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妊娠しやすいカラダづくり No.645 2015/10/25
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事:果物や野菜は身体だけでなく心も守ります
・今月のトピックス:アメリカ生殖医学会学術集会の発表から(2)
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2015年10月23日 曇り時々雨、のち晴れますように
食欲の秋
http://qq1q.biz/oL5o
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2015年10月23日 授かるレシピ
【授かるベーシックレシピ】5分でできるサーモンマリネ
http://www.akanbou.com/column/recipe/20151023.html
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2015年10月21日 Q&A
主人の精神的な面が問題なので、どうしていいかわかりません。
http://www.akanbou.com/qa/qa.2015102101.html
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2015年10月21日 最新ニュース
排卵期以外でも性交することで免疫的に妊娠に有利になる
http://www.akanbou.com/news/news.2015102101.html
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2015年10月21日 授かるレシピ
【ピタッと着床レシピ】包丁いらず!丸ごとピーマン煮
http://www.akanbou.com/column/recipe/20151021.html
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info@akanbou.com
今週の必読記事______________________________________________________
果物や野菜は身体だけでなく心も守ります
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新鮮な野菜や果物をたくさん食べる伝統的な地中海地方の食事スタイルに近
い食事パターンの人は生活習慣病などの病気にかかりにくいことがこれまで
多くの研究で確かめられています。
生活習慣病の未病という面がある不妊症も例外ではないようで、地中海食に
近い食べ方をしているカップルはそうでないカップルに比べて体外受精の治
療成績よいという研究報告もあります。
さらに、うつ病にもかかりにくいことがスペインの大学が実施した調査で明
らかになったというのです。
精神的な病気も食生活が関係しているということになります。
オメガ-3系脂肪酸、野菜、果物、豆、ナッツ、適量の赤ワインが鍵になると
のこと。
▼記事はこちらから。
http://qq1q.biz/oLcH
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今月のトピックス Oct.2015___________________________________________
アメリカ生殖医学会学術集会の発表から(2)
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10月17日から21日までボルチモアで今年のアメリカ生殖医学会が開催され
ました。
世界の生殖医療の基礎研究や臨床に携わるドクターや研究者が集い、日頃の
研究成果が発表されますので、「最新」で、「最先端」の情報が得られる機
会です。
先週に引き続き、栄養をはじめとするライフスタイルと生殖機能に関連した
発表をピックアップしてご紹介します。
今週は、「脂肪と卵巣の働きの関係」と「男性の下着の種類と精子の質との
関係」です。
(1)脂肪と卵巣の働きの関係
脂肪の摂取と卵巣の働きには密接な関係があるようです。
伝えたいこと
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脂肪の摂取と女性の妊娠する力は密接に関連しています。肥満か肥満でない
かにかかわらず、摂取している脂肪の種類や量が問題で、脂肪を過剰に摂り
過ぎないこと、加工食品やファストフード、スナック菓子などは控えめにす
ることが大切です。
発表(1)トランス脂肪酸の摂取量と体外受精の治療成績の関係
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ノースカロライナとサウスカロライナの研究グループは、初めて体外受精を
受ける60名の女性の月経周期8日目の血液を採取し、赤血球の脂肪酸組成と
体外受精の治療成績との関係を調べました。女性は、全員、40歳以下で体
重50mg以下、AMHは1.0超、そして、子宮内膜に異常はありませんでした。
その結果、エライジン酸が多い女性では胚盤胞到達率や受精率が低く、移植
可能な胚や胚盤胞の数も少ないことがわかりました。
エライジン酸は代表的なトランス脂肪酸でマーガリンや菓子パン、ドーナツ、
クッキー、フライドポテト、冷凍食品などに多く含まれています。
P-332 OMEGA-3 FATTY ACIDS AND IN VITRO FERTILZATION:
DO SERUM LEVELS AFFECT OUTCOMES?
