____________________________________________________________________
妊娠しやすいカラダづくり No.692 2016/9/18
____________________________________________________________________
今週の内容__________________________________________________________
・今週の更新記事
・今月のトピックス:夏から秋にかけてのセルフケア
・イベント&セミナーのお知らせ
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
--------------------------------------------------------------------
2016年9月17日 最新ニュース
大豆イソフラボン摂取でPCOS女性の代謝状態の指標が改善
http://www.akanbou.com/news/news.2016091701.html
--------------------------------------------------------------------
2016年9月13日 曇り時々雨、のち晴れますように
治療と仕事
http://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20160913.html
--------------------------------------------------------------------
記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
今月のトピックス Sep.2016___________________________________________
夏から秋にかけてのセルフケア
--------------------------------------------------------------------
セルフケアについてのお考えや活動に、共感し、教えられるところの多い、伊豆高原のやすらぎの里の大沢先生は、夏から秋にかけてのセルフケアのポイントの1つとして「エアコン対策」を挙げておられます。
なぜなら、夏はエアコンによって屋外と室内、乗り物の中の温度が大きくなり、身体の体温調節機能がフル回転したからです。
■体温調節機能の戸惑い
そもそも、私たちの身体には外部の気温が上がったり、下ったりしても、体温を37℃前後の一定に保つ調整機能が備わっています。37℃というのは体内のさまざまな代謝に関わる酵素が最も働きやすい環境だからだそうです。
そのため、暑くなれば、汗をかくことで、寒くなれば、筋肉をふるわせることで、体温を一定範囲内に保とうとします。
ところが、本来、夏は暑いのにもかかわらず、エアコンのきいた環境でいることや屋外と屋内の気温の差は、その体温調節機能を戸惑わせ、自律神経のバランスに影響を及ぼします。
自律神経は、体内で独立しているわけでなく、ホルモンや免疫系統と互いに密接に情報を交換しあっています。それらは、すべて脳の視床下部が命令を発しているからです。
そして、体温調節機能が戸惑っても、若い頃は、若さでカバーできますが、30代も半ばを過ぎると自律神経のバランスを崩してしまったり、さらには、ホルモンバランスにも影響を及ぼしてしまいかねません。
このような理由で夏から秋にかけての季節の変わり目に自律神経をメンテナンスすることはとても重要なのです。
■自律神経のバランスを整える
自律神経を整えるということになるのですが、そもそも、自律神経とは、私たちの意志とは無関係に働く、自立(自律)した神経なわけですから、直接どうこうできるものではありません。
そのため、間接的に働きかけることになります。
自律神経は、交感神経と副交感神経が交互に働くことで、身体のさまざまな機能をコントロールしているとされています。
自律神経のバランスを整えるということはそれらのメリハリをつけるというイメージです。
1)とにかく動いて汗をかくことを心掛ける
まずは、運動です。身体を動かすことで、じわしわと汗が出てくるような、自然な発汗を促すのが効果的です。体温調節機能が低下してしまうと、汗をかきにくくなってしまうことがあります。湯船に浸かったり、半身浴でも、汗をかくことができますが、身体を動かし、体温をあげて汗をかくほうが効果的に自律神経のバランスを整えることつながります。
2)深呼吸(呼吸法)をする
深く、ゆっくりとした呼吸を繰り返すことは、自律神経のバランスを整えるのにとても効果的です。ゆっくりと、深く、息を吸うと、交感神経優位になり、反対に、ゆっくりと、深く、息を吐くことで、副交感神経が優位になります。このことを繰り返します。
3)大笑いします
呼吸法と同様、大笑いしているときは、交感神経優位になり、その後、副交感神経が優位になります。
身体を動かし、深呼吸を繰り返し、大笑いするということ。エアコンという、ある意味で、不自然な環境にいることによって、起こりえる身体のバランスの狂いは、人間として備わった身体の働きのメリハリをつける、つまり、人間として(進化論的に)、自然な状態を維持することで元通りになるのですね。
■体温を上げる
夏から秋にかけては、改めて、身体を冷やさない、そして、意識的に体温を上げることが大切な時になります。夏は、本来、暑い季節であるにもかかわらず、薄着とエアコン、飲食で、身体を冷やすのが、現代の夏だからです。季節が変わり、気温が下がってくると、さらに、身体を冷やしてしまうことになりかねません。
そのためには自らの体温を維持することが最も効果的です。身体の温かさのもとになる「熱」は、食べた糖や脂肪などのエネルギー源を、呼吸で取り入れた酸素によって、燃やすことで、エネルギーが放出され、産み出されます。エネルギーの代謝に伴い産生されるわけです。
そのため、体温を上げるには、まずは、このエネルギー代謝がスムースにいくようにすること、そして、基礎代謝を高めることになります。
1)エネルギー代謝をスムースにする
