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妊娠しやすいカラダづくり No.649 2015/11/22
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今月のトピックス：葉酸の補充は先天異常予防のためだけはない
・今週のおすすめ本：赤ちゃんができる「リラックスヨガ」
・編集室からのお知らせ：不妊に関する市民公開講座
・当社製品＆サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2015年11月16日 曇り時々雨、のち晴れますように
本の紹介
http://qq2q.biz/pnLT
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2015年11月16日 授かるレシピ
【授かるベーシックレシピ】青のりジェノベーゼ
http://www.akanbou.com/column/recipe/20151116.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今月のトピックス Nov.2015___________________________________________
葉酸の補充は先天異常予防のためだけはない
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妊娠前や妊娠初期に葉酸が欠乏すると赤ちゃんの二分脊椎などの神経管閉鎖
障害の発症リスクが高まるため、厚生労働省は妊娠を希望する女性と妊娠の
可能性の年齢にある女性に対して1日400μgの葉酸を摂取するように勧告し
ています。
葉酸は細胞が分裂、増殖する際にＤＮＡの合成や修復、働きに深く関わって
いるからです。
であれば、葉酸は赤ちゃんの先天異常の予防にとどまらず、受精卵や胚、胎
児の正常な発育にもなくてはならない栄養素であるはずです。
最近、そのことを確かめた研究結果がいくつも報告されています。
━ 葉酸と体外受精の治療成績との関係
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、関連病院であるマサチューセッ
ツ総合病院で体外受精を受けている女性232名を対象に葉酸の摂取量と治療
成績との関係を調べています。
それによると、葉酸摂取量が多い女性ほど、着床率や妊娠率、出産率が高く、
サプリメントによる葉酸摂取量が最も多い女性（800μg／日以上）の出産率
は、最も少ない女性（400μg／日未満）のそれに比べて20％高かったとい
うのです。
この研究では食事やサプリメントからの葉酸の摂取量と治療成績との関連を
調べていますが、同じハーバード大学の研究チームが血中の葉酸やビタミン
B12の濃度と治療成績の関連も調べています。
体外受精に臨む100名の女性の月経3〜9日目の血中の葉酸やビタミンB12濃
度と154治療周期の治療成績との関係を調べています。
葉酸とビタミンB12濃度別に４つのグループに分けたところ、葉酸濃度が最も
高かった（>26.3ng/mL）グループの女性は最も低かった（<16.6ng/mL）グ
ループの女性に比べて出産まで至る確率が1.62倍高く、ビタミンB12濃度が最
も高かった（>701ρg/mL）グループの女性は最も低かった（<439ρg/mL）
グループの女性に比べて出産まで至る確率が2.04倍高かったとのこと。
さらに、葉酸とビタミンB12濃度がいずれも平均を超える女性は、いずれも平
均以下の女性に比べて出産まで至る確率が1.92倍高かったといいます。
━ 葉酸と流産の関係
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームは、過去に流産の経験がなく１回以
上妊娠した女性看護師11,072名を対象に葉酸摂取量と流産や死産のリスクと
の関連を調べています。
その結果、葉酸を多く摂っている女性ほど流産のリスクが低く、摂取量で５
つのグループに分けたところ、最も多く摂取していた女性（1日に851μg以上）
は最も少なかった女性（1日に285μg以下）に比べて流産のリスクが9％低か
ったといいます。
そして、妊娠前から葉酸サプリメントを摂っていた女性は葉酸サプリメント
を利用しなかった女性に比べて流産のリスクが20％低かったとのこと。
この他、妊娠中の葉酸不足は早産や低出生体重児、胎児発育遅延リスクが高
くなるという報告もなされています。
━ 葉酸とホモシステイン
葉酸はアミノ酸の代謝にも関わっていて、ビタミンB６やB１２と協働して、
葉酸が不足するとアミノ酸が正常に代謝されなくなり、ホモシステインとい
うアミノ酸の濃度が高まります。
ホモシステインは胚にダメージを与え、胚の質を低下させたり、妊娠時には
胎盤の血流を悪くし、流産や妊娠合併症のリスクを高めることが知られてい
ます。
━ 葉酸は妊娠のはじまりになくてはならない栄養素
葉酸、イコール、赤ちゃんの先天異常の予防という印象があるかもしれませ
んが、そもそも、細胞が正常に分裂し、増殖するのに深く関わっているわけ
ですから、妊娠のスタートにとても重要な役割を担っている栄養素と言えま
す。
先天異常は葉酸のサプリメントを摂った女性と摂らなかった女性とを比べた
質の高い研究で摂取効果を確かめられていますが、体外受精の妊娠率向上や
習慣性流産の予防については、そのような質の高い比較対照試験で確かめら
れているわけではありませんので、不妊症や習慣性流産の治療として確立さ
れているわけではありません。
ただ、その関連が認められていることから、安全で低いコストで行えるわけ
ですから、妊娠前から妊娠全期間に渡って葉酸のサプリメントを摂っておく
に越したことはありません。
━ 葉酸のサプリメントについて
最近、葉酸のサプリメントのついての質問が多く寄せられるようになってい
ます。
必ず、尋ねられるのが天然の葉酸か、合成の葉酸かというものです。厚労省
が推奨しているのも、これまでの研究報告でも、全て合成の葉酸サプリメン
トです。
天然、すなわち、野菜や果物中の葉酸はポリグルタミン酸型葉酸で体内での
利用効率が低いことが知られています。そのため、食事からだけでは葉酸が
不足しやすいと考えられています。
それに対して、合成の葉酸はモノグルタミン酸型で利用効率が高い形態です。
そのため、葉酸を補充するのは合成の葉酸サプリメントを選ぶべきです。も
