることで、子どもを授かり、産み、育てる力を回復させることを考えていま
す。

http://www.akanbou.com/topics/topics/046.html


・2014年に3番目にアクセスの多かった特集

「30代後半、40代からの不妊治療を考えるうえで」

不妊治療をスタートする年齢が、年々、高くなり、通院している患者さんの
平均年齢が40歳代になったというクリニックもあり、私たちのところに寄
せられるご相談も、30代後半、40代で結婚した、あるいは、子づくりを
はじめたのだけれども、「どのタイミングで不妊治療をスタートすべきか」
とか、「すぐに体外受精からはじめたほうがいいのか」というような内容が
多くなって久しくなります。

この世界で「高齢」とされる年齢から治療をはじめるとなると、1回の治療
で妊娠できる確率が低くならざるを得ないわけで、ゆっくりはしていられま
せん。

通院をはじめるタイミングとしては、30代後半、具体的には37歳以上に
なれば、1年待たなくても、半年くらいではじめるのがよいというのが一般
に言われているようですが、治療の進め方については、基本検査の結果、女
性側にも、男性側にも異常なしということであれば、どれくらい急ぐのがい
いのか、なかなか、判断に迷うところだと思います。

そのために参考にしてもらえそうな研究報告を紹介しています。

http://www.akanbou.com/topics/topics/63.html


・2014年に2番目にアクセスの多かった特集

「胚移植後の生活や性交が妊娠率に及ぼす影響」

体外受精で胚移植を受けてから判定日までの「過ごし方」については、治療
を受けている方であれば、一度は、思案したり、悩んだりすることかもしれ
ません。

体外受精を受ける前の日常の運動や胚移植後の身体活動とその後の妊娠率、
そして、胚移植後の性交と妊娠率との関係についての研究ではどのような結
果が報告されているのでしょうか。

アメリカのノースカロライナ大学チャペルヒル校の医科大学院の研究グルー
プが関連病院で体外受精を受けている間者さんを対象に実施した研究結果を
ご紹介しています。

http://www.akanbou.com/topics/topics/61.html


・2014年に1番アクセスの多かった特集

「質のよい卵子を育むための90日間体質改善計画」

質のよい卵子に成熟してくれる環境をつくること、そして、質のよい卵子に
発育することを阻害要因を排除すること、これを薬剤やホルモン投与ではな
く、セルフケアで体内環境を改善しようというものです。

卵子の元の細胞は、ホルモンの刺激を受けて、3周期かかって、発育し、成
熟します。当然、質のよい卵子が育つ体内環境をつくるのも、最低3ヶ月必
要になりますので90日間体質改善計画なのです。

http://www.akanbou.com/topics/topics/023.html

皆さんからのご感想やご意見、ご希望をお気軽にお寄せください。今後の特
集記事の参考にさせていただきたいと思います。

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


体外受精に臨む女性の"リラックス"をお手伝いするプロジェクト________

「体外受精のためのヨガセラピー」受講申込受付中!
 http://www.akanbou.com/yoga/
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◎体外受精を補完するヨガセラピー

ある研究では不妊経験で生じるストレスの源として最も大きいのは、子ども
が授からないことそのものよりも、治療が報われないことであると報告して
います。

考えてみれば、体外受精においては、その成功率をみてみると、報われるこ
とよりも、報われないことのほうが多いわけで、年齢的な問題があると、な
おさらのことです。

その一方、こころとからだの関係は密接ですから、ストレスがホルモンや自
律神経に影響し、妊娠率を低下させるおそれがあります。

問題は、体外受精では、ある程度、治療を繰り返す必要があるにもかかわら
ず、そのことが、かえって、妊娠を遠ざけてしまうという、なんとも皮肉な
悪循環に陥ってしまいかねないということです。

そのため、特に、体外受精に臨む女性にとって、ストレス対処は適切な治療
を受けることと同じくらい大切なことです。

ところが、日本は世界で最も多くの体外受精が実施されているにもかかわら
ず、確立された治療中のストレス対処法は存在しません。

そこで、私たちは、ストレスを軽減し、ココロとカラダのバランスを整え、
妊娠、出産を目指すという、補完療法として「体外受精のヨガセラピー」を
開催しています。


◎なぜ、リストラティブヨガなのか

私たちは、現在進行形で体外受精に臨む女性のための補完療法の要件は特別
なスキルの習得が不要で、誰にでも取り組めるものであると考えました。

そのため体外受精のためのヨガセラピーは「リストラティブヨガ」をベース
にしています。

リストラティブヨガは、まだまだよく知られていないかもしれませんが、ア
メリカではメディカルヨガとして医療現場で導入が進められているようです。

ヨガといっても、誰しもイメージする、インストラクターにならって、例の
奇妙なポーズをとり、筋肉に刺激を与えるヨガではありません。

このヨガの最大の特徴は、普通の人にできないような難しいポーズを全く入
れていないこと、そして、身体を預けられるプロップスという補助具を使う
ことです。

「リストラティブ」というのは、「回復させる、取り戻す」という意味で、
まったく、ストレッチをしません。筋肉を緊張させず、プロップスの上に
身体をあずけ、「なにもせず」に、「休むだけ」です。

ストレスがあって身体が緊張している状態、心が弱っている状態では、次々
とポーズをとって、刺激や緊張を与えるのはかえって合いません。

そのため、リストラティブヨガは、いわば、副作用のリスクの全くないリラ
クゼーション法であると言えます。


◎なぜ、リストラティブヨガで深いリラックスが得られるのか

「休むだけ」とか、「なにもしない」というのはわかりづらいと思います。

そもそも、通常のヨガは私たちが普段使わない筋肉に刺激を与えるポーズに
取り組みながら、最後に屍のポーズでリラックス状態に入ります。刺激(緊
張)→刺激(緊張)→弛緩というふうに、刺激を与えることで、最後のリラク
ゼーションのときに自然に身体の力が抜ける仕組みになっています。

