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妊娠しやすいカラダづくり No.668 2016/4/3
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・編集長コラム:二人で取り組むということ
・今週のおすすめ本:不妊ストレスにさようなら
・編集室から:妊活セミナー「ご夫婦一緒の妊活ライフを楽しもう」
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年2月23日 曇り時々雨、のち晴れますように
思考パターン第7弾ジャンパー!
http://goo.gl/4PyZJ3
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2016年3月29日 最新ニュース
カップルのライフスタイルと流産の関係(The LIFE Study)
http://www.akanbou.com/news/news.2016032901.html
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2016年3月28日 授かるレシピ
【卵胞すくすくレシピ】5分でできる!きのこのマリネ
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160328.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
編集長コラム Apr.2016______________________________________________
二人で取り組むということ
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日本の厚生労働省にあたるアメリカの保健福祉省の下部組織である国立小児
健康・人間発達研究所は、妊娠する前からのカップルの生活習慣が流産の発
生にどのように影響するのかを調べ、その研究結果を発表しています。
http://www.akanbou.com/news/news.2016032901.html
それによると、妊娠前の女性とそのパートナーが1日2杯以上のカフェイン
入りの飲み物を飲むと流産のリスクが上昇し、反対に、妊娠前から女性がマ
ルチビタミンのサプリメントを飲んでいると流産のリスは低下することがわ
かったとのこと。
くれぐれも誤解しないでいただきたいのは、あくまで、流産の「リスク要因」
を調べたもので、決して、流産の「原因」を調べたものではありません。
ですから、カフェイン入り飲み物を我慢し、マルチビタミンミネラルのサプ
リメントを飲んでいれば、流産が防げるということでも、その反対でもあり
ません。
流産のリスク要因で最も影響が大きいのは女性の年齢です。また、その原因
として最も多いのは胎児側の染色体異常です。いずれも予防できないもので
すが、そのことを理解した上で、少しでも流産のリスクを低くするのに「自
分たちにできること」として、カフェインを控えたり、マルチビタミンミネ
ラルのサプリメントを飲んだりすることがいいかもしれないということです。
さて、この研究で特筆すべきことは、女性だけでなく、そのパートナーを含
めた「二人」の生活習慣を、妊娠前から妊娠前後、妊娠初期の3つのタイミ
ングで調べ、流産の発生との関連を調べたことです。
そして、パートナーの男性の妊娠前のカフェイン摂取も流産のリスク上昇に
関連したというのです。
もちろん、それは、あくまでも相関関係であり、その因果のメカニズムが明
らかになったわけではありませんが「精子」を介した影響も否定できないと
のこと。
最近の遺伝子工学の急速な進歩で、妊娠前の父親になる男性の食生活や体重、
喫煙などの生活習慣が、「精子」を介して、遺伝子の発現の仕組みが子ども
に引き継がれ、子どもの出生後の体質に影響することもわかってきました。
新しい命の誕生に際して「精子」の存在感が、ますます、増しているように
思います。
妊娠に際しての精子の役割は、卵子に進入し、受精のスイッチをオンにし、
分割増殖をスタートさせることだけだと、長い間考えられてきましたが、そ
もそも、卵子と精子のDNAが融合し、新しい命のDNAになるわけです。
であれば、受精卵や胚の良し悪しは、卵子の良し悪しと精子の良し悪しが、
半分半分で、決定されることは容易に想像できることです。
その証拠に、精子DNAの損傷率が顕微授精の治療成績に影響しているとい
うデータが蓄積されてきています。
言いたいことはここからなんですが、最近、不妊症の原因が男女半々にある
こと、妊活や不妊治療は二人で取り組むべきということは、多くのカップル
に知られるようになってきたように思います。
ところが、具体的な行動としては、主に「男性も早く検査を受けたほうがよ
い」というところにとどまっているように思えてなりません。
誤解を恐れずに言えば、一緒に検査を受けることは、あくまで、効率的に治
療を受けるためです。
健康なお子さんを妊娠、出産するために、本質的に大切なことは、「よい卵
子」と「よい精子」が育まれるように「二人で取り組む」ことでしょう。
そのために、男性にできることで、その有効性が確かめられていることはい
くつもあります。
禁欲期間を短くし、溜め過ぎないようにすること、喫煙は深酒をやめること、
食生活の改善や適度な運動習慣、ストレスマネジメント、質の高い睡眠、ま
た、抗酸化サプリメントの摂取などです。
質のよい精子を提供することが、大切なパートナーの治療努力が報われるよ
うにサポートする最も実のある方法です。
質のよい精子と質のよい卵子を育むことこそが「二人で取り組むこと」です。
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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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info@akanbou.com
今週のおすすめ本____________________________________________________
不妊ストレスにさようなら
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この本をお勧めする理由を一言で言えば「自分でできるエビデンスに基づい
たストレス対処法を教えてくれる」ことです。具体的には認知行動療法やマ
インドフルネス瞑想法です。アメリカ人の女性セラピストが書いた本の翻訳
書で、日本不妊予防協会理事長の久保春海先生が監修されています。
・妊娠しやすいカラダづくりBOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/isbn10-4422114565.html
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info@akanbou.com
編集室からのお知らせ_______________________________________________
妊活セミナー「ご夫婦一緒の妊活ライフを楽しもう」
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来る5月22日の日曜日、妊活セミナー2016「ご夫婦一緒の妊活ライフを楽
しもう~妊活は"夫婦そろって"が成功のカギ~」が開催されます。
鈴木おさむさんや細川モモさんなどの妊活セミナー、専門の医師による不妊
治療の最前線などをお話しがあり、参加料は無料です。
私たち(株式会社パートナーズ)もブース出展する予定です。
◎開催概要(参加料は無料です)
開催日程:2016年5月22日(日)
開催時間:10:00~17:30
開催場所:コクヨホール(東京都港区)
品川駅港南口から徒歩5分
参加人数:700 名(予定)*20~40 代の未婚・既婚者の方
主催:株式会社メディエンス
◎詳しい内容は以下のサイトをご覧ください。
・妊活イベントサイト
http://ninkatsu.main.jp/event2016/index.html
・参加申込フォーム
https://main-ninkatsu.ssl-lolipop.jp/event2016/form.html
イベントに関するお問い合わせ先:
sato@mr-net.org
当社製品&サービス________________________________________________
・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書:妊娠しやすい食生活
http://www.akanbou.com/shoku/
・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/
編集後記____________________________________________________________
新しい年度がはじまりました。
この季節になるといつも思うことがあります。それは、新しい学級や学校、
新しい職場や会社など、強制的に環境が変わることほど、気分が変わること、
もっというと、あたらし自分を発見できるチャンスはないということです。
日頃、ストレスを感じていて、気分転換したいと、漠然と思っている方は少
なくないと思います。
そんな時には、気分を変えようとするのではなく、環境を変えるとするほう
がいいかもしれません。
自ら気分を変えるのは意外に難しいものですが、環境に働きかけて、環境を
変えれば、気分は簡単に変わることがあります。
たとえば、簡単なところでは、リビングや寝室の模様替えやいつもいる場所
をちょっと変えてみる。新しいお店に行ってみる。もっとレベルを上げると、
仕事を変えてみる、人間関係を変えてみるとか。
人間は環境の影響を強く受ける生き物です。だからこそ、環境に働きかける
ことがとても、とても、大切なことです。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.668
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,786部
・まぐまぐ: 3,756部
・合計部数: 5,542部(4月3日現在)
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◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
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◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく
場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、
掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかる事態、また何人に対しても一切責任を負い
ませんのでご了承ください。
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