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妊娠しやすいカラダづくり No.776 2018/4/29
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今週の内容__________________________________________________________
・トピックス: 動と静、明と暗のメリハリ
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記
トピックス Apr.2018_______________________________________________
動と静、明と暗のメリハリを大切にする
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3連休の真ん中ですが、昨日から9連休という方もいらっしゃるかもしれませんね。
この時期は、寒すぎず、暑すぎず、気持ちのよい季節です。
そこで、この連休は二人でアウトドアで思い切り身体を動かし、夜は静かに過ぎす時間を楽しむというモチベーションが、俄然、上がるような最新の研究報告をご紹介します。
◎運動は精子の質を高める
普段、運動する習慣のない男性は、運動習慣を身につけることで、精子の質が高まり、パートナーの女性の妊娠率がアップするという研究報告がなされています(1)。
妊活1年以上たっても妊娠に至らず、不妊治療クリニックへの通院を始め、男性不妊と診断された男性で、運動習慣のない410名を2つのグループにランダムにわけ、一方のグループの男性には1日に30分程度のウォーキングやジョギングを週に3~4日、もう一方のグループはこれまで通り運動習慣なしで、それぞれを6ヶ月継続してもらい、精液検査結果の変化を比較し、妊娠率をグループ間で比較しました。
その結果、運動をはじめたグループの男性は精子濃度や精子運動率、精子DNA断片化率が運動をはじめる前に比べて改善され、妊娠率は運動グループのほうが高かったとのこと。
運動習慣のない男性にとって、運動をはじめることは、精子の質の改善やパートナーの妊娠率向上につながる可能性があるというわけです。
この研究では運動はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動ですが、同じ研究グループによって、筋力トレーニングでも精子の質が改善されるという報告が最近なされています(2)。
◎ビタミンDは精子の質を高める
ビタミンDが足りている女性は、不足、或いは、欠乏している女性に比べて、体外受精や顕微授精の治療成績がよいという研究報告がなされています(3)。
男性にとってもビタミンDは生殖能力に関与しているようで、精子濃度が基準を下回る乏精子症で、ビタミンDが不足している男性は、ビタミンDを補充することでパートナーの女性の妊娠にプラスの影響を及ぼす可能性があることがデンマークの研究で明らかにされています(4)。
ビタミンDは、ビタミンではありますが体内でつくられていて、紫外線にあたると皮膚でコレステロールから合成されます。
要するに日に当たることでビタミンDがつくられるのですが、30分のウォーキングで1日に必要な量がつくられるとされています。
◎睡眠不足は妊娠までに時間がかかる
睡眠時間も生殖能力に関係しているようで、男性の睡眠時間が短いと妊娠するまでに時間がかかるという研究報告がなされています(5)。
妊活中のカップルの1176名の男性パートナーの睡眠時間を調査し、妊娠するまで、または1年間追跡した結果、男性の睡眠時間が6時間未満のカップルは8時間のカップルに比べて妊娠の確率が32%低かったというのです。
これまでも男性の睡眠時間と精子の質の関係について調査した研究がなされ、睡眠時間が短くても、長くても精子の質が低下するとの報告があります(6)。
◎生活のリズムと光を自然にあわせる
このように、昼間に日の光を浴びながら、身体を動かし、夜は早めに寝ることで、精子の質が改善され、パートナーの妊娠の確率も高くなるということがわかります。
つまり、動と静、明と暗のメリハリの効いた生活によって、本来の生殖能力が発揮されるということになります。
生活のリズムや光を人工的な環境ではなく、自然にあわせることで、体内で分泌されるホルモンや自律神経、免疫システムが、私たちに備わった身体の働きを正常化させるのに違いありません。
◎二人目が妊娠しやすくなることがある
あまり知られていないかもしれませんが、一人目のお子さんを授かるまで時間がかかったカップルが、二人目はすぐに妊娠するケースが少なくありません。
それまでの人工的な環境での生活から、お子さんの育児のために早く起きて早く寝る習慣になり、昼間は屋外で遊ばせるために、日の光を浴びて身体を動かすようになることがプラスに働くからなのかもしれません。
◎連休で自然のサイクルにあわせて自己修復する
動と静、明と暗のメリハリをつけるのは、普段の生活では難しいかもしれません。
そこで、この連休を活用してみてはいかがでしょうか。
たとえ、数日でも自然のサイクルにあわせることで、身体が目覚め、スイッチが入るかもしれません。
明るいうちは外で日の光を浴びて、身体を動かす。そして、日は沈めばスマホは横に置き、暗くして身体を休め、早く寝るというパターンです。
自らが自らの身体を修復し、リフレッシュされるに違いありません。
文献)
1)Cytokine 2017; 92: 55.
2)Life Sci. 2018 Apr 23. [Epub ahead of print]
3)Hum Reprod 2018; 33: 65-80.
4)J Clin Endocrinol Metab. 2018; 103: 870-881.
5)Fertil Steril 2018; 109: 453-459.
6)J Sleep Res. 2017 Oct 9. [Epub ahead of print]
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編集後記____________________________________________________________
よい連休をお過ごしください!
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.776
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