もしも、いきなりヨガマットの上に仰向けになり、リラックスしてください
と言われても、なかなかリラックスできるものではありません。その前段階
の身体を動かすから、きちんと休めるのです。

それに対し、リストラティブヨガでは、筋肉を緊張させずに、プロップスの
上に身体を預けるだけで深いリラックスが得られる仕組みになっているので、
刺激なしでも休むことができるのです。

仰向けというのは、もしいきなり行えば、かなり身体のいろいろな筋肉を緊
張させたまま休むことになり、本来あまり気持ちのいいポーズではありませ
ん。

リストラティブヨガのポイントは、身体の関節を少し曲げた状態で保てるよ
うに地面と身体の間に支えがあるようにするところです。

だからこそ、誰でも無理なく行えるため、副作用のないリラクゼーション方
法である補完代替療法として、アメリカでは医療現場から注目を集めている
そうです。


◎胸を開き、股関節を開くと、「こころ」も開く

リストラティブヨガは、つかみどころがない「こころ」を開くには、わかり
やすい「からだ」を使うほうが近道ではないかという発想からはじまってい
ます。

プロップスを使うことで、無理に緊張させることなくポーズをとることがで
き、背骨をバランスよく配置し適度な圧迫と伸展によって全身の緊張が解放
されるようにデザインされています。

不妊治療を受けても妊娠に至らない(報われない)周期が続くと、次第に胸
のあたりを狭め、「からだ」で自分の「こころ」をかばうようになります。

また、股関節が硬くなって、内腸骨動脈の血流悪化し、お腹に新鮮な酸素や
栄養が届けられにくくなります。

実際にヨガセラピーの代表的なポーズであるヒラニヤガルバ(輝く黄金の子
宮)で20分ぐらい休むと、胸が開かれ、次第に呼吸が深くゆっくりとなっ
ていくことがわかります。

そして、股関節の血行がよくなっていきます。さらに、冷えていたお腹もぽ
かぽかしてきます。股関節の可動域が大きければ、その分下半身の収縮率も
増し、ポンプ作用で血液やリンパ液の流れもより一層促進されます。骨盤内
の血流もアップします。

また、ボルスター(補助具の1つ)によってなかなかストレッチしにくい腰
椎が無理なく後屈されるようになるのも特徴です。


◎15分で深いリラックス状態に

ポーズをとって暫くすると、心拍数や血圧が下がり、うたたねをしているよ
うなリラックスした状態に入ります。話しかけられても人ごとのような感じ
がして返事がおっくうになります。返事をしなくても罪悪感を感じないほど
リラックスできているのです。

そして、更に時間が経過すると、まるで幽体離脱のような状態が続きます。
その状態が、防御も攻撃も忘れ、本当の意味でリラックスできている状態
なのです。

現代人の生活において一番不足しているのは深いリラックスです。私たちは
人生で常に何かしら努力をして緊張した状態で生きています。夜寝ていると
きでも深い休息を得ることが難しい身体になっている人さえいます。

過度のストレスや緊張は身体に悪影響を与えます。そのためにも、積極的な
リラックス方法を知ることは、妊娠しやすいカラダづくりにつながります。


◎がんばらないという妊活

体外受精のためのヨガセラピーでは、3回の受講で、3つのポーズを通して、
深いリラックス状態を身体で体験していただくことを意識しています。

そして、受講後は自宅で続けていただければと考えています。

ヨガは基本的に、自分への思いやりの行為です。自分を許し、労わってあげ
る方法です。リストラティブヨガを通じて、ぜひあなたも身体を鎮めて、身
体の声を聴いてあげて、ほんとうのリラックス状態を体験してみてください。

ただし、くれぐれも、「毎日、忘れず、きちんとやろう!」なんて思わない
でください。

妊娠は要件を揃えれば成立するというようなものではありません。そのため、
努力が頑張りでどうにかなるものではなく、頑張れば頑張るほど、かえって、
逆効果になりかねません。

「こころ」と「からだ」を妊娠しやすい状態にするのは「がんばらないこと」
です。

ただ、リストラティブヨガで「きもちよさ」を感じ、マイペースで取り組ん
でみてください。

▼体外受精のためのヨガセラピー公式サイト
http://www.akanbou.com/yoga/
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ヨガセラピーに関してのお問い合わせは下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


私たちが運営しているサイト__________________________________________

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼お子さんを望まれるふたりのためのサプリメント
→「BABY&ME」
http://babyandme.jp/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html


編集後記____________________________________________________________

体外受精のためのヨガセラピーは「リストラティブヨガ」という聞きなれな
リプロダクションクリニック大阪院長の松林先生がアドバイスされる、妊娠
には「ニュートラルな気持ち」で!というのは、「がんばらないという妊活
のすすめ」に通ずるところがあります。

不妊治療をやめたり、休んだりした途端、妊娠することがよくあるのも、こ
ころが解放されたことによるところが大きいのでしょう。

東京以外のところでも、「体外受精のためのヨガセラピー」を開催してほし
いというご希望をお寄せいただいています。

先のことにはなりますが、なんらかの形で実現したいと考えています。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.600
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,735部
・まぐまぐ: 4,068部
・合計部数: 5,803部(12月14日現在)
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