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妊娠しやすいカラダづくり No.659 2016/1/31
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事：妊婦の魚類の摂取が子供の脳形成に影響する
・トピックス：「精力」ではなく、「精子力」
・編集室からのお知らせ（１）：埼玉妊活セミナーが開催されます
・編集室からのお知らせ（２）：臨床試験被験者を募集しています
・当社製品＆サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年1月28日 曇り時々雨、のち晴れますように
ラベラー
http://goo.gl/F6PdHx
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2016年1月22日 最新ニュース
大気汚染と不妊症の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2016012801.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今週の必読記事______________________________________________________
妊婦の魚類の摂取が子供の脳形成に影響する
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オメガ３脂肪酸とオメガ６脂肪酸は、局所的に身体の機能を調整するホルモ
ンのような物質になり、相反する働きをすることから、それぞれの摂取バラ
ンスは１：４がよいとされています。
ところが、オメガ３も、オメガ６も体内でつくることはできず、食事から摂
取しなければならないため、食事パターン次第では、摂取バランスが崩れて
しまうおそれがあります。
実際のところ、現代に特有の食生活ではオメガ３不足、オメガ６過剰になり
やすく、そのことがアレルギー体質の増加の一因になっていると言われてい
ます。
オメガ３とオメガ６の摂取バランスは生殖機能にも影響を及ぼすとの研究報
告がなさてていますが、今回、東北大学の研究チームは、妊娠中の女性のオ
メガ３とオメガ６のバランスのとれた摂取が胎児の正常な脳形成に必要であ
ることを明らかにしました。
▼記事はこちらから。
http://goo.gl/aHvHmt
今月のトピックス Jan.2016___________________________________________
「精力」ではなく、「精子力」
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排卵期前の「タイミング」をとる、その日が近づくと、食卓には精がつく、
スタミナが増すとされている食材が並ぶという話をよく聞きます。
また、朝鮮（高麗）人参やトンカットアリ、すっぽん、亜鉛、マカ、さらに
は、なんとかの角や肝などが配合されたドリンクなども。
果たして、このような精力系、絶倫系の食品や健康食品などはお子さんを望
む男性や男性不妊に効果的なのでしょうか。
━ 「精力」と「精子力」は別物
もちろん、男性が元気であることに越したことはありませんし、そもそも、
その時に「萎えて」しまっては事が進みません。
そのため、「子づくり」と男性の「精力」がセットで連想されるのはよくわ
かります。
ところが、間違ってはいけないのは「精力」と「精子力」とは別物だという
ことです。
つまり、「精力」、すなわち、元気やスタミナと「精子力」、すなわち、受
精能力（妊娠させる力）は異なる「力」なのです。
男性が精力系、絶倫系の健康食品やドリンクを飲んでパートナーの女性の治
療成績が改善されたという報告はありません。
━ 男性の精子力を左右するもの
男性の妊娠させる力の核心は「精子の質」です。
それは精子の頭部に格納されているDNAが健全であること、傷ついたり、損
傷していないことで、精子のDNAの損傷は受精率の低下や胚の発育不良、流
産を招いてしまいます。
精液検査の結果（精子濃度や運動率）にかかわらず、です。
そして、精子DNAの損傷は酸化ストレスによるものと考えられており、必要
なのは「精力」ではなく「酸化ストレスと抗酸化力のバランス」です。
酸化ストレスとは「精子DNAを攻撃する力」、そして、抗酸化力とは「攻撃
からと精子DNAを守る力」」のことです。
酸化ストレスが増大するか、抗酸化力が低下するか、あるいは、それが同時
に起こっても、精子のDNAがやれてしまいます。
精子DNAを酸化ストレスから守るためには、酸化ストレスを、直接、あるい
は、間接的に増大させるような、タバコや深酒、睡眠不足、ストレス、精製
食品や加工食品、清涼飲料水などを避けること、そして、抗酸化力を高める
ような、新鮮な色とりどりの野菜や果物をたくさん食べ、ヘルシーなオイル
の摂取を習慣化することです。
つまり、一時的に瞬発力を高めるのではなく、継続的に体内をきれいに保つ
ことが精子の質を維持、向上させ、妊娠させる力につながるのです。
パートナーが高齢であったり、治療がうまくいかないというような場合は、
より確実性を高めるために抗酸化サプリメントの摂取が有効です。
男性パートナーが抗酸化サプリメントを摂取しているカップルは、摂取して
いないカップルに比べて、体外受精や顕微授精の妊娠率や出産率が高いこと
が多くの臨床研究で確かめられています。
━ 男性の性機能を左右するもの
最新の研究報告で、男性の精力系、絶倫系サプリメントや健康食品で配合さ
れていることが多い成分が本当に男性の性機能の維持や改善に有効なのか検
証しています（＊1）。
その結果、いずれの成分も有効であるとのエビデンスは十分ではないと結論
づけています。
その一方で、アメリカのハーバード大学が実施している大規模な疫学調査「医
療従事者フォローアップ研究」で10年間に渡る追跡の結果、野菜や果物に豊
富なフラボノイドを普段からたくさん摂取している男性は、そうでない男性に
比べて勃起不全（ED）のリスクが低かったことを明らかにしています（＊2）。
また、野菜や果物をたくさん食べることに運動習慣が加わると、さらにリス
クが低くなったとのこと。
要するに、血管がしなやかで、血流のよい状態は、性機能、すなわち、勃起
力も高いというわけです。
━ 男性の総合的な「妊娠させる力」は毎日の健康習慣の積み重ね
これらのことから、お子さんを望まれる男性に必要なのは、精力ではなく、
性機能であり、精子力であることがわかります。
