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妊娠しやすいカラダづくり No.680 2016/6/26
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・最新ニュース解説:妊娠中のオメガ3脂肪酸補充効果について
・今週のおすすめ本:
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年6月25日 最新ニュース
妊娠中のオメガ3脂肪酸は出生児のぜんそくの発症リスクを長期間低くする
http://www.akanbou.com/news/news.2016062501.html
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2016年6月25日 授かるレシピ
【卵胞すくすくレシピ】葉酸&亜鉛補給に、桜えびのリゾット
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160625.html
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最新ニュース解説 Jun.2016__________________________________________
妊娠中のオメガ3脂肪酸補充効果について
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妊娠中にオメガ3脂肪酸のサプリメントを飲むと子どもが成人するまでのぜんそくなどの呼吸器系のアレルギー疾患の発症リスクが低くかもしれないという研究結果が発表されました。
http://www.akanbou.com/news/news.2016062501.html
533名の妊娠中の女性をオメガ3脂肪酸(魚油由来のDHA・EPA)を飲むグループ(266名)、オリーブオイルを飲むグループ(136名)、何も飲まないグループ(136名)に、ランダムに分けました。
オメガ3脂肪酸とオリーブオイルは外見上同じカプセルで、いずれのグループも中身が何であるか知らされないまま、妊娠30週の後期から出産まで飲んでもらいました。
それぞれのグループの出生児を24年間追跡し、アレルギー疾患の治療薬の処方や治療の回数を国の登録制度で調べた結果、母親がオメガ3脂肪酸を妊娠中に飲んでいた子どもはオリーブオイルを飲んでいた子どもに比べアレルギー治療薬の処方が少なかったことがわかりました。
つまり、妊娠中のオメガ3脂肪酸のサプリメントには子どもが成人するまでのアレルギー疾患の予防効果が期待されるというのです。
━ オメガ3脂肪酸とは?
そもそも、脂肪酸とは脂肪の成分のことで、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に、多価不飽和脂肪酸はさらにオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸にわけられます。
オメガ6脂肪酸やオメガ3系脂肪酸は体内で合成されないため食事からとる必要がある「必須脂肪酸」です。
必須脂肪酸は体内で生理活性物質に変換され、オメガ6からは炎症作用や血管収縮、アレルギー症状促進に働く生理活性物質が、オメガ3からは、反対に炎症抑制、血管拡張、アレルギー症状を緩和する生理活性物質がつくられます。
そのため、それぞれの摂取バランスが重要で、オメガ6を過剰に摂取し、オメガ3が不足すると、炎症が起きやすくなり、血流が悪化し、アレルギー体質が促進されるようになります。
オメガ6とオメガ3の摂取バ ランスは1:4がよいとされていますが、そのバランスは食事内容で決まりますが、現代では、オメガ6が過剰、オメガ3が不足し、バランスが崩れやすく、アトピー性皮膚炎や花粉症の増加の原因の一つになっているのではないかと考えられています。
━ 脂肪酸は胎盤を通過し、胎児の免疫システム形成に影響
妊娠中、脂肪酸は胎盤を通過するため、母親の必須脂肪酸(オメガ6とオメガ3)の摂取バランスが胎児の免疫システムの形成に影響を及ぼします。
そのため、母親の食事内容が出生後のアレルギー疾患の発症リスクに関係するのではないかと考えられ、これまで多くの研究が実施されていますが、これまでは明確な結論は出ていませんでした。
今回の研究を実施したデンマークの研究グループは、2008年に世界で初めて妊娠中のオメガ3脂肪酸の摂取と出生児の16歳時点でのアレルギー発症の関係をランダム化比較試験を実施し、発表しています。
ところが、その研究では退院時診断からアレルギー発症を調べたことから、実際よりも少なく見積もられた可能性が高いとして、今回、国の登録機関を通して薬の処方や治療回数を24年間追跡し直したというのです。
━ 妊娠前から授乳期までのオメガ3脂肪酸摂取の効果
オメガ3脂肪酸の補充効果は子どものアレルギー予防だけにとどまりません。
不妊治療を受けている女性には卵巣機能の向上や子宮内膜症の症状の緩和にも働くという研究報告がなされています。
また、妊娠中のオメガ3脂肪酸は胎児の脳の発育にもよい影響を及ぼしたり、母親の産後うつの予防にもなったりするという研究報告も多数あります。
さらには、母乳にオメガ3脂肪酸が多い母親の子どもはアレルギーを発症しにくいとの報告もあることから、妊娠前から妊娠中、産後の授乳期までオメガ3脂肪酸のサプリメントを摂取する意味がありそうです。
━ 食べ方も大切
サプリメントでオメガ3脂肪酸を補充することの有効性が確かめられているわけですが、オメガ6脂肪酸との摂取バランスが鍵をにぎることから、やはり、食生活もポイントになリます。
オメガ3系脂肪酸には亜麻仁油やしそ油、えごま油に豊富なαリノレン酸や魚油に豊富なDHA、EPAなどか?あります。
それらは加熱できませんのでドレッシングなどに使い、脂ののった魚を積極的に食べるのがよいと思います。
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編集後記____________________________________________________________
今回の記事ではお子さんのアレルギー予防がテーマに成っていましたが、妊娠前からの「油のとり方」が、そのまま、お子さんの体質に影響を及ぼしてしまうというわけですから、そもそも、自身の体質にも影響が大です。
オメガ3とオメガ6は体内でつくることができない「必須脂肪酸」で、食事から、毎日、摂る必要があるものです。
オメガ3脂肪酸はアジやサバなどの青魚、亜麻仁油やエゴマ油などに豊富なので、ぜひ、毎日のメニューに取り入れたいものです。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.680
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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