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妊娠しやすいカラダづくり No.855 2019/11/3
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今週の内容__________________________________________________________
・更新情報
・編集長コラム:やる気にさせる環境づくり
・当社製品&サービス
・編集後記
更新情報____________________________________________________________
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2019年10月31日 曇り時々雨、のち晴れますように
こみゅしょう
https://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20191031.html
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編集長コラム Nov.2019______________________________________________
やる気にさせる環境づくり
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若さの維持や長寿の秘訣については、いろいろなことが言われていますが、唯一、動物実験でその効果が確かめられているのは「カロリス」です。
カロリスとは、カロリーリストリクションの略で、そのまま訳せば「カロリー制限」で、栄養素バランスはそのままで、単に食べる量を少なくするというものです。
つまり、腹八分目ということです。
これまでウイスコンシン大学とアメリカ国立老化研究所が、アカゲザルを使った試験を実施し、それぞれの研究成果を発表しています。
寿命延伸効果の結果については食い違うところもありますが、カロリスは若さの維持や長寿に寄与することは間違いないようです。
もちろん、なぜそうなるのか、そのメカニズムが明らかにされたわけではありません。
ただし、栄養バランスを保ちながら、摂取カロリーだけを控えると、細胞の寿命を延ばそうとする働きの遺伝子のスイッチがオンになり、オートファジーが促進され、ミトコンドリアが活性するのではと考えられているようです。
要するに、古い細胞がなくなり、新しい細胞がつくられるというサイクルがスムースに進むということです。
本当に驚くべきことに、細胞の生命力を強くするのはカロリーを「増やす」のではなく、「制限する」ことによるということです。
エネルギー源が、たっぷりある状態ではなく、むしろ、不十分くらいのほうが、エネルギーをつくる能力が高まるというのです。
つまり、環境が細胞を「やる気」にさせるということになります。
いくら、食べ物を与えても、食べる側に「やる気」がなければ、与えた食べ物は無駄になってしまいます。
このことは、妊活にも大きなヒントをもたらせてくれています。
私たちは、妊活食と称して、「何を食べればいいのか」のほうに関心を持ち、妊活によいものであれば、「もっと」食べようという気になりがちです。
ところが、そのこともさることながら、細胞、すなわち、私たちの身体が「やる気」になるほうにも目を向けないと、片手落ちになってしまうのではないかということです。
摂取した栄養素をエネルギーや身体に変換する力の源は、「食欲」という「やる気」であり、パートナーの精子を受け入れ、新しい命に育む力の源は、「性欲」という「やる気」であるはずです。
多くの妊活情報に接し、頭であれこれ考えるよりも、私たちに備わっている「欲求」が高まり、「やる気」が充ちてくる、そんな環境をつくり、身をおくことも大切なことのように思えてなりません。
もしも、「やる気」が起こらないなあと感じているのであれば、「やる気」を阻害しているものを排除してみてはいかがでしょうか。
くれぐれも誤解なきようにお願いしたいのは、大切なのは「ご本人」ではなく、「細胞(身体)」の「本気モード」です。
ご本人のやる気はともすれば「身体」のやる気を抑制してしまいかねませんので。
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・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
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編集後記____________________________________________________________
Nurses'Health Study3やEARTH Studyのprincipal investigatorで、栄養と生殖機能研究の第一人者であるハーバード大学のJorge Chavarro先生の初来日を記念し講演会を11月10日に東京丸の内にて開催します。
Chavarro先生をはじめ、それぞれの領域の第一人者でいらっしゃる先生方から生殖医療に携わる医療従事者が知っておくべき最新のエビデンスについてご講演いただきます。
尚、今回の講演会は医療従事者を対象とさせていただいております。
◎ハーバード大学 Jorge Chavarro先生 初来日記念講演会
https://partner-s.info/memoriallecture
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.851
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点でお届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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◎発行部数
・自社配信: 1,375部
・まぐまぐ: 2,644部
・合計部数: 4,019部(11月3日現在)
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