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妊娠しやすいカラダづくり No.927 2021/3/28
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今週の内容__________________________________________________________
・トピックス:野菜や果物、キノコで免疫システムの健康度を高める
・当社製品&サービス
・編集後記
トピックス May.2021_________________________________________________
野菜や果物、キノコで免疫システムの健康度を高める
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昨今のご時世、「免疫」に関心が高まっています。感染症、特に、飛沫や空気感染への予防は、手洗いやマスクが基本ですが、最後の砦は「免疫」になるからでしょう。
いくら、細菌やウイルスの侵入を防いでも限界があります。なので、もしも、そんな異物が体内に侵入してきても、それを見つけ出し、体から取り除く仕組み、すなわち、免疫が正常に働けば、感染や発症を予防することが出来ます。
そんな、私たちの身体を、日夜、守ってくれている免疫システムは、妊娠の成立にも極めて重要な役割を担ってくれています。
そもそも、妊娠時には、「非自己」である精子、半分「自己」であり、半分「非自己」である受精卵や胎児を受け入れなければなりません。
そのために、膣や子宮などの女性生殖器で、生殖ホルモンの指令のもとに、受け入れるか、拒絶するかが、とても精密な免疫系が構築され、制御されています。
ところが、そんな免疫機能も年齢とともに低下します。
高齢者に新型コロナウイルスの感染や発症のリスクが高いのは加齢による免疫力の低下が主因でしょうし、加齢によって妊娠率が低下するのも免疫システムの精度の低下が一因なのかもしれません。
そこで、自分で出来る免疫システムの健康を維持し、向上させる生活習慣をピックアップしたいと思います。
◎野菜や果物の品数を増やす
食生活に少し、気をつけるだけでも免疫機能を向上させることが出来ることが、これまでの多くの研究で確かめられています。
たとえば、野菜や果物を食べる種類や量がワクチン接種後の抗体産生にどのように影響を及ぼすのかを調べたイギリスの無作為比較対照試験があります(1)。
65〜85歳の健康な男女83名をランダムに2つのグループに分けて、一方のグループには野菜や果物を1日に5皿以上食べてもらい、もう一方のグループには2皿、もしくは、1皿食べてもらい、3ヶ月後、肺炎球菌ワクチンを接種してもらいました。
その結果、驚くべきことに、1日に5皿以上の野菜や果物を食べたグループは1日に2皿以下のグループに比べて抗体反応が82%も大きかったというのです。
このように3ヶ月間の食生活が免疫機能向上に寄与するのです。
野菜や果物の中でも、特に、ケールやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、また、ベリー類の果物の習慣的な摂取は免疫機能向上に寄与するという研究報告がいくつもなされています。
◎きのこ類を食べる
きのこ類の摂取も免疫機能の維持に寄与するという研究がいくつもなされています。
マッシュルームの免疫力向上作用を確かめたオーストラリアの西シドニー大学の研究があります(2)。
24名の健康な男女をランダムに2つのグループに分け、一方のグループには通常の食事をとってもらい、もう一方のグループには通常の食事に加えて100gのマッシュルームを食べてもらい、摂取前と1週間の摂取後の唾液中の抗体、免疫グロブリンA濃度を測定し、比較しました。
その結果、マッシュルームを食べたグループは抗体濃度が50%上昇していたのに対して、マッシュルームを食べなかったグループは同じレベルだったとのこと。
また、その後も測定を継続したところマッシュルームを食べたグループの抗体レベルは摂取終了から1週間後には低下したことがわかりました。
◎習慣的に野菜、果物、きのこ類を食べる
運動習慣や睡眠は免疫機能の維持や向上に深く関わっていることが知られていますが、食生活のちょっとした心がけも大切なようです。
ポイントは、いずれも習慣化することでしょう。
集中的に取り組んでも、その後の継続がなければ、免疫レベルは元に戻ってしまうからです。
毎日の積み重ねが、いざという時に物を言うようです。
文献)
1)Am J Clin Nutr 2012; 96: 1429.
2)Nutrition 2012; 28: 527.
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編集後記____________________________________________________________
野菜にしろ、果物にしろ、きのこ類にしろ、そこに含まれている栄養素以外にも、さまざまな、未知の成分も含めて、健康に寄与しているようですね。
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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.927
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