メルマガ

VOL.745 子宮内膜症と不妊治療

2017年09月24日

____________________________________________________________________

 妊娠しやすいカラダづくり No.745 2017/9/24
____________________________________________________________________


今週の内容__________________________________________________________

・ドクターに訊く:子宮内膜症と不妊治療
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記


ドクターに訊く Sep.2017_____________________________________________

 子宮内膜症と不妊治療
--------------------------------------------------------------------
今回は、「子宮内膜症と不妊治療」というテーマで、産婦人科クリニックさくら院長の桜井明弘先生にお話しをお伺いしました。

子宮内膜症とは子宮内膜以外のところに子宮内膜ができてしまう病気です。ただ、その程度や状態はさまざまです。また、子宮内膜症は不妊症の原因になることがありますが、妊娠への影響も一様ではなく、完全には把握できないくらい複雑です。実際のところ、子宮内膜症があっても、何の問題もなく自然妊娠できることもあれば、不妊症を引き起こし、治療を繰り返しても、なかなか、妊娠に至らないということもあるというのが現実です。

そのため、子宮内膜症のある患者さんへの不妊治療においては標準的な方法はなく、それぞれの状況に応じた進め方や治療法を選択することになります。

その上、治療と言っても、子宮内膜症そのものの治療、すなわち、病変を小さくしたり、取り除いたりする治療と不妊治療、すなわち、妊娠を目指す治療が相反することがあるという悩ましさもあります。

つまり、子宮内膜症が不妊の原因になっている場合、あるいは、不妊の原因になっていると推測される場合、どのように妊娠を目指すべきか、ともすれば難しい選択を迫られることがあるというわけです。

このような状況では、正しい情報に接することもさることながら、子宮内膜症の治療にも、不妊治療、特に体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療の治療にも、豊富な経験を有するドクターにかかることがとても大切です。

そこで、産婦人科クリニックさくらの院長として一般不妊治療や体外受精、顕微授精などの高度生殖補助医療をこれまで25,000例、また、母校である順天堂大学やその関連病院で年間200件以上の腹腔鏡手術を手がけられてこられ、不妊治療と子宮内膜症治療をご専門とされていらっしゃる桜井明弘先生にお話をお伺いすることにしました。

このインタビュー記事が、お子さんを望まれる子宮内膜症の女性患者さんの「納得のいく不妊治療」の実現の一助になればと願っています。

■インタビューの内容
[1] 子宮内膜症とは? 「炎症」と「癒着」がキーワード
[2] 子宮内膜症と不妊 ~どのように妊娠の障害になるのか
[3] 子宮内膜症と不妊治療 どのように妊娠を目指すべきか
[4] チョコレートのう胞の新たな治療戦略 チョコレートのう胞をどうするか
[5] 子宮内膜症の重症化予防が大事 ドクターからのメッセージ

インタビュー内容は以下のリンクからご覧ください。

[1] 子宮内膜症とは? 「炎症」と「癒着」がキーワード
http://www.akanbou.com/doctor/interview24/01.html

[2] 子宮内膜症と不妊 ~どのように妊娠の障害になるのか
http://www.akanbou.com/doctor/interview24/02.html

[3] 子宮内膜症と不妊治療 どのように妊娠を目指すべきか
http://www.akanbou.com/doctor/interview24/03.html

[4] チョコレートのう胞の新たな治療戦略 チョコレートのう胞をどうするか
http://www.akanbou.com/doctor/interview24/04.html

[5] 子宮内膜症の重症化予防が大事 ドクターからのメッセージ
http://www.akanbou.com/doctor/interview24/05.html


---[桜井明弘先生プロフィール]----------------------------

医療法人産婦人科クリニックさくら理事長・院長。医学博士。
1970年高崎市生まれ。1994年、順天堂大学医学部卒業。2000年同大学院修了。
同大学院在籍中に、東京女子医科大学第2生理学教室に国内留学し、精子由来の卵活性化因子を研究、同研究で日本受精着床学会より「世界体外受精会議記念賞」を受賞。
2006年より賛育会病院産婦人科管理医長、不妊診療のみならず、妊娠・分娩の管理を行う周産期医療、婦人科悪性腫瘍などの研鑽を積む。 特に、腹腔鏡下手術は、年間200件以上を手掛け、子宮筋腫や子宮内膜症などの、技術的に難しい症例も多く経験。2015年には女性のQOL向上を目指し、一般社団法人美人化計画を設立、代表理事に就任。著書に「あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由(幻冬舎)」「「データから考える不妊症・不育症治療 希望に応える専門外来の診療指針(メジカルビュー)(分担執筆)」がある。

■リンク
*産婦人科クリニックさくら
http://www.cl-sacra.com/

*一般社団法人美人化計画
http://www.shikyubijin.com/

*あなたが33歳を過ぎて妊娠できない44の理由(幻冬舎)
http://amzn.to/2xvoMjW
--------------------------------------------------------------------
記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


