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VOL.998 不妊治療のすべて

2022年08月07日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.998            2022/8/7
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今週の内容__________________________________________________________

・編集長コラム:不妊治療のすべて
・お知らせ:保険適用後の不妊治療に関するアンケート2022
・当社製品&サービス
・編集後記


編集長コラム Aug.2022______________________________________________

 不妊治療のすべて
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お子さんを望んでいるにもかかわらず、なかなか思うように授からないということを自覚した場合、もう少し様子をみようと考えるカップルもいれば、不妊治療を受けることを考えてみようと思うカップルもいるでしょう。

もしも、不妊治療を受けることを視野に入れるようになったら、どれくらいの時期に、どのクリニックを受診するのがいいのかを考えるようになるでしょう。

もしも、既に治療をはじめたにもかかわらず、なかなか思うような結果が出ないとなった場合、今の治療を続けてみようと考えるカップルもいれば、より高度な治療に切り替えて、妊娠を目指したいと考えるカップルもいるでしょう。

このように、妊活や妊娠を目指して受ける不妊治療には、決められたルール、すなわち、どんなカップルにもあてはまる「正解」がありません。

それぞれのカップルにふさわしい方法を、カップル自身が選択し、決める必要があります。

それぞれのカップルにふさわしい答えを導き出すのに必要なものは「情報」、それも、出来るかぎり、正しく、偏りのない情報です。

もしも、誤りや偏りのある情報に基づいてしまうと、ボタンの掛け違いが起こってしまいます。

もちろん、ボタンの掛け違いが起こっても、運よく授かるかもしれませんが、ボタンを掛け違えたため、誤解や不要な心配を招いてしまい、判断を間違えてしまいかねません。

たとえば、自分の力ではどうにもならないことに対して、なんとかしようと、一生懸命頑張る一方で、自分でなんとか出来ることに対して、無頓着になってしまったり、また、不要な検査や治療を受けることになったり、適切でない治療を繰り返すことになり、それらの結果として、妊娠に至るまで、余計な時間がかかってしまうというようなことです。

そんな状況に陥ってしまうと、カップル、特に女性の年齢次第では、貴重な時間を無駄にしてしまうことになるかもしれません。

さて、出来るかぎり正しく、偏りにない情報を得るために、意外に思われるかもしれませんが、インターネットやSNSは、ふさわしくないというか、問題の多く媒体かもしれません。

もちろん、使い方次第ではあると思うのですが、一番のデメリットは他人の経験ベースで、かつ、断片的な情報が大量に入ってくることではないでしょうか。

それらの情報が、そもそも正しいのかどうか、そして、自分たちにとってどうなのか、どう解釈すればよいのか、判断することは簡単なことではないと思います。

その結果、ともすれば、自分を見失うことになりかねません。

最近の不妊治療では、以前に比べて、オプション的な検査や治療が増えて、さまざまな選択肢があるような状況では、尚更のことです。

そんな状況に陥ってしまわないために、まずは、不妊治療について解説された書籍を一冊読んでおくことをお勧めしたいです。

そして、手元に置いておいて、その後も新たな疑問や心配、迷いが生じるたびに、必要なところを何度も読み返すとよいと思います。

そんな不妊治療について解説された書籍と言っても、たくさんありますが、そんな中でもお勧めしたい本が、先月出版されました。

タイトルは、ずばり、「不妊治療のすべて」で、梅ヶ丘産婦人科院長の辰巳賢一先生が書かれた本です。

特徴としては、まずは、内容に偏りがないことだと思います。不妊に悩むといっても、どんな状況にあるのかは、カップルによって異なります。偏りのない情報に接することで、それぞれのカップルが、二人で話し合い、考える際に、ベースになると思います。

また、著者のこれまでの豊富な経験に基づいて、不妊治療を受けようとしている、もしくは、受けているカップルにとって「知っておいてほしいこと」について書かれていることです。

「著者が知っておいてほしいこと」と「偏りのないということ」とは矛盾するように聞こえるかもしれませんが、専門性の高い情報は、適切に編集されていないと、素人には理解不能です。

そのため、適切に編集され、内容的に偏りがないことで、使える情報になるのだと思います。

そして、3つ目は、専門性が高く、難しい内容を、誰にでも理解できる言葉で解説されています。

そのため、理解が深まり、大切なことでも、これまで「知っているつもり」になっていたことがいかに多かったか、思い知らされることになるかもしれません。

ネットが普及した現代、膨大な情報から、価値のある情報を見極めることがとても大切です。

特に、正解のない問いに対して、答えを出す必要に迫られた場合には、尚更のことです。

そんな中で大切なことは、誰が、どんな姿勢や考え方で発信しているかです。

最後に、2011年の東日本大震災の後に糸井重里さんがツイートした投稿をご紹介します。情報を選択する時の目安について、糸井さんの意見がかかれています。

ぼくは、じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」を選びます。「より脅かしてないほう」を選びます。「より正義を語らないほう」を選びます。「より失礼でないほう」を選びます。そして「よりユーモアのあるほう」を選びます。(2011年4月25日)
https://twitter.com/itoi_shigesato/status/62361426609704960

ご参考になれば嬉しいです。

◎名医がやさしく教える 最新 不妊治療のすべて(河出書房新社)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309289908/

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↓編集長コラムバックナンバー
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


お知らせ____________________________________________________________

保険適用後の不妊治療に関するアンケート2022
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不妊・不育で悩む人をサポートする自助団体「NPO法人Fine」からのお知らせで、『保険適用後の不妊治療に関するアンケート2022」のご協力のお願いです。

保険適用前と後ではどのように変わったか、生の声をお聞かせてください。

◎保険適用後の不妊治療に関するアンケート2022
https://questant.jp/q/HBBYBCX7

保険適用後の不妊治療の現状や必要と思われるサポート、その他ご自身の率直なお気持ちなどをお聞かせください。もちろん男性からのご回答もお待ちしております。

ご回答いただいた方の中から抽選で50名様にプレゼントもあります。

Fineではこのアンケートを通じて、保険適用後の不妊治療の現状を把握し、よりよい制度にするためにはどのようなサポートが必要か。そして、患者一人ひとりが納得のいく治療を受けられるよう、皆さんの声を広く社会や国へ届け、治療環境向上へつなげていくとのことです。

【アンケート対象者】
不妊治療を受けているすべての方(これから受ける方も含む)

【期間】
9月30日(金)まで

アンケート所要時間は10分程度です。

◆「保険適用後の不妊治療に関するアンケート2022」
https://questant.jp/q/HBBYBCX7


当社製品&サービス________________________________________________

・BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 https://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
 http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

健康的な食事を喜ぶ腸内細菌が健康に寄与するわけですね。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]     VOL.998
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします。
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点でお届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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・自社配信: 1,260部
・まぐまぐ: 2,285部
・合計部数: 3,545部(8月7日現在)
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