男性の総合的な妊娠させる力、すなわち、性機能や精子力（精子の質）は、
決して、一時的な精力（瞬発力）ではなく、毎日の継続的な健康習慣の積み
重ねなのです。
精力系、絶倫系の食材や健康食品は、あくまで、ここぞ！という時に、一時
的に気分を盛り上げるための「ツール」の一つであることを知っておくこと
が大切です。
━ 「精力」を求めるとリスクが伴う
いかにも！な商品名やキャッチコピーで販売されている精力系、絶倫系のサ
プリメントや健康食品を常用するのは得策ではありません。
たとえば、海外の精力サプリにはテストステロンを配合しているものが少な
くありませんが、そうと知らず、常用していると体内のテストステロンをつ
くる働きが低下し、精子をつくる働きが止まってしまうことになりかねない
というリスクが伴います。
そこまでいかなくても、栄養ドリンク系では人工甘味料や添加物がたっぷり
配合されています。
つまり、精力系、絶倫系は「不健康」であると言っても全く過言ではないの
です。
文献＊1
A Urologist's Guide to Ingredients Found in Top-Selling Nutraceuticals
for Men's Sexual Health
The Journal of Sexual Medicine.2015; 12: 2105-2117
文献＊2
Dietary flavonoid intake and incidence of erectile dysfunction
The American Journal of Clinical Nutrition on January 13, 2016.
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
編集室からのお知らせ（１）_________________________________________
埼玉妊活セミナー開催のお知らせ
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昨年９月に発足した男性不妊を専門とし、臨床にあたっている泌尿器科医で
構成されているNPO法人男性不妊ドクターズ主催の埼玉妊活セミナー（講演
会と個別相談会）が開催されることが決定致しました。
開催概要は以下の通りです。
日時：2016年2月28日（日）
時間：12:30～16:00
場所：獨協大学天野貞祐記念館（埼玉県草加市）
定員：講演会400名・相談会50名
費用：無料
主催：NPO法人 男性不妊ドクターズ
http://www.mids.jp/
プログラム：生殖医療専門医による講演と相談会の２部構成です。
第１部（12:30～14:10）
講演１：「知っておきた妊活事始め」
梅ヶ丘産婦人科院長 辰巳賢一 先生
講演２：「意外と身近な男性不妊のお話」
獨協医科大学越谷病院リプロダクションセンター長 岡田弘 先生
講演３：「栄養と運動で妊娠力をUPしましょう！」
大宮レディスクリニック院長 出居貞義 先生
第２部（14:20～16:00)
相談会：不妊治療専門のドクター・看護師・胚培養士による個別相談
埼玉妊活セミナーへは専用の申し込みフォームから事前に参加申し込みくだ
さい。第２部の個別相談は当日会場にて先着順にて受け付けます。
＊お申込は以下のフォームからお申し込みください。
http://maleinfertility.jp/blog/?page_id=1626
＊詳細はパンフレット（PDF）をダウンロードください。
http://www.akanbou.com/docs/ninkatsuseminar.pdf
＊お問合せ：埼玉妊活セミナー事務局宛下記のアドレスにメールにて受付
seminar@maleinfertility.jp
編集室からのお知らせ（2）__________________________________________
臨床試験被験者募集のお知らせ
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現在、抗糖化サプリメント摂取による妊娠補助効果の臨床試験を行っており、
ご参加していただける方を募集しております。
詳細は以下の臨床試験募集要項をご覧ください。
http://www.akanbou.com/docs/clinical-trial.pdf
＊臨床試験被験者募集についてのご質問は編集室では対応できません。
募集要項に記載されている医療機関にお問い合わせください。
当社製品＆サービス________________________________________________
・サプリメント：ＢＡＢＹ＆ＭＥ～新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書：妊娠しやすい食生活
http://www.akanbou.com/shoku/
・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/
編集後記____________________________________________________________
食事からのフラボノイドの摂取は勃起不全（ED）の発症率に関連するとい
う研究報告は、約25000人の男性（40-75）医療従事者を10年間追跡した
疫学調査の結果です。
勃起不全は動脈硬化などで血流が阻害されることで起こるものなので、勃起
不全の男性は、その後、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いことが知られてい
ます。
つまり、EDは生活習慣病的なところがあり、生活習慣病の前兆でもあるとい
うことの証拠ですね。
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妊娠しやすいカラダづくり［毎週末発行］ VOL.659
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行：株式会社パートナーズ
編 集：細川忠宏（日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー）
サイト：http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信： 1,703部
・まぐまぐ： 3,714部
・合計部数： 5,417部（1月31日現在）
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