イベント&セミナー情報____________________________________________

◎連続セミナー企画 『患者さんのための正しい不妊治療とは?』

不妊治療についての正しい知識を分かりやすく解説する『患者さんのための正しい不妊治療とは?』と題した連続セミナーが開催されます。

医療法人浅田レディースクリニック院長の浅田義正先生とゲストによる講演、そして、浅田先生とゲストによるトークセッションが予定されています。

それぞれのテーマとゲストは以下の通りです。

第1回「人も卵から生まれるの?~卵子の神秘を知ることから始めよう~」
・ゲスト:矢沢 心さん(女優・タレント)
第2回「不妊治療を考えたら知っておきたいこと」
・ゲスト:河合 蘭さん(出産ジャーナリスト)
第3回「不妊治療とポジティブに向き合う」
・ゲスト:東尾 理子さん(プロゴルファー)、松本 亜樹子さん(NPO法人Fine理事長)

各セミナーの概要は以下の通りです。

【第1回概要】
テーマ:「人も卵から生まれるの?~卵子の神秘を知ることから始めよう~」
開催日:2017年10月7日(土)14:00~16:00 (受付開始:13:30~)
会 場:品川フロントビル会議室(東京都港区港南2-3-13品川フロントビルB1)
講 師:医療法人浅田レディースクリニック 理事長 浅田義正 先生
ゲスト:矢沢 心さん(女優・タレント)
【第1部】浅田義正先生セミナー  14:00~15:00 (60分)
【第2部】矢沢心さんセミナー 15:00~15:20 (20分)
【第3部】浅田先生と矢沢さんのトークセッション 15:20~16:00 (40分)

【第2回概要】
テーマ:「不妊治療を考えたら知っておきたいこと」
開催日:2017年12月2日(土)14:00~16:00 (受付開始:13:30~)
会 場:品川シーズンテラスカンファレンス(東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス3F)
講 師:医療法人浅田レディースクリニック 理事長 浅田義正 先生
ゲスト:河合 蘭さん(出産ジャーナリスト)
【第1部】河合蘭さんセミナー  14:00~14:30 (30分)
【第2部】浅田義正先生セミナー 14:30~15:30 (60分)
【第3部】浅田先生と河合さんのトークセッション 15:30~16:00 (30分)

【第3回概要】
テーマ:「不妊治療とポジティブに向き合う」
開催日:2017年2月10日(土)14:00~16:00 (受付開始:13:30~)
会 場:品川フロントビル会議室(東京都港区港南2-3-13品川フロントビルB1)
講 師:医療法人浅田レディースクリニック 理事長 浅田義正 先生
ゲスト:東尾 理子さん(プロゴルファー)、松本 亜樹子さん(NPO法人Fine理事長)
【第1部】浅田義正先生セミナー  14:00~15:00 (60分)
【第2部】浅田先生と東尾さん松本さんのトークセッション 15:00~16:00 (60分)

お申し込みについては以下の通りです。

参加費:無料
定 員:100名
お申込:http://www.jineko.net/wordpress/ttc-seminar/asada-amhseminar/
Tel : 092-753-9777
対 象:これから結婚妊娠出産を考える方、不妊で悩んでいる・治療を検討している方、既に不妊治療を受けている方(男女を問いません)
※筆記用具をご持参ください。


当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 http://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

2015年に日本で行われた体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療の治療周期数や妊娠率、生産率は、マスコミで報道され、全体で5万1001人の赤ちゃんが生まれ、その数はその年に生まれた赤ちゃん全体の約20人に1人の割合になったということはご存知の方も多いと思います。

そのニュースソースである日本産科婦人科学会の治療成績のまとめがサイトで公開されました。
http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/2015data_201709.pdf

より詳細な内訳などのデータをみることが出来ます。各施設のデータではなく、日本全体のものですが、いろいろな意味で参考になると思います。

これをみると、とにもかくにも、治療成績は年齢次第だということが一目でわかります。つまり、高度な医療と言えども、年齢による妊娠率の低下に対しては、悲しいなか、効果を発揮することはできないことを、この数字は物語っています。

それにもかかわらず、全体の治療の4割が40歳代の女性に対して行なわれているのですね。

もちろん、年齢が高くなっても、高度な治療は一般不妊治療や自然にまかせる方法に比べると最も妊娠率も高い治療方法ではあります。

それでも、低いレベルの中ではということです。

また、凍結融解胚移植が、新鮮胚移植に比べて、治療周期数が増加し、治療成績も良好です。

これらの状況をみていると、これからは、ますます、自分にあったクリニック選び、技術レベルの高いクリニック選びが、とても大切になってくることがわかります。

どのようにして、そんなクリニックに巡り合うか、言うほど簡単なことではないかもしれません。
ただし、授かるかどうかは自分でコントロールできませんが、クリニック選ぶは、ほぼ、100%、コントロールできるはずです。

ここに、時間とお金、労力をかけるべきなのかもしれません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]    VOL.745
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします。
--------------------------------------------------------------------
不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点でお届けしています。
--------------------------------------------------------------------
発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎発行部数
・自社配信: 2,018部
・まぐまぐ: 3,145部
・合計部数: 5,163部(9月24日現在)
--------------------------------------------------------------------
◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決してありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容の掲載によって生じる、いかる事態、また何人に対しても一切責任を負いませんのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------
◎著作権について
当メールマガジンの内容に関する著作権は株式会社パートナーズに帰属します。一切の無断転載はご遠慮下さい。