しも、どうしても天然の葉酸のサプリメントを選びたかったら倍量の800μg
を１日に摂る必要があるということになります。
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今週のおすすめ本__________________________________________________
赤ちゃんができる リラックスヨガ
〜 妊娠力を高める16のポーズと7つの習慣
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「妊活」とか、「妊娠しやすいカラダづくり」の悩ましいところは、これと
これをここまでやればOK！という明確な範囲というか、ゴールみたいなもの
がないことだと思います。そのため、どこまでも頑張ってしまうという面が
あります。
そんな"頑張り過ぎ"は、皮肉なことに、妊娠には不利に働くことがあります。
そんな中で「がんばらないという妊活」の具体的な考え方や方法を教えてく
れるのがこの本です。
・妊娠しやすいカラダづくりBOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/isbn10-4569816606.html
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info@akanbou.com
編集室からのお知らせ（１）_________________________________________
不妊に関する市民公開講座のお知らせ
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茨城県つくば市で「不妊症と向き合う」というテーマで市民公開講座が開催
されます。
開催概要は以下の通りです。
日時：2015年12月6日（日）
時間：9:30〜12:00
場所：つくば国際会議場２階中ホール200
費用：無料
プログラム：
講演
9:40〜10:10 「不妊治療中の私の選択」
NPO法人Fine公認ピア・カウンセラー 池田麻里奈先生
10:10〜10:55「不妊治療・健康・アンチエイジング・美肌は表裏一体
：最先端の不妊治療から」
ウイメンズクリニック神野 院長 神野正雄先生
11:00〜11:45「子宮頸がんについての最近の話題・子宮頸がん検診と不妊」
慶応義塾大学医学部産婦人科診療部長 青木大輔先生
質疑応答
共催：茨城県 茨城県不妊専門相談センター 茨城県産婦人科医会
・茨城県産婦人科医会
http://www.ibaog.jp/
・詳細は以下のチラシをご覧ください（PDFファイル）
http://qq2q.biz/pnRl
編集室からのお知らせ（2）__________________________________________
不妊相談会のお知らせ
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東京都調布市のウイメンズクリニック神野主催の第15回不妊相談会が12月
13日の日曜日に開催されます。院長の神野正雄先生は、情熱をもって不妊治
療、特に、高度生殖医療に取り組まれ、高齢による卵巣機能低下が原因の不
妊症に対して、独自の考え方と方法で、高い実績を挙げておられる先生です。
当サイトのドクターに訊くでも、「質のよい卵を育むための生活習慣～高齢
不妊との正しい戦い方」というテーマでインタビューさせていただき、記事
にしています。
http://www.akanbou.com/doctor/interview06/
神野先生は、現代における不妊の主な原因は、晩婚化によって、お子さん望
むようになったときには、女性は、既に、妊娠しづらい年齢に差し掛かって
いることが多くなったこと。また、現代に特有の不健康な生活習慣、すなわ
ち、夜更かし、ストレス、歩かない生活、質の悪い食生活などが、インスリ
ン抵抗性を招き、卵子や精子の質を低下させていることを指摘されています。
これまでの不妊相談会では、なぜ不妊になるのか、カップルで取り組むべき
ことはどんなことなのか、高度不妊治療とはどんなものなのかを解説してい
ます。
個別相談も可能だそうです。
◎第15回不妊相談会
日程：2015年12月13日（日）
時間：14:00～16:00
場所：調布市文化会館「たづくり」
定員：26名
費用：無料
参加希望の方は下記あてお電話でお申込みください。
０４２－４８０－３１０５（担当：看護師 日浦）
・詳細ページ
http://home.j07.itscom.net/ivfjinno/setumeikai.html
・ウイメンズクリニック神野サイト
http://home.j07.itscom.net/ivfjinno/index.html
当社製品＆サービス________________________________________________
・サプリメント：ＢＡＢＹ＆ＭＥ～新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書：妊娠しやすい食生活
http://www.akanbou.com/shoku/
・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/
編集後記____________________________________________________________
よい連休をお過ごしください！
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妊娠しやすいカラダづくり［毎週末発行］ VOL.649
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行：株式会社パートナーズ
編 集：細川忠宏（日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー）
サイト：http://www.akanbou.com/
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◎配信部数
・自社配信： 1,561部
・まぐまぐ： 3,766部
・合計部数： 5,327部（11月22日現在）
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