エネルギー代謝をスムースにするためには、エネルギー源になる糖や脂質をしっかりと食べ、それらを燃やすための酸素を効率的に取り込む(呼吸法)、そして、、代謝をすすめるのに必要なビタミンやミネラルなどの微量栄養素を不足することなく摂取するということになります。
2)基礎代謝を高くする
私たちの身体は絶えずエネルギーを消費しています。つまり、活動時だけでなく、安静時にも、エネルギー源を燃やして、エネルギーを産生し、熱を放出しているというわけです。
そして、安静時のエネルギー消費のことを安静時代謝と言うのですが、これが基礎代謝で、基礎代謝で消費されるエネルギーのほとんどが、体温をつくります。
ですから、体温を高くするためには、この基礎代謝を高めるのが最も効果的です。
そのためには、基礎代謝の中で最も熱を産み出す筋肉をつけることです。筋肉は身体の中の最大の臓器であり、筋肉も細胞でできているわけですから、動かしていないときでも、活動しています。筋肉は、安静時に最も多く、熱を発するのです。そして、筋肉を増やすためには、腕立て伏せやスクワット、腹筋、ダンベル運動などの筋力トレーニングを習慣化することです。
体温を上げるためには、これらの筋力運動を根気よく続けることです。
3)たんぱく質の多い朝ごはんを食べる
体温は夜中の2〜3時頃最低になり、明け方から徐々に上昇し始めます。朝に体温をしっかり上昇させるためには、食べること、それも、熱の産生がより多くなるたんぱく質をとることです。
朝食をしっかりと食べることが大切です。お勧めは、和食(ごはん、納豆、卵)です。納豆と卵の組み合わせは理想的なたんぱく質だからです。
--------------------------------------------------------------------
記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com
編集室からのお知らせ______________________________________________
・イベント&セミナー開催情報
10月2日 Fine祭り2016 全国おしゃべり会special in 大阪
http://www.akanbou.com/seminar/20161002-4423.html
10月2日 「妊活」についてのシンポジウム(栃木県)
http://www.akanbou.com/seminar/20161002-4401.html
10月6日 Fine祭り2016 全国おしゃべり会special in 東京
http://www.akanbou.com/seminar/20161016-4424.html
当社製品&サービス________________________________________________
・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
http://babyandme.jp/
・翻訳書:妊娠しやすい食生活
http://www.akanbou.com/shoku/
・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/
編集後記____________________________________________________________
先週の9月15日、16日の2日間、軽井沢で日本受精着床学会が開催されました。不妊治療に携わるドクターが一堂に会して、日頃の研究や臨床の成果を発表する年に1回の機会です。
私たちは医療機関専用サプリメントメーカーとして展示ブースを出展し、参加してまいりました。
ブースを出展したので、講演を聞く機会は限られたのがとても残念でしたが、それでも、精しょう中の解析可能な代謝物を測定し、精子の濃度や運動率との関連を解析した研究、今後の体外受精や顕微授精の成績の向上のための主な方策の1つに質の高い精子を得ることであり、そのために禁欲期間を短くすることが有効であるという研究についてはとても興味深かったです。
食事や運度についてのエビデンスが、今後、ますます、大切になってくることを痛感します。そもそも、エビデンスがないというだけでなく、さまざまな因子が影響する中で、検証することがとても難しいからです。
だからと言って、真剣に治療に取り組んでいらっしゃる方々の気持ちを察すると、海外のエビデンスだけでよいというわけでもありませんし、適当な内容でお茶を濁すわけにもいきません。
可能かことから取り組んでいきたいとの意を新たにしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.692
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
--------------------------------------------------------------------
不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点で、お届けしています。
--------------------------------------------------------------------
発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎発行部数
・自社配信: 1,945部
・まぐまぐ: 3,600部
・合計部数: 5,545部(9月18日現在)
--------------------------------------------------------------------
◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決してありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容の掲載によって生じる、いかる事態、また何人に対しても一切責任を負いませんのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------
◎著作権について
当メールマガジンの内容に関する著作権は株式会社パートナーズに帰属します。一切の無断転載はご遠慮下さい。