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妊娠しやすいカラダづくり No.637 2015/8/30
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事:内膜の厚さよりも見え方が重要
・今月のトピックス(2):夏の終わりのセルフケア
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2015年8月18日 最新ニュース
妊娠前の食生活と子の先天性心疾患発症リスク
http://www.akanbou.com/news/news.2015083001.html
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2015年8月29日 曇り時々雨、のち晴れますように
やってみないとわからない
http://qq2q.biz/nAnP
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2015年8月29日 授かるレシピ
【授かるベーシックレシピ】万能薬味
http://www.akanbou.com/column/recipe/20150829.html
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今週の必読記事______________________________________________________
内膜の厚さよりも見え方が重要
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子宮内膜の厚さが薄くなるほど妊娠率が低くなるとの研究報告があり、不妊
治療を受けている女性の中には子宮内膜の厚さに神経質になるが少なくない
ように思います。
どんなことでも「数値」で出ると、その大小やレベルが明確になるので、つ
いつい、その動きが気になってしまうのは仕方のないことなのかもしれませ
ん。
ただ、過剰に心配したり、なんとかしようと頑張り過ぎると、そのことがか
えって、ストレスになって、悪い影響を及ぼしてしまいかねません。
そもそも、子宮内膜の厚さと妊娠率の関係を調べる場合、それ以外の要因を
取り除く必要があります。妊娠できなかったのは「子宮内膜の薄さ」ではな
く、他の要因によるものかもしれないからです。
リプロダクションクリニック大阪院長の松林先生のブログで紹介されている
研究報告では、着床前診断を実施し、染色体異常のない胚だけを対象にし、
子宮内膜の「厚さ」や「見え方」(質と言えるのでしょうか?)と妊娠率と
の関係を調べたところ、着床できるかどうかは「厚さ」ではなく「見え方」
だったことがわかったという結果です。
つまり、子宮内膜の厚さはそれほど気にする必要はないかもしれないという
ことになります。
このことを知っておくだけでも治療に臨む気持ちも持ち方が変わってくるか
もしれませんね。
▼記事はこちらから。
http://ameblo.jp/matsubooon/entry-12063134144.html
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今月のトピックス Aug.2015___________________________________________
夏の終わりのセルフケア
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あの猛暑はなんだったんだと思えるくらい、お盆を過ぎた頃から、ずいぶん、
過ごしやすくなりました。
セルフケアについてのお考えや活動に、共感し、教えられるところの多い、
伊豆高原のやすらぎの里の大沢先生は「8月もお盆を過ぎたら『夏は終わっ
た』と考えて、心を静めよう」、とおっしゃいます。
大沢先生は、セルフケアのポイントの1つとして「エアコン対策」を挙げて
おられます。
なぜなら、夏はエアコンによって屋外と室内、乗り物の中の温度が大きくな
り、身体の体温調節機能がフル回転したからです。
■体温調節機能の戸惑い
そもそも、私たちの身体には外部の気温が上がったり、下ったりしても、体
温を37℃前後の一定に保つ調整機能が備わっています。
37℃というのは体内のさまざまな代謝に関わる酵素が最も働きやすい環境
だからだそうです。
そのため、暑くなれば、汗をかくことで、寒くなれば、筋肉をふるわせるこ
とで、体温を一定範囲内に保とうとします。
ところが、本来、夏は暑いのにもかかわらず、エアコンのきいた環境でいる
ことや屋外と屋内の気温の差は、その体温調節機能を戸惑わせ、自律神経の
バランスに影響を及ぼします。
自律神経は、体内で独立しているわけでなく、ホルモンや免疫系統と互いに
密接に情報を交換しあっています。それらは、すべて脳の視床下部が命令を
発しているからです。
そして、体温調節機能が戸惑っても、若い頃は、若さでカバーできますが、
30代も半ばを過ぎると自律神経のバランスを崩してしまったり、さらには、
ホルモンバランスにも影響を及ぼしてしまいかねません。
このような理由で夏の終わりに自律神経をメンテナンスすることはとても重
要なのです。
■自律神経のバランスを整える
自律神経を整えるということになるのですが、そもそも、自律神経とは、私
たちの意志とは無関係に働く、自立(自律)した神経なわけですから、直接
どうこうできるものではありません。
そのため、間接的に働きかけることになります。
自律神経は、交感神経と副交感神経が交互に働くことで、身体のさまざまな
機能をコントロールしているとされています。
自律神経のバランスを整えるということはそれらのメリハリをつけるという
イメージです。
1)とにかく動いて汗をかくことを心掛ける