発表(2)高脂肪食と卵巣機能の関係
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コロラド大学の研究チームは、5週齢のマウスに低脂肪食か、高脂肪食の餌
で10週間飼育し、高脂肪食で飼育したマウスを肥満(体重25g超)、やせ
(体重22g未満)、標準(体重22〜25g)の3つのグループにわけ、卵巣を
摘出し、原始卵胞数や炎症に関わるサイトカイン調べました。
その結果、高脂肪食を与えられたマウスは低脂肪食のマウスに比べて原始卵
胞の数が少なく、炎症を引き起こすサイトカインのレベルが高いことがわか
りました。また、高脂肪食マウスの原始卵胞数や炎症サイトカインのレベル
は肥満と標準体重、やせの間に違いは見られませんでした。
高脂肪食は卵巣の機能低下に関係し、それは肥満か、肥満でないかにかかわ
らないことがわかりました。
O-272 HIGH-FAT DIET CAUSES COMPROMISED FERTILITY AND
INCREASED PRO-INFLAMMATORY CYTOKINES INDEPEN- DENT
OF OBESITY.
まとめとして
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脂肪の働きの中でも「エネルギー源」に関心が行きがちなので「避けるべき」
という印象があるかもしれませんが、脂肪はエネルギー源だけでなく、細胞
の膜をつくったり、ホルモンやホルモンのような働きをする物質になったり
します。そのため、どんな種類の脂肪をどれくらい摂るかによって、身体の
状態や働きが大きく左右されます。
妊娠する力も例外ではありません。飽和脂肪酸やオメガ6脂肪酸は摂り過ぎ
ないようにし、オメガ3脂肪酸は積極的の摂り、トランス脂肪酸は摂らない
ように心がけることです。
また、太っていないから、たくさん摂っても大丈夫ということも言えないよ
うです。
(2)男性の下着と精子の質の関係
男性の下着の種類は精子の質を左右するようです。
伝えたいこと
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精子をつくる働きは熱に弱いので、昼間も寝る時も肌にぴったりとフィット
するような下着は避けたほうがよい。
発表:男性の下着と精子の質
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スタンフォード大学の研究者らは、501組の妊娠を望むカップルの男性パー
トナーを対象に下着の種類と精子の質の関係を調べました。
下着を3種類「ブリーフ(密着度高)、ボクサーブリーフ(密着度中)、ボ
クサー(密着度低)」にわけ、昼と夜の着用状況を調べました。
62名:昼/夜 ブリーフ
116名:昼/夜 ボクサーブリーフ
129名:昼/夜 ボクサー
56名:昼 ブリーフ/夜 ボクサーか着用しない
71名:昼 ボクサーブリーフ/夜 ボクサーか着用しない
29名:昼 ボクサー/夜 着用しない
精子の質との関係を調べたところ、昼も夜もブリーフを着用していた(精巣
の温度が最も高いと推測される)男性に比べて、夜はボクサー、もしくは下
着を着用しない(精巣温度が低いと推測される)男性は、未熟な精子の割合
は高いけれどもDNA断片化率(DNAの傷)が低いことわかりました。
その一方、昼にボクサーを着用し、夜は下着をつけていない男性は最も精子
DNA断片化率が低いことがわかりました。
O-114 MALE UNDERWEAR AND SEMEN QUALITY
IN A POPULATION- BASED PRECONCEPTION COHORT.
まとめとして
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男性の精巣の精子をつくる働きは熱に弱いことから、熱がこもらないように
肌に密着した下着は避けたほうがよいとされていますが、実際に肌に密着し
ないタイプの下着をつけていた男性のほうが精子の質が良好なようです。
特に夜、就寝時は風通しをよくしておくことが精子のDNAの損傷度が少ない
ようで、昼も夜もボクサータイプの下着を着用するのがベターです。
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・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書:妊娠しやすい食生活
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編集後記____________________________________________________________
ヒトの精液中には、正常な形の精子ばかりでなく、さまざまな奇形精子がみ
られるのが普通で、たとえば、頭部が巨大なものや小さいもの、頭や尾が二
つあったり、欠けている、曲がっている等々です。
このような奇形精子は、運動能力が低かったり、たとえ、卵子まで到達でき
たとしても、受精能力がないと考えられています。
因みに正常形態率は4%以上が基準値になっています。要するに、奇形精子
は96%未満であれば正常とされるくらい、奇形精子の割合は「普通に」高い
というわけです。
ところが、この奇形精子、野生の動物では、なんと!1~2%くらいだとい
うのです。
そして、ヒトだけでなく、ゴリラやチンパンジーのような社会生活を営む動
物ほど、奇形率が高くなる傾向があるというのです。
つまり、野生度が低くなると奇形精子が増えるということになります。
男性にとって、定期的に自然の中に入って、野生の感覚を呼び覚ますことが
大切なのかもしれませんね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.645
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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