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妊娠しやすいカラダづくり No.673 2016/5/8
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・今週の必読記事: ファーストフードと有害なフタル酸エステル
・トピックス:意識して、気持ちよく身体を動かす!
・編集室から:食生活診断と管理栄養士からの個別アドバイス
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年5月6日 最新ニュース
果物や野菜の残留農薬レベルと精子の質
http://www.akanbou.com/news/news.2016050601.html
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2016年5月3日 曇り時々雨、のち晴れますように
お笑いも役に立ちます
http://goo.gl/Z0OlLL
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2016年5月3日 授かるレシピ
【授かるベーシックレシピ】鮭の麻婆豆腐
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160503.html
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2016年5月2日 編集長コラム
長寿遺伝子の歯車がかみ合うとき
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20160502.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今週の必読記事______________________________________________________
ファストフードをよく食べる人はフタル酸エステル濃度が高い
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ファストフードをよく食べる人は尿中のフタル酸エステルの濃度が高かったというアメリカのジョージワシントン大学による研究結果です。
全米規模の1万人弱の対象者に過去24時間の食事内容を思い出してもらい、1日に食べたすべてのものを調査、一方で尿中のフタル酸エステルを測定したところ、ファストフードの摂取量が最も多かった人は、ファストフードを食べなかった人に比べ、フタル酸エステルが代謝されてできる2種類の物質の尿中濃度が、それぞれ、23.8%、40%高かったというのです。
フタル酸エステルと言えば生殖機能へのマイナスの影響が懸念されている化学物質で、例えば、http://www.akanbou.com/news/news.2011012501.html" target="_blank">フタル酸エステルの濃度が高い女性は妊娠するまでに時間がかかるという報告がなされています。
研究チームは、ファストフードのような加工食品を減らし、未加工の食品を増やすのがよいと述べています。
ファストフードを食べ過ぎないことは、もちろんのことですが、たとえば、http://www.akanbou.com/news/news.2015052101.html" target="_blank">ビタミンB群の濃度が高い女性は有害な環境ホルモンによる生殖機能へのマイナスの影響を受けにくいとの報告がなされています。
また、同様にhttp://www.akanbou.com/news/news.2016020301.html" target="_blank">大豆イソフラボンはBPA(ビスフェノルA)のマイナスの影響を緩和する働きがあるのではないかとの研究報告もあります。
どうやら、さまざまな食材に含まれる成分の相乗作用によって有害な化学物質の害を抑制されている可能性があることもわかってきています。
ファストフードや加工食品ばかり食べないということが大切だとは思うのですが、現代社会の環境を考えると化学物質を避けることは困難です。
であれば、ファストフードや加工食品を食べ過ぎないこともさることながら、いろいろな種類の食品を偏りなく食べ、化学物質の害を自力で中和することのほうが大切なのかもしれません。
▼記事はこちらから。
http://goo.gl/lnktai
今週のトピックス May.2016___________________________________________
意識して、気持ちよく身体を動かす!
