授かり待ちのあなたのためのリストラティブヨガ

Part1 コラム編

第2回 20分間、休めますか?

岡部 朋子 先生(ルナワークス代表)

岡部 朋子
こんにちは。ヨガインストラクターの岡部朋子です。

暦の上では春が来たけれど、まだまだ寒い日が続きますね。
いかがお過ごしですか?

今日は、早速ヨガをしてみましょう。

では、今から20分間、何もしないで休んでください。

「なーんだ、そんな簡単なこと」って思われたでしょうか。

ところが、実際にやってみると・・・、

「あ、メールがきた。返事しなくちゃ」
「通院の予約を取らなくちゃ。忘れないうちやっちゃおう」
「晴れているうちに洗濯物を干さなくちゃ」
「何もしないなんて時間がもったいないから、雑誌でも読もうかな」
「うーん、髪の毛が気になるなあ......」

どうですか?

「何もしない」って、案外むずかしくないでしょうか。
私など、5分とじっとしていられません。

どうしてだと思いますか?

何かに追い立てられるように毎日忙しく暮らしている私たちは、
どうも「ちゃんと休む」ことができなくなっているみたいです。

慌ただしい生活に慣れてしまうと、
身体がリラックスすることを忘れちゃうようです。

つまり、休むことを忘れるくらい、
あなたの心と身体はいろんなことで
いっぱいになってしまっている、ということ。

自分自身の心と身体なのに、自分の気持ちが入るスペースがない。

これって、ヘンですよね?

だから、自分が入るスペースをつくってあげましょう。

スペースといっても、どうやればいいかわからない?

そうですよね。

そこで、ヨガの出番です。

ヨガでゆっくりと身体を動かしながら、
ピッタリとすき間のない心と身体に、少しずつ空間をつくっていくのです。

やり方は、とっても簡単です。

壁やソファにもたれて、ラクな姿勢をとってください。

横になってもOKです。

クッションなどを使って、身体をゆだねるとリラックスしますよ。

そしたら、何もしないでボーッと。

息は吸って~、吐いて~、ゆっくりと深呼吸をするつもりで。

ヨガの目的のひとつは、人間本来のゆっくりしたペースを取り戻すこと。

深い呼吸を繰り返しながら、何も考えない時間の中で、
自分の内面を見つめていく・・・・・・。

でも、今はそんなことは意識しなくて大丈夫。

妊活中の皆さんは、まじめな方が多くて、本当に頑張っています。

身体にいいと聞けば、「それをやってみよう」といろいろトライしますね。

それはいいことではあるけれど、
「やらなくちゃ、休んじゃいけない」って思いがち。

でも、休んだっていいじゃないですか。

「やらなくてもいいよ、今日は休んでいいよ」と、
"休む自分"を許してください。

何もしなくても大丈夫。

あなたは、ただ、ここにいるだけで素晴らしい存在なのですから。

なんにもしない、ゆらゆらとした時間の中で
「Do(すること)」ではなく。
「Be(いること)」を意識してみて。

ヨガも気がのらなければしなくていいし、忘れたって全然かまわない。

それくらい、ゆる~い感じで始めてみましょう。

リストラティブヨガの別名は"脱力ヨガ"。

何もしないで、ゆる~っと、だら?っとできれば、それで十分なんです。

まずは、5分間でもいいから、
「何もないでだら~っ」をやってみてくださいね。

2週間後に、またお会いしましょう。

(2013年2月12日)