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妊娠しやすいカラダづくり No.656 2016/1/10
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事:鉄の含有量が激減したひじき
・最新ニュース解説:何回の採卵でどれくらいの確率で出産できるのか?
・編集室からのお知らせ(1):埼玉妊活セミナーが開催されます
・編集室からのお知らせ(2):臨床試験被験者を募集しています
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年1月8日 最新ニュース
一般不妊治療や体外受精が子の発達に及ぼす影響
http://www.akanbou.com/news/news.2016010801.html
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2016年1月8日 授かるレシピ
【授かるベーシックレシピ】クイックさばそぼろ
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160108.html
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2016年1月5日 曇り時々雨、のち晴れますように
明けましておめでとうございます
http://urx.red/qkrJ
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2016年1月5日 編集長コラム
日常をフィールド化しよう!
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20160105.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今週の必読記事______________________________________________________
鉄の含有量が激減したひじき
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ひじきと言えば鉄分が豊富な海藻としてあまりにも有名です。
そのひじき、実は鉄分が豊富だったのは、ひじき、そのものに含まれていた
わけではなく、鉄釜で調理した際に鉄がひじきに移っていただけだったこと
がわかったのというのです。
で、今では鉄製ではなく、ステンレス製のお鍋で調理していることから、こ
れまで言われていたほどには鉄は含まれていないというわけです。
鉄の含有量が激減したというタイトルですが、ひじきには、そもそも、それ
ほどの鉄は含まれていなかったのです。
単に、鉄鍋から移っていただけだったと。
これは、びっくり仰天ものです。今まで、せっせとひじきを食してきたのは
なんだったのか!です。
これは、昨年末の文部科学省が発表した日本食品標準成分表の改訂(2015
年版)で明らかになった事実です。
鉄は妊娠、出産にはとても大切なのにもかかわらず、不足しやすいミネラル
です。
これからは、ひじきに頼らず、いろいろな野菜を、満遍なく、毎日、食べ、
肉、そして、たまにはレバーを食べて、摂取することが大切です。
反対にひじきには無機ヒ素が含まれていることも知られています。これまで
は、鉄が豊富であるというメリットが発がん性のある無機ヒ素のデメリット
を上回ると考えられていましたが、もはや、ひじきはあまり食べないほうが
よいのかもしれません。
正しい情報に接したからには、行動に移さなければなりません。
ということで、今週の必読記事は科学ライターの松永和紀さんの「鉄の含有
量が激減したひじき。発がん性問題は...」という記事です。
▼記事はこちらから。
http://www.foocom.net/column/editor/13651/
最新ニュース解説 Jan.2016__________________________________________
何回の採卵でどれくらいの確率で出産できるのか?
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体外受精や顕微授精等の高度生殖補助医療は最も妊娠確率の高い治療ですが、
肉体的、経済的、そして、精神的な負担の最も大きい治療でもあります。
そのため、体外受精に臨む際には、あらかじめ、ざっくりとでも治療計画を
立てておくことが大事です。
その際に治療の成功確率は最も必要な情報の一つでしょう。
━ いろいろな治療成績の出し方がある
日本産婦人科学会が、毎年、集計発表しているデータは、1回の治療(採卵)
や移植あたりの妊娠率や生産(出産)率の全国平均です。
ただし、1回で妊娠、出産できればそれに越したことはありませんが、そん
なケースは少数派で、現実には何回か繰り返すことになります。
そうなると1回あたりの成功確率だけでは十分ではありません。
なぜなら、1回の移植あたりの妊娠率が20%の治療であれば5回繰り返せば
妊娠に至るというような単純なものではないからです。実際には、初回より
も2回目、2回目よりも3回目と、妊娠率が低下していきます。
また、妊娠しても流産に終わることもありますので、なにをもって治療の成
功(治療成績の分子)とするかは、妊娠ではなく出産ということになります。
そのため、より参考になるのは累積生産(出産)率です。
もう1つ。現在では、複数の卵子を採卵し、複数の胚が得られれば、凍結し
ておいて、1個ずつ移植するのが一般的です。つまり、1回の治療(採卵)
で、複数回の胚移植をするというケースが多くなりますので、累積出産率の
分母は採卵あたりとするのが現実的です。
採卵(治療)あたりの累積出産率、つまり、「何回の採卵でどれくらいの確
率で赤ちゃんを抱けるのか」がより参考となる治療成功率になります。
━ 体外受精や顕微授精の累積出産率
今回、2003〜2010年までイギリスで体外受精や顕微授精を受けた156,947
名の女性の257,398治療周期の累計出産率を調べた研究結果が昨年末に発表
されました。
ドロップアウト(出産に至らずに治療を中止)については、ドロップアウトし
た人の30%は、結局、出産に至らなかったと仮定し、70%は治療を継続した
女性と同じ累積出産率であると仮定して、累積出産率を算出しています。
・回数別治療あたりの出産率と累積出産率
■全体
治療回数 治療あたり出産率 累積出産率
1 29.5% 29.5%
2 24.9% 45.1%
3 22.6% 54.3%
4 20.5% 59.8%
5 18.4% 63.1%
9 15.7% 68.7%
初回の治療周期の出産率は29.5%、その後低下しますが4回目まで20%台を
維持しており、6回の累積出産率は65.3%、それ以降、9回まで上昇しました。
■40歳未満
治療回数 治療あたり出産率 累積出産率
1 32.3% 32.2%