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5月になり、1年のうちでアウトドアが最も気持ちのよい季節になり、運動にはうってつけです。適度な運動はバランスのよい食生活と休息とともに健康の3本柱の1つです。
そこで、赤ちゃん待ち、すなわち、新しい命を迎えるためのカラダづくりへの運動の取り入れ方について考えてみたいと思います。
まずは、運動は健康によいことは誰でも知っていることですが、実際に運動と妊娠力の関係についての研究報告をみていきましょう。
━ 運動と妊娠する力の関連研究
結論から言えば、日常生活で身体をよく動かすことは妊娠に有利に働くようです。
ハーバード大学の大規模研究「看護師健康調査2」ではウォーキングやジョギング、サイクリング、エアロビクスなどに費やす時間と卵巣の働きとの関係を調べています[1]。
それによると、全く運動しない女性に比べて、運動する女性のほうが排卵障害のリスクが低く、週の運動時間が1時間増える毎に排卵障害のリスクは5%低くなり、週の運動時間が5時間で排卵障害のリスクが最も低くなったとのことです。
また、デンマークの研究では妊娠希望の女性の日常の運動時間と妊娠するまでにかかった期間の関係を調べています[2]。この研究では、運動強度の影響を調べるために激しい運動と穏やかな運動に分けています。
それによると、週に5時間以上激しい運動をする女性は全く運動しない女性に比べて妊娠率が34%低く、週に5時間以上穏やかな運動をする女性は1時間以下の女性に比べて妊娠率が18%高かったとのこと。
ところが、BMI(体格指数)が25以上の女性では運動強度に関わらず、運動する女性はしない女性に比べて妊娠率が高かったというのです。
普通の体格の女性には激しい運動は妊娠にマイナスに、穏やかな運動はプラスに影響するようですが、太っている女性にとっては激しくても、穏やかでもとにかく、運動することが妊娠にプラスになるというわけです。
さらに、運動は体外受精の治療成績にもよい影響を及ぼします。
アメリカの研究で、体外受精や顕微授精に臨む121名の女性に過去1年間の運動についてのアンケートを行い、4つの領域(家事・介護の仕事・日常の身体活動・スポーツ)の活動レベルを5段階で答えてもらい、トータルの活動レベルを4~20のスコアにし、その後の治療成績との関連を調べています[3]。
それによると、治療前1年間の身体活動が活発な女性ほど妊娠率が高く、特に、散歩や自転車、移動など日常生活で身体をよく動かしているほど治療成績が良かったといいます。
━ 人間は動くことで身体が正常に働くように設計されている
運動と生殖機能の関連研究では、いずれも、運動と言っても、「スポーツやトレーニング」によるものではなく、「日常生活における活動」であることに着目したいと思います。
要するに、普段の生活で動き回っていることが妊娠に有利だというわけです。
そして、身体を動かすことが、「女性の卵巣機能」や「妊娠までの期間」、「体外受精の治療成績」にこれだけ明確に関連するということは、生殖活動という、人間にとって当たり前に備わっている身体の働きは、普段の生活で、そこそこ、動いているということを前提としていると言えるのではないでしょうか。
つまり、人間という生き物は動くことで身体が正常に働くように設計されているということです。
━ この10年間の平均歩数の減少が物語るもの
ところが、日本人(だけではないと思いますが)は、「日常生活の活動」量が、どんどん、減っいる、すなわち、日常生活で身体を動かさなくなっています。
厚労省の国民健康・栄養調査によるとこの10年で1日の平均歩数は約400歩も少なくなっています。
つまり、身体を動かさなくなったということを、「江戸時代や戦前」と比べて言っているのではなく、「この10年間」の出来事として言っているのです。
普段は、なかなか、気づかないでいますが、よくよく考えてみるとこの10年間で、私たちの生活は、相当、様変わりしています。
さまざまなサービスや製品が普及し、自ら身体を動かさなくても済ますことができるようになっていることを思うと、厚労省のデータにもうなずけます。
人間に備わった生殖機能を正常に維持するために必要な身体活動量が減っていることを考えると、特別な原因が見当たらないのにもかかわらず、妊娠しづらいことを自覚されているのであれば「動いていないこと」が根本的なところで影響しているのかもしれません。
━ 意識的に動く
現代は動く必要のない社会です。つまり、普通に生活していると動かないのがデフォルト(標準仕様)なのです。
であれば、妊娠する力の低下を予防するためには「意識して」動く必要があります。
要するに、自分の生活の中で、どこに、どんな動きを増やしていくのが最も現実的なのか、計画して、実行するということです。
ここは、それぞれの生活パターンや事情が異なるので、一概なことは言えません。
ただし、どんな運動がいいかと言えば、やはり、「歩く」ということになると思います。手軽にできますし、コストもかかりません。
そして、生活に取り入れるコツは、普段の生活の「歩き」を延長することです。
因みに、当社のスタッフがチャレンジしたところ、電車やバスの一駅(停留所)を歩いたり、エレベータやエスカレータを使っていたのを階段を使ったりしただけで、1日の総歩数が30から50%も増えました。
また、「いつ」歩くのかは、理想的には早起きして起床後すぐの早朝です。
太陽光を浴びることで体内時計が確実にリセットされ、ビタミンDもつくられ、朝一番で体温を一気に上昇させることができるからです。
