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妊娠しやすいカラダづくり No.825 2019/4/7
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今週の内容__________________________________________________________
・編集長コラム:ライフスタイルバランスで考えよう
・お知らせ
・当社製品&サービス
・編集後記
編集長コラム Apr.2019______________________________________________
ライフスタイルバランスで考えよう
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どんなライフスタイルが不妊治療の治療成績によい影響を及ぼすのか、 もちろん、現時点で明確な結論が出ているわけではありませんが、この10年間に蓄積された研究データを振り返ってみて言えるのは「バランスが鍵になる」ということです。
食事をはじめとした、あらゆる生活スタイルのバランスがとれていることが、治療成績に有利に働くことは間違いありません。
ところがです、「バランス」と言えば、食事のバランスをはじめとして、たいていの人は、「あれか」という感覚で、「知っている」、「わかっている」と受け止めがちですが、妊活イベントなどでアンケート調査を行なってみると、意外にも、漠然とした理解にとどまっていて、具体的に把握されていない方が少なくありません。
そこで、なんの、どんなバランスなのか、挙げてみたいと思います。
◎食事のバランス
バランスよく食べるということです。
・1食あたりのバランス
朝、昼、夜、毎食、主食と主菜、副菜がそろえます。
「主食」とは、ご飯やパン、麺類で炭水化物の供給源です。「主菜」はメインディッシュで、お肉やお魚、卵や大豆が使われた料理でたんぱく質源です。
そして、「副菜」は、野菜やきのこ、海藻類などが使われるサイドディッシュや味噌汁、スープで、ビタミンやミネラルの供給源です。さらに、果物と乳製品を1日1回食べます。
・食材のバランス
たくさんの種類の食材を食べます。
たんぱく質源として、牛や豚、鶏の肉、多種類の魚、卵、大豆、豆類を、ビタミンやミネラル、ポリフェノール類の供給源として、あらゆる種類の旬の野菜や果物、きのこ、海藻類を多くの種類を満遍なく食べます。
・食材毎の栄養バランス 精製、加工度の低い食材を食べます。
精製したり、加工したりすると、微量栄養素や食物繊維等の栄養素を除去してしまうことになり、その食材に含まれる栄養バランスが崩れてしまいます。
・食事と食事の間隔バランス
朝、昼、夜と3食、欠食しないで食べます。
欠食すると食事と食事の間隔が空き過ぎて、その後の食後血糖値の急上昇を招いたり、水溶性の栄養素やアミノ酸のバランスに影響を及ぼしてしまうことになります。
◎摂取エネルギーのバランス
BMIが18.5以上、25未満にすることです。
体格にふさわしい摂取エネルギーかどうかは、結果、すなわち、BMIが適正レンジにあるかどうかで判断します。
◎活動時間と休息時間のバランス
夜は12時までに就寝します。
夜は12時までに寝て、朝は、それぞれの睡眠時間に応じて決まった時間に起きます。睡眠時の体内の細胞の修復機能を正常に保ちます。
◎明と暗のバランス
昼は太陽の光を浴び、夜は暗くします。
太陽の光を浴びて皮膚でビタミンDがつくられます。また、夜は暗くすることでメラトニンがしっかり分泌され、卵胞液中で強い抗酸化作用を発揮し、卵子を酸化ダメージから保護します。
◎静と動のバランス
活動と休息のメリハリをつけます。
活動モードからリラックスモードに切り替える際にストレッチや体操、ウォーキングで軽く身体を動かします。
◎呼吸のバランス
深く、ゆっくりと呼吸します。
常に意識することは難しいので、就寝時や起床時、通勤時間や休憩時などに腹式呼吸を行います。
いかがでしょうか?
いずれのバランスの乱れも、「たまに」であれば、それほどの影響はありませんが、習慣化すると、具体的には1週間に5日以上になると、妊娠する力が低下するおそれが出てきます。
このことは、空気や水、栄養素など、体内に取り込んだあらゆる物質は、相互に作用し、協働することで、あらゆる身体の機能が保たれていることの証拠です。
そして、生殖機能を含めた身体のあらゆる機能も、また、独立しているわけではなく、あらゆるチャンネルを通じて繋がっていると言えます。
よくある、これを摂取したからこうなるとか、これをやったからこうなるという単純な因果関係は、単なる思い込みにしか過ぎないのかもしれません。
ライフスタイルバランスが妊娠力のベースになっているという原則を理解し、この原則に基づいて自分たちにあったライフスタイルを、自分たちで選択し、実践、継続することが大切ではないでしょうか。
日々、バランスのとれた生活の継続することが、地味なように見えますが、結局は、急がば回るということになるのではないでしょうか。
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編集後記____________________________________________________________
大豆食品に豊富に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに似た構造をしているため、植物性エストロゲンとよばれていて、体内で作用は緩やかですが、エストロゲンのような働きをすることが知れらています。
生殖年齢にある女性がサプリメントで、この成分だけを摂取するとホルモン環境に影響してしまうことはあり、かえって、月経が乱れたりすることがあります。
ところが、大豆食品を食べてそのようなことが起こることは、まずは、ありません。
それは、食品で摂取すると、体内に必要な量のイソフラボンだけが、吸収されるメカニズムが働いているためと考えられています。
ですから、イソフラボンはサプリメントではなくて、大豆食品を食べて摂るのがいいと言うことになりますね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.825
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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