2 27.1% 48.7%
3 24.3% 58.0%
4 21.4% 63.3%
5 19.0% 66.4%
9 19.6% 71.6%
自己の胚を使った40歳未満の女性では初回の治療周期の出産率は32.2%、4
回目まで20%を維持、6回の累積出産率は68.4%、それ以降、9回まで上昇し
ました。
■40-42歳
治療回数 治療あたり出産率 累積出産率
1 12.3% 12.3%
2 10.1% 19.8%
3 8.6% 24.7%
4 7.8% 28.0%
5 5.3% 29.7%
40〜42歳の女性では初回の治療周期の出産率は12.3%、6回の累積出産率は
31.5%でした。42歳以上の女性では全ての治療周期あたりの出産率は4%未満
でした。
━ 男性不妊カップルの治療成績
男性不妊の男性パートナーへの治療がなされていない女性は他の原因に比べて
最も出産率が低かったものの、顕微授精、もしくは、精子提供によって、その
差は解消されました。
━ 採卵数が治療成績を左右する
治療成績に最も影響するのは採卵数です。採卵数が多いほど治療周期あたりの
出産率が高くなり、15個を超えるとフラットになっています。
━ 最後に
体外受精や顕微授精などの高度な不妊治療の治療成績をみる場合、それがどの
ような治療成績なのか知っておくことが大切です。たとえば、成功率といって
も、妊娠率なのか、出産率なのか、また、何パーセントといってもなにを分母
としているのか、また、患者の年齢や不妊原因などによって数字が大きく違っ
てくるからです。
日本とは体外受精や顕微授精などの高度治療に移行する条件や治療方針や方法
なども違うので全く同じように受け止められないところもあるかもしれません
が、大きな傾向をつかむことができるので、高度治療に臨むカップルにとって
は治療方法や回数を考えるうえで参考になると思います。
*体外受精の治療周期と累積出産率
http://www.akanbou.com/news/news.2015122601.html
*文献:Live-Birth Rate Associated With Repeat In Vitro Fertilization
Treatment Cycles JAMA2015; 314: 2654-2662
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2478204
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
編集室からのお知らせ(1)_________________________________________
埼玉妊活セミナー開催のお知らせ
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昨年9月に発足した男性不妊を専門とし、臨床にあたっている泌尿器科医で
構成されているNPO法人男性不妊ドクターズ主催の埼玉妊活セミナー(講演
会と個別相談会)が開催されることが決定致しました。
開催概要は以下の通りです。
日時:2016年2月28日(日)
時間:12:30〜16:00
場所:獨協大学天野貞祐記念館(埼玉県草加市)
定員:講演会400名・相談会50名
費用:無料
主催:NPO法人 男性不妊ドクターズ
http://www.mids.jp/
プログラム:生殖医療専門医による講演と相談会の2部構成です。
第1部(12:30〜14:10)
講演1:「知っておきた妊活事始め」
梅ヶ丘産婦人科院長 辰巳賢一 先生
講演2:「意外と身近な男性不妊のお話」
獨協医科大学越谷病院リプロダクションセンター長 岡田弘 先生
講演3:「栄養と運動で妊娠力をUPしましょう!」
大宮レディスクリニック院長 出居貞義 先生
第2部(14:20〜16:00)
相談会:不妊治療専門のドクター・看護師・胚培養士による個別相談
埼玉妊活セミナーへは専用の申し込みフォームから事前に参加申し込みくだ
さい。第2部の個別相談は当日会場にて先着順にて受け付けます。
*お申込は以下のフォームからお申し込みください。
http://maleinfertility.jp/blog/?page_id=1626
*詳細はパンフレット(PDF)をダウンロードください。
http://www.akanbou.com/docs/ninkatsuseminar.pdf
*お問合せ:埼玉妊活セミナー事務局宛下記のアドレスにメールにて受付
seminar@maleinfertility.jp
編集室からのお知らせ(2)__________________________________________
臨床試験被験者募集のお知らせ
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現在、抗糖化サプリメント摂取による妊娠補助効果の臨床試験を行っており、
ご参加していただける方を募集しております。
詳細は以下の臨床試験募集要項をご覧ください。
http://www.akanbou.com/docs/clinical-trial.pdf
*臨床試験被験者募集についてのご質問は編集室では対応できません。
募集要項に記載されている医療機関にお問い合わせください。
当社製品&サービス________________________________________________
・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書:妊娠しやすい食生活
http://www.akanbou.com/shoku/
・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/
編集後記____________________________________________________________
ひじきには、実が鉄が言われているほどには含まれていなかったというのは、
これまでの浸透度合いを考えると衝撃的なニュースでした。
ただ、食品や栄養のことについて、それまで信じられ、実行されていたこと
は、実はそうではなかったということは、度々、あります。
食によって心身の健康のベースがつくられますが、結果はすぐにあらわれる
わけではなく、食生活パターンの積み重ねが、長年かかってあらわれること
になります。
なにをどう食べるかは、個人の責任になっているので、こういうことがある
と、正しい情報に接し、それを行動に落とし込むことが大切だと、改めて、
思いますね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.656
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,670部
・まぐまぐ: 3,751部
・合計部数: 5,421部(1月10日現在)
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