まずは、運動です。身体を動かすことで、じわしわと汗が出てくるような、
自然な発汗を促すのが効果的です。
体温調節機能が低下してしまうと、汗をかきにくくなってしまうことがあり
ます。
湯船に浸かったり、半身浴でも、汗をかくことができますが、身体を動かし、
体温をあげて汗をかくほうが効果的に自律神経のバランスを整えることつな
がります。
2)深呼吸(呼吸法)をする
深く、ゆっくりとした呼吸を繰り返すことは、自律神経のバランスを整える
のにとても効果的です。
ゆっくりと、深く、息を吸うと、交感神経優位になり、反対に、ゆっくりと、
深く、息を吐くことで、副交感神経が優位になります。
このことを繰り返します。
3)大笑いします
呼吸法と同様、大笑いしているときは、交感神経優位になり、その後、副交
感神経が優位になります。
夏の終わりのセルフケアなんていうほどのこともないかもしれませんね。身
体を動かし、深呼吸を繰り返し、大笑いする。
エアコンという、ある意味で、不自然な環境にいることによって、起こりえ
る身体のバランスの狂いは、人間として備わった身体の働きのメリハリをつ
ける、つまり、人間として(進化論的に)、自然な状態を維持することで元
通りになるのですね。
■体温を上げる
夏から秋にかけては、改めて、身体を冷やさない、そして、意識的に体温を
上げることが大切な時になります。
夏は、本来、暑い季節であるにもかかわらず、薄着とエアコン、飲食で、身
体を冷やすのが、現代の夏だからです。
季節が変わり、気温が下がってくると、さらに、身体を冷やしてしまうこと
になりかねません。
そのためには自らの体温を維持することが最も効果的です。
身体の温かさのもとになる「熱」は、食べた糖や脂肪などのエネルギー源を、
呼吸で取り入れた酸素によって、燃やすことで、エネルギーが放出され、産
み出されます。
エネルギーの代謝に伴い産生されるわけです。
そのため、体温を上げるには、まずは、このエネルギー代謝がスムースにい
くようにすること、そして、基礎代謝を高めることになります。
1)エネルギー代謝をスムースにする
エネルギー代謝をスムースにするためには、エネルギー源になる糖や脂質を
しっかりと食べ、それらを燃やすための酸素を効率的に取り込む(呼吸法)、
そして、、代謝をすすめるのに必要なビタミンやミネラルなどの微量栄養素
を不足することなく摂取するということになります。
2)基礎代謝を高くする
私たちの身体は絶えずエネルギーを消費しています。つまり、活動時だけで
なく、安静時にも、エネルギー源を燃やして、エネルギーを産生し、熱を放
出しているわけです。
そして、安静時のエネルギー消費のことを安静時代謝と言うのですが、これ
が基礎代謝で、基礎代謝で消費されるエネルギーのほとんどが、体温をつく
るわけです。
ですから、体温を高くするためには、この基礎代謝を高めるのが最も効果的
です。
そのためには、基礎代謝の中で最も熱を産み出す筋肉をつけることです。
筋肉は身体の中の最大の臓器であり、筋肉も細胞でできているわけですから、
動かしていないときでも、活動しています。
筋肉は、安静時に最も多く、熱を発するのです。
そして、筋肉を増やすためには、腕立て伏せやスクワット、腹筋、ダンベル
運動などの筋力トレーニングを習慣化することです。
体温を上げるためには、これらの筋力運動を根気よく続けることです。
3)たんぱく質の多い朝ごはんを食べる
体温は夜中の2〜3時頃最低になり、明け方から徐々に上昇し始めます。
朝に体温をしっかり上昇させるためには、食べること、それも、熱の産生が
より多くなるたんぱく質をとることです。
朝食をしっかりと食べることです。お勧めは、和食(ごはん、納豆、卵)で
す。納豆と卵の組み合わせは理想的なたんぱく質だからです。
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・翻訳書:妊娠しやすい食生活
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編集後記____________________________________________________________
今週は、この時期恒例の「夏の終わりのセルフケア」をお送りしました。
8月も終わりになると秋の気配を感じます。秋は、収穫の季節で、実りの秋
なんて言われますが、そんな新しい生命を育む自然界のメカニズムは、人間
にも大きな影響を及ぼしているようです。
1年のうちで、最終月経が10月と11月だったという人の流産率が最も低
いという研究報告があります。
横浜市の病院で、平成元~3年に受診した妊婦の最終月経があった月別に3
年間の平均流産率を集計したところ、最終月経が10月と11月だった人の
流産率だけがいずれも7%と低く、ほかの月は16~22%と2倍以上だっ
たとのこと。
動物では、繁殖期というものがありますが、それは、まさに季節の影響です。
例えばニホンザルの場合、秋以降に分泌されるホルモンの刺激で生殖が促さ
れ、また、ホルモンの抗酸化作用が卵子を傷つきにくい状態に保っていると
考えられているそうです。
これからの季節、ガンバリ甲斐があるということですね。
ただし!1日中、エアコンの中で、季節感のない生活を送っていると、そん
な自然界の恩恵も享受しにくくなるかもしれません。
しっかり、自律神経をメンテナンスしましょう。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.637
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理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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