さらに、少々、速歩きを意識することで負荷がかかり、血行改善や血糖値の安定、体細胞のミトコンドリアが活性されます。
できれば歩数計で測定し、記録すると励みになると思います。
━ 気持ちよく動く
意識して動かなくてはならないからといって、義務感で頑張ってしまうと逆効果になりかねませんので、気をつけたいものです。
ただ、継続するためには、多少の頑張りも必要かもしれません。
コツは、「気持ちよく」なるようにやることです。
運動することで、身体への効果もさることながら、頭がすっきりしたり、細かいことにいい意味で気にならなくなったり、ストレスに強くなるといった、メンタルへの効果も絶大です。
続けていくと、はっきりと自覚できるようになると思います。
意識して、気持ちよく動けるようになれればしめたものだと思います。
━ 最後に
いろいろと書いてきましたが、運動したり、日常で身体を動かすと妊娠できるようになる!ということを言いたいわけではありません。
もちろん、動くことは、いろいろな側面で妊娠や出産に有利に働くことは間違いないことだとは思いますが、それだけではなく、動くことでいろいろなことに気づけるようになるといった波及効果により、生活の質が高まるきっかけになるかもしれません。
なぜなら、人間は動くようにできているからです。
文献:
[1]Epidemiology 2001; 13: 184-190.
[2]Fertil Steril 2012; 97: 1136-1142.
[3]Fertil Steril 20124; 102 : 1047-1054.
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
編集室からのお知らせ______________________________________________
株式会社パートナーズと栄養サポートネットワーク共同プロジェクト
妊活セミナーで「食生活診断と管理栄養士からの個別アドバイス」
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私たち、株式会社パートナーズと医療機関において生活習慣病の重症化予防のためのライフスタイル改善プログラムを提供している管理栄養士のプロ集団「栄養サポートネットワーク」の共同プロジェクトがスタートします。
私たちは、妊娠や出産のための「カラダづくり」は、シンプル(実行可能)、かつ、効果的な(科学的な根拠に基づいた)ものでなければならないと考えています。
これまで、どのようなライフスタイルを心がけることが生殖医療にプラスになるのか、エビデンスに基づいた取り組みは皆無でした。
私たちは、これまで主に海外で実施された栄養と生殖機能の関連研究をフォローしてきましたが、日本人を対象にした研究はほとんどありませんでした。
そこで、既に医療機関において、生活習慣病の重症化予防のためのライフスタイル改善プログラムを提供し、成果をあげておられる管理栄養士のプロ集団である「栄養サポートネットワーク」と提携し、お互いの得意分野を生かし、共同で、赤ちゃんを待つカップルのためのライフスタイル改善のお手伝いに取り組むことにしました。
その第一弾として、5月22日の東京品川で開催される妊活セミナーにて、「無料食生活診断とライフスタイル改善アドバイス」を実施します。
■5/22 東京 妊活セミナー2016「ご夫婦一緒の妊活ライフを楽しもう
◎開催概要(参加料は無料です)
開催日程:2016年5月22日(日)
開催時間:10:00~17:30
開催場所:コクヨホール(東京都港区)
品川駅港南口から徒歩5分
参加人数:700 名(予定)*20~40 代の未婚・既婚者の方
主催:株式会社メディエンス
◎詳しい内容は以下のサイトをご覧ください。
・妊活イベントサイト
http://ninkatsu.main.jp/event2016/index.html
・参加申込フォーム
https://main-ninkatsu.ssl-lolipop.jp/event2016/form.html
イベントに関するお問い合わせ先:
sato@mr-net.org
当社製品&サービス________________________________________________
・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書:妊娠しやすい食生活
http://www.akanbou.com/shoku/
・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/
編集後記____________________________________________________________
ゴールデンウィークはリフレッシュできましたでしょうか?
普段の生活の中に「運動」を取り入れると、毎日、リフレッシュできるようになるかもしれません。
是非とも、今一度、生活を見直し、生活の質を高めていただければと思います。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.673
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,823部
・まぐまぐ: 3,706部
・合計部数: 5,529部(5